2016年4月1日のエイプリルフールのバックアップ(No.1)

バックアップ一覧
差分を表示
現在との差分を表示
ソースを表示
2016年4月1日のエイプリルフールへ行く。
- 1 (2017-03-31 (金) 15:23:39)

狂気の邪神降臨…！ †

その異変は突如起こった。
空がまるで夜の帳が下りたかのように暗く染まり、海もまた混沌とした色を湛え、大地さえも光の差さぬ闇に包まれていた。
そしてその異変は神々でさえも予測できることではなかった。
その知覚できる範疇よりも外から、何者かの侵略を受けたのだ。

「やーっと降り立つことができたよ。ここまで長い時間をかけてしまったけど、十分な収穫だよねぇ」

耳障りな声がする。気が付くと、我々の眼前には名状しがたい姿の、異形の神々が並んでいたのだ。
異形の神々は口に出すこともはばかられるほど悍ましく、目にしたその一瞬が永遠の時間を刻んだかのような錯覚さえ受ける。

「あ、あなた達は…！？いったい何者なんですか！？」

隣に立つﾅﾋﾞｨが人知を超えた神々へと必死に語り掛ける。
しかし、その言葉に応えることなく、一柱の神がﾅﾋﾞｨへと一歩、また一歩と歩みを進めてくるのだ。
その間、自分は人知を超える存在を前に硬直していたのだが、かの神があと数歩でﾅﾋﾞｨの目の前に立つという所でやっと体を動かすことに成功する。
夢中でﾅﾋﾞｨを守るべく、ﾅﾋﾞｨの前に躍り出る。しかし、眼前の神を直視することは本能が許さなかった。
一連の流れを眺め見ていたのであろう、ﾅﾋﾞｨに近づいてきた神が口を開く。
頭部に備える器官はまるで燃え上がる不浄の舌のようであった。

「俺らはこの宇宙とは別次元から降り立った、各世界を侵略し、神々を食らい、更なる狂気と混沌を求めし神々」
「――そう、ｸﾄｩﾙﾌ神話と呼ばれし神話形態の神々さ」
「気が付かなかった、なんて言わせないよ？そのｱﾙﾊｻﾞｰﾄﾞのﾗﾝﾌﾟは何？それ、俺らの神話出身のﾓﾉなんだけどなー」
「へぇ、ﾀﾞｺﾞﾝって魔神と戦ったんだ。それさぁ、こいつの眷属なんだよねー」
「要するに、あんたらが気づいていないうちに、俺達が少しずつ少しずつ、侵略の準備を進めてきていたんだよ」
「俺達は神話を土台に成り立つ。あんたらの世界にもあるだろ、神話。ずっと見て来たから知ってるよ？」
「それをいい感じに取り込んで、いい感じに俺らのものにして、狂気へと導く。それだけさ！簡単だろ！」

その神が口にする一言が全て、何らかの悪意を持っているかのように、背筋を凍らせる。

「人々は口々に言う。なんて冒涜的だ！と。そう、それでいい！その言葉こそ、我々への最大の賛美だ！」

………
……
…なーんちゃって。ｴｲﾌﾟﾘﾙﾌｰﾙ企画のため、こんな事件はありませんでした！
這い寄る混沌ﾆｬﾙﾗﾄﾎﾃﾌﾟより。

…

↑