挑め!恋の大鍛錬会エリアデータ のバックアップ(No.13)
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- 13 (2015-09-24 (木) 10:40:15)
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ほとんどなにもわかっていませんが、作っておかないと迷子になる気がしたので。エリアデータはこちら。必要項目が足りない可能性があります。改変よろしくお願いします。(nameless)
※歩くたびに消費行動力、経験値、ジェムが変動してるようなので、その辺のデータは参考程度に。
※ エリア進行中のメッセージに抜け、間違いがあればコメント、訂正お願いします。
情報提供等 †
わからないことが多すぎるのとデータ量がすごい予感しかないので是非ご協力を。
編集がわからないけど画像がある方はアップロードして画像名を他情報と一緒に添えてください。
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第1試練 †
第1試練台詞 †
- プロローグ
スセリヒメ「もうっ、お父様ったら!近頃ご機嫌だと思ったら、こんなことを考えていたのね!」
スセリヒメ「『頑張れよ、スセリヒメ!応援しているぞ!』なんて言っていたけれど…」
スセリヒメ「私、オオクニヌシ君とはいつも一緒に鍛練しているのよ?今さら、進展なんてあるのかしら…」
スセリヒメ「あなたもよ。入れ知恵は無用に願うわ。お父様の悪ふざけにつき合っていたら、あなたが疲れてしまうもの」
スクナビコナ「でも、オオクニヌシは全然気づいてないみたいだよ。ほら、見てよあっち」
オオクニヌシ「せいっ!とうっ!!まだまだっ!!!」
スセリヒメ「オオクニヌシ君、素晴らしい太刀捌きだわ。いつも以上に気合いが入っているわね」
スクナビコナ「これが『スセリヒメ殿にかっこいいところを見せるのでござりまする!』ってことなら満点なんだけど」
スセリヒメ「ちょ、ちょっと!スクナビコナ君!」
スクナビコナ「ふふふっ。ま、オオクニヌシにそんな甲斐性があれば、スセリヒメも苦労しないよね」
スセリヒメ「もうっ!あんまりからかわないでちょうだい!」
オオクニヌシ「…おーい、皆様方!丸くなって、何のご相談でござりまするか!」
オオクニヌシ「試練場の敵は、あらかた片づきましてござりまする!外へ参りましょうぞ!」
スクナビコナ「だって。呼ばれてるけど、どうするの、スセリヒメ?」
スセリヒメ「仕方ないわ。お父様にはあとでお説教するとして、私たちも行きましょう」 - 集合!試練場前
オオクニヌシ「これはこれは!ひぃ、ふぅ、みぃ…いや、数えきれませぬ!壮観でござりまするな!」
スクナビコナ「右も左も敵だらけだよ!いくらスサノオ肝煎りのお見合い鍛練会でも、ちょっと多すぎない?」
オオクニヌシ「おみ…?何でござりまするか?」
スセリヒメ「な、何でもないわ、オオクニヌシ君!それより、早く敵を倒しましょう!」
オオクニヌシ「はい、スセリヒメ殿!それがし、この機会に極めたい技がごさりまする!」
スセリヒメ「私もよ。さあ、構えましょう!…はあっ!」
オオクニヌシ「とうっ!」
スクナビコナ「あーあ、二人とも不器用なんだから!スセリヒメも、もっと強気にいけばいいのに!」
スクナビコナ「ね、あなたもそう思わない?…って、うわぁっ!」
スセリヒメ「余所見してると危ないわよ、スクナビコナ君!」
オオクニヌシ「スセリヒメ殿の言うとおりでござりまするぞ!油断大敵でござりまする!」
スクナビコナ「ひどいよ!ぼくはあなたたちと違って…うわあああっ!」
ツクヨミ「あ!見て見て、ウケモチ!」
ウケモチノカミ「ふふふ。ツクヨミ、どうしたの?面白いものでもあったの?」
ツクヨミ「うん!あれ見てよ!スサノオの『大鍛練会』が始まったみたいなんだ」
ツクヨミ「オオクニヌシとスセリヒメを仲良くさせるんだよね。成功するといいなあ!」
ウケモチノカミ「そうそう!あの二人が仲良くなるのはいいことよね。頑張ってもらわないと!」
ツクヨミ「ねぇ、ウケモチ。鍛練すると、おなかが減るよね?」
ウケモチノカミ「ふふふ、差し入れを作りたいのね。ツクヨミったら優しい!」
ウケモチノカミ「鍛練の仲人役は引き受けられなかったけど、私たちは胃袋から、二人を応援しましょうね!」
ツクヨミ「うん!ウケモチ、一緒に作ろう!おにぎりは、鮭と昆布と梅干しと…」
ウケモチノカミ「おかずには、だし巻き卵と煮物にきんぴらかな!」 - いっちにぃ!準備運動の巻(この時点の背景は「集合!試練場前」です)
スクナビコナ「はぁ、はぁ…。ちょっと待ってよ、オオクニヌシ!」
オオクニヌシ「大丈夫でござりまするか、スクナビコナ殿?随分と息が上がっておりますが…」
スクナビコナ「だいじょうぶ、な、わけ、ないでしょ…。…わっ!!!あ、危なかった…」
オオクニヌシ「ふむ…。スクナビコナ殿は、回避は上出来でござりまするな。ならば、体力づくりを中心に、受け身と防御を…」
オオクニヌシ「ともかく、まずは基本からでござりますな。さあ、それがしの後ろに。まずは目を慣らしましょう!」 - いっちにぃ!準備運動の巻(ここで背景が「いっちにぃ!準備運動の巻」に変更です)
風神「おっ!やっとるな、『大鍛練会』!オオクニヌシもスセリヒメも、相変わらず見事な太刀筋やなぁ!感心するわ!」
雷神「ちっこいのも参加したんやな。ちょこまかちょこまか、頑張っとるやんか!」
風神「けど、ええんやろか?オオクニヌシ、スクナビコナにかかり切りとちゃう?」
雷神「そうやなぁ…。ま、予想通りってとこやろ?オオクニヌシが上手くやれんようなら、俺がスセリヒメを慰めたるわ~!」
風神「やめとき!余計な手ぇ出すと、スサノオに怒られるで!」
ヤマトタケル「やぁ、二人とも。『大鍛練会』の見学かな?」
クシナダヒメ「こんにちは!」
雷神「なんやヤマトタケルにクシナダヒメ。どうしたん?」
クシナダヒメ「ちょうど歩いていた最中に一緒になったんだよー!」
ヤマトタケル「楽しそうな声が聞こえてくるから、エールを送るべく来た所さ。美しいボクをみることで、少しでも癒しになればいいと思ってね」
風神「こう、友達ががんばっとるとこ見ると元気湧くわぁ。かっらい酒飲みながら応援したくなるわ」
雷神「俺は甘酒がええな!」
クシナダヒメ「あれ、もうオオクニヌシたち見えなくなっちゃったよー…はやいなぁ」
オオゲツヒメ「あっ!クシナダちゃんだ!オオクニヌシのこと見なかった?もう先行っちゃったの?」
クシナダヒメ「あ!オオゲツヒメちゃんだー!うん、『大鍛練会』だよね?もう見えなくなっちゃったの!」
オオゲツヒメ「やんっ!そうなのーっ!?」
イナリ「おや…一歩出遅れましたね」
ウカノミタマ「仕方がないのう、そのうちこちらの方にも帰ってくるじゃろうて、宴の準備をしておくかの。飯でも握っておこうぞ」
ヤマトタケル「健闘者を讃える宴か、素晴らしいね。ここは是非、ボクの美しい舞を披露させてもらおうかな」
クシナダヒメ「じゃあアタシはお米のことはウカノミタマちゃんに任せて、日本海峡の方に行ってみようかなー!海の幸、みんな好きだもんね!」
オオゲツヒメ「イナリ、イナリ、ヒメたちも準備しよっ!リンゴ飴とかカキ氷とかラムネとか…たっくさん用意するの!」
イナリ「そうですね、観戦のお供にちょうど良さそうです」
風神「なんや、この調子ならつまみには困らんな。海の幸かぁ、つぼ焼きとかほんま酒が進んでしゃあないわ」
雷神「俺はリンゴ飴がええな!甘酸っぱくって祭りには欠かせんやろ!いやぁ楽しみやな!」 - 早速!模擬戦の巻
オオクニヌシ「皆様方、感じまするか!一段と強い気配が致しまする!きっと魔神級の敵でござりましょう!」
スクナビコナ「ええっ!?スサノオったら、親玉まで用意してるの?準備良すぎだよ…」
スセリヒメ「本当だわ!お父様ったら、お節介にも限度があるわ」
スクナビコナ「でも、スセリヒメ!いい機会じゃない?ここで『きゃー!』『危ない、スセリヒメ殿!』『ありがとうオオクニヌシ君』って…」
スセリヒメ「怒るわよ、スクナビコナ君!」
スセリヒメ「でも…おかしいわ。お父様の気配に混じって…。嫌な予感がする…」
オオクニヌシ「お二人とも!鍛練とは言え、強敵の前でござります!気を抜いては危のうござりまするぞ!」
オオクニヌシ「さあ、敵が見えました!いっそう気を引き締めて参りましょう!」
スセリヒメ「ええ、そうね、オオクニヌシ君!みんな、気をつけて!」
(ボス戦)
第1試練ボス †
第2試練 †
※エリア名は便宜上のものです
第2試練台詞 †
- 早速!模擬戦の巻 続き
アメノミナカヌシ「ヤア、助かつたよ。ご苦労だね、旅の人間」
スセリヒメ「アメノミナカヌシ様…?あの魔神に封印されていたの?」
アメノミナカヌシ「封印?フム、此れが封印と謂ふものか…。興味深いねえ」
オオクニヌシ「さすがはスサノオ殿でござりまするな!魔神戦も本格的でござりまする!」
アメノミナカヌシ「オヤ。よく見れば、小生の恩人はオオクニヌシにスセリヒメか。なるほど、良い組み合はせだ」
スクナビコナ「ぼくもいるよ!」
アメノミナカヌシ「おつと、此れは失敬。だが、スクナビコナ。君は些かお邪魔な様だなあ」
スクナビコナ「だよね。この二人がさっさとまとまってくれれば、すぐに退散するんだけど!」
スセリヒメ「スクナビコナ君!アメノミナカヌシ様も、からかわないでください!」
スクナビコナ「ふふふっ。…それはそうと、アメノミナカヌシはどうしてここに?」
アメノミナカヌシ「はて、さつぱり憶えて居ないねえ…何時の間にやら、封じられてゐた様だ」
スクナビコナ「これもスサノオの作戦かな?臨場感はたっぷりだけど、ちょっと空回りだよね」
スセリヒメ「ええ。それに…」
オオクニヌシ「おーい、スセリヒメ殿!スクナビコナ殿!早く次へ参りましょうぞー!」
オオクニヌシ「アメノミナカヌシ殿も、どうぞ鍛練にご参加くださりませ!」
アメノミナカヌシ「フム、偶には出歩くとしようか。どんな世界を見る事が出来るか、楽しみだよ」
アメノミナカヌシ「サア、若者たち、相談は後だ。未来の夫君に遅れてはなるまいよ」
スセリヒメ「アメノミナカヌシ様まで!いい加減にしてください!」 - 遭遇!宴会の神々
コトシロヌシ「…プハァ!やっぱりおチビちゃんの酒は旨いね!」
コトシロヌシ「これでカワイイ娘のお酌なら、もっと旨いんだけどなぁ!『だんさま、どうぞ』なーんてさ!」
タケミナカタ「おい、コトシロヌシ。飲み過ぎだ。馬鹿に拍車がかかっているぞ」
恵比寿「せやで。そんなコおったら最高やけど、酒に逃げるんは虚しいだけやで!」
コトシロヌシ「ヘヘッ、モテないからって僻むなよな!…や、噂をすれば美女のお出ましだ!」
オオクニヌシ「これは皆様方、お揃いで。昼間から宴会でござりまするか?」
コトシロヌシ「そ。女っ気のないコイツらに、美少女の酌で飲ませてやってたワケ!」
コトシロヌシ「どうだ、今日の化粧?控えめなのにグッとくるだろ?けど、スセリヒメと並ぶとオレの美貌も霞むよなー」
コトシロヌシ「な、スセリヒメ!鍛練なんてツマらないだろ?オオクニヌシのアンポンタンは置いといて、一杯どう?」
タケミナカタ「…悪い、スセリヒメ。不快だろうが…」
恵比寿「こいつバカやけど、悪気はないねん。後でシメとくさかい、堪忍したってな?」
オオクニヌシ「コホン。せっかくのお誘いではありまするが…」
アメノミナカヌシ「オヤ、丁度良いねえ。其れならば一杯…」
オオクニヌシ「あ、アメノミナカヌシ殿!なりませぬ!」
スセリヒメ「だめだわ!ここにいるとコトシロヌシに引きずられちゃう…。行きましょう!」
阿多福「…あ…スセリヒメさん…。オオクニヌシくんも…こんにちは…」
スセリヒメ「こんにちは、阿多福ちゃん。吉祥天ちゃんと弁財天さんも一緒なのね」
吉祥天「そうだよ!オシャレの研究をしていたの♪ねぇねぇ、そういうスセリヒメさんは、もしかしてデートなの~?」
吉祥天「その剣、オオクニヌシさんと一緒に鍛練をしているのね!趣味が合うってステキ~♪」
オオクニヌシ「デ…?はい!この度はスセリヒメ殿におつき合いいただいて、それがしこそ光栄の極みでござりまする!」
スセリヒメ「お、オオクニヌシ君!?それって…」
弁財天「うふふ、これは傑作ね。可愛い恋バナは、お酒のアテにちょうどいいわ。ねぇ、そう思わない、アメノミナカヌシ?」
アメノミナカヌシ「フム、其れは全面的に同意だねえ。この者たちの恋バナは、小生も興が深いよ」
オオクニヌシ「鯉花…でござりまするか?どういった意味でござりましょう?ご存じですか、スクナビコナ殿?」
スクナビコナ「ふふふっ、それはね…」
弁財天「あら、よく見ればスクナビコナも一緒だったのね!いいところへ通りかかったわ。お酒、まだある?」
弁財天「アンタのお酒は絶品だけど、すぐに品切れになっちゃうのは難点よね。コトシロヌシに回す分、アタシにちょうだい?」
吉祥天「あっ、吉祥天も~♪スクナビコナさんの甘酒、飲みやすくて大好きなんだー!」
阿多福「わ、私も…!踊ったあとに飲むとね、ふわぁ…って元気になれるの…!」
スクナビコナ「あなたたちに喜んでもらえて嬉しいな!ぼくも、せっかくならきれいに飲んでもらいたいもの」
オオクニヌシ「荷運びなら、それがしも手伝いましょう!体力づくりも、良い鍛練でござりまするからな!」
スセリヒメ「そうね。でも、オオクニヌシ君、まずは目の前の鍛練よ!早く行きましょう!」
弁財天「アンタは行かないの、アメノミナカヌシ?三人とも、先に歩き出しちゃったわよ?」
アメノミナカヌシ「イヤ、尋ねたい事があつてねえ。貴君、態と有耶無耶にしたのだね?」
弁財天「ふぅん、さすがに聡いのね。うふふ、だって、オオクニヌシもスセリヒメも可愛いんだもの~」 - あれれ?迷い子の巻
オオクニヌシ「…スセリヒメ殿?スクナビコナ殿、アメノミナカヌシ殿…?…参りました、はぐれたようでござりまするな。早く戻らねば…」
織姫「あら…。その声はオオクニヌシ様ですか?」
オオクニヌシ「織姫殿!良いところにお会いしました!スセリヒメ殿たちをお見かけではござりませぬか?」
オオクニヌシ「ともに鍛練をしていたのですが、はぐれてしまいまして…。それがしの失態でござりまする」
織姫「スセリヒメ様ですか?さぁ、私は…。ですが、オオクニヌシ様のせいではないと思います」
織姫「あたりが急に暗くなって、私も彦星様とはぐれてしまったんです。先ほどまで一緒だったはずなのですが…」
オオクニヌシ「それは一大事でござりまする!わかりました、織姫殿。それがしも、ともに彦星殿をお探し致しまする!」
スクナビコナ「…あれ?スセリヒメ、オオクニヌシは?」
スセリヒメ「オオクニヌシ君なら、そこに…あら、いないわ。まって、アメノミナカヌシ様まで見当たらないわ!どうしたのかしら…?」
布袋「わぁ~、珍しい!スセリヒメにスクナビコナの組み合わせなんて…。どういう風の吹き回しですか?」
寿老人「布袋の言うとおりね。オオクニヌシがいれば、まぁ納得だけれど。変な組み合わせ…!フフッ!」
スクナビコナ「寿老人、笑い事じゃないんだ。ついさっきまでオオクニヌシも一緒にいたんだよ。福禄寿も、見てないかな?」
福禄寿「知らんのう…。ああ、探さんぞ?ワシはめんどくさいのは嫌いじゃからな…」
寿老人「そうね…福禄寿の言うとおりワタシ達は見ていないわ。けれどはぐれてしまうなんて大変なことね」
寿老人「はぐれオオクニヌシ…ぷふっ、クスクス…」
布袋「えっと、寿老人さんはいつもこんな感じなので安心して下さいね~」
スクナビコナ「ここのみんながオオクニヌシの行き先を知らないとなると、オオクニヌシは違う方向に向かっていったんだね」
スセリヒメ「一人でうろついているとなったら心配ね。私たちも急ぎましょう」
福禄寿「土産を期待しているぞ~」
寿老人「たぶん期待できないわね」
布袋「えっと、『大鍛練会』ってやつでしょうか?」
福禄寿「『大鍛練会』?初耳だのう」
寿老人「福禄寿には縁のない催しだものね」
布袋「噂に聞いていましたが、今日開催されたんですね~、ふふ!皆さん頑張れ~」
アメノミナカヌシ「ヤア。貴君らも『大鍛練会』の見学かな?」
布袋「あれ、アメノミナカヌシさんだ~!こんにちは!」
寿老人「入れ違いだったみたいね。今スセリヒメとスクナビコナがアナタとオオクニヌシを探していたわ」
アメノミナカヌシ「だらうねえ」
アメノミナカヌシ「小生は彼らが何処に居るのか解るが、彼らはさうではない。直ぐに合流するとしやう」
福禄寿「忙しないヤツらだのう。少しはワシを見習ってゆったり余裕をもって過ごしたらどうかの」
寿老人「忙しないヤツらを世話しない福禄寿……クスクス、だめね。せわしない…ぷぷっ」
福禄寿「寿老人、駄洒落が相変わらず寒いぞ」
布袋「寿老人さんの駄洒落がいつも通りだと安心ですね~」
彦星「おーい、織姫ー?織姫ー!」
織姫「あっ、彦星様のお声です!彦星様、こちらです!」
彦星「そこにいるのかい?ああ、よかった。また魔神に封印されてしまったかと心配したよ」
織姫「私も、心細かったです…。けれど、オオクニヌシ様が一緒に探してくださったんです」
彦星「本当ですか?ありがとうございます、オオクニヌシさん。織姫が世話になりました」
オオクニヌシ「いえ、それがしは何も。それより、無事お会いできてようござりました」
織姫「はい!…私がお時間をとらせてしまいましたけど、オオクニヌシ様も、早くスセリヒメ様とお会いできるといいですね」
オオクニヌシ「そうでござりました!スセリヒメ殿ならば危険はないと思いますが、それでは、それがしはこれで失礼致しまする!」
スセリヒメ「…また、この気配だわ。お父様ではない何か…さっきよりも、大きくなってる」
アメノミナカヌシ「おつと、待ち給へ。この先に小生の力が眠ってゐるやうだ」
スクナビコナ「あれっいつの間に合流したの!?…えっと次の魔神も、アメノミナカヌシの進化石を持ってるってこと?」
アメノミナカヌシ「はて、其処迄は判らないねえ…。だが、オオクニヌシを待つた方が良からう。強敵の予感がするよ」
スセリヒメ「私もそう思うわ。それにしても、オオクニヌシ君、どこへ行ったのかしら…?」
オオクニヌシ「おーい、スセリヒメ殿ー!スクナビコナ殿、アメノミナカヌシ殿ー!」
スクナビコナ「あっ、オオクニヌシの声だ!オオクニヌシー、こっちだよー!」
オオクニヌシ「ああ、こちらに!それがしとしたことが、はぐれてしまい失礼致しました!スセリヒメ殿、ご無事でござりまするな?」
スセリヒメ「私は大丈夫よ。それよりも、この先に魔神の気配がするの。アメノミナカヌシ様の力を持っているかもしれないわ」
オオクニヌシ「アメノミナカヌシ殿のお力を?なぜでござりましょう…?」
アメノミナカヌシ「フム…どうやら、話は後のやうだねえ。魔神が来るよ」
スセリヒメ「ええ…。みんな、気をつけて!」
(ボス戦)
第2試練ボス †
第3試練 †
※エリア名は便宜上のものです
第3試練台詞 †
- あれれ?迷い子の巻 続き
アメノミナカヌシ「フム、確かに小生の進化石の様だ。見給へ、力が戻つてきた様に思ふよ」
オオクニヌシ「ようござりましたな、アメノミナカヌシ殿!これでますます、鍛練にも身が入りましょう!」
スクナビコナ「でも、やっぱりおかしいよ。いくらスサノオがこのお見合い鍛練会…」
スセリヒメ「スクナビコナ君?」
スクナビコナ「…じゃなくて、『大鍛練会』に気合いを入れてたって、アメノミナカヌシを封印するなんて手が混みすぎてる」
スセリヒメ「ええ。お父様には前科があるけど、今度は、その…私のための計画的犯行、だし…」
オオクニヌシ「むむ、なるほど…。言われてみれば、その通りでござりまするな」
アメノミナカヌシ「あゝ!」
オオクニヌシ「どうしましたか、アメノミナカヌシ殿?大きな声を出されて…」
アメノミナカヌシ「封印された時の事だが、其れを丁度思ひ出せたのだよ」
アメノミナカヌシ「さうだねえ…あれはスサノオとは異なる気配だつたよ。小生の背後から、霞の様にそつと忍び寄つて来てねえ…」
アメノミナカヌシ「そして、気がつけば、小生は星明かりの無い世界に居たのさ」
スクナビコナ「スサノオとは違う、魔神の力…。一体何が起こっているのかな?」
スセリヒメ「でも、それならなおさら進まないといけないわ!お父様の力を悪用するなら、許しておけないもの!」 - 見物!野次馬の神々
アマテラス「のう!見よ、オモヒカネ、トヨウケヒメ!あれはなんじゃ?ちと騒がしいが、何やら楽しそうじゃ!」
オモヒカネ「どれどれ?…ああ、スサノオの『大鍛練会』だね。オオクニヌシとスセリヒメの仲を深めるためと聞いているよ」
アマテラス「おお!男らしいところを見せて、女人を口説こうというわけじゃな!いや、もしかすると逆かもしれぬ!」
アマテラス「じゃが、他の二人は何じゃ?アメノミナカヌシと…小さくてわからぬが、スクナビコナかのう?」
トヨウケヒメ「アマテラス、失礼な物言いは慎みなさい。ともあれ、スクナビコナはオオクニヌシと親しいから、さしずめ仲人役かしら?」
オモヒカネ「アメノミナカヌシは、きっと取材のつもりだね。彼らをもとに、青春小説でも書くつもりかな?」
アマテラス「ほう!すると二人とも、オオクニヌシたちの味方じゃな!わらわの父上母上同様、仲良くなってくれるとよいのう!」
オモヒカネ「そうだね。私たちも、陰ながら成功を祈ろうか。…『吊り橋効果』の実証実験としても、興味深いものだしね」
アマテラス「むむ?なんじゃ、オモヒカネ?その『吊り橋効果』とは…?」
トヨウケヒメ「あなたにはまだ早いわ、アマテラス。…それよりも、私はあの子たちの様子がおかしいような気がするのだけど」
オモヒカネ「確かに、ただの鍛練と言うには殺気立っているようだね。何かあったのかな?」
アマテラス「それは大変じゃ!わらわの大事な姪に何かあっては…おや、誰か来たぞ!」 - 急げ!救出戦の巻
ヤマサチヒコ「ここにいたんだね、オオクニヌシ!アンタたちを探して、そこら中走り回っちゃったよ!」
スセリヒメ「慌ててどうしたの、ヤマサチヒコちゃん?ウミサチヒコさんも一緒なのね。私たちに用事かしら?」
オオクニヌシ「それがし、わかり申した!お二人も鍛練でござりましょう!飛び入り参加も大歓迎でござりまする!」
ウミサチヒコ「違ぇよ、オオクニヌシ!何悠長なこと言ってんだ!そんな場合じゃねぇんだよ!」
スクナビコナ「待って、ウミサチヒコ。ぼくたち、何のことか全然わからないよ!落ち着いてったら」
ウミサチヒコ「これが落ち着いてられるかってんだ!今、日本神社にすごい数の魔神が現れて…」
ヤマサチヒコ「アタシとウミサチヒコは、もしかしたらアンタたちの『大鍛練会』に関係あるかもと思って駆けつけたけど」
ウミサチヒコ「カヨヒメと年神が、まだ日本神社にいるんだ!早く助けに戻らねぇと!」
アメノミナカヌシ「フム、其れは非常事態だねえ。年神はまだ赤ん坊だ。如何する、オオクニヌシ?」
オオクニヌシ「聞かれるまでもありませぬ!日本神社へ参りましょう!皆様方も、異存はござりませぬな!」
スセリヒメ「ええ、行きましょう!ウミサチヒコさん、ヤマサチヒコちゃん、道案内をお願い!」
オモヒカネ「なるほど、そういうことか。…アマテラス、ここから離れていた方がいいかもしれないね」
アマテラス「な、何が起こったのじゃ?年神とカヨヒメが魔神に襲われているなんてただ事ではなさそうじゃ」
トヨウケヒメ「ええ、そうね…オモヒカネ、私達も手を貸しに急いだ方が得策かしら」
オモヒカネ「いや、年神とカヨヒメは彼らに任せておこう。私達は別方面の警戒もした方が良さそうだ」
アマテラス「わかったのじゃ!力を合わせれば怖いものなどないということじゃな」
トヨウケヒメ「急がば回れ、ということね。焦っても仕方がないわ、行きましょう」
年神「カヨ、カヨ!魔神が一杯なのだ!怖いでち!」
カヨヒメ「大丈夫だよ、年ちゃん。怖くない。私が一緒にいるから。…きゃっ!」
年神「カヨ!?無理しなくてもいいでち!カヨも震えているの、ボクだってわかるのだ!」
年神「ウミサチヒコ、ヤマサチヒコ、早く助けを呼んでくるのでち…。カヨを助けてほしいのでち…!」
国御柱神「あら…。天御柱神、今何か聞こえませんでしたか?悲鳴のような声でしたが…」
天御柱神「悲鳴?風の音じゃねぇか?…でも、まぁ、これで本当だったら後味悪いからな。確かめに行くぞ」
国御柱神「それでこそあなたですわ、天御柱神。…こちらです。私についてきてください」
国御柱神「ああ、あちらに!…あれはカヨヒメです!まあ、魔神があんなにたくさん…!」
天御柱神「おいおい、いくら魔神でも、か弱い女子供相手にこりゃあないんじゃねぇか?なぁ、国御柱神?」
国御柱神「まったく賛成です。手加減は一切いりませんよ?」
天御柱神「当たり前だ!俺を誰だと思っていやがる!鼠一匹逃がすつもりはねぇぜ!…はあっ!」
国御柱神「…カヨヒメ、無事ですか!年神も、大事ないですね?」
年神「ボクは大丈夫でち。カヨがずっと抱いて守ってくれたのだ…。カヨは?」
カヨヒメ「うん、大丈夫…。助けてくれてありがとう、天御柱神さん、国御柱神さん」
天御柱神「なに、いいってことよ!…とうっ!…それより、カヨヒメ。よく頑張ったな。…せいっ!」
国御柱神「これだけの魔神に囲まれては、さぞ怖かったでしょうね。天御柱神でも、多勢に無勢と言わざるを得ません…」
年神「あと少し、頼むでち!ウミサチヒコとヤマサチヒコが、すぐに助けを連れてくるはずなのだ!」
タニグク「ねぇねぇ、クエビコー!この気配なに?ワタシ、すっごくイヤだー!」
クエビコ「ああ、これね。この重苦しいような、ピリピリしたような気配。でも、知らないな」
タニグク「えー、そうなの?カカシやーい、ずっと立ちっぱなしだからわからないんだよ!使えないのー」
オオクニヌシ「失礼致しまする、クエビコ殿、タニグク殿!」
タニグク「わっ、オオクニヌシ!急に出てこないでよね!びっくりして、尻餅ついちゃったんだからー!」
オオクニヌシ「な、なんと…!こ、これは大変失礼いたしました。ここは腹を割って詫びねば…」
スクナビコナ「そうじゃないでしょ」
オオクニヌシ「あ!そうでした。お二人にお尋ね申しまするが、この魔神の気配、様子はおわかりでござりましょうか!」
クエビコ「この気配ね、日本神社の魔神のものだね。年神とカヨヒメを狙ったようだけど、天御柱神たちが助けに入ったよ」
クエビコ「雀の知らせによると、それでもまだまだ危地みたいだね。君たちの助けを待っているようだよ」
タニグク「ちょっと!ワタシは無視ー!?って言うか、クエビコ、この気配のこと知ってるんじゃないー!」
オオクニヌシ「わかりましてござりまする!情報、感謝いたしまする!…皆様方、急ぎましょう!」
スクナビコナ「ちょ、ちょっとオオクニヌシ!歩幅が違うんだから待ってよ!」
クエビコ「…スクナビコナもがんばっているみたいだね。心配はしていないけど安心したよ。…あれ、タニグク。そんなにむくれてどうかしたのかい」
タニグク「なんでワタシには黙ってたのー!?知ってるなら教えてくれたっていいじゃない!」
クエビコ「ああ、そのことか。悪かったね、魔神に関わることだから戦える神様が傍にいないと危ないと思ったんだよ」
タニグク「ワタシだって戦ったら強いのに!カエルの神様を舐めないでほしいよ。むむぅ」
クエビコ「…ん?クシナダヒメは日本海峡にいるみたいだね」
タニグク「海の幸でも貰ってくるつもりかな…でもひとりじゃ危なくない?」
クエビコ「ヤソガミやヤガミヒメ、シロウサギガミがいるから大丈夫だよ」
タニグク「ちょっとちょっと!返って心配だからそれっ!」
クエビコ「とにかく、クシナダヒメは海峡の神に任せて…俺達で稲田を守らないとね。大事な田んぼを荒らすやからは、このクエビコさまが許さないぞっと」
ウミサチヒコ「カヨヒメー!年神ー!オオクニヌシたちを連れてきたぜ!」
カヨヒメ「ウミサチさん…!ああ、よかった。年ちゃん、もう大丈夫だよ。皆さん、どうもありがとう」
天御柱神「到着が遅ぇんじゃねぇか、オオクニヌシよぉ!鍛練だか何だか知らねぇが、あらかた片づけちまったとこだぜ?」
国御柱神「なにゆえ魔神が現れたかは、私たちにはわかりませんが…あなた方は、何かお気づきのようですね」
国御柱神「残るはこの奥…恐らくは、強力な魔神が控えていることと思いますわ」
スセリヒメ「強力な魔神……!今まで以上に厳しい戦いとなるのかしら」
スセリヒメ「…いえ、臆する必要はないわね。ここには心強い仲間が居るもの」
天御柱神「ウミサチヤマサチも来たことだし、ここは俺たちが支えるからよぉ!お前たちは、先を頼んだぜ!」
オオクニヌシ「かたじけない、天御柱神殿!不肖オオクニヌシ、お言葉に甘えまする!」
ヤマサチヒコ「頼んだよ、みんな!それと…スセリヒメ!ちょっとちょっと!」
スセリヒメ「…私?ヤマサチヒコちゃん、どうしたの?こんなときに内緒話だなんて…」
ヤマサチヒコ「ふふっ。オオクニヌシとのこと、くれぐれも頑張るんだよ!」
スセリヒメ「えっ!?ちょっと、ヤマサチヒコちゃん!」
ヤマサチヒコ「…なんてね!さあ、腕が鳴るよ!ウミサチ、アンタには負けないよ!さっさと片付けるのはアタシだから!」
ウミサチヒコ「こんなときにまで張り合ってどうすんだ!ったくよぉ仕方ねぇな、ちゃっちゃと終わらすぞ!」 - 進め!実戦の巻
スセリヒメ「はぁ、はぁ…」
スクナビコナ「大丈夫、スセリヒメ?だいぶ顔色が悪いみたいだ。」
スセリヒメ「ええ、ありがとう。ほんの少し、気持ちが悪いだけよ。…お父様の力が、邪悪なものと混ざり合っているわ」
スクナビコナ「スセリヒメはスサノオと力の性質が近いから、魔神の気配を敏感に感じるんだね。…休まない?」
スセリヒメ「大丈夫よ。それよも、お父様が原因で迷惑をかけているのだから。早くアメノミナカヌシ様の力を取り戻さないと」
オオクニヌシ「いいえ、休みましょう。このような場面でこそ、焦りは禁物でござりまする」
オオクニヌシ「スクナビコナ殿も、慣れない戦闘でお疲れでしょう。それがしが見張りを引き受けますゆえ、ごゆるりと」
スクナビコナ「そう?助かるよ、オオクニヌシ。ぼく、もうくたくたで!」
スセリヒメ「ふふっ。ありがとう、オオクニヌシ君、スクナビコナ君。でも、本当に大丈夫だから。それよりも、先を急ぎたいの」
オオクニヌシ「…スセリヒメ殿も、意志が強うござりまするな。わかりました。注意深く参りましょう」 - 進め!実戦の巻
スセリヒメ「…っ!」
スクナビコナ「どうしたの、スセリヒメ?急に立ち止まったりして。具合が悪いなら、やっぱり休もうよ?」
スセリヒメ「来るわ…」
スクナビコナ「え?だから、どうしたのって」
オオクニヌシ「敵が近うござりまする。それがしにも禍々しい気配が感じられるほど…。スセリヒメ殿は、お辛うござりましょう」
スセリヒメ「私は大丈夫よ。…スクナビコナ君、下がって。アメノミナカヌシ様をお守りしてちょうだい」
オオクニヌシ「今までの敵より、強い魔神でござりまする。スクナビコナ殿、ここはそれがしとスセリヒメ殿にお任せくださりませ」
スクナビコナ「ま、待って!強い敵なら、ぼくも戦うよ!ほら、戦力は多い方がいいでしょう?」
オオクニヌシ「それは心強うござりまするな!スクナビコナ殿の戦意、鍛練の成果でござりましょうか」
スクナビコナ「オオクニヌシ!冗談じゃなくって!ぼくは真面目に言っているんだから!」
スセリヒメ「ええ、冗談はそのくらいよ。来るわ…みんな、伏せて!」
アメノミナカヌシ「おつと、何やら突然慌ただしいが、何事かい?」
スセリヒメ「説明している時間はありません!アメノミナカヌシ様も、早く!」
(ボス戦)
第3試練ボス †
第4試練 †
第4試練台詞 †
- 進め!実戦の巻 続き
スセリヒメ「…えっ、私の進化石!?どうしてなの?アメノミナカヌシ様のはずじゃ…」
スセリヒメ「…いいえ。それは今、どうでもいいことね。大事なのは、魔神から力を取り戻したことだわ」
スセリヒメ「アメノミナカヌシ様をお待たせするのは申し訳ないけれど、これで私も、思い切り戦える!」
オオクニヌシ「ようござりました、スセリヒメ殿!ですが、くれぐれもご無理はなさいませぬよう!それがしがおりますゆえ!」
スセリヒメ「オオクニヌシ君…。そうね、ありがとう。それに、頼もしいスクナビコナ君もいるもの」
スクナビコナ「ええっ!?ぼ、ぼくを当てにされても…!さっきのは、ほんの勢いで…」
スクナビコナ「…とにかく、今度の魔神が進化石から力を得てることははっきりしたよね」
オオクニヌシ「なるほど!さすがはスクナビコナ殿!ならば、次の魔神も神々の力を持っているのでござりまするな!」
アメノミナカヌシ「フム、確かに未だだるいねえ。運動不足と謂ふわけでもなささうだ」
オオクニヌシ「やはり、お力はまだ完全ではないのですね!この勢いで、アメノミナカヌシ殿の力を取り戻しましょう!」
アメノミナカヌシ「フム…其れよりも…此処で一度、辺りを見回してみると良いやも知れないねえ」
アメノミナカヌシ「気になる事が在るのなら、当事者に確かめてみれば良い。さうだらう?」
スクナビコナ「うん。ぼくも、アメノミナカヌシに賛成だよ。原因がわかった方が、解決しやすいと思う」
オオクニヌシ「確かに、その通りでござりまするな。皆様方、一旦、試練場に戻りましょう!」 - 失敗!反省の巻
スサノオ「…なるほど、話はだいたいわかった。俺の傀儡どもを核に、魔神が力をつけたのだろう」
スサノオ「無論、アメノミナカヌシを封じたのは俺ではないが…つまるところ、原因は俺だな。すまぬ」
スセリヒメ「なら、お父様の浮ついた計画のせいで、カヨヒメたちは危ない目に合ったって言うの!?」
スサノオ「全面的に、弁解の余地はないな。『大鍛練会』の準備に気をとられて、異変を察せなかったようだ」
スセリヒメ「そんな…!お父様、何ということを!私のために、皆さんに迷惑をかけるなんて…」
スサノオ「だから、すまないと言っている。オオクニヌシ、スクナビコナ。アメノミナカヌシも、すまなかった」
オオクニヌシ「いえ、それがしのことは、謝罪には及びませぬ。スサノオ殿のお陰で、良い鍛練を行えておりまする」
スクナビコナ「ぼくも、スサノオを責めるつもりはないよ。スセリヒメを思う気持ちに、悪いところなんてない!」
スクナビコナ「悪いのは、それにつけ込む魔神の方だよ。でも、安心して。ぼくたちが、何とかするから!」
スセリヒメ「……ふふっ。スクナビコナ君、すっかり頼もしくなったわね」
スクナビコナ「えっ!?あ…ぼくったら、強い神じゃないのに!恥ずかしいよ…」
アメノミナカヌシ「フム…若者たちは、小生の見る限りでも成長著しいやうだ。スサノオよ、この『大鍛練会』、或る意味成功だねえ」
スサノオ「お前たち…感謝する。これからも引き続き…」
シロウサギガミ「…大変だよ!オオクニヌシ兄ちゃん、オオクニヌシ兄ちゃん!ここにいる!?」
オオクニヌシ「その声は、シロウサギガミ殿でござりまするな!それがしはこちらにおりまする!」
シロウサギガミ「ああ、オオクニヌシ兄ちゃん!会えてよかった!試練場に戻ってたんだね。クエビコに聞いたとおりだ!」
シロウサギガミ「って、うわっ、スセリヒメ姉ちゃんも一緒だったの!?どうしよう、ヤガミヒメ姉ちゃん?」
ヤガミヒメ「シロウサギちゃん…それよりも…お、オオクニヌシくんに伝えなきゃ…」
シロウサギガミ「そうだったね、ヤガミヒメ姉ちゃん!大変なんだよ、オオクニヌシ兄ちゃん!日本海峡に魔神が…」
オオクニヌシ「何と!日本神社の次は、日本海峡でござりまするか…」
オオクニヌシ「こうしてはおられませぬ!スサノオ殿、失礼!シロウサギガミ殿、案内を!」
オオクニヌシ「ヤガミヒメ殿は、こちらにいるのが安全でしょう。スセリヒメ殿も…」
ヤガミヒメ「オオクニヌシくん…あ…あの…わ、私を心配してくれるの…?ありがとう…」
スセリヒメ「いいえ、私は一緒に行くわ。お父様の不始末は、私の手で片づけないと!」
スクナビコナ「ぼくも行くよ!足手まといかもしれないけど、ちょっとは強くなったもの!」
オオクニヌシ「スセリヒメ殿、スクナビコナ殿…。わかりました、ともに参りましょう!さあ、アメノミナカヌシ殿も、お支度を!」
アメノミナカヌシ「オヤ、小生は問答無用なのだね。力が不完全でも、小生は一向に困らないが…」
アメノミナカヌシ「イヤ、筆が鈍るのは困るねえ。判つたよ、付き合ふとしよう。…貴君、案内し給へ」
シロウサギガミ「良かったね、ヤガミヒメ姉ちゃん!オオクニヌシ兄ちゃん達、行くなら早く行ったほうがいいかも!」
オオクニヌシ「一刻も争う事態ということでありまするな!わかりました、すぐさま向かうとしましょう」
ヤガミヒメ「お、オオクニヌシくん……き、気をつけて……!」
オオクニヌシ「はい!ヤガミヒメ殿もどうかお気をつけて」
アメノミナカヌシ「…さて、日本海峡か。如何転ぶか見物だなあ。この騒動、きつちりと最後迄見届けさせて貰ふよ」
アメノミナカヌシ「所で、カミムスビはこの異変に気付いてゐるだらうか。姿を見せないねえ」 - 惜しい!すれ違う神々
ツクヨミ「お、重いね、ウケモチ…。差し入れ、張り切り過ぎちゃったかな?」
ウケモチノカミ「そんなことはないよ!運動の後は、とってもおなかがすくもの!」
ウケモチノカミ「ツクヨミの用意したおにぎり、きっとみんな、おいしく食べてくれるはずだよ?」
ツクヨミ「そうかなあ!ふふっ、そうだと嬉しいなあ!」
ツクヨミ「…あれ?ウケモチ、何か来るよ?ほら、試練場の方の道!あれは…シロウサギガミと、オオクニヌシたちだ!」
ウケモチノカミ「随分急いでいるようね?鍛練って様子じゃないし…何かあったのかな?」
ツクヨミ「差し入れ、渡しそびれちゃった。まあ、しょうがないよね!スサノオに預けながら、訳を聞いてみよう?」 - 到着!日本海峡の巻
シロウサギガミ「…オオクニヌシ兄ちゃん!あそこだよ!」
スセリヒメ「何てことかしら…。魔神で一杯だわ。お父様の影響が、こんなところまで…」
アメノミナカヌシ「かうして高い位置から眺めると、所々、魔神の群れにムラがある様だねえ?」
シロウサギガミ「うん、たくさんの神が、魔神をやっつけようと戦ってくれているんだ!ほら…」
シロウサギガミ「…あっちでは、毘沙門天と大黒天、それに宇賀神」 - 激闘!奮戦する神々
宇賀神「一体何なのだろう、この魔神の群れ。壮観…と言っておこうかな」
大黒天「そうだな。さすがの私でも、この魔神どもが実はハリボテだった…なんて福は呼び込めそうにない」
宇賀神「残念ながら、善戦あるのみってところだね。フフ、参ったなぁ…」
毘沙門天「…む!宇賀神、大黒天!お前たちも助太刀してくれ!いくら俺が武神でも、手に余るぞ!」
宇賀神「本当だね。これじゃ、僕も相手をしないとならないよね。ひとつ頑張るとするよ」
大黒天「分断されては不都合だ。背中合わせに対処するのが良いだろう」
毘沙門天「ああ、大黒天の言うとおりだ。…おっと!宇賀神、気をつけろよ」
宇賀神「ありがとう、毘沙門天。まったくキミは、こういうときに頼りになるよね」
大黒天「そう言うお前は、まったく危なっかしい。喋る余裕があるなら、一体でも多く倒してくれないか」
毘沙門天「はは、違いない。いいか、はぐれるなよ?…突破する!」
シロウサギガミ「あそこにいるのは風神、雷神」
雷神「スセリヒメ追っかけとったつもりが殺生なぁ!酷すぎるんちゃう」
風神「ベラベラほたえるヒマあんなら魔神の一匹潰しぃ!」
雷神「こわ!風神がいつになくヴァイオレンスや。…アカン!あっちにもおる」
風神「『大鍛練会』なんて折角の祭り、台無しにされんの許せへんねん」
風神「スセリヒメもオオクニヌシもがんばっとるんや、ここでうちらがふんじばらんでどうするん?」
雷神「風神…ええヤツやなぁ……ってちっこいの忘れとるで」
シロウサギガミ「…あっちでは、オオゲツヒメにイナリ、ウカノミタマ」
イナリ「これは…。辺り一面の魔神とは、何ということでしょう…」
オオゲツヒメ「魔神さんたち、どんどん集まってくる!ヒメ、こんなの初めてだよ…。どうしよう、イナリ?」
イナリ「これから集会でも始めるんですかね?もちろん僕たち、歓迎されていないみたいですけど」
オオゲツヒメ「へぇ、魔神さんたちのお祭りかぁ…。ヒメもちょっと気になるかも!」
ウカノミタマ「これが祭りなら、わしもたっぷり握り飯をさし入れてやるのじゃが。それとも、浅漬けがよいかの?」
オオゲツヒメ「うーん、そうだなぁ…。ヒメはどっちも食べたいな!ウカ様のお料理はおいしいもの!」
ウカノミタマ「そうかそうか。…なんての。おぬしら、どうやらふざけている暇はなさそうじゃぞ?」
イナリ「はい。冗談はこのくらいにして、退治するほかありませんね。…ヒメ、下がってください。私の後ろに」
オオゲツヒメ「ううん、大丈夫!ヒメも一緒に戦うよ!悪い魔神さんたちには、たっぷりお仕置きしないと!」
ウカノミタマ「さあ、わしらも参るぞ、ミケツカミ。ほっほ、運動のあとは握り飯が旨そうじゃ!」
シロウサギガミ「…それと、ヤソガミ兄ちゃん、クシナダヒメ姉ちゃん!」 - 合流!共闘の巻
オオクニヌシ「お待たせ致しました、兄上!ご無事でしたか!」
ヤソガミ「おい!遅いぞ、オオクニヌシ!お前は剣術くらいしか能がないんだ!この魔神どもを、早く何とかしないか!」
オオクニヌシ「兄上…!とうとう、それがしの剣をお認めくださったのでござりまするか!」
オオクニヌシ「このような場ではござりまするが、それがし、嬉しゅうござりまする!」
ヤソガミ「ばっ、そういう意味で言ったのではない!俺はただ…!」
クシナダヒメ「えーと…お前さんたちー!アタシな、遊んでる場合じゃないと思うんだけど…」
スクナビコナ「うん、ぼくも同感だよ。オオクニヌシ、ヤソガミ、兄弟喧嘩は後にしよう?」
スクナビコナ「ぼくたち、ヤガミヒメに頼まれて応援に来たんだ。日本海峡が大変だって!」
ヤソガミ「ヤガミヒメが…。仕方ない、一時休戦だ。いいか、オオクニヌシ!一時だからな!」
クシナダヒメ「あ!ねぇねぇスセリヒメちゃん。アタシなー、聞きたいことあるんだけど…これってスサノオさんの気配?」
スセリヒメ「ええ、その通りよ。あなたにもお父様の気配がわかるのね」
クシナダヒメ「ちょっとだけだけど…。スサノオさんに何があったの?お前さんたちなら知ってるかなって」
スセリヒメ「お父様は何ともないわ。心配してくれてありがとう。…本当は、いくら叱っても足らないくらいなのよ」
スセリヒメ「お父様が悪ふざけで開いた『大鍛練会』を利用して、魔神が増殖してしまったの」
スクナビコナ「アメノミナカヌシの力を奪って強くなってるんだ。本人が気にしてないから、そう見えないけど…」
アメノミナカヌシ「オヤ、スクナビコナ。小生がどうかしたのかね?」
スクナビコナ「…アメノミナカヌシの力を取り戻せば、この魔神たちも消えるはずだよ。ヤソガミ、クシナダヒメ、一緒に戦ってくれる?」
クシナダヒメ「もちろんだよー!アタシも、お前さんたちに協力するよ。日本海峡は、平和が一番だからねー!」
ヤソガミ「フン、オオクニヌシと一緒ってのは気に入らねぇが…。ちょうどムシャクシャしてたんだ!暴れてやるぜ!」
オオクニヌシ「兄上と肩を並べて戦えるとは…!光栄の極みでござりまする!さあ、参りましょう!兄上、皆様方!」
アメノミナカヌシ「兄弟相争うも、かくして相和し共闘す。フム…、或る意味これも、『大鍛練会』の成果だねえ…」
スクナビコナ「もう…。オオクニヌシったら、ヤソガミじゃなくてスセリヒメと仲良くなってよね!これじゃあ、大誤算だよ」
スセリヒメ「うるさいわよ、二人とも!口を閉じて、魔神に備えて!…ほら、来たわ!」
(ボス戦)
第4試練ボス †
第5試練(EX) †
第5試練台詞 †
- これにて!一件落着の巻【Ex】
スセリヒメ「た、倒せたのね…。邪悪な気配が消えていくわ。…アメノミナカヌシ様、具合はどうかしら?」
アメノミナカヌシ「フム、小生の力も満ちた様だ。貴君らに礼を述べねばなるまい」
アメノミナカヌシ「…欲を言えば、もう少々、ネタを集めたいところではあつたがなあ。散歩の甲斐があつたよ」
スクナビコナ「これを散歩だなんて!ぼくにとっては大騒動だったんだけど!」
オオクニヌシ「そうね。お父様のせいで、日本地域中の神に迷惑をかけてしまったわ。スクナビコナ君、あなたにも…」
スクナビコナ「ううん、ぼくはいいんだよ!乗りかかった船って言うし、身体を動かすのも、ちょっと楽しかったし…」
オオクニヌシ「確かに、スクナビコナ殿は成長著しいものがござりましたな!開幕当初とは比べものになりませぬ!」
オオクニヌシ「伸び代も充分ござりますから、今後とも、鍛練に励まれるのがよろしゅうござりましょう!」
オオクニヌシ「それがしやスセリヒメ殿とご一緒にいかがでしょう?毎朝夜明けとともに、走り込み、素振り、討ち合いと…」
スクナビコナ「そ、それは遠慮するよ!せっかくの逢い引きにお邪魔したら、スセリヒメに悪いし…!」
オオクニヌシ「合挽?それはどのような鍛練でござりまするか!ぜひそれがしも取り組まねば!」
スセリヒメ「もうっ、スクナビコナ君!オオクニヌシ君も、掘り下げないで!…それより、帰って休みましょう?」
スクナビコナ「大賛成!ぼく、もうへとへとだよ…。とっておきの一樽を開けたい気分なんだけど、蔵に寄っていいかな?」
アメノミナカヌシ「オヤ、其れは魅惑的な御誘ひだ。戦ひの後の一杯が如何に美味か…きつと筆舌に尽くし難いねえ」
シロウサギガミ「オレもオレも!それと、ヤガミヒメ姉ちゃんにも、おみやげにわけてほしいな!」
スクナビコナ「あっ、シロウサギガミ!今までどこにいたの?もしかして、隠れてたんでしょ!」
シロウサギガミ「そ、それはまぁ…。オオクニヌシ兄ちゃんの戦いぶりを、岩陰からじっくり勉強してたんだよ!」
クシナダヒメ「細かいことは置いておいて!それより、スクナビコナ秘蔵の銘酒かー!えへへ、楽しみ!アタシのところにも届けてよー!」 - ほっ!見送る神々
カミムスビ「…オオクニヌシは、今度も無事、試練を乗り越えたようですね。『大鍛練会』を経て、一段と良い若者となりましょう」
カミムスビ「ですが、『吊り橋効果』は…。あれは本来、危機を前に恐怖を共有することで成り立つもの」
カミムスビ「スサノオには失礼ですが、あの二人の恋路には、もともと向かなかったように思います」
カミムスビ「どれほどの強敵が相手でも、二人とも、怯えるばかりではありません。肝の据わった若者たちですから」
カミムスビ「それに、わたしたちが手を加えなくても…こういうものは、自然と上手くいくものでしょう?」
カミムスビ「今度の顛末はきっと、アメノミナカヌシの新作に描かれるはずです。わたしはそっと、刊行を待つことにしますね」
カミムスビ「…しかし、あの禍々しい瘴気。一体どこから湧いたというのでしょう…?」
カミムスビ「その根源を断たねば、全てが片付くとは言えませんが…」
カミムスビ「…確かめるに越したことはありませんね。ただの懸念で済めばよいのですが」
カミムスビ「相手はアメノミナカヌシから力を奪い、利用していました。やはりまだ油断はできません」
クシナダヒメ「ねー、ヤソガミ!オオクニヌシたちはさすがだったね!つい見とれちゃった!」
クシナダヒメ「あの魔神の群れをばっさりやっつけちゃうなんて!今度、稽古を覗いちゃおっかなー!」
ヤソガミ「……」
クシナダヒメ「あれ?どうしたんだー、ヤソガミ、黙っちゃって…今度はそういうヤソガミなのー?」
ヤソガミ「いや、ひとつ気になることがあってな。…だが、主が何も感じないのならば、私の考えすぎだろう」
クシナダヒメ「あ、変なヤソガミだった。…ま、いいや!スクナビコナが酒くれるって!お前さんも飲むよなー?」
ヤソガミ「ああ。無論いただこう。見かけによらず、あやつの酒は絶品だからな」
クシナダヒメ「わーい!タニグクちゃんやクエビコさんにも教えてあげないと!皆で宴会なんて楽しみー!」 - まだまだ!鋭い神々
アメノオハバリ「…あたりの気が落ち着きました。『大鍛練会』は、無事終わったようです」
イザナギ「おやおや。様子見に来てみたけど、出遅れてしまったみたいだね。まあ、無事で何よりだよ」
イザナギ「アマテラスやツクヨミが心配していたほどには、大したことなかったのかな?」
イザナミ「あら?アナタだって、大事な孫娘に何かあったら…!って、ずっと慌てていたじゃない?」
オオカムヅミ「お言葉ですが、イザナミ様!スセリヒメ様は気立ても器量もよく、大変魅力的な女性にお育ちです!」
オオカムヅミ「武勇に長けていらっしゃるのは承知の上ですが、スセリヒメ様を憂うお気持ち、このオオカムヅミにもわかります!」
イザナミ「あはは!本当にオオカムヅミは、うちの子たちに甘いわねぇ!アナタにかかったら、やんちゃ娘もお姫様だわ」
イザナギ「そのやんちゃ娘だけどね。この『大鍛練会』をきっかけに、また強くなったみたいだよ」
イザナミ「それはおめでたいわ!お赤飯を炊いて、お祝いしてあげなくちゃね!」
オオカムヅミ「はい!俺もよろしければお手伝いします!是非、特別な桃も用意させてください!」
イザナギ「イザナミの料理とオオカムヅミの桃なら、あの子もきっと喜ぶよ。…さぁ、スサノオの試練場が見えてきたね。もう戻っているかな?」
オオカムヅミ「ん…?アメノオハバリ殿。」
アメノオハバリ「…ああ、お前も気づいたのか」
アメノオハバリ「…お待ちください、イザナギ様、イザナミ様。妙な気配がします」
イザナギ「え?何だって?」
アメノオハバリ「…出所はあちら。正に、スサノオ様の試練場からです。お気をつけください」
イザナミ「もしかして、スサノオったら、騒動を気に病んでまたソウルになっちゃったのかしら!もうっ、手のかかる子ね!」
コノハナサクヤヒメ「…あら。可愛い弟子から虫の知らせですわ。スクナビコナが秘蔵の一樽を開けるそうですよ」
コノハナチルヒメ「まあ!聞き捨てならないわね。飲みそびれたら、きっとこの先百年は後悔するわ」
コノハナサクヤヒメ「『大鍛練会』の打ち上げというところですわね。オオクニヌシとスセリヒメの様子も気になりますわ」
コノハナチルヒメ「コノハナサクヤったら、オオクニヌシを肴にするつもりね?それともスサノオかしら?」
コノハナサクヤヒメ「ともかく、目指すはスサノオの試練場ね。弁財天に先を越されたら、飲み干されてしまうわ。早く行きましょう」
ヤマトタケル「やあ、二人とも。美しいボクをさしおいて、何の相談かい?とても大事な話に聞こえたけど」
コノハナサクヤヒメ「盗み聞きだなんて、お行儀が悪いのではなくて?…まったく、どこから湧いて出るのかしら」
ヤマトタケル「美しいボクには、世界中に輝きを満たす義務があるからね。…それで、スクナビコナの秘蔵酒がどうしたんだい?」
コノハナチルヒメ「随分しっかり聞いていたのね…。そこまで知られていては、黙っていても仕方ないわ」
コノハナチルヒメ「『大鍛練会』の記念に、スクナビコナが樽を開けるのですって。ワタシたちもお相伴にあずかろうと思ったところよ」
ヤマトタケル「おや?『大鍛練会』はいつの間に終わったんだい?」
コノハナサクヤヒメ「どういう意味ですの?一時、日本海峡の気が荒れたようですけれど、今はすっかり晴れて…」
コノハナサクヤヒメ「…いいえ。私としたことが、ヤマトタケルの言うとおりですわ。スサノオの神気が大きく乱れています…」
コノハナサクヤヒメ「コトシロヌシったら、虫の知らせをこまめに送ってくれてありがたいですわね。既に、タケミナカタ達が交戦しているそうですわ」
ヤマトタケル「杯の前に、もう一波乱というわけだね。美味しい酒のためだ、ボクも助太刀するとしよう」 - もう一回!決戦の巻
アメノウズメ「わぁ!何なの、この魔神の群れ!?こんなに奥まで…!」
アメノウズメ「日本海峡が大変って聞いたけど、もうオオクニヌシたちが退治したって…。わぁっ!」
サルタヒコ「…大事ないか、アメノウズメ」
アメノウズメ「サルタヒコ!アタシを助けてくれたんだね…!どうもありがとう!」
サルタヒコ「…いや、大したことではない。…それより、ここは危険だ。一旦退こう」
アメノウズメ「うん…。ううん、待って!もしかしたら、オオクニヌシたちはこのこと知らないのかも!」
アメノウズメ「他の神たちもきっと…。もし、油断してるところを強い魔神に襲われたら、大変だよ!」
アメノウズメ「サルタヒコ!アメノトリフネを探しに行こうっ!天鳥船なら、すぐに知らせられるよ!」
サルタヒコ「…わかった。アメノウズメ、お前の考えに従おう」
アメノトリフネ「いっけぇ、タケミカヅチの旦那!そこだよっ!右、右!」
フツヌシ「こんなにたくさん魔神がいるの、久しぶりじゃない?フフ…楽しいな。腕がなるよ」
タケミカヅチ「フツヌシ殿、そちらの魔神は任せた!だからこちらの魔神は私に任せてもらおう…とうっ!」
フツヌシ「んー…まぁ、いいけど。こっちの獲物が片付いたらそっちに行くからね」
タケミカヅチ「承知した!」
タケミナカタ「落ち着いて酒も飲めんのか。軍神の宿命だな…おい、コトシロヌシ。この状況の伝達は任せたぞ」
コトシロヌシ「ヘヘッ、わかってるって。あーあ、旨い酒でイイ感じに酔ってたんだけどなぁ。ま、スクナビコナの酒を旨
くするには丁度イイ余興かな」
恵比寿「言うとる場合ちゃうで!あーっアカン!魔神釣る竿ちゃうって言うとるやん!これだから魔神戦は嫌
なんや!」
アメノトリフネ「負けちゃダメだよ、みんな!…って、およっ!?誰か来るよ!」
恵比寿「なんや、援軍か?助かるわぁ」
アメノウズメ「…アメノトリフネー!ここにいたんだねっ!探したよ!」
アメノトリフネ「どうしたんだい、アメノウズメ?そんなに急いで、アタイに用事かい?」
アメノウズメ「うん、大変なんだ!魔神の群れがすぐそこまで!…このこと、オオクニヌシたちに伝えてほしくて!」
アメノトリフネ「およっ!?もしかしてタケミカヅチの旦那達が戦ってる魔神の群れってもしかして…」
サルタヒコ「…かもしれない。…何か問題があったようだ。中心地は、恐らくスサノオの試練場」
サルタヒコ「…俺とアメノウズメで、オオクニヌシを呼びに行く。…タケミカヅチ、アメノトリフネを貸してくれ」
タケミカヅチ「それは大事だ!構わん!トリフネ、励んでこい!」
アメノトリフネ「はいよ、旦那!お安いご用さ!…ほら、お二人さん、乗った乗った!飛ばすからねー!」
恵比寿「なんや、援軍じゃないんかぃ!…ひゃあっ!魔神…ってなんや討伐済みかいな」
タケミナカタ「もうこの辺りは粗方片付いたぞ」
タケミナカタ「とはいえ、まだ妖しい気配は漂ったままだ。おそらくまた魔神の波が来るだろうな…警戒はまだ
続けた方がいいだろう」
タケミカヅチ「最前線に近いところにいると考えていいな?よし、いくらでもかかってきたまえ!日本の軍神の
力を見せるときが来たようだ!はっはっは!」
フツヌシ「へー、最前線ね。じゃあ、遠慮なく立ち回らせてもらおうかな。まだまだ手ごたえがなくって物足
りないなって思ってたところなんだよね」
アメノトリフネ「おーい、オオクニヌシー!スセリヒメー!」
オオクニヌシ「アメノトリフネ殿でござりまするか!サルタヒコ殿にアメノウズメ殿もご一緒とは…」
スセリヒメ「あなたたちも、スクナビコナ君のお酒を楽しみに来たのね。でも残念ね、まだおあずけよ?」
アメノトリフネ「そんな場合じゃないって、お嬢!実は…!」
(ボス戦)