眠る老婆と乾く清水エリアデータ のバックアップ(No.17)
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- 1 (2017-06-30 (金) 18:57:19)
- 2 (2017-06-30 (金) 21:38:18)
- 3 (2017-07-01 (土) 05:59:43)
- 4 (2017-07-01 (土) 14:27:12)
- 5 (2017-07-01 (土) 14:44:10)
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- 10 (2017-07-02 (日) 15:53:14)
- 11 (2017-07-03 (月) 15:46:39)
- 12 (2017-07-04 (火) 15:49:18)
- 13 (2017-07-05 (水) 15:30:28)
- 14 (2017-07-06 (木) 11:53:50)
- 15 (2017-07-06 (木) 19:05:07)
- 16 (2017-07-07 (金) 14:30:42)
- 17 (2017-07-08 (土) 00:39:46)
- 18 (2017-07-08 (土) 18:51:06)
- 19 (2019-01-31 (木) 23:26:31)
#style(class=table_left)
ほとんどなにもわかっていませんが、作っておかないと迷子になる気がしたので。エリアデータはこちら。必要項目が足りない可能性があります。改変よろしくお願いします。(nameless)
※歩くたびに消費行動力、経験値、ジェムが変動してるようなので、その辺のデータは参考程度に。
※ エリア進行中のメッセージに抜け、間違いがあればコメント、訂正お願いします。
抜けあり 情報提供願います
情報提供等 †
わからないことが多すぎるのとデータ量がすごい予感しかないので是非ご協力を。
編集がわからないけど画像がある方はアップロードして画像名を他情報と一緒に添えてください。
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#style(class=table_left)
プロローグ~第一幕 †
プロローグ~第一幕 台詞 †
- 【眠る老婆と乾く清水】
アイヌ地域で起きている異変。それを確認するために、コロボックル様達が訪れた川まで移動することとなった。
どうやら川の異変だけではなく、空気や土などあちこちが乾燥している異変も感じられる。かさかさと、葉が擦れ合う音に潤いはない。
アペフチカムイ「ちゃっちゃと川に向かうよ!何が起きてるかまだよくわかっちゃいないからね」
チセコロカムイ「んだな~。アペフチばあさま、魔神が出たらどうするべさ?」
レプンカムイ「その時はオレが戦うから安心しろよな!」
チセコロカムイ「なるほど~!レプンカムイくんは強いべ~。おらももっと、強くなって皆を守りたいよ~」
ニコニコしながら話すチセコロカムイ様。確かに魔神が絡んでいる可能性は大きい。今この場にいる神様だけではなく、他の神様とも合流したいところだ。
アイヌ地域にはギリシャ地域にあるような正確に舗装された道はない。しかし里の周辺は適度に手入れはされており、草が刈られていたり、砂利で滑らないよう石が埋め込まれていたりと道に歩きにくさはない。
コロボックル(桃)「コロボックル、ミンナでテワけしておしらせにいってます~」
レプンカムイ「それなら、川に行く途中とか誰かに会えるかな?」
ナビィ「それなら安心ですね!」
里を離れ、少しずつ山へと入っていく。ふもとの辺りであれば、まだ歩きやすい道は続いているようだ。
???「わ~!大変だぁ~!大変だよ~!」
チセコロカムイ「あっ、チロンヌプカムイくんだべ~!おーい」
チロンヌプカムイ「わーっ?!ち、チセコロちゃん!?」
???「チロンヌプしゃ、どうしたの~?」
アペフチカムイ「オヤ!シトゥンペカムイまでいるのかい。ちょうどよかったよ」
シトゥンペカムイ「いゆよ~!キュン!」
チロンヌプカムイ「あ~、びっくりしたよ~。さっき、川に行ったら、かさが減っちまってたんだ~」
アペフチカムイ「なんだって?!」
シトゥンペカムイ「キュン…おみず、なくなっちゃうの?」
コロボックル「ワタシがみたときより、ジカンたってます~。シンパイです~」
ナビィ「どんどん悪化してるってことでしょうか…!」
一行にチロンヌプカムイ様、シトゥンペカムイ様を加え、急いで川へ向かう。
(ここでエリア変化)
山のふもとを進み、段々と道が傾斜になっていく。ここはもうカムイの御山なのだろう。山へ入るために使われる道はあるにしろ、里ほどの歩きやすい道もなくなっていく。
レプンカムイ「オレは海の神だから、あんまり山とか森とか詳しくないんだ。案内してもらわないとな」
シトゥンペカムイ「山にはね~、いろんなものがあゆよ!」
シトゥンペカムイ「サケしゃとね~、ドングリとね~、ヨモギとね~…」
チセコロカムイ「お~、物知りだぁ。おらも山、よく行くよ~。キムンカムイ様に会うんだ~」
アペフチカムイ「山で異変が起きてるなら、キムンカムイが気づいててもいいはずさね。…まーたどっかで居眠りこいてんじゃないかい?」
コロボックル(桃)「おひるね、ちょうどいいジカンです~」
チロンヌプカムイ「おらも山でのんびり昼寝してたんだ~。ぽかぽかしてて、気持ちよかったよ~。したら、シトゥンペちゃんが起こしてくれたんだ~」
シトゥンペカムイ「おみず、なくなったらサケしゃ…いなくなっちゃう…キュン」
ナビィ「シトゥンペカムイ様はサケが大好きですもんね~…!」
レプンカムイ「そうだな。チェプコロカムイも心配だ」
コロボックル(桃)「ワタシのトモダチ、たぶんいまごろ、ペトルンカムイさまにおはなししてます」
アペフチカムイ「ペトルンカムイか。ワッカウシカムイ以外で川のこと聞くなら、あの子に聞いて間違いないからね」
レプンカムイ「それなら、ソコロカムイもどっかにいないかな?滝も水に関係してるだろ」
アペフチカムイ「ほほ、ソコロカムイね。確かにあの子、正義感強いからねぇ」
チロンヌプカムイ「あっ、ソコロカムイさんならおら、見かけたかもしんねぇ…走って横切ってったから、よくわかんなかったんだけどな~」
レプンカムイ「マジか!どっちに走ってったんだ?」
チロンヌプカムイ「おらがシトゥンペちゃんと一緒に川を見て、大変だぁって思ってたときだな~。対岸をヒュンって、駆け抜けて行っちまったよ~。今思うと、あれはソコロカムイさんだ~」
チセコロカムイ「チロンヌプカムイくん、すごいべ~!したら、川についたあと、走って行ったほうに行こ~」
チロンヌプカムイ「そ、そうかな~…へへ…」
コロボックル(桃)「あ!カワ、みえてきました~!」
ナビィ「わぁ!本当です、川が細くなってます~!」
コロボックル様が指さす先には、水かさが減った川があった。
シトゥンペカムイ「サケしゃ、サカナしゃ、いない…おみず、へっちゃった…」
アペフチカムイ「これは確かにまずい状態だね。このままだと森も枯れちまうよ」
レプンカムイ「川で生きていた生き物達が心配だな。魚だけじゃなくて、カニとかムシとか、いっぱいいたはずだ」
チセコロカムイ「みんな、避難したのかな~」
???「アンタ達、川の様子を見に来たんだね」
コロボックル(桃)「ペトルンカムイさま~!」
アペフチカムイ「ほほ、いいとこに来てくれたよ!」
ペトルンカムイ「アタイ達の大事な川がこんなことになるなんてとんでもないよ。誰のしわざかはわからないけど、絶対許しちゃ置けないね」
コロボックル(茶)「ぽえ…ペトルンカムイさま、オコってるよよよ」
コロボックル(桃)「ペトルンカムイさま、カワのカミサマです~。カワにタイヘンなことがあったら、オコります~」
コロボックル(茶)「スゴいよ!ペトルンカムイさま、ひとりでマジンやっつけてた!ボク、みてたよ!」
レプンカムイ「魔神だって?!やっぱりこれ、魔神が原因なのか!」
ペトルンカムイ「当たり前だろ。こんなことする神様なんてアイヌにも他の地域にもいないよ」
チロンヌプカムイ「水は大事だからな~。おらもあちこち走り回ってたら、すぐ喉渇くよ~」
チセコロカムイ「水がなくなっちまったら、おら達どうなるんだ~?」
ペトルンカムイ「水がなくなったら生きてけないよ。アタイ達は神だから、直接ひどいことにはならないかもしれないけど」
シトゥンペカムイ「みんな、のどかわいちゃう?キュン…」
チロンヌプカムイ「そうだ~!ペトルンカムイさん、ソコロカムイさん見なかった?」
ペトルンカムイ「はぁ、ソコロカムイだって?ふん、アタイは見てないね」
アペフチカムイ「オヤ、顔を合わせてるかと思ったよ。ワッカウシカムイのとこに行ったんじゃないのかい?」
ペトルンカムイ「アタイは行ったよ。でもアイツのことは見かけちゃいないね。どこほっつき歩いてんだか」
???「……皆、集まっていたのか」
シトゥンペカムイ「…! サケしゃのにおいすゆ~!チェプコロカムイしゃ、こんにちは~!」
レプンカムイ「うわっ、びっくりした!茂みからでてくるなよな」
チェプコロカムイ「川を泳げないから、仕方なく山道を歩いていた…」
チセコロカムイ「チェプコロカムイさん、葉っぱがあちこちについてるよ~。取ってあげるな~」
コロボックル(茶)「チェプコロカムイさま、おヤマでマヨった?」
チェプコロカムイ「…迷った」
チロンヌプカムイ「チェプコロカムイさん、いつも川にいるもんな~…そりゃ迷うよな~」
シトゥンペカムイ「チェプコロしゃ、サケしゃは?サケしゃ、げんき?」
チェプコロカムイ「サケは無事だ。…川の魚と他の生き物達も、俺の袋に皆避難している」
コロボックル(桃)「スゴいです~」
ナビィ「チェプコロカムイ様はその大きな袋から、お魚を川に流してくださっているんですもんね…!安心しました~!」
チェプコロカムイ「…だが…ずっと袋の中には、居させられない…。魚も、不安がっている…」
レプンカムイ「そうだよな。早いとこ解決しないと魚達だけじゃなくて、他の動物にも影響が出そうだ」
チェプコロカムイ「ユクコロカムイも鹿達を袋に入れているらしい…森で会った…」
アペフチカムイ「なるほどねぇ。感づいた神達がそれぞれ動いてるなら、まだいいほうだね」
ペトルンカムイ「で、アタイの話の続きしてもいいかい?ワッカウシばあちゃんのことだけど」
コロボックル(桃)「ワッカウシカムイさま、ねてましたか~?」
ペトルンカムイ「まさか。寝所に行ったけど誰もいなかったよ」
コロボックル(茶)「コロボックル、ふたりもいなかったよよよ…!ドコいっちゃったのかな…」
コロボックル(桃)「ワタシたち、いつもよにんでアツまってます~。ノコりのふたりは、ワッカウシカムイさまのところにいってます~」
チセコロカムイ「ほ~…?入れ違いべさ?」
ペトルンカムイ「そうだといいんだけどね。呼びかけても返事がなかったから、本当に留守にしていたみたいだよ」
チロンヌプカムイ「そりゃ、余計に心配だ~…」
ペトルンカムイ様の案内に従い、ワッカウシカムイ様の寝所に向かう。ワッカウシカムイ様は普段、川の上流周辺で静かに暮らしているらしい。
チロンヌプカムイ「ソコロカムイさんが走って行ったの、上流だったよ~。もしかしたら、ワッカウシカムイ様に会いに行ったのかもな~」
ナビィ「もしかしたら、ペトルンカムイ様よりも先にソコロカムイ様がワッカウシカムイ様の寝所へ訪れていたのかもしれませんね!」
レプンカムイ「それで、残りのコロボックルふたりを連れてったってことか?」
すると、突然大きな音が鳴り響く。大きな水の塊がぶつかるような激しい音だ。地面も木々も、かさの少ない川も揺れるほどの。
コロボックル(茶)「び、びっくりしたよよよ…!」
コロボックル(桃)「イマのオト、ミズのオトです~!」
ペトルンカムイ「ああ、水であんな音出すんだったらソコロカムイだな。アイツ何やってんだ!」
ナビィ「あっ、ペトルンカムイ様!飛び出したら危ないですよ~!」
レプンカムイ「オレ達も行くぞ、もしかしたら魔神と戦ってんのかもしれねぇ!」
シトゥンペカムイ「キュンキュン!おみずのにおいすゆ!」
チセコロカムイ「魔神が居るかもしれねぇから、シトゥンペちゃんこっちさおいで~」
シトゥンペカムイ「わかった~!」
チロンヌプカムイ「おらはチセコロちゃんとシトゥンペちゃんを守ってるから、ペトルンカムイさんのことよろしくな…!」
チェプコロカムイ「……俺もここで待っている。陸は…あまり、早く動けない」
アペフチカムイ「ほほ、もちろんさ。このババに任せんしゃい!その代わり、ちゃんとそこで待ってるんだよ!」
シトゥンペカムイ「うん!アペフチカムイしゃ、待ってりゅね!」
ペトルンカムイ様、アペフチカムイ様、レプンカムイ様、そしてふたりのコロボックル様を連れて、ナビィと共に音のしたほうへと走って向かう。
音のする方へ走って向かうと、確かに魔神と神様……ソコロカムイ様が戦闘しているようだった。急いで戦闘に加わる。
アペフチカムイ「ソコロカムイ!オマエさん、一人でよく持ちこたえたね。結構な大物じゃないか!」
ソコロカムイ「皆、駆けつけてくれたのか。助かったぞ」
ペトルンカムイ「かっこつけてんじゃないよ!確かに魔神は見逃せないけど、アンタ一人でこの子ら守って戦うのは無茶ってもんだ」
ナビィ「あっ、コロボックル様!ここに隠れていたんですね!」
コロボックル(緑)「ソコロカムイさまスゴ~い!ミズをね~、イッパイ、マジンにぶつけたの~」
コロボックル(青)「ぷぅ、スゴかった~…ボク、ビックリして動けなかったよよよ」
ソコロカムイ「あの魔神は間違いない、ワッカウシカムイを封印した解放石を持っている。見逃すわけにはいかない」
レプンカムイ「なんだって!?わかった、すぐに倒そう」
アペフチカムイ「こいつがワッカウシカムイをかい?ふーむ、ちょいと気になるけど、そうとわかれば逃がしゃしないよ!」
ペトルンカムイ「ああ、アタイ達神を怒らせたこと、後悔させてやるよ!」
コロボックル(茶)「コロボックル、集まった!ボクらもガンバル!ももも~!」
コロボックル(全員)「ももも~!」
ナビィ「コロボックル様も気合十分ですね!気を付けてください~!」
(ボス戦)
第一幕 ボス †
第二幕 †
第二幕台詞 †
- 【第一幕】
魔神が持っていた解放石からワッカウシカムイ様を解放することに成功する。しかし、どうやら力をかなり奪われてしまっているようだ。
ワッカウシカムイ「ここまでババの力を奪うなんてねぇ…すや…」
レプンカムイ「ワッカウシばぁちゃん!寝てる寝てる!」
ワッカウシカムイ「おや…なんだか眠くて…」
ソコロカムイ「力を奪われた影響かも知れないな。魔神をまだ倒す必要がありそうだ」
アペフチカムイ「全く仕方がないねぇ!年中寝てるから捕まっちまったんじゃないかい」
ワッカウシカムイ「そうかもしれないねぇ…ほほ」
アペフチカムイ「笑ってんじゃないよ!こっちは心配したんだからね!」
ワッカウシカムイ「ごめんねぇ、ワタシは無事だよ」
ペトルンカムイ「ばーちゃん、どいつがばあちゃんを捕まえたんだい。すぐに倒してきてやる」
ワッカウシカムイ「それがねぇ…ババもよく覚えていないんだよ」
コロボックル(桃)「ワッカウシカムイさま、ツカれてます~」
コロボックル(青)「ツカれてるときは、おひるねがイチバンだよ~。キャッキャ!」
コロボックル(茶)「ぽえ、ワッカウシカムイさまのチカラ?」
コロボックル(緑)「シンカすると、チカラがモドるんだって~!」
ナビィ「はい!その通りです~!」
アペフチカムイ「アイヌ中の水が失われてるのは、ワッカウシの力がないせいだ。さっさと取り戻させないと、川も森も枯れちまうよ!」
コロボックル(茶)「ミズがなくなったら、タイヘンだよよよ~…!」
コロボックル(青)「ミンナ、ノドかわいちゃうよよよ~」
ソコロカムイ「当然、そんなことには絶対にさせない。魔神を倒そう」
ペトルンカムイ「…仕方ないね。ソコロカムイと意見が合うなんて珍しいじゃないか」
ペトルンカムイ「川が枯れるなんてアタイが絶対に許さない。元通りに戻さないとね」
レプンカムイ「そうだな…あ、シトゥンペカムイ達が心配だ!そろそろ戻ろうよ」
ソコロカムイ「ここにいるメンバー以外にもいるんだな。助かるぞ」
レプンカムイ「ああ!ソコロカムイのことも案内するよ」
ワッカウシカムイ様、ソコロカムイ様を加え、待機している神様のもとへ向かう。
待機しているよう頼んだ川の傍までくると、声が聞こえてくる。
シトゥンペカムイ「おみず、げんきになぁれ~!」
チセコロカムイ「おぉ~!少し川が元気になった気がするよ~!シトゥンペちゃん、すごいな~!」
コロボックル(茶)「シトゥンペカムイさま~!チセコロカムイさま~!」
コロボックル(緑)「チロンヌプカムイさま~、チェプコロカムイさま~!」
チロンヌプカムイ「お~!ソコロカムイさん!それにワッカウシカムイ様もいる~!」
チェプコロカムイ「…無事だったか」
ワッカウシカムイ「おやまぁ…心配かけたねぇ」
ワッカウシカムイ「ババはこの通り元気さ。ほら……すや」
ペトルンカムイ「ばーちゃん!…力が足りないからかな、これは」
レプンカムイ「魔神がワッカウシばぁちゃんを捕まえてたんだ。そいつは倒したけど、ばぁちゃんの力は奪われたまんまなんだよ」
チェプコロカムイ「…川が少し、水かさが増えた。ワッカウシカムイが解放されたからだろう…」
チセコロカムイ「みんな、魔神を倒したんしょ?強いな~!」
シトゥンペカムイ「でもまだおみず元気ない…だからね、あのねあのねっ、おみず元気になりゅように、おみずのうたつくったよ~!」
※この部分コピペミスで紛失情報求む
ペトルンカムイ「なんにせよ、こっちのメンツが無事ならそれでいいよ」
レプンカムイ「そうだな。オレはそろそろ、ねぇちゃんの様子も気になってきてるんだ」
アペフチカムイ「海には魔神もよく現れるからね。アトゥイコロカムイだけだと、ババは少し心配だよ!」
ソコロカムイ「レプンカムイ。こちらは私が皆を守る。お前の役目を引き継ごう」
レプンカムイ「ありがとな!確かにもっと山を見て回りたい気持ちはあるけど…俺は海の神だから、異常事態だってのに海から離れすぎるのもいけねぇ。ごめんな」
チロンヌプカムイ「レプンくん、気をつけてな~」
ワッカウシカムイ「むしろ、ババのために山を登ってくれてありがとうねぇ。ババも、もう少し力が戻ったら魔神と戦うよ」
レプンカムイ「ワッカウシばぁちゃんは解放されたばっかなんだから無理すんなって!」
ワッカウシカムイ「なぁに、ババは今も元気さ。心配かけて悪かったよ、アトゥイコロカムイによろしくね」
ワッカウシカムイ様は、レプンカムイ様の手に懐から取り出した包みを持たせる。中身は小魚を干したせんべいだ。
レプンカムイ「ばぁちゃん、オレこれ大好きなんだ!ありがとな!」
ワッカウシカムイ「いいんだよ、気をつけてね。ホレ、皆の分もあるよ」
コロボックル(茶)「ワッカウシカムイさま、スゴ~い!」
レプンカムイ様は包みを受け取り、アトゥイコロカムイ様のいる海へと向かった。ワッカウシカムイ様は、レプンカムイ様に渡したおやつをこの場にいる他の神様にも配る。
ペトルンカムイ「ばーちゃんのせんべいはしょっぱいけどうまいよな」
ソコロカムイ「しょっぱいからうまい、だろう」
チェプコロカムイ「…二人とも、相変わらずだな」
アペフチカムイ「ワッカウシ、相変わらず緊張感がないじゃないか。ホレ、さっさと魔神を倒しに行くよっ!」
ワッカウシカムイ「ほほ、ありがとうねぇアペフチ。アイヌ地域の皆のためにも、ワタシも頑張らないと」
チセコロカムイ「これから魔神を倒しに行くんしょ?おらも力になれっかな~」
チロンヌプカムイ「ち、チセコロちゃん、魔神と戦うならおらがやるよ!魔神はおっきくてあぶねぇよ~」
チセコロカムイ「したら、チロンヌプカムイくんも一緒に戦ってくんろ!ふたりで一緒なら、怖いものなしだべ!」
チロンヌプカムイ「えっ!?お、おらとチセコロちゃんが?!よ、よ~し!頑張るよ~…!」
ここに集まったメンバーは魔神討伐隊として、魔神を発見次第倒すこととなった。ワッカウシカムイ様の力が散り散りになっているとあれば、集めるのも一苦労だろう。
神々は辺りを警戒しつつ川に沿いながら魔神を探す。
(ここでエリア変更)
~回想~
これはナビィやアペフチカムイ様が「そこ」に到着する少し前の出来事だ。
シリコロカムイ様と別れ、他の神に異変を伝えるべくホイヌサバカムイ様は山を下っていた。その道中、キムンカムイ様とヌプリコロカムイ様に合流する。
ヌプリコロカムイ「あっ!ホイヌサバカムイ!」
ホイヌサバカムイ「ヌプリコロカムイにキムンカムイ。そんなところでうずくまって、どうしたの?」
キムンカムイ「あぁ、ホイヌサバカムイ。いい所に来てくれたんだなぁ。ちょっとこれを見てよ~」
ホイヌサバカムイ「どれどれ…?」
キムンカムイ様は土と草木の状態を調べているようだ。土を手に取ってすくい上げると、ばらばらと崩れ落ちていく。水分はあまり含まれていなさそうだ。
ホイヌサバカムイ「まぁ、これは…結構乾燥しているのね」
キムンカムイ「そうだよ~。このままだと森が枯れちゃうんだなぁ」
ヌプリコロカムイ「ひじょうじたい、だぞ!」
(この辺で第二幕)
ヌプリコロカムイ「ぼくちゃんとキムンカムイで、山のあちこちをみたんだぞ。かんそうしてるとこいっぱいあった!」
ホイヌサバカムイ「いやねぇ。まるでアタシが封印されたとき…いえ、もっとひどい状態だわ」
キムンカムイ「うん…でも、乾燥している所にはちょっと時間差があるみたいなんだなぁ」
ホイヌサバカムイ「時間差?」
キムンカムイ「なんだか、水場があった所の傍のほうが乾いているんだなぁ」
ヌプリコロカムイ「川沿いだけじゃなくて、池とか…だぞ」
ホイヌサバカムイ「なんだか気になるところねぇ。水場の傍のほうが、普通は湿っているはずよね?」
キムンカムイ「そうだよねぇ。不思議なんだなぁ」
ホイヌサバカムイ「アタシはシリコロカムイに頼まれて、他の神に話を伝える係をしていたの。山の上り下りはもう疲れたわ…」
ヌプリコロカムイ「おつかれさまなんだぞ!」
キムンカムイ「シリコロカムイはなんて言ってたんだい?」
ホイヌサバカムイ「あなたたちと似たような話をしていたわ。空気が乾燥している、樹も乾いて元気がない、って」
キムンカムイ「木々も元気がないってなると、心配なんだなぁ。シリコロカムイがいれば、少しは大丈夫だと思うけど…」
ヌプリコロカムイ「森も川も池も、みーんなだいじなものなんだぞ。それをぬすんだり、なくしたり、こわしたりするのはゆるせないんだぞ!」
ホイヌサバカムイ「ヌプリコロカムイが怒るのも仕方ないわね。アタシも潤いが足りなくって、出歩くだけでお肌が荒れそうで嫌なの。さっさと解決させたいわ」
(ここでエリア変更)
ヌプリコロカムイ「……なんてことがあったんだぞ!」
ナビィ「そうだったんですね!ホイヌサバカムイ様はそれで、入れ違いになってしまったんですね~」
ソコロカムイ「カムイの御山は広いからな。川も一筋ではなく枝分かれをいくつもしている」
ペトルンカムイ「まぁ…川沿いを歩いていても、鉢合わせないことだってあるってことだね」
キムンカムイ「たぶん、ホイヌサバカムイは山を下りていく途中だったから、海に向かったんじゃないかなぁ」
アペフチカムイ「海ならレプンカムイも向かったね」
ワッカウシカムイ「うまいこと合流できるといいねぇ、ほほ」
ヌプリコロカムイ「あっちに歩くと、シリコロカムイが守ってる森があるんだぞ。シリコロカムイはものしりだから、はなしをしてみるといいんだぞ!」
チセコロカムイ「お~!あんがと~!」
キムンカムイ「ちょっと見通しが悪くなるかもしれないから、気を付けながら進むんだよ~」
チロンヌプカムイ「キムンカムイ様もヌプリくんも気をつけてな~!」
キムンカムイ様、ヌプリコロカムイ様から情報をもらい、シリコロカムイ様のもとへと向かう。
人の手が入りにくい所に神がいることは多いが、同時に魔神も現れる可能性が高い。特に森はうっそうと茂っており、視界も足元も悪い。
それでも、神様の手を借りたり、案内を受けたりしながら進んでいくと、少々開けた場所に出た。
???「あれっ、きみ達は…」
???「……」
ナビィ「あっ、レプンシラッキ様!キムンシラッキ様~!」
レプンシラッキ「みんな、もしかして森の様子を見に来てくれたの?…あっ!アペフチのおババにワッカウシばぁば!」
アペフチカムイ「森を守ってたのかい?ご苦労だったね!」
ワッカウシカムイ「森に元気がないのは、ババが捕まっていたせいで水がなくなったからかねぇ…?」
キムンシラッキ「たぶん…そうだと思う」
キムンシラッキ「あたしとレプンシラッキで森を守ったり、水源を探したりしていたの。でも…」
ペトルンカムイ「川のかさが減るくらいだからな。この辺にも池があっただろ?どうしたんだ」
レプンシラッキ「その池も様子が変なんだ!魔神が現れたり、おかしなモンスターが現れたりして…ちょっと気分が悪くなって戻ってきちゃったよ」
ソコロカムイ「そうだったのか。私達はシリコロカムイに会いに行く道中、お前たちに会った所だ」
コロボックル(茶)「マジン、ミンナでタオしたよ!」
レプンシラッキ「そうだったんだ!じゃあちょうどいいね」
キムンシラッキ「…うん。まぁ、あたし達もシリコロカムイに会いに行くところだったの」
キムンシラッキ「気分が悪くなるくらいって相当だよね。…レプンシラッキに危ない目なんて遭わせられないから、シリコロカムイに相談しようってなって」
チセコロカムイ「魔神がやったのかな~。でも、またおら達でやっつければ、池も使えるようになるんしょ?」
キムンシラッキ「…そうだといいけど、まだわかんない」
チロンヌプカムイ「なんだか、危ない目に遭わせらんねぇっていうの、おらもなんとなーく、気持ちわかるよ~な…」
チセコロカムイ「チロンヌプカムイくん、おら強くなっから頼りにしてくんろ!」
チロンヌプカムイ「そ、それは~!お、おらも強くなるから、チセコロちゃんこそおらを頼って…………」
コロボックル(桃)「チロンヌプカムイさま、カチコチです~」
コロボックル(緑)「ねぇねぇ、チロンヌプカムイさま~!カオまっかだよ~」
ペトルンカムイ「とりあえず、行く方向が同じならアンタ達もついてきな。二人で歩くより、皆でいたほうが安全だろ?」
レプンシラッキ「うん、ありがとう!そうするよ」
レプンシラッキ「わたしもキムンシラッキが危ない目に遭ったら嫌だからね!ほら、行こう!」
キムンシラッキ「…う、うん…!」
レプンシラッキ様、キムンシラッキ様を一行に加え、森の中を進んでいく。普段は気にならない葉擦れや土を踏む音が、今日はなぜか不安を感じるほどに耳につく。
それに加え……森を進むごとに魔神や様子のおかしな魔物が目に付くようになる。水が失われたことも原因にあるのだろうか。
コロボックル(青)「コワイよよよ…なんだか、マジン…いつもとチガう…ぷぅ」
レプンシラッキ「やっぱり、変な感じはコロボックルも感じてるんだね」
ペトルンカムイ「なんだか、気味の悪い魔神や魔物ばっかりだ。動きがおかしいっていうか」
チロンヌプカムイ「う、うん…オバケみたいだ~」
アペフチカムイ「オバケなんてこの辺りにいやしないよ。…けど、変なのは間違いないね」
ワッカウシカムイ「そうだねぇ。皆とりつかれているみたいな感じだよ」
チセコロカムイ「えっ、オバケにとりつかれてる?」
ペトルンカムイ「まさか!そんなわけないよ」
ソコロカムイ「……」
ソコロカムイ「おい、チェプコロカムイとシトゥンペカムイはどこに行った?」
ナビィ「えっ?さっきまでいたような…」
レプンシラッキ「えっ、わたしふたりには会ってないよ!」
ペトルンカムイ「はぐれたのか?コロボックルどもはどうだ?」
コロボックル(全員)「いるよ~♪キャッキャ!」
ペトルンカムイ「アンタらは小さいからね。はぐれないようアタイにしっかり捕まってな」
キムンシラッキ「森は深いし、シトゥンペカムイもチェプコロカムイもあんまり慣れてないんじゃないかな…心配だね」
チロンヌプカムイ「魚を獲りに行っただけならいいんだけどな~…」
いつの間にかはぐれてしまったチェプコロカムイ様、シトゥンペカムイ様。普段と様子が違う魔神のことも考えると、不安感が更に増していく。
キムンシラッキ「…とりあえず、あたしの力をつかって探してみる。先にシリコロカムイの所に行こう」
アペフチカムイ「先に行っちまったってことはないだろうけどねぇ」
チセコロカムイ「よく知らねぇとこで迷子になんのはおっかねぇよな~…」
コロボックル(茶)「ボク、ひとりぼっちサビしかったよよよ…!」
(ここでエリア変更)
それから森の奥へと到着する。これまでの道中とは打って変わり、キラキラと日差しを受けて光り輝く森へと表情を変えた奥地には神が集まっていた。
ナビィ「皆さんここに集まっていたんですね~!」
シリコロカムイ「来てくれたのね。ここなら私の領域だから安心して休むといいわ」
シランパカムイ「この森にくるまで、なんだか様子が変で怖かったよ…」
キラウシカムイ「なんか暗いしさー、魔神もうようよいたし、いつもと違ったよなー」
チロンヌプカムイ「やっぱり、皆がここに来る途中にも魔神が出たんだ~」
キラウシカムイ「出た出たー!すっげーでっかいの。せっかく作った落とし穴いくつも壊されちゃってさー!」
シランパカムイ「あっ、ホイヌサバ姉ちゃんに会った?シリコロ姉ちゃんが心配してて…」
チセコロカムイ「ん~…ホイヌサバカムイさんには会ってねぇんだ~」
チロンヌプカムイ「うん、海に向かったんじゃないか~って。おら達と入れ違いになったみたいだよ~」
シランパカムイ「そっか…僕もちょっと心配してるんだ」
レプンシラッキ「ねぇシリコロカムイ!あちこちの水が失われてるのは知ってるよね。ここから近くの池がおかしなことになってるのも知ってる?」
シリコロカムイ「おかしなこと…ええ、知っているわ。今クンネレクカムイ達に様子を見てくるよう頼んだところよ」
キムンシラッキ「あ…あとね、シリコロカムイ。チェプコロカムイとシトゥンペカムイを見てない?」
シリコロカムイ「ええ、私の所には来ていないわ」
シランパカムイ「キムン姉ちゃん、どうかしたの?」
キムンシラッキ「そっか…ううん、はぐれちゃったんだって」
ソコロカムイ「途中まで私達と行動していたのだが、気がついたらはぐれていたんだ」
アペフチカムイ「困ったもんさ。ただでさえ森も山もおかしいってのに、迷子が出ちまったなんて」
ワッカウシカムイ「心配だねぇ…アペフチがソワソワしているのも心配だからだよ、ほほ」
アペフチカムイ「余計なこというんじゃないよ!心配じゃないやつがいるかい!」
シリコロカムイ「ふ、相変わらずで安心したわ。水が失われていると気づいたとき、ワッカウシカムイのことを一番に心配したのよ」
ワッカウシカムイ「おやまぁ、それは悪かったねぇ…」
ワッカウシカムイ「確かにババの力は奪われちまったけど、まだまだ元気だよ。……すや」
ペトルンカムイ「ばーちゃん!寝てる寝てる」
???「シリコロカムイ!」
シリコロカムイ「パシクルカムイ、クンネレクカムイね。どうだった?」
クンネレクカムイ「あァ、ありゃァ厄いモンを置いてってくれたねェ」
シランパカムイ「ど、どういうこと?」
キラウシカムイ「なにー?いたずらでもされてたって?」
パシクルカムイ「イタズラで済めばよかったと思うけどね」
ナビィ「もしかして、レプンシラッキ様が見たって言う…?」
クンネレクカムイ「アレを見たのかい。あんまり気分のいいモンじゃなかっただろうよ」
レプンシラッキ「う、うん」
パシクルカムイ「端的に言うと、池に魔神のなりそこないみたいな、気持ちの悪いものが放たれていたんだ」
キラウシカムイ「えっ、なにそれ」
クンネレクカムイ「見てくるか?場所なら俺達がわかってるし、案内してやるよ。放置しておくわけにもいかないんでねェ」
シリコロカムイ「なるほどね…」
シランパカムイ「シリコロ姉ちゃん、何か分かった?」
シリコロカムイ「パシクルカムイの報告と、彼と一緒にいたカララクカムイの報告で色々と。でも全てがわかったわけじゃないわ」
ペトルンカムイ「なんにせよ、そいつを何とかしないと池が…」
ソコロカムイ「池を脅かす悪を許しておくわけにはいかないな。すぐさま向かおう」
ペトルンカムイ「割り込むんじゃないよ!」
アペフチカムイ「コリャ!ソコロカムイもペトルンカムイもなに張り合って飛び出して…アタシらも行くよ!」
コロボックル(緑)「ねぇねぇ、ふたりってナカヨシ~?」
コロボックル(青)「ぷぅ、ボクよくわからないよ~」
クンネレクカムイ「俺達が先導するって言ってたんだがねェ。まァ、お前たちは森を進み慣れてねェだろ。ついてきな」
チセコロカムイ「お~、あんがと~!」
レプンシラッキ「わたしとキムンシラッキはここで待ってるよ。キムンシラッキのおまじないもまだ終わってないし…」
シランパカムイ「僕もシリコロ姉ちゃんと待つよ。神様が離れすぎても危ないよね」
キラウシカムイ「オレは行こっかなー!なんか面白そーだし!」
パシクルカムイ「あんまりオレは面白いと思えなかったけどね…」
キラウシカムイ「え。じゃあいいや」
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神様の人数が多くなってきた。頼もしくにぎやかだ。…しかし、森の怪しげな雰囲気はいまだ晴れることはなく、池へと向かうにつれてどんどん嫌な気配を感じる。
先に進んだソコロカムイ様、ペトルンカムイ様、先導してくださっているクンネレクカムイ様、パシクルカムイ様とカララクカムイ様。それぞれが何かに気が付いたらしい。
ソコロカムイ「これは…!」
ペトルンカムイ「げぇ、パシクルカムイ達が言ってたのはこれだったのか」
コロボックル(茶)「ナニ~?……ぴゃっ!」
コロボックル(桃)「ちかづくとアブナイです~」
気づいた神様の目線の先には、うぞうぞとうごめく、明らかに異質な何かが池の水に浸かっていた。嫌な気配はどうやらこれが原因らしい。
チロンヌプカムイ「わ~!?な、なんだ~!?」
チセコロカムイ「チロンヌプカムイくん、どうした~?」
チロンヌプカムイ「チセコロちゃん、これあんまり見ねぇほうがいいよ~!」
チセコロカムイ「わ!うぞうぞしてんな~!」
チロンヌプカムイ「わ~!?」
アペフチカムイ「全くどいつだい!ワッカウシの大事な水を汚して!」
ワッカウシカムイ「おや…ババの水から、ババの力を盗んでいっているみたいだねぇ。ほほ」
ソコロカムイ「笑っているばあいじゃないだろう。あの訳の分からないものを成敗するぞ!」
ペトルンカムイ「アンタに言われなくってもそうさせてもらうよ!」
???『おっと、そうはいきませんヨ』
池へ向かって走り出したソコロカムイ様とペトルンカムイ様を邪魔するように、何者かが刃物を投げつける。二人とも軽々と避けたが、池からは一歩遠ざかってしまった。
ナビィ「あっ!あなたはシグリエ=クレプシード!」
シグリエ『誰かと思えば、まーたアナタ達ですカ。いい加減こりごりですヨ』
アペフチカムイ「それはこっちのセリフだよ!」
アペフチカムイ「オマエさん達は何度悪さすれば気が済むんだい!」
ワッカウシカムイ「アペフチ、知り合いかい?」
アペフチカムイ「知り合いも何も、何度も何度も世話になってるよ!」
アペフチカムイ様は愛用の杖を持ち出しシグリエへ向ける。戦う気満々のようだ。他の神様も、アペフチカムイ様と同じようにシグリエへ敵意を向ける。
パシクルカムイ「さっき偵察しに行ったときには姿が見えなかったけど、都合よかったよ。今なら皆でアンタを倒せるからね」
コロボックル(茶)「ワッカウシカムイさまのチカラ、ヌスむのダメ~!」
シグリエ『全く…まだワタシからは何一つ話をしていないと言うのに、血気盛んですネ。あーヤダヤダ。仕方ないですネ、軽く遊んであげますカ』
(ボス戦)
第二幕 ボス †
第三幕 †
第三幕 台詞 †
- 【第二幕】
神々が多く集まっているこの場では多勢に無勢であることはシグリエもわかっているようだ。初めから本気で戦っている様子が見られない。
シグリエ『あまり時間を取りすぎてもよくないですネ…』
アペフチカムイ「コリャ!もっと本気で戦いんしゃい!ババにコテンパンにされるのが怖いのかい!」
シグリエ『初めから遊んであげますカと言っていたじゃないですカ。ワタシはもう遊び飽きたので、そろそろ去りますネ』
クンネレクカムイ「そう簡単に逃がすかよッ!」
その場から立ち去ろうとするシグリエに対し、クンネレクカムイ様が素早く回り込み退路を塞ぐ。すかさず、神様皆でシグリエを取り囲んだ。
パシクルカムイ「空を飛んで逃げようなんて思わないことだね。オレ達、空で戦うの得意なんだ」
チロンヌプカムイ「走って逃げてもおらが追いかけるよ~!」
ペトルンカムイ「アタシ達を甘く見てたアンタが悪い。観念しな」
シグリエ『やれやれ…この程度で勝った気になってるなんて、さすがにおめでたすぎて憐れに思えてきますヨ…』
ソコロカムイ「! 皆、池から離れるんだ」
ナビィ「わ、わぁ~!?突然なんですか~!?」
ペトルンカムイ「…この野郎!」
ソコロカムイ様の一言で皆気が付く。池を蹂躙していた謎の存在がうぞうぞとシグリエへ集まっていき……そのまま、シグリエを包み込むと、池に溶けるようにシグリエもろとも姿を消してしまった。
池の水はほとんど失われ、池にいた生き物たちの姿も見えない。どうやらあの謎の存在に取り込まれてしまったようだ。
チセコロカムイ「びっくりしたな~!池にいたら、どうなっちまってたんかな~…」
コロボックル(桃)「ミンナいます~。まきこまれなくてよかったです~」
お互いの顔を見合わせ、無事を確認する神様達。シグリエの去った後には、わざとらしくワッカウシカムイ様の進化石が置かれていた。
アペフチカムイ「まぁ、今回はワッカウシの進化石が手に入っただけいいとしようかね。次会った時はただじゃおかないよ!」
ワッカウシカムイ「皆、ありがとうねぇ」
ワッカウシカムイ「池が枯れちまうなんてねぇ…。ババの力で、少しだけでも元に戻るようにしてみるよ」
進化石の力で少し力が戻ったとはいえ、ワッカウシカムイ様は完全に力が戻っているわけではない。それでも、池に向かってワッカウシカムイ様が手を差し出すと池の底から水がゆっくりと湧き出してきた。
ペトルンカムイ「ばーちゃん!力戻ってないんだから無理すんなって」
ワッカウシカムイ「そうはいってもねぇ。皆のどが渇いたらかわいそうだからね」
ソコロカムイ「ワッカウシカムイ。今ので川も変化したのか?」
ワッカウシカムイ「もちろんだよ。少し力が戻ったから、川にも水を流したのさ」
チセコロカムイ「ワッカウシカムイ様、すげぇな~…!」
チセコロカムイ「ってことは、チェプコロカムイさんも喜ぶかな~どこ行ったかわかんねぇけど…」
パシクルカムイ「どうだろう。川の様子も見に行ったほうがいいかな」
クンネレクカムイ「それなら、里の様子や海の様子も気になるところだなァ。コタンコロカムイもさすがに起きてるだろうよ」
コロボックル(青)「おヤマも、もっとみたほうがいいかな~ぷぅ」
ひとまず、シグリエとあの得体のしれない存在をシリコロカムイ様達に伝えることとなった。今回の事件の黒幕であることは間違いなさそうだ。
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シリコロカムイ様のもとへ戻り、一息つく神様達。戦闘があったこともあり、油断ならない状態で森を歩くのは、神様であってもさすがに緊張するのだろう。
シリコロカムイ様の所にいた神様達にも先ほど起きたことを伝えると、皆苦虫をつぶしたような表情になった。
キラウシカムイ「えー…池にそんな変なヤツがいたの?やっぱ行けばよかったなー!」
シランパカムイ「えぇ…!?ぼ、僕はちょっと怖いよ…」
レプンシラッキ「あれってそのシグリエってやつが悪さしてたんだ。原因がわかってよかったよ…」
キムンシラッキ「ワッカウシカムイの力を奪ってどうするつもりなんだろう…」
シリコロカムイ「ワッカウシカムイは水の神だから、持っている力も大きいわ。アイヌ地域に被害を与えるなら、ワッカウシカムイの力を封じれば…今のような状態になるものね」
ペトルンカムイ「水が失われて、色んな物が乾いてしまうってことだな。確かにアタイ達が早く片付けないと大変なことになっちまう」
ソコロカムイ「そしてその原因となっているであろうものを取り押さえることができなかった。…悔しいな」
パシクルカムイ「シグリエっていうヤツはともかく、あの水を奪っていったヤツが気になるね」
コロボックル(緑)「おミズ、ゼンブもってっちゃったよね~」
コロボックル(茶)「コワかったよよよ…!」
ペトルンカムイ「アレはなんていうか…形がなかったような気もしたね」
チロンヌプカムイ「うん。なんていったらいいかなぁ、泥みたいな…」
チセコロカムイ「え~っと…ローパーにも似てたな~」
コロボックル(青)「オバケみたいだったよよよ…」
クンネレクカムイ「アイツを抑えるにはちょっと骨が折れそうだねェ…。何しろ、それこそ水のように形を変えていたからな」
キラウシカムイ「ふーん。ホントにローパーみたいだなー」
レプンシラッキ「……ってことは、それって水路を使って色んな所に現れるんじゃない?」
パシクルカムイ「あっ、そうか。…分裂したりしたら嫌だな」
クンネレクカムイ「余計に他の場所にいる神にも教えなきゃいけなくなったなァ。シリコロカムイ、先に里に行ってくる。ついでに海にも行ってくる」
シリコロカムイ「ええ、頼んだわ」
チセコロカムイ「あ!そうだ~!チェプコロカムイさんとシトゥンペちゃん、見つかった~?」
キムンシラッキ「…!そうだ。その話もしたいところだったの」
キムンシラッキ「チェプコロカムイとシトゥンペカムイは今、山のふもとにいるみたい」
ペトルンカムイ「はぁ…?なんでそんなところにいるんだ」
キムンシラッキ「あたしだってわかんないよ。でもまじないの結果だし…」
レプンシラッキ「キムンシラッキのおまじないは外れたことがないから大丈夫だよ」
キラウシカムイ「へー!じゃあレプンシラッキの日記の隠してあるとことかわかるんだー!」
レプンシラッキ「こ、こら!何言ってんのよ!」
キムンシラッキ「…知ってるけど教えないよ」
レプンシラッキ「な、なんで知ってるの?!」
パシクルカムイ「……まぁ、とにかく。ふもとにいるなら里や海に行くときに合流できるかもしれないね」
ソコロカムイ「おそらくクンネレクカムイも気づくだろう。日中とはいえ、彼は目がいいからな」
アペフチカムイ「ヨシッ!じゃあアタシ達も出発だよ!」
ペトルンカムイ「ばーさん、もっと休んでいったっていいんじゃないか?」
アペフチカムイ「ほほ、ババを甘く見ないでおくれ。この程度どうってことないよ!」
ソコロカムイ「ワッカウシカムイはどうだ。疲れているなら私がおぶっていくが」
ワッカウシカムイ「なーに、ババも平気だよ。心配してくれてありがとうねぇ」
キラウシカムイ「山のふもとにいるなら、レタルセタカムイとかホロケウカムイもいるんじゃないかなー。あの辺にいたずら仕掛けとこ!」
レプンシラッキ「また変なこと言って!やめなさい」
キラウシカムイ「にしし!」
シリコロカムイ「他の神にもよろしく伝えてくれると助かるわ。この周辺は私達が様子を見ておくから安心して」
ナビィ「はい!色々とありがとうございます~!」 - 第三幕
シリコロカムイ様と別れ、一旦山のふもとへ向かう。さらにはそこを経由して、里と海へと足を運ぶつもりだ。
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辺りを警戒したり、様子を見たりはしているものの、一度歩いた道を引き返すだけではあるので、行きと比べれば多少は楽に感じる。
途中、魔神の出現やおかしな魔物に遭遇することはあったが、シグリエとの戦いに比べればまだ大きな問題でもない。…が、戦闘の影響で進んできた道と帰路が多少ずれているようにも感じる。
ソコロカムイ「誰かの話し声が聞こえるな…ふもとも里も近い。神だろうか」
ナビィ「もしかして、チェプコロカムイ様達でしょうか?」
ペトルンカムイ「もう少し近づけばわかるんじゃないか」
???「あぶない!」
ナビィ「えっ?!ひゃあ!」
コロボックル(桃)「アマッポです~!」
ナビィ「びっくりしました~…!サマイクル様ですね!」
???「どうした。…ほぉ、アペフチカムイ達が戻って来たのか」
サマイクル「あぁ、コタンコロカムイか。まさかナビィ達がそんな獣道から出てくるとは思わなかったな。驚かせて悪かった」
アペフチカムイ「獣道だって?」
ワッカウシカムイ「おやまぁ、本当だ。変な所から出てきてしまったねぇ。ほほ」
アペフチカムイ「笑い事じゃないよ!道を間違えちまったようだね」
コタンコロカムイ「そなたらがここへ来ることは既にクンネレクカムイから教えられていた。それを受けて、仕掛けていたアマッポの数を減らしてはいたのだぞ」
ペトルンカムイ「運が悪いのか当たらなかったから良いのかわかんないね…」
サマイクル「とりあえず、ここで話しているのもなんだろう。里へ行けばオキクルミやレタッチリ達もいる」
ソコロカムイ「チェプコロカムイとシトゥンペカムイは?」
サマイクル「その二人は…」
コタンコロカムイ「魔神らしき何かに捕らえられそうになっていたところを助けた。同じくユクコロカムイも魔神らしき何かに捕らえられそうになっていたな」
アペフチカムイ「ほっほう、魔神らしき何か…おそらくアタシ達が見てきたやつと一緒かもしれないね?」
ワッカウシカムイ「あの池を脅かしていたものかい?」
アペフチカムイ「そうそう、あの形がないやつさ」
サマイクル「私達が見たその魔神らしき何かは、神を襲っていたから魔神と分類している。だが、私達の知っているアイヌの魔神とはどれも特徴が似ていない…アペフチカムイの言っている形がないという特徴には一致するが」
コタンコロカムイ「特有の形がない、という所から判断ができていないからな。…昼間であるから、眠くて頭が働いていないだけかもしれぬが」
ソコロカムイ「なるほどな」
ペトルンカムイ「おかしなヤツが池を枯らしていたところも見たよ」
コロボックル(桃)「コワかったです~」
チセコロカムイ「巻き込まれたら大変だったよ~」
チロンヌプカムイ「ソコロカムイさんが教えてくれなかったら大変だったな~…」
サマイクル「池を…なるほど、今回の事件の原因である可能性が高そうだな」
ナビィ「はい…それと、クレプシード家のひとり、シグリエもいました~!」
コロボックル(緑)「シグリエ、ヘンなヤツとイッショにいたの~」
コロボックル(茶)「ビックリしたよよよ…!ツカまえたら、ニゲちゃった!」
サマイクル「なんと…シグリエか」
サマイクル「噂で聞いただけだが、彼は非道な実験を平然と行う危険な人物らしいな」
コタンコロカムイ「そうなると、チェプコロカムイ達を助けられたのは幸いだったか」
???「おぉ~い!……あっ!?なんだお前達、立ち話なんかしちまって~!俺も混ぜてくれよぉ~!」
ソコロカムイ「ユクコロカムイか。怪我はないか?」
チロンヌプカムイ「ユクコロカムイさん~!元気そうで何よりだ~」
サマイクル「一人でそんなにうろうろ出歩いているとまた襲われるぞ、まだ回復もしていないだろうし…」
ユクコロカムイ「いんや大丈夫だって~!俺、丈夫だしなぁ。ほれ、このとーり!」
ペトルンカムイ「アンタのことはもういいよ。チェプコロカムイとシトゥンペカムイはどうした?」
ユクコロカムイ「ひどい…ッ!ま~、その二人なら平気平気!チキサニカムイ達が様子見てるからな」
サマイクル「母さん達が見ていたのはお前もだろう。…まぁ、その様子なら問題なさそうだ」
ユクコロカムイ「問題ないない!俺はいつだって絶好調ですよ~!鹿だってほーれ、元気いっぱいだろ!」
コロボックル(青)「シカさん、ゲンキ!ボクもゲンキ、でてくるよ~」
コロボックル(桃)「でも、シカさんもノド、かわいてます~。カワイそうです~!」
チセコロカムイ「みんな、頑張れば喉渇くよな~。おらも冷てぇ水、飲みたいよ~」
ワッカウシカムイ「ババの力がもう少し戻れば、きっと川や池も元に戻ると思うんだけどねぇ」
ソコロカムイ「進化石をシグリエが持っていたことから、もう一つの進化石もシグリエが持っていると考えていいだろうな」
ペトルンカムイ「上等だ!アタイ、アイツのことを何回か殴ってやらないと気が済まないよ!アタイの川とアイヌの皆にひどいことしやがって…」
ソコロカムイ「珍しく意見が合うな」
ソコロカムイ「だが、殴るなら一発でいいだろう」
ペトルンカムイ「はぁ?!こっちとしては気が済まないよ!大体アンタは行儀良すぎなんだって…」
ソコロカムイ「粗暴なのはどうかと思うぞ」
???「そこに集まっていたのか」
???「まぁ!これがあの、ドタバタ会議ってやつですの?」
???「レタッチリ、それってもしかして井戸端じゃないかしら」
シトゥンペカムイ「キュンキュン!よかった~!ナビィしゃ、わたしいゆよ~!」
チェプコロカムイ「……心配かけてすまなかった」
ナビィ「あっ!オキクルミ様、レタッチリ様、チキサニカムイ様!…それに、チェプコロカムイ様とシトゥンペカムイ様も!」
???「チキサニ、サマイクル、コタンコロカムイ!こっちは特に問題ないぜ」
コタンコロカムイ「カンナカムイ、助かった。里周辺の警備を任せて悪いな」
カンナカムイ「いいってことよ!」
ワッカウシカムイ「おぉ、カンナカムイも。色々と迷惑かけたねぇ」
カンナカムイ「なんだ、ワッカウシカムイか!いや、何も迷惑なんて」
チキサニカムイ「ええ、困ったときはお互い様ですもの」
オキクルミ「里についてはいつ魔神が現れてもいいように、森や山に隣接したところに罠を仕掛けている」
アペフチカムイ「ほほ、ナビィが引っかかったのはそれの一つってことだね」
レタッチリ「わたくしも僅かながらお手伝いさせていただきましたわ。アマッポってとってもすごいワナですのね…!」
サマイクル「操作がわからないうちは近寄らないほうがいいかもしれないな」
ペトルンカムイ「シトゥンペカムイ、魔神っぽいのに襲われたんだってな。怖かっただろ、気づいてやれなくてごめんな」
シトゥンペカムイ「ううん!わたしへいきだよ!キュン!」
チロンヌプカムイ「お~、シトゥンペちゃんは強いな~!」
シトゥンペカムイ「あのね、ちょっとこわかったけど…でも、チェプコロカムイしゃ、はなれないようにお手てつなごっていってね、こわくなかったの!」
チェプコロカムイ「危なかったからな…」
ユクコロカムイ「へへ~!チェプコロカムイ!お前かっこいいとこあるじゃねぇか~!よし!俺の体験談も聞いてくれよぉ、俺は魔神っぽい何かに襲われたときは…鹿にしがみついてたぜ!わっはっは!…はぁ」
サマイクル「元気出せよ、ユクコロカムイ」
ユクコロカムイ「どうせ俺は三枚目さぁ…しくしく」
コロボックル(茶)「サンマイメってナニ?」
コロボックル(青)「ウーン…わかんない~」
アペフチカムイ「なんにせよ、里から離れちまったもんだから心配だったけど、それほど心配するまでもなかったね!安心したよ」
チキサニカムイ「里については私達家族が守りますよ」
オキクルミ「里は俺達が休んだり帰ってきたりする場所だ。魔神に襲わせはしない」
コタンコロカムイ「当然だ、里を守る神として、この場所に魔神を入れさせないと約束しよう」
クンネレクカムイ「ん?あァ、お前達か。ちょうどいい、里まで下りてきてたんだな」
ナビィ「クンネレクカムイ様!そういえば海に行っていたんでしたっけ…!」
コタンコロカムイ「クンネレクカムイ。様子はどうだった?」
クンネレクカムイ「今雲行きが怪しくってねェ。魔神が現れそうな気配だから里に伝えに来たところよ」
チセコロカムイ「魔神って、あの形のないやつべさ?」
シトゥンペカムイ「まじん…あの、どろーんってしてゆ…?」
クンネレクカムイ「それはわからねェが…ただ、現れてもいねェのに気配を感じるってのは相当危ない魔神だろうなァ」
カンナカムイ「増援はいるか?」
レタッチリ「わたくし達も戦う準備はできていますわ!」
クンネレクカムイ「里を守るお前たちはここを離れないで欲しい。誰もいなくなっちまう方が恐ろしいからな」
チキサニカムイ「それは……確かに、その通りだわ」
ワッカウシカムイ「つまり、ワタシ達が増援に向かえばいいんじゃないかい?」
アペフチカムイ「むしろ行かせてほしいもんだよ!アタシ達はその魔神っぽいのを取り逃しちまったからね」
コタンコロカムイ「今の状況だとそれが望ましいだろうな。私達は引き続き里を守ろう。そなたらはすぐ海へ向かってくれ」
レタッチリ「わたくし達のことでしたら心配なさらず!」
ペトルンカムイ「よし…今度こそぶっ倒すよ。覚悟しろ、シグリエ!」
ソコロカムイ「山や森のみならず、海にまで魔の手を広げようというのか。絶対に許さん」
ユクコロカムイ「おいおい、あいつら走って行っちまったぞ?大丈夫か~?」
ワッカウシカムイ「あの子らはいつもああなんだよ。若いねぇ、ほほ」
コロボックル(桃)「ゲンキ、いいことです~」
クンネレクカムイ「俺は他の所の様子も見てくる。後は頼んだぜ」
カンナカムイ「おう、気を付けてけよ」
コタンコロカムイ「一人では戦わぬようにな」
海へ走って向かったペトルンカムイ様、ソコロカムイ様を追いかけるように、海へと向かう。
(ここでエリア変更)
海の近くまで来ると、ほのかに潮の香りが風に乗ってくる。海の傍に集まっていた神様達もこちらに気が付いたようだ。
???「あっ!皆来てくれたんだー!よかったー!」
???「あたい達ずーっと海とにらめっこしてたの!」
チセコロカムイ「お~!イソポカムイくん、サロルンカムイちゃん~!こっちさいたんだな~」
サロルンカムイ「へへん、そうよ!ねーアペフチばばちゃま!ワッカウシばばちゃまの力がなくなっちゃったってホント?」
イソポカムイ「クンネレクカムイが教えてくれたけど…」
ワッカウシカムイ「ババを呼んだかい?」
サロルンカムイ「あー!ワッカウシばばちゃま!無事でよかったー!あたい心配してたのよ!」
ワッカウシカムイ「ごめんねぇ。ババは元気だよ。ホレ、皆のお陰さ」
チロンヌプカムイ「おらも魔神と戦ったかいがあったよ~…」
???「やっと来たわね。ここで待っててよかったわ」
ナビィ「ホイヌサバカムイ様!海で待っててくれたんですね~!」
ホイヌサバカムイ「ええ、あちこち歩き回るのも疲れてしまったの」
イソポカムイ「もう少し海に近づけばレタルセタカムイ達もいるよ。山からボクが呼んだんだ!」
ホイヌサバカムイ「イソポカムイを呼んだのはアタシよ?」
サロルンカムイ「あたいもそれで山から呼ばれて来たのよ!」
イソポカムイ様についていくと、魔神との戦いに備えて神様が準備をしていた。海へ戻ったレプンカムイ様、アトゥイコロカムイ様、戦いの得意なレタルセタカムイ様、ホロケウカムイ様。そしてウパシチロンヌプカムイ様やヤウシケプカムイ様の姿も見える。
ソコロカムイ「魔神が現れると聞いて飛んできたところだ。私達が力になれることはあるか?」
レプンカムイ「来てくれたんだな!ありがとう」
レタルセタカムイ「皆ここに集まったのか」
ホロケウカムイ「いい所に来たな。少し手伝って欲しい」
レタルセタカムイ「クンネレクカムイから聞いた特徴から、魔神を捕らえるのは難しいそうだな」
ペトルンカムイ「あぁ、液体みたいだったな…形を変えて逃げて行ったんだ」
コロボックル(茶)「うねうねってして、ビックリしたよよよ…」
ヤウシケプカムイ「それじゃ、アタシの糸じゃ捕らえらんないって話なのよ。そもそも、海に糸を張るのが難しいんだけど」
ウパシチロンヌプカムイ「…まぁ、それを聞いてから作戦を考えていたんだけど」
ウパシチロンヌプカムイ「…確かワッカウシカムイの水から力を奪っていたんだよね?」
ワッカウシカムイ「そうだねぇ…ババの力を奪っていたから、水のようになったのかもしれないね」
ウパシチロンヌプカムイ「ふむふむ…」
ウパシチロンヌプカムイ「ってことは…容器に入れたり、固めたり…強い炎で蒸発させたり…なんてことをしてみたら効くんじゃないかな」
ヤウシケプカムイ「ってことは、アタシの糸は役に立たないってこと?!」
レプンカムイ「穴がないくらい、ぴっちり壁みたいな布作ればいいんじゃないか?」
ヤウシケプカムイ「げっ、言っとくけど布織るのも大変なのよ?」
レタルセタカムイ「壁みたいな布か」
レタルセタカムイ「ヤウシケプカムイ、蜘蛛の糸は頑丈だったな。それを織って布を作ることができれば、一番捕らえやすいとは思う」
ヤウシケプカムイ「えぇ…」
サロルンカムイ「あたいも手伝うよ!」
チセコロカムイ「おらも手伝うよ~」
ホロケウカムイ「器用な仕事は任せる。俺達は戦いに備え、武器や状態を整えておこう」
レプンカムイ「あぁ、ソコロカムイ達も一応確認しておいてくれ」
ソコロカムイ「わかった」
ホイヌサバカムイ「いやねぇ。アタシ、あんまり戦うとか好きじゃないのよ」
アトゥイコロカムイ「ホイヌサバカムイはオシャレに気を遣う方が好きだよね」
コロボックル(茶)「ぴゃっ!アトゥイコロカムイさま!」
ホイヌサバカムイ「いきなり出てこないの!びっくりしたじゃない」
アトゥイコロカムイ「コロボックルがいる…アペフチカムイ達も来たんだね」
アペフチカムイ「もちろんさ!ここで戦いがあるんだろ?」
アトゥイコロカムイ「おそらくね。皆、少し波が高くなってきたよ。警戒しておいた方がいいかも」
アトゥイコロカムイ様の報せを聞き、物々しい気配を感じる神様達。皆、海の方へと目を向けると、突然水柱が立つ。
ペトルンカムイ「出たな、シグリエ!」
シグリエ『おや、皆さんさっきぶりですネ。なんだか楽しそうなことをしているみたいだったので顔を出しに来ましたヨ』
ヤウシケプカムイ「えっ、なんであんなに腕があるのよ」
レプンカムイ「蜘蛛もタコも足いっぱいあるじゃねぇか」
ヤウシケプカムイ「ハァ!?もっと少ないわよ!あとタコを引き合いに出さないでちょうだい!」
レタルセタカムイ「スンスン…海のにおいより、薬品のにおいがするな」
ホロケウカムイ「シグリエのそばを取り囲んでいる奴からかおるのか」
イソポカムイ「ひえっ、鼻がいいね…ボク全然わかんないや」
シグリエ『ワタシの作品を薬漬けだと言いたいんですネ!結構ですヨ』
シグリエ『この子はそこのワッカウシカムイから水の力…つまり、命を育む力を奪って、ちょっと薬で整えた新しい神…』
ウパシチロンヌプカムイ「神?ぼくにはただの液体にしか見えないけど」
シグリエ『やれやれ、神サマってのは形にこだわりすぎなんですヨ。仕方ありませんネ、アナタ達に親しい見た目に変えてあげましょうカ』
ソコロカムイ「どんな形にしようとお前は私達の敵だ」
シグリエ『さてどうでしょウ!この子は一体誰から力を得たか、もう忘れちゃったんですカ?』
ペトルンカムイ「はぁ?!そりゃワッカウシばーちゃん……って、まさかお前」
シグリエ『当たり前じゃないですカ!この形にしておけば、アイヌの神もちょっとビックリするでしょウ?ワタシの遊びゴコロですヨ!アハハハ』
アペフチカムイ「勝手に人の力盗んでおいて、今度は見た目まで真似する気かい!」
ワッカウシカムイ「ほほ、なんだか姉妹が増えたような気がするよ」
ペトルンカムイ「ばーちゃん!のんきなこと言ってる場合じゃないよ」
ナビィ「まぁまぁ…!」
ワッカウシカムイ「自分の姿なら、ババも本気で戦ってもいい気がするからねぇ、安心したよ。ほほ!」
アペフチカムイ「…ワッカウシ、相変わらずだね!いいよ、その意気だ。今度こそババの炎で焼いてやるよ!」
(ボス戦)
第三幕 ボス †
EX †
エリア名 | 画像 | 行動 | 経験 | ジェム | その他 |
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第6 台詞 †
- (ボス戦)