夏だ!海だ!特訓だ!エリアデータ のバックアップ(No.18)
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- 18 (2016-08-26 (金) 18:57:31)
- 19 (2016-08-27 (土) 07:47:17)
#style(class=table_left)
ほとんどなにもわかっていませんが、作っておかないと迷子になる気がしたので。エリアデータはこちら。必要項目が足りない可能性があります。改変よろしくお願いします。(nameless)
※歩くたびに消費行動力、経験値、ジェムが変動してるようなので、その辺のデータは参考程度に。
※ エリア進行中のメッセージに抜け、間違いがあればコメント、訂正お願いします。
情報提供等 †
わからないことが多すぎるのとデータ量がすごい予感しかないので是非ご協力を。
編集がわからないけど画像がある方はアップロードして画像名を他情報と一緒に添えてください。
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#style(class=table_left)
- 【第五幕】
神々の怒涛の攻撃を受け、岩の魔神は崩れ去った。勝利を納めた神々は安堵し、喜びを分かち合い、ハイタッチする者なども居た。
ポリアフ様が一息吐き、解放していた自らの能力を弱めると辺りの気温は徐々に上がってくる。…とは言え、ポリアフ様が司る山の山頂付近、まだ少し肌寒さは残る。
カネ「ポリアフ、強いのねー!凄かったの!」
ポリアフ「ありがとう。カネも、強くなったわね」
カネ「それは、特訓のお陰だと思うわ!」
カネ様は誇らしげに言う。ポリアフ様はくすくすと笑って、カネ様の頭を撫でてからカナロア様の方を見る。
ポリアフ「そういえば、風の噂で聞いたわ。何やら皆で集まって、特訓ごっこをしているようね」
マウイ「ごっこじゃなくて、特訓だってば!」
ポリアフ「あら、ごめんなさいね」
カナロア「はは。そうなんだ。南の島は広くて気候も良いから、各々、好みの特訓場を見つけやすいし」
ポリアフ「ふぅん。楽しそうで良いわね。もし山頂で特訓したい子が居たら、私が相手をしてあげてもいいわよ」
ペレ「ふん、そんな物好き居ないよ。何処にもね」
ピキッと地面がわずかに凍り付く。ポリアフ様の領域が静かに広がる中、ポリアフ様へ余裕たっぷりの勝気な笑みを向けるペレ様。
まさに一触即発な二人の間に割って入るのはハウメア様だった。
ハウメア「もー!二人はすぐ喧嘩するんだから!カネちゃんたちが怯えちゃうでしょー!」
二人もハウメア様には弱い…、ペレ様はふんっとポリアフに顔を背ける。一行はポリアフ様と一度別れ、下山するのであった。
~特訓中~ - 【第六幕】
下山しながら、カナロア様はいまだに魔神の気配を感じ取っていた。
カナロア様がその話を他の神々にも伝えつつ、皆は一先ず、ロンゴ様とタネ様が待っているであろう海岸までやってきた。ナビィも二人とともに留守番していたようである。
ロンゴ「あ!おかえり!良かった、皆元気そうね!」
タネ「魔神は…倒せた?」
ハウメア「うん!ばっちりだよー!」
ナビィ「さすがですね~!」
クー「オレらの方も何体か潰してきたぜ。ケンカなら負けねえよ」
ヒナ「原因は分からないけど、魔神が湧いているみたいだね」
クウラ「魔神をぶっ飛ばすクーの兄貴、カッコ良かったっす!」
ロンゴ様たちの元に、クー様、ヒナ様、クウラ様も合流していて、皆で平和にパイナップルを食していた。
ヒナ「クウラ、あんたそれ共食いじゃないのかい?」
クウラ「えっ!?ヒナ姐さん、何がっすか!?」
カモホアリイ「……パイナップル」
マウイ「あはは!」
ロンゴ「ふふっ、本当ね!クウラの事、だんだんとパイナップルに見えてきちゃった」
カネ「クウラ、美味しそうねー!」
クウラ「オレは食い物じゃないっすよー!」
慌てて弁解するクウラ様に対して、一同はまた笑う。気さくなクウラ様は皆に愛され、クー様とヒナ様もそんな彼の事を可愛がっているのだ。
神々が談笑している中、傍らのテーブルで黙々と、パイナップルを一口大の大きさに切り分けている男が一人。
一口大に切り分けたパイナップルの欠片を皿に盛り、それをある女性の元へと運ぶ。
クムリポ「…ポーエレ。君の為にパイナップルを切ってきたよ。それもとびきり、美味しそうなパイナップルを選んだよ」
普段ならクムリポ様の言葉など、左から右へ通り抜けるポーエレ様だが今回は事情が違った。
長旅で喉は渇き、出来るならば甘味も所望するところ。
この男は、病的なまでにポーエレ様を愛しているが故に、ポーエレ様に対してだけ、その辺りの察知能力に長けていた。
ポーエレ様はパイナップルにちらりと視線を送る。
ポーエレ「……………」
クムリポ「とても瑞々しかったよ、パイナップルを切っている時に滴る果汁が多すぎてすっかり手が濡れてしまった…」
クムリポ「ああ、でも大丈夫。きちんと手は洗って拭いてきた。だからお皿はベタベタしていないよ」
このまま放置しておけば永遠にしゃべり続けかねないクムリポ様から、皿をさっと奪い去ったのはポーエレ様。
ポーエレ「礼は言うわ。有難う」
クムリポ「良いんだよ、礼なんて。僕は君が幸せなのが一番だからそれ以外、それ以上を求めていないんだ」
クムリポ「パイナップルを食べている姿も美しいね…ポーエレ…まさしく女神だよ」
クムリポ「そう…果汁に気を付けて。新鮮なパイナップルだから、汁が滴るんだ…手に付いちゃうよ、ポーエレ……妖艶だね…」
クムリポ「ポーエレは美味しそうにパイナップルを食べるね…ああ、僕もパイナップルになりたい…ポーエレ…ああ、ポーエ…」
ポーエレ「ちょっと!流石に少し黙っててくれないかしら!」
流石のポーエレ様も我慢できずに声をあげる。その様子を見てくすくすと笑っていたのはアウケレ様だが…。
アウケレ「…あれ、そういえばロノたちは…?」
カナロア「まだ見かけないな…どこかで道にでも迷っているのかな」
ナマカオカハイ「あら~、皆さんお揃いなのね~」
アウケレ「ナッ…ナマカオカハイ…!」
ナマカオカハイ「うふふ、アウケレ、こんにちは~」
ナマカオカハイ様が、パパ様とワケア様と共に現れる。彼女たちは漁をして皆を待っていたようで、パパ様は新鮮な魚が入った網を肩に担いでいた。
ナマカオカハイ様を見るなり、顔を赤らめそわそわとし始めるアウケレ様。アウケレ様がナマカオカハイ様に惚れているのは、誰の目から見ても一目瞭然。
パパ「お腹空かせて帰ってくるかと思って、魚を取ってきたんだよ!」
ワケア「見事だったね、パパ」
パパ「あのくらい、どうって事無いさ」
ハウメア「ねえ、ロノちゃんたちを見なかったー?」
ナマカオカハイ「見てないわね~。海の方には来ていないんじゃないかしら~」
カナロア「魔神を探すよりも先に、彼女たちを探したほうがいいかもしれないね」
ポーエレ「全く、どこ歩いているのよ…」
タフィリ・マテア「迷子か?」
マウイ「うーん、そんな難しい路じゃないと思うけど」
タフィリ・マテア「そうだよな、分かれ道も少ねーし」
カモホアリイ「……迷子…」
ロノ様、ヒイアカ様、ロヒアウ様を皆で捜索しようか、と皆が相談していると……。
ロヒアウ「ようやく着いたぜ…!長い道のりだった……」
ナマカオカハイ「あら、ロヒアウが来たわよ」
ロヒアウ「ナマカオカハイさん!今日も美人だな。……えっ、何でペレさんまで居るんだ?」
ペレ「あたしが居て不都合でもある?」
ロヒアウ「い、いや、不都合なんて無い、無いです…!」
ロノ「わ~、みんな大集合ねぇ」
ナビィ「とってもにぎやかです~♪」
ヒイアカ「遅くなっちゃってごめんなさい!」
ロヒアウ「いやぁ、ロノさんがふらふらと色んな所に行くから、ロノさんを追いかけるので精一杯で…」
ロノ「だって、美味しそうな野菜とか果物とか見つけたら、収穫したくなっちゃうわよぉ」
ロノ様が言う通り、ロヒアウ様は大量の野菜や果物を抱えていた。
パパ「ロノもアタシと同じことを考えていたんだね!こうなったら、とりあえず腹ごしらえするしかなさそうだよ!」
カナロア「そうだな、…よし。じゃあ、みんなで食事としようか」
カナロア様の言葉に一同わっと盛り上がり、皆で食事の支度を始めた。浜辺に設置されたテーブルに、続々と料理が並び、料理が揃った所で皆席につく。
中には、席に座っていない者もちらほら…。カマプアア様などは輪に入るのが好きではないため、傍らの木の根元に一人腰を下ろして、黙々と肉を食べている。
タネ「ロノの料理、あいかわらず虹色だね」
ロノ「うふふ、虹色で可愛いでしょ~」
クムリポ「ポーエレ、またパイナップルの用意したよ」
ポーエレ「もういらないわ。放っておいてちょうだい」
カネ「ポーエレ!いっちょにパイナップルたべまちょー!」
ポーエレ「ふふ、カネと一緒なら喜んで。あーんしてあげるわよ」
カナロア様は魚を食べながら、ハウメア様に話しかけた。
カナロア「ハウメア、今日倒した魔神たちについてどう思う?」
ハウメア「さすがにちょっと、活発過ぎかなーって思う」
クー「もっとデカイ力を持った魔神の差し金っつーのも考えられねぇか」
ヒナ「有りえるかもしれないね。あたしらの力をはかってるのかもしれない」
クー「それに、カナロア、オメーも気付いてんだろ?魔神の気配がまだ残ってる、ってよ」
肉の細骨を口端で咥え揺らしながら、クー様は不敵に笑む。カナロア様をビシッと指差すクー様、そしてクー様とは違った雰囲気で不敵に柔らかく笑むカナロア様。
カナロア「ああ…。食べ終わったらもう少し島を巡ってみるよ」
ハウメア「あたしも行くー!」
カネ「なになに?次の特訓の話なのー!?」
マウイ「アタシらも連れてってくれよ!楽しそうだし、強くなりたいし!」
ロンゴ「タフィリも、少し逞しくなったね!特訓の成果かな?」
タフィリ・マテア「…ほんとか?!」
ペレ「魔神が湧いているのは気にかかるが、特訓とやらをしているなら、実戦できて良いんじゃないかい?」
ポーエレ「危険を冒さないならそれでも良いかもしれないわね」
クムリポ「ポーエレの身の安全は、僕が必ず守るし、問題ないと思うよ」
ハウメア「うーん……」
ナビィ「ハウメア様…?」
ハウメア様は目瞑り眉ひそめ、腕を組み考え込む。しばらくしてから、ぱっと顔上げてあっけらかんと笑顔で言う。
プロローグ~第一幕 †
プロローグ~第一幕 台詞 †
- 【夏だ!海だ!特訓だ!】
意気揚々と南の島に集まる神々。集まった理由はほかでもなく、修業のため……とのことだが。
森へやってきた彼らに緊張感は無く、ロノ様は夕食の材料を集め始めていた。
ロノ「この木の実、美味しそうねぇ…沢山採っていこうかしら」
カモホアリイ「……全部、木の実…凄い色……紫……黄緑……」
ハウメア「特訓をした後は、お腹がすくから、ロノちゃんのご飯、楽しみだなー!」
カナロア「もう食事の話か?まだ森へ来たばかりだというのに、気が早いなぁ」
ハウメア「えっ!カナロアくんは、ロノちゃんのご飯楽しみじゃないのー?」
カナロア「勿論楽しみに決まってる」
ハウメア「でしょー!」
和やかに話をしながら一同は森を進んだ。うっそうと茂る南国の植物をかき分け、歩みを進める。
丁度良い大木を見つけた神は立ち止まり、木登りの特訓をしたり。
美味しそうな木の実を見つける度にそれを収穫し食す神が居たり……各々、自由に南の島を満喫している様だった。
カマプアア「おい、寄り道してていいのか?」
ロノ「そうねぇ。特訓も良いけれど、森も満喫したいなぁって」
クムリポ「森を満喫したい気持ちはよくわかるけど…こうしている間にもポーエレが…」
ロノ「大丈夫よ~、ポーエレちゃんは強いもの」
クムリポ「それは…その通りだ。ポーエレは、強くて美しい…まさに至高の女神だよ…」
ナビィ「クムリポ様、なんとなく元気になりましたね!」
ナビィ「あ…!あの花、とっても綺麗です!」
ロノ「ふふ、南の島で良く見かける花ね。立派でしょ?」
花を見て和む神々を見て、タフィリ・マテア様は不服そうに眉を顰める。その後ろからカネ様が元気よく姿を現す。
カネ「りっぱね!はいびすびすか!」
カモホアリイ「違う……ハイビス……カカス……」
カネ「あれれ?そうだったっけ…はいびすかか…?」
カモホアリイ「……ハイカビ……」
カネ様とカモホアリイ様が互いに何度か首を傾げながら、呪文のように花の名前を呟き、迷走をしている。
それを聞いていたカマプアア様が我慢できずに、はあと一つ溜息を吐いた。カマプアア様は二人の元へと近づき、じいと見下ろす。
カマプアア「それを言うなら、ハイビスカス、だろ」
カネ「あー!それだわー!」
カモホアリイ「……それ」
すっきりした様子のカネ様は飛び跳ねて笑顔ではしゃぐ。カモホアリイ様も納得したようで、表情が和らいだ。
カナロア「はは。カマプアアは意外と面倒見が良い」
カマプアア「別にそんなんじゃない。アイツらが延々と話してそうだからな」
ハウメア「それにしては、カネちゃんもカモホアリイちゃんも、カマプアアくんに懐いてるみたいだよー?」
カマプアア「……」
カマプアア様はハウメア様をあしらい、早歩きで先にどんどんと森の奥地へ進んでいく。
…が、カマプアア様はぎりぎり皆が追い付ける速度で歩いてくれる。これこそが、カマプアア様が面倒見が良いと言われる所以であったりする。
ナビィ「わわっ…カマプアア様、一人で進みますと危ないですよー!」
カナロア「俺達も後を追おうか。幸い、歩きにくい道じゃないからな」
羽を羽ばたかせ後を追うナビィ。一行は更に森の奥地へと進んでいく……。
~特訓中~ - 【第一幕】
太陽の日差しが葉に遮られ、小暗い森の奥地。明るい南の島にもこのような不気味な場所があったのかという程の、ほの暗い場所。
クムリポ様が、突如何かに反応し足を止めた。それに気づいたハウメア様が振り返る。
ハウメア「クムリポくん?どうしたの?お腹でも痛くなっちゃったー?」
ロノ「お腹が痛いのは大変!今、お薬を用意するね…!」
クムリポ「……ポーエレ……」
ハウメア「……ポーエレ?」
立ち止まったクムリポ様は顔を天に向け、目を瞑り何か集中しているようだった。クムリポ様の鼻が、すん、と揺れる。
クムリポ「……ポーエレの匂いがする。間違いない。ポーエレはこの近くに居る。ポーエレを連れ去ったやつは近くに居る。ポーエレ…ああ、愛しのポーエレ」
カマプアア「…犬なのか?」
ハウメア「この間クムリポくん、ポーエレの犬になりたい、とか言ってたから、あながち間違ってないかも…」
クムリポ様が辺りを見回しながら香りを嗅ぎながら、匂いのする方へを向かう。一行はそれに付いていった。
カネ「魔神がでてきたら、ようやくしゅぎょーっぽくなるわね!」
カネ様は少し興奮気味に言う。カモホアリイ様も、無口ながらどことなくわくわくしている表情をしていた。
クムリポ「…君たち、これは遊びじゃないんだ。ポーエレに何かあったら……僕はきっと正気じゃいられない……ポーエレ……ポーエレ……!」
カナロア「クムリポ。子供たちが怖がるから程々に…」
ロノ「ねえ、何か物音が聞こえないかしら?不思議ね~」
ハウメア「……居たー!魔神居たよー!」
がさっ、と葉が擦れる音と同時に魔神が飛び出してきた。色鮮やかな羽を持つ鳥が、けたたましく鳴く。そして…一同に襲い掛かる!
クムリポ「あいつだよ!ポーエレを攫った魔神!」
カナロア「ようやく…特訓っぽくなってきたかな?」
そして、稲光とともに魔神にとびかかる影が一つ。神々はこの光に見覚えがあった。
カマプアア「タフィリ・マテアか!一人で無茶しやがって…」
タフィリ・マテア「なんだ?!神がこんなに……邪魔すんなよ、こいつはオレが倒す!」
ハウメア「うんうん!よーっし!じゃあ、みんなであいつを退治して、ポーエレちゃんのこと助けちゃおっ!」
ロノ「その間に私は夕飯の支度を…」
カネ「えー!ロノもー!いっしょに、たたかおうよ!」
カモホアリイ「……ポーエレ…助ける」
(ボス戦)
第一幕 ボス †
第二幕 †
第二幕台詞 †
- 【第一幕】
ポーエレ「助けてくれたことは感謝するわ、タフィリ・マテア、ハウメアやカネのお陰ね」
クムリポ「ポーエレ…助けるのが遅くなったこと、本当に申し訳なく思ってるよ」
ポーエレ「どうにも、あちこちに魔神が現れているみたいね。皆、気を付けて行動したほうがいいと思うわ」
クムリポ「ポーエレ、今度はもう一人にしないよ。僕がずっと傍にいるからね」
ナビィ「あ、あの~…ポーエレ様には、クムリポ様のことが見えていないのでしょうか?」
カナロア「ポーエレはクムリポと極力関わりたくないみたいだからね。クムリポは気にしていないみたいだから妙だけど、いつも通りの光景だよ」
ポーエレ「流石カナロア!そうなのよ。アタシの事をよく分かってるわね、可愛いカナロア」
カモホアリイ「…南の島の神さまなら…皆知ってる…ポーエレとクムリポのこと…」
マプアア「とりあえず、ポーエレを助けたし…一件落着だな。まさか、タフィリ・マテアがいるとは思わなかったが」
タフィリ・マテア「な、なんだよ…いちゃ悪いのかよ」
カマプアア「とりあえず、ポーエレを助けたし…一件落着だな。次はどこで特訓するのが良いんだ?」
カネ「おすすめは、あっちの山なの!」
魔神を倒せた安堵からか、再び各々自らの特訓に関してどこへ行こうかと盛り上がり、場が沸き立つ。賑やかになる辺りを見回して、ポーエレ様は首を傾げる。
ポーエレ「特訓?一体何の話?」
ハウメア「今、ここ南の島で特訓しよう!ってことで、色んな地域の神様たちが、南の島に集まってるの!」
カナロア「それに便乗して俺達も、皆で特訓を始めているんだ」
ポーエレ「強くなるための特訓、ってこと?ああ…だからタフィリも居るのね」
タフィリ・マテア「オ…オレは別にこいつらと特訓してたわけじゃねーし!しかも、今のオレが弱いみたいな良い方やめろポーエレ!」
クムリポ「…タフィリ、落ち着いて落ち着いて」
ポーエレ「あら。じゃあアナタ、アタシより強いって言いきれるのかしら?試してみる?」
タフィリ・マテア「うぐ……、や、やってやるよ……!」
ハウメア「ポーエレちゃんったら!タフィリくんのこといじめたら駄目ー!…そうだ…!タフィリくん!」
タフィリ・マテア「…?なんだ?」
ハウメア「あたし、タフィリくんがあたしたちと一緒に特訓してくれたら嬉しいなぁ」
カナロア「確かに、一人で体を鍛えるのとは違った鍛え方ができるかもしれないな」
ロノ「タフィリちゃんが強くなったら、きっとロンゴちゃんも喜ぶわねぇ」
タフィリ・マテア「……!…そこまで言うならしかたねーな、一緒に特訓してやるよ」
カマプアア「素直じゃないな」
カモホアリイ「…素直じゃない…」
ハウメア「やったー!なら、一緒に特訓しよーっ!みんな一緒の方が楽しいよ!」
ナビィ「みなさん、頑張ってください~♪」
特訓する仲間が増えて、ハウメア様は嬉しそうに笑って、くるり一回転した。ハウメア様の愛らしい様子を見て微笑んでいたポーエレ様の背後に、ぬっと一人の人影が近づく…。
クムリポ「ポーエレ…」
ポーエレ「きゃっ!何よ驚かせないでくれる?…はあ、こんなのと言葉を交わしてしまってショック」
クムリポ「ショックを受けているポーエレも綺麗だね」
クムリポ様はうっとりと陶酔した様子でポーエレ様に話しかける。クムリポ様の淀みすぎて澄んでいる瞳にはくっきりとポーエレ様の姿が映っていた。
クムリポ「ポーエレも一緒に特訓をしよう。そうすれば、特訓をしている間、僕たちはずっと一緒に居る事が出来る。時を共有する。こんな素晴らしい事は無い」
ポーエレ「ハウメア、カナロア、それから皆。今日は助けてくれて有難う。アタシ、そろそろ帰るわ」
クムリポ「ポーエレ…一緒に特訓を…」
カネ「えー!ポーエレも一緒にとっくんしよう?」
ハウメア「うんうんっ!ポーエレちゃんが一緒の方が絶対に楽しいよー!」
ポーエレ様は片頬に手を添えて首を傾げて少し悩んでから、ハウメア様たち女性陣へ視線を向けた。
ハウメア「そうね、アナタたちがそう言うのなら、特訓しても良いかも」
ハウメア「ありがとーポーエレちゃん!」
クムリポ「流石ポーエレ…優しい…君はすさまじく女神だよ…」
ポーエレ様に無視され続けても、まったく心は折れていないようで、一方的に話し続けるクムリポ様なのであった…。
一行が楽しそうにしている中、カナロア様は風向きが変わった事を察知して空を見上げた。カナロア様は険しい表情になった。
カナロア「…雲行きが怪しい。海の波が高くなっているようだ」
カマプアア「それって…海の方で魔神が悪さしているってことか?」
タフィリ・マテア「魔神の好きにはさせねー…!今すぐ海の方に行こうぜ」
ロノ「ナビィちゃんはお留守番のほうがいいかしら?」
ポーエレ「危ないものね。無理はしないほうがいいと思うわ」
ナビィ「は、はい~!」
一旦ナビィと別れ、一行は森を後にして、海へと向かった。
~特訓中~ - 【第二幕】
海辺では、ロンゴ様とタネ様が洗濯物を干していた。二人の傍らで人型の砂が器用に洗濯物を干していっているが、これはタネが作ったロンゴ様似の砂の像である。
ロンゴ「タネ、今日も手伝ってくれてありがとう。お陰で、洗濯物をすぐに干し終わりそう」
タネ「私が手伝いたくてしてるだけ。気にしないで」
ロンゴ「それにしても、タネが作るこの砂のお人形さん、本当にわたしにそっくりね!」
タネ「そうかな…ありがとう。確かにモデルはロンゴだけど…」
ロンゴ「ふふ。やっぱりタネは、砂で何か作るのがすごく上手ね。尊敬しちゃう」
タネ「…私は、ロンゴの事を尊敬しているよ」
二人が微笑ましく談笑していると、空の雲行きが変わっていく…段々と波も高くなっているようだ。その事に先に気付いたのはタネ様だった。
タネ「…ロンゴ、海の様子が少し変かもしれない」
ロンゴ「え?どれどれ」
ロンゴ様は振り返って海を眺める。確かに、先程までと比べて海は荒れ始めていた。
ロンゴ「本当だわ!…そうね、もしかしたら魔神かしら。ロノも帰ってこないし心配だわ」
タネ「海から離れてよう、何かあったら危ないから」
ロンゴ様とタネ様は空になった洗濯かごを持って海辺から離れる支度をしていると、パパ様とワケア様がやってくる。
パパ「もしかして、もう洗濯物は終わっちまったのかい?」
ロンゴ「ごめんなさい、終わっちゃったところなの」
パパ「あー…頼み損ねた…」
ワケア「また今度で良いんじゃないのか?その時は俺が洗濯物運ぶよ」
パパ「そうかい、なら今度頼むよ」
タネ「二人とも仲良しだね」
ロンゴ「ね。パパがすごい機嫌いいもの」
タネ「…それはそうと、海の様子がすこし変だから、この辺から離れた方がいいかも」
ロンゴ「洗濯物も、干すタイミング間違えたかしら…でもいいお天気だものね」
パパ「魔神の仕業かもしれないね。カナロア辺りが何か嗅ぎ付けてると思うし、あんた達もさっさと逃げておきな」
ロンゴ「そうね。パパとワケアも気を付けてね」
ワケア「パパ、海の様子を見に行くなら先にカナロアを探そうよ。海の事は海の神に聞くのが一番だからね」
パパ「ああ、そのつもりさ。さっさとカナロアを見つけて…」
4人が話をしていると、丁度都合よく森の方からカナロア様たちが現れる。
パパ「あ、噂をすれば現れたよ。元気かい?」
カナロア「ああ、元気だよ。なんだ、噂をしていたのか?」
ワケア「そうそう、カナロアの噂をちょっとな」
カナロア「はは、悪い噂は止してくれよ?」
ロンゴ「あ、ロノ!」
ロノ「ロンゴちゃん、見て見て、たくさん食材が手に入ったの!今日のご飯は何にしようかしら…」
マイペースなロノ様は、森で収穫した果物や野菜をロンゴ様とタネ様に見せる。
タネ「…新鮮で美味しそう」
ロノ「そうでしょう?今日は皆に振る舞う分もぜーんぶ、腕によりをかけて作らなくっちゃ!」
ロンゴ「ロ…ロノ、ご飯はわたしに任せて?」
ロノ様が作る料理は美味しいのだが…何故か全て虹色になってしまう…。その為、なるべく食事当番はロンゴ様が担当している。その特徴を知っている者は彼女たちの会話を聞きながら、ロンゴ頑張れ、と思ってしまうのであった。
ハウメア「あ、お話してる最中だけど…海で悪さをしている魔神がいるかもしれないの!カナロアくんがね、海の様子が変だって」
ワケア「聞いたかい?パパ」
パパ「ドンピシャだったってわけだね。ちょうどよかった!カナロアを探して、一緒に海に向かおうと思ってたところだったんだよ」
カナロア「そうか…頼もしい限りだが」
タネ「海との距離が近いから、少し離れておこうかなって話をしてたところだったんだ」
カナロア「ああ、それがいいな。魔神が出現した時のために、なるべく海辺から離れ……」
カナロア様の言葉を遮るように、海から巨大な影が突如姿を現した。毒々しい蒼色の体で、ウネウネと触手を動かすタコ型の魔神。黄金に輝く一つ目をギョロリと動かし、神々を見据える。
神々と魔神の視線が交差すると同時に、魔神は重々しい鎖が絡まる太い触手を神々の方へと振り下ろす!振り下ろされる触手の先に居たのは、パパ様だった!
カネ「あぶないー!」
パパ「うわっ…!」
ワケア「パパっ!!」
間一髪の所でワケア様が飛び出し、パパ様を抱えて砂浜へ転がり、触手を避ける。
パパ「あ…ありがとう…」
パパ「男ってのは、愛する女を守るものだからね。当たり前の事をしたまでさ」
ロンゴ「み、見た?今の!ワケアがパパをお姫様抱っこして…」
タネ「うん…!すごい」
ポーエレ「いつもふらふらと歩き回っているだけじゃないのね」
その様子をじいと見つめていたのがクムリポ様。こういう時は、間違いなくポーエレ様について考えているのがクムリポ様だ。
クムリポ「……ポーエレ。僕も、君を守る為ならどんな危険にだって立ち向かう。約束する、一生、君を守り続ける!君の為にどんな事だってするよ」
ポーエレ「分かったわ。ありがとう。なら早速だけど、アタシの為にあの魔神の餌食となって、海の藻屑になってもらって良いかしら」
クムリポ様とポーエレ様のお決まりのやり取りを聞きながら、各々戦闘態勢へと入る。
ロンゴ「こうなったら、みんなで戦うしかないわね…!」
カナロア「ああ。魔神、海を汚すのは許すわけにはいかないな。少しおとなしくしてもらおう」
カナロア様が魔神へ攻撃を仕掛けるのを合図とし、魔神との戦いが始まる…!
(ボス戦)
第二幕 ボス †
海底の悪神 ロゴ・トゥム・ヘレ | |
---|---|
HP | 5000 |
報酬 | ポーエレの進化石(赤) |
遭遇時 | うねうねとうごめく触手が 本体へと近づけさせまいと 鞭のようにしなり、攻撃を仕掛けてくる。 冷静に対処しつつ、懐に潜り込む! |
撃破時 | 触手のリーチは長いが、 動きは読みやすくすぐに見切り、 懐に潜り込んで攻撃することに成功した! 大きな魔神が崩れていく。 戦いに勝利したようだ! |
第三幕 †
第三幕 台詞 †
- 【第二幕】
壮絶な戦いを終え、一行は無事に魔神を倒し、海原は穏やかさを取り戻した。
タフィリ・マテア「ふん、余裕だったな」
ロンゴ「タフィリ!怪我は無い?大丈夫」
タフィリ・マテア「そ…そんなにヤワじゃねーよ。怪我なんかしてねぇし」
ロンゴ様に顔を覗き込まれたタフィリ・マテア様は、ふいっと顔を背ける。ロンゴ様が、気を悪くさせたかと心配していると、カネ様が笑顔で現れる。
カネ「タフィリは照れてるのよねー?」
タフィリ・マテア「…えっ!?て…照れてねーし!」
カモホアリイ「……照れてる……」
(この間が抜けの可能性あり)
ハウメア「あららー?お腹が空いちゃったのは誰かなー?」
カネ「…??あたちじゃないのよ」
カナロア「ふむ、そうすると、一体誰のお腹が…」
クムリポ「ポーエレ、お腹が空いている?もしよかったら、ご馳走させてくれないかな…最上級の南国料理を振る舞うよ」
ポーエレ「ああ、…ロンゴ、もしかしてお腹鳴っちゃった?」
クムリポ様の言葉はそ知らぬふりで、ポーエレ様はロンゴ様の方へ首を傾げて小さく笑う。ロンゴ様は両手を振って顔を赤らめた。
ロンゴ「わ、わたしじゃないないわよー!?確かにお腹は少し減っちゃったけど…!」
ロノ「そうねぇ…お腹が空いたわ。でも、さっきの戦いで食材がぐちゃぐちゃになのよねぇ…」
タネ「だったら、ヒイアカの所に行くのはどうかな?そろそろご飯を作ってそうな予感がするよ」
ハウメア「それは良い考えかも!ついでに、一緒に特訓しましょーって誘っちゃおうー!」
カナロア「ああ、それは良いね」
疲れ知らずなハウメア様が元気よく片腕を上げる。それに合わせてあげるように、カナロア様も片腕を天に突き上げて、穏やかに笑っている。
ハウメア「じゃあ早速あっちー!」
パパ「おっと、ハウメア。そこ、段差になっているよ!転ばないように気を付けな?」
ハウメア「はーい!」
ヒイアカ様を探して皆、歩き出す。…一行の最後尾を歩くカマプアア様…、…そう、腹を鳴らした犯人である彼は、こっそりと自分のお腹を撫でていた。
~特訓中~ - 【第三幕】
ポーエレ「ヒイアカはこの辺りに居るかな、って思ったけれど…。なかなか見つからないわね」
辺りを見回しながら歩いていると、傍らの草陰から物音が聞こえてくる。
ワケア「…魔神か…?パパ、後ろに下がって」
パパ「生憎、アタシだって十分戦えるよ!守られてるだけはイヤだからね」
ワケア「…流石、惚れ直しそうだよ」
パパ「あんた、何バカな事言って…」
呆れたような照れ隠しのようなパパ様の言葉を遮って、草陰から黒い影が飛び出してきた!
アウケレ「うわぁぁっ!た…助かった……。………あれ!?皆居る……!?」
ロンゴ「アウケレ!どうしたの?こんな所で」
アウケレ「えぇと…ナマカオカハイへの贈り物を探してたら、変な獣に追いかけられて逃げて来たんだ。…やっぱり俺って付いてるんだなぁ、もうみんながいたら安心だよ」
走って何かから逃げてきたらしいアウケレ様は一息吐き、額の汗を腕で拭った。
カネ「ねえ、アウケレ!ヒイアカがどこにいるか知らない?」
アウケレ「ヒイアカ?知ってるよ。此処まで来る途中で見かけたはずだな」
クムリポ「案内してもらえないかな?ポーエレが、ヒイアカに会いたがっているんだ。僕はそれを叶えてあげたい…」
ポーエレ「アウケレ、これの云う事は一つも信じなくて良いわよ」
アウケレ「う、うん?わかったよ、ポーエレ」
ハウメア「あのねこれからみんなでヒイアカちゃんの所に行って、ご飯を分けてもらおうって話をしてたのー!」
カナロア「アウケレも一緒にどうだろう?」
アウケレ「それは凄く良い案だけど、こんなに大人数で行って大丈夫…?俺、邪魔じゃない?」
ロノ「ふふ、何とかなるわよ。ヒイアカの所に着くまでに、食材も沢山手に入れて、お土産として渡そうと思うの」
いつの間にか木の実や果物を、腕一杯に抱えているロノ様がおっとりとした口調で言う。
アウケレ「うぅん……でも…どうしようかなぁ……」
カマプアア「おい。行くのか行かないのかはっきりしろ」
アウケレ「ひぃ…、じゃ、じゃあ行こうかなぁ…」
どこか不機嫌そうなカマプアア様に睨まれ、アウケレ様は委縮して視線をうろつかせる。
アウケレ様の言葉を聞くと、ハウメア様はアウケレ様の手を握って目を輝かせる。
ハウメア「アウケレくんも、一緒に特訓だねっ!行こう行こうー!」
アウケレ「特訓…?一体何の話…」
ハウメア「わーい♪仲間が増えてうっれしー♪」
半ば強制的に仲間にさせれたアウケレ様は、頭にはてなマークを浮かべながら、ハウメア様に引っ張られていく。
ポーエレ様はその後ろ姿を悔しそうに見ていた。
ポーエレ様「ハウメアに手を引かれるなんて…ずるいわ…」
タフィリ・マテア「ポーエレも、ハウメアと手を繋いだらいいじゃねーか」
ポーエレ「ああいうのは、向こうから手を繋いできてくれるのが、重要なのよ」
タフィリ・マテア「そういうもんなのか?手を繋げりゃなんでも一緒だと思うけどな」
クムリポ「ポーエレ…手を繋いでもいいかな…」
ポーエレ「両手とも埋まってるわ。残念ね」
ロンゴ「きゃっ」
タネ「わわっ…ポーエレ、急に危ないかも」
ポーエレ様は、並んで歩いていたタネ様とロンゴ様の間に入り、左右それぞれの手でタネ様とロンゴ様の手を握った。ポーエレ様はクムリポ様の方を振り返り、ふんと鼻を鳴らした。
クムリポ「ああ…ポーエレ…その顔も素敵だよ…」
クムリポ様は陶酔した表情を浮かべ、その隣でタフィリ・マテア様は複雑そうな表情でクムリポ様を見ているのであった。
~特訓中~
ヒイアカ「今日は、丁度バナナが沢山とれたの!他にも新鮮な果物があるから…いっぱい食べていってね」
無事にヒイアカ様と合流できた一行は、彼女の料理や果物などを堪能した。食べ物の用意をしているヒイアカ様の傍らで、ロヒアウ様はひゅうと口笛を鳴らした。
ロヒアウ「こんなに多くの美人と出会えて光栄だぜ。どう?ハウメアさん、オレとお茶でもしない?」
ハウメア「飲み物くれるの?欲しいかもー!」
ロヒアウ「いやそうじゃなくて…」
カマプアア「俺にもくれ。喉が渇いた」
アウケレ「僕も欲しい!冷えた飲み物が良いなぁ」
ロヒアウ「男に出す飲み物はねーんだけどなぁ。ったく、特別だぞ?」
勿体ぶった言い方をしつつも、全員分の飲み物を用意するロヒアウ様。ポーエレ様はヒイアカ様の隣に座ってココナツを食す。
ポーエレ「あら。これ美味しいわね」
ヒイアカ「とれたてで新鮮なの!」
ポーエレ「んん、素敵。毎日食べたいくらい」
ヒイアカ「毎日会いに来てくれるの?嬉しい!」
皆各々空腹を満たし、ヒイアカ様とロヒアウ様にお礼を言う。
カネ「ヒイアカとロヒアウも、一緒にしゅぎょーする?」
ロヒアウ「これは特訓をする集まりだったのか!皆真面目だな、オレは遊んでようかと思ってたってのにな」
ハウメア「特訓も楽しいのにー…」
ヒイアカ「私は、みんなのサポートだったら出来るかも…」
カナロア「サポートでも歓迎だよ」
カナロア様とカモホアリイ様が、今日した特訓内容をロヒアウ様とロヒアウ様に伝えていると…。
ぽつり、カモホアリイ様の鼻先に滴が当たった。
カモホアリイ様「……雨?」
カモホアリイ様がそう言うや否や、辺りは突然の大雨に襲われた。
皆が慌てて食べ物等を建物の下に運んでいると、ピカッと雷が光り、ゴロゴロと低い音が響いた。
パパ「きゃぁっ…!」
ワケア「おっと…パパ、大丈夫かい?」
パパ「だ、だめ……!雷だけはぁ……!」
普段威勢の良いパパ様は雷だけは苦手のようで、しゃがみこみ頭を抱えて肩を震わしていた。ワケア様が彼女の傍で、なだめるように背中を撫でてやっている。
カナロア「この雷雨って……」
クムリポ「もしかして、また魔神の仕業?」
カナロア「そうかもしれない。近くを探してみよう」
~特訓中~
雨がざあと降りしきる中、神々が総出で辺りを捜索していると、少し離れたところからアウケレ様の悲鳴が聞こえてくる。
それぞれが急いで悲鳴のした方へと駆けつけると、腰を抜かしかけて逃げようとしているえアウケレ様と遭遇した。
ロヒアウ「アウケレ!大丈夫か?」
アウケレ「な。ななんとか…。あれ…?ワケアとパパは…?」
ロノ「途中まで頑張っていたけど、パパがどうしても雷だめで、歩けなくなっちゃったのぉ」
ポーエレ「パパってそういうギャップが可愛いわよね」
カモホアリイ「………そうなの?」
タフィリ・マテア「おい!ゆっくり話してる場合かよ!魔神が向かってくるぞ!」
カナロア「危ない…!」
魔神が、神々に向かって攻撃を仕掛けてくる。雨が降る中、視界は悪く、神々は必死に攻撃を避ける。
ロンゴ「もしかして、この子を倒さないと雨がやまないの?」
タネ「せっかくの洗濯物が台無しだね…」
ロノ「ん~…じゃあ、倒しちゃうしかないわねぇ」
ポーエレ「同意よ。こうも雨が降ってちゃ、南の島の景観も台無し」
各々が戦闘態勢に入る中、アウケレ様も慌てて戦う体勢を整えようとするも、ぬかるんだ地面に足を掬われてびちゃりと転ぶ。
ハウメア「きゃっ、やーん!どろが跳ねたよー!」
アウケレ「ご、ごめん!あとで洗うよぉ…!」
カマプアア「…オマエ、向こうで隠れてた方が良いんじゃないか」
あまりのドジっぷりに、カマプアア様は呆れた眼差しをアウケレ様へ向ける。アウケレ様はすぐに立ち上がってカマプアア様の隣に立つ。
アウケレ「だ、大丈夫…!俺、運良いし…」
ロンゴ「う…運任せ?」
カネ「アウケレー!がんばるのー!」
カマプアア「…無茶しやがって」
ハウメア「みんなー!じゃあ、行くよ!いっせーの…えーい!」
ハウメア様が先陣を切る。ピカッと光る雷に照らされ、神々たちは魔神に立ち向かう!
(ボス戦)
第三幕 ボス †
地底の業火 ミル・クラ | |
---|---|
HP | 7500 |
報酬 | 蒼海の真珠 |
遭遇時 | 視界と足元が悪い、悪条件の中での戦い。 戦いは必ずしも有利な状況下で戦えるとは限らない。 これも修行の一環だが、魔神と戦うことには変わりない。 気を引き締めて挑む! |
撃破時 | 灼熱の業火が少しずつ弱まっていく…。 魔神を何とか倒すことができたようだ。 魔神を倒したことによるのだろうか、 天気も少しずつ好転していくことが、すぐにわかった。 |
第四幕 †
第四幕 台詞 †
- 【第三幕】
魔神を倒すと、雷と雨は止んだ。雨雲が晴れて行き、雲間から日差しが差し込む。南の島らしい、明るい空模様へと戻ったのだ。
クムリポ「この日差しだと…すぐに服が渇きそうだね。ポーエレ、すぐに替えの服を持ってこようか?」
ポーエレ「アウケレ、最後まで頑張って戦ってたじゃない。偉いわね」
アウケレ「僕は運だけは良いから…」
クムリポ「ポーエレ、そういえば君に似合いそうな服をこの間買ったんだ…ぜひ着てもらいたいな…」
ポーエレ「ハウメア、怪我は無い?アタシ、アナタに何かあったら心配よ?」
ハウメア「あたしは元気だから、へっちゃら!えへへ、ありがとうポーエレちゃん!」
クムリポ「ポーエレ、君が怪我でもしたら僕は生きていけない…不安に押し潰されて栄養失調で死んでしまうかもしれないよ…」
カマプアア「…めげないな、オマエ」
クムリポ「僕の言葉を無視するのはポーエレの愛情表現…ポーエレは少し照れ屋さんなんだ」
クムリポ様が一人で悦に浸っているのを見たロンゴ様は、ポーエレ様に話しかけた。
ロンゴ「ポーエレって…、クムリポのことを嫌いなの?」
ポーエレ「嫌い?そんなものじゃないわ。興味が無いだけよ。アタシはアナタみたいな女の子の方が好きだもの」
ポーエレ様は濡れて垂れてきた髪をかき上げて、さも当然のように言う。
ポーエレ「あら、カモホアリイ。濡れた服をちゃんと絞らないとだめよ?」
カモホアリイ「…上手に、絞れない」
ポーエレ「ならアタシがやってあげるから…ほら、後ろ向きなさい」
カモホアリイ「……ん」
日光を浴びながら、服や髪を絞ったりして各々、身の回りの物を乾かす神々。カナロア様だけは、遠くの方を見つめて風の音を聞いていた。
カナロア「もしかしたら、魔神は他にもいるかもしれない。風が教えてくれるんだ」
タフィリ・マテア「じゃあ、全部倒さないとだな」
ロノ「ええ。このままで、また雨が降ったり、雷が鳴ったりは、いやだもの」
ハウメア「お天気が良いのが一番だよねー!」
ハウメア様は、うんうん、と頷いて四方八方を指差す。
ハウメア「手分けして魔神を倒そっか!倒した数だけ、強くなれるんだよー!」
カナロア「皆、無理は禁物で。何かあったら、すぐに逃げて他の神を呼ぶこと」
魔神探しと聞いて俄然やる気に満ち溢れる者、少し面倒そうにする者、愛する女性の事で頭が一杯の者……各々が行く道を選択する。
そして、一通り島を見て回ったらもう一度ここへ戻ってこようと約束をした。
こうして、南の島全域にわたり、手分けをしながらの魔神探しが始まるのであった。
~特訓中~ - 【第四幕】
神々は、東西南北、それぞれ4方向に分かれた。北の方角を目指したのは、ヒイアカ様、ロヒアウ様、ロノ様だ。
ロヒアウ「あれ?そういえば、ロンゴさんとタネさんは?」
ロノ「ロンゴちゃんとタネちゃんは、洗濯物が心配だから見てくる、って。海の方に向かったのよ」
ヒイアカ「そうね。あの雨じゃ心配になっちゃうよね」
ロノ「何とか無事だと良いけれどぉ…」
三人は談笑まじえながらのんびり歩いていた。すると…見知った影が見えてきて、ロヒアウ様は嬉しそうに片手を振った。
ロヒアウ「クーさん!今日もキマってるッスね」
クー「おお!ロヒアウか。オメーも相変わらずチャラチャラしてんな!」
ロヒアウ「クーさん、会う度に言いますねソレ!」
カヌーの整備をしていたクー様は、三人の顔を見ると気さくな笑顔を向けた。彼の傍らにはヒナ様が居て、軽く片手を振り返す。
ヒナ「よぉ。あんたたち、こんな所で何やってるんだ?」
ロノ「あらぁ、ヒナちゃん~!実はね、魔神がこの辺りに現れてるらしくて、探してるのよ」
クー「魔神が悪さしてんのか?そんなら警戒しとかねぇとなぁ!」
ロヒアウ「それから、ハウメアさんたちが特訓を始めたみたいで皆、盛り上がって大騒ぎなの」
ヒナ「ははっ。またあの子は面白い事を始めるねぇ。きっとカナロアがお目付け役で、傍に居てやってるんだろ?」
ロノ「ええ、ヒナちゃん、大当たりよ~」
クー「ロヒアウ、オメーは参加したらいいじゃねーか、特訓に」
ロヒアウ「えっ、特訓よりヒイアカと遊んでい……、……ゴホン。…クーさんは特訓するんスか?」
三人は、クー様とヒナ様に別れを告げて、更に北へと進んでいくのであった。
(この辺り少し台詞の流れが少しおかしかったです)
その頃…南の方角を目指していったのは…。
カネ「あたち、そっちに魔神はいないとおもうわ!」
タフィリ・マテア「なんでだよ!行ってみねぇとわかんねーだろ!」
カネ「あたちには分かるの!」
カモホアリイ「………」
早速進む方向が進まず、その場に立ち往生しているカネ様とタフィリ・マテア様とカモホアリイ様。
二人の譲らない言い分を聞きながらカモホアリイ様は溜息を吐いた。
カモホアリイ様「……どっちでも、いい」
クウラ「聞いたことのある声、と思ったら、アンタらか!」
タフィリ・マテア「クウラ?またクーの兄貴のパシリやってんのか?」
クウラ「パシリじゃないっすよ!れっきとした、おつかいなんで」
カモホアリイ「……それって……パシリ…」
カヌーの整備に使うであろう道具を持ったクウラ様が通りかかり、三人の前で足を止める。
カネ「ねえ、この辺りに魔神が出てるみたいなの!クウラは、どっちの方向に魔神がいると思う?」
クウラ「魔神出るんすか!危ないなー…」
クウラ様は少しうぅんと考えてから、北西の方角を指差した。
クウラ「あっちの方、数時間前と比べて、段々と空気が淀んできてるんよ。だから…魔神がいるなら、あっち、っすかね?」
それは、タフィリ・マテア様とカネ様が行こうとしていた方向とは全くの別方向だった。
カモホアリイ「……あっち、行こう?」
カネ「……こういうの、喧嘩両成敗っていうのよね!」
タフィリ・マテア「まあ、魔神を見つけねーと話になんないからな」
何とか行く方向が定まった三人は、クウラ様と分かれて北西へと向かった。
~特訓中~
ペレ「ポーエレ。久しい気がするね」
ポーエレ「全然久しくないわよ、つい事間だって会ったじゃない」
ペレ「そうだった?ああ、ハウメアへの贈り物を探した時か」
ハウメア「あっ、もしかして火山の鉱石のブレスレットをくれた時?」
ポーエレ「そう。アナタの為に、最高の鉱石を見つけてきたのよ」
西の方に進んだのは、ポーエレ様、クムリポ様、ハウメア様、カナロア様、アウケレ様。一行は早々にペレ様と出会う。
ペレ様は相変わらず派手な装飾品を身に纏っている。ポーエレ様やハウメア様と話しながら、上機嫌だ。女性陣が話に花を咲かせている中、男性陣は傍で様子を眺めていた。
アウケレ「すっかり盛り上がってるね…」
クムリポ「ポーエレ、女性と話をするの、好きだから」
カナロア「ハウメアも楽しそうで何よりだな」
ポーエレ「そういえば、ペレ。魔神をどこかで見かけなかった?」
ペレ「実はさっきから、魔神の気配は感じてるよ」
ハウメア「ほんと!?どっちから気配を感じるか教えてほしいかも!」
ペレ「その言い方。あたしを置いていくつもり?」
アウケレ「ペレ、付いて来てくれるの?」
ペレ「何よ。不満?生意気ね、アウケレ」
アウケレ「えっ、不満なんかじゃないよ…!」
ペレ様におびえて、アウケレ様は必死に顔を横に振る。その様子を見ていたペレ様はあしらうように鼻を鳴らす。
ペレ「あたしはね、南の島を荒す輩が許せないだけ。…一網打尽、焼き尽くしてやろうかしら」
ポーエレ「ペレったら、大胆不敵ね」
ペレ様は勝気に笑みを浮かべると愉し気に笑うポーエレ様。皆は、火山の女神に相応しく威圧的なオーラを纏うペレ様に気圧されながら、魔神の気配がする方角へと歩みを進めた。
~特訓中~
ポーエレ様たちが辺りを見回しながら道を進んでいると、突然、クムリポ様がぴたりと足を止めた。
クムリポ「…ポーエレ、気を付けた方が良いかもしれない。妖しい気配がする」
ポーエレ「…っ右よ!」
ポーエレ様の声が響いた刹那、青く光る火の粉が神々を襲う。姿を現した魔神は、黄土色の衣から骸骨を覗かせていた。不気味な様に少し怯むハウメア様。
ハウメア「うぅ、なんだか強そう!」
カナロア「下がってて大丈夫だよ、ハウメア。あれは俺が倒すよ」
クムリポ「僕達、だと思うんだけどな…。ポーエレが戦って怪我でもしたら大変だからね」
アウケレ「そうだよね…、うん、よし!俺にも、任せろぉ!」
男性陣が結託し、女性陣の前へと立ち並ぶ。正直、ペレ様やポーエレ様からすれば、あんな魔神どうってことはないのだが…。
ペレ様は、満更でもなさそうに傍の木の幹へ腰を下ろし、頬杖を突く。
ペレ「ふふ、あたしの為に戦う子は嫌いじゃないわ」
ハウメア「怪我しないようにねー!」
ポーエレ「だったらアタシたち、先に行ってても良いんじゃない?…さっさと倒してほしいものね」
男性陣の戦いに興味が無さそうにポーエレ様は顔を背ける。
クムリポ「ポーエレ…君の為に、必ず勝利をする。愛は必ず勝つんだよ」
いつも通り無視をしようとしたポーエレ様だが、あまりにクサイ台詞に思わず溜息が漏れる。女性陣に見守られながら、彼らと魔神の戦いが始まった!
(ボス戦)
第四幕 ボス †
さまよう南国の亡霊 ケーファ | |
---|---|
HP | 10000 |
報酬 | ポーエレの進化石(青) |
遭遇時 | 青白く光る炎は、不気味さゆえに冷たささえ感じる。 ゆらゆらと、距離を縮めてくる魔神に対し、 距離を保ちつつも後ろに下がるつもりの神々。 ゆっくりと息をつき、戦闘に挑む! |
撃破時 | 青い炎と魔神自身の動きで 魔神の位置がわかりにくいものの、 神様達と連携しあって追い込み、 一気に畳みかけることができた! |
第五幕 †
第五幕 台詞 †
- 【第四幕】
男性陣が無事に魔神を倒し、辺りに平穏が訪れた。ハウメア様は飛び跳ねて、きゃっきゃと勝利を祝福した。
ハウメア「わーい!勝ったね!おめでとー!」
アウケレ「ありがとう!ふう…怪我をしないで倒せたのは、運が良かったなぁ」
クムリポ「ポーエレ…見ていてくれたかな、僕の戦いを。僕は、君の為に戦ったんだよ」
ポーエレ「別に、そんな事お願いしてないわ」
カナロア「こっちの方の魔神はこいつくらいかな。皆とも合流したいんだけど…」
カマプアア「一足遅かったか」
カマプアア様が現れ、既に戦いの後だと知ると悔し気に眉を顰める。彼の後ろから、マウイ様が顔を覗かせた。
ペレ「おや。マウイじゃないか。カマプアアにいじめられてないかい?ん?」
カマプアア「いじめてないだろ」
マウイ「いじめられるどころか、助けてもらったんだ!山の中で魔神に出会っちゃって、カマプアアが来てくれなかったら危ない所だったよ!」
ハウメア「マウイちゃんに何事もなくて、よかったー…カマプアアくん、お手柄だね!」
マウイ「あ…!ハウメア!お願いがあるんだ!」
ハウメア「はーい!マウイちゃん、何かな?」
マウイ「アタシも特訓がしたい!特訓仲間にほしいんだ!」
自らの胸に片手の拳を当てて、意気揚々と願うマウイ様。この特訓が始まって以来と言って良いだろう、積極的に特訓をしたいと言ってくれたマウイ様。
ハウメア様は驚き目をぱちぱち瞬かせたが、徐々にぱぁと満面の笑顔に変わっていく。
ハウメア「もちろんだよー!一緒に特訓しよう!マウイちゃん!」
マウイ「よっしゃ!クーの兄貴みたいに強くなれるかな!」
ハウメア「なれるよー!」
ハウメア様は、マウイ様の両手を取って振り、嬉しそうに言う。
カナロア様とアウケレ様がしみじみと頷く。カナロア様は、皆の方を向いて両手を広げた。
カナロア「それじゃあマウイも仲間に加わった事だし、他の皆とも合流しようか」
一行は、他の神々の元に向かうべく、歩き始めたのであった。
~特訓中~ - 【第五幕】
ポーエレ「ペレは、特訓に参加するの?」
ペレ「特訓に興味は無いけど、魔神は目障りだから。便宜上、ついて歩いているだけ」
カネ「あー!ポーエレたち、見つけたわ!」
タフィリ・マテア「ほんとだ。…ん?一緒に居るヤツが増えてる気がするぞ」
カモホアリイ「……」
ポーエレ様たちが歩いていると、カネ様、タフィリ・マテア様、カモホアリイ様と合流した。
カナロア「カモホアリイ、怖い事は無かったか?ちゃんと皆と一緒に居て偉かったな」
カモホアリイ「……ワタシ、勝手にいなくなったりしないよ」
タフィリ・マテア「よく居なくなってるじゃねーか」
カモホアリイ「……なってない」
タフィリ・マテア「なってる!」
カモホアリイ「……なってないってば」
カナロア「こらこら。喧嘩は良くないぞ」
ハウメア「二人とも、ほっぺたふにふにしちゃうよー!」
ハウメア様は、タフィリ・マテア様の頬を両手で挟みむにむする。そのあとにカモホアリイ様の両頬も同様にむにむにと揉んで、笑顔を向ける。
カモホアリイ「ふむぅ……」
ポーエレ「うふふ、可愛い顔になったわね、カモホアリイ」
カネ「あたちも、ほっぺたむにむにして!」
ハウメア「よーし!むにむにー!」
カネ様とハウメア様がきゃっきゃとはしゃいでるのをぼんやりと見つめていたクムリポ様が、突如啓示を受けたかのように、ハッと、ポーエレ様の方を勢いよく振り返る。
クムリポ「もしかして…ポーエレも、僕に頬をムニムニされたいんじゃ…!?」
ポーエレ「ねーぇハウメアー、アタシの頬もむにむにしてほしいわぁ」
クムリポ様の横を涼やかに通り過ぎたポーエレ様はハウメア様を緩やかに抱き締める。
ハウメア様「きゃっ、もうー急に抱きつかれたら、びっくりするよー!」
皆が各々、一時の平穏を楽しんでいる中、一番最初に異変を感じたのはペレ様だった。
ペレ「……気温が下がってやいないかい」
アウケレ「そういえば、どことなく肌寒いような…」
カモホアリイ「…お姉ちゃん、寒い?」
ペレ「あたしはこれくらいどうって事は無いよ。お前こそ、辛くなったら言いなさい。あたしの火で温めてあげるからね」
ペレ様はカモホアリイ様の肩を抱き寄せてから、頭を撫でる。確かに先程よりも島の気温は下がっているようで、皆ふるりと肩を竦めた。
カマプアア「こうも気温が下がるってのは…」
ポーエレ「原因が考えらえるとしたら、あそこしかないわね」
ペレ「カマプアア、ちょっとひとっ走りしてきなよ。あの女が居る所まで」
カマプアア「何でオレがオマエに指図されなきゃならないんだ!」
ペレ「お前が一番足が速そうだろう?違うの?」
カマプアア「あの女に文句があるなら、自分で行ってこい!」
カネ「あの女って誰ー?」
二人のやり取りを聞いていたカネ様が首を傾げる。
ペレ様はカネ様を見下すが、無意識の内に片眼を顰めていた。それはいわゆる、あの女、の事を考えていたせいだろう。
ペレ「ポリアフの事。あの女ってのは…雪を降らすのは、あの女神しかいないだろう」
あの女神、とは間違いなくポリアフ様の事だろう。島全体の気温がこうも下がり続けては、南の島とは言えない…。このままでは困るので一向は、ポリアフ様が住まう山へと向かった。
ポリアフ様が住まう山は、南の島らしからぬ寒さだ。道を進んで山を登っていくと、段々と閑散とした景色となる。植物が少なくなっていく。普段薄着の神々は、肌寒さに身を震わせた。
山を散策していた神々は、凍らされた木々を見つける。カナロア様は木の幹に手を添え、ポリアフ様の気配を感じ取ろうとした。
カナロア「近そうだな…。こっちへ行ってみよう」
転々と立ち並ぶ凍った木々に沿って、皆は山を登って行った。
~特訓中~(この途中でエリア画像変更)
遠くから聞こえてくる、硬い物がぶつかりあう激しい音。神々は音の元へと駆け付ける。
ハウメア「ポリアフちゃん!」
ポリアフ「ハウメア……?どうしてこんな所に…」
その時すでにポリアフ様は魔神と戦っていた。両手を前に突き出し魔神に氷の槍を飛ばしながら、一行の姿を見てポリアフ様は首を傾げる。
ペレ「お前が下手に戦うから、島全体の気温が下がってきてるんだよ。少しは考えたらどう?」
ポリアフ「あら。火山の女神様までいらっしゃるなんて……珍しい」
マイペースに応えるポリアフ様だが、ペレ様はそれが気に喰わないらしく眉を顰める。火山の女神の身を包む炎に、一瞬、殺意が宿る。
ペレ「島の気温低下の事も考えられない自己中な女神様ほどじゃないよ。感情まで凍り付いているのなら困ったものね」
ポリアフ「あら…それは皆さんに謝らないといけないわね。とはいえ、火山が噴火するよりは迷惑が掛からないんじゃないかしら……」
ペレ「ポリアフ!さっきから話を聞いていれば、あたしに喧嘩でも売ろうってのかい?受けて立とうじゃないか」
ポリアフ「…?…何故怒るのかしら…事実を言っただけよ」
怒りでごうごうと炎を燃やしたペレ様が今にもポリアフ様に掴みかかろうとする。それを止めるのはハウメア様。
ハウメア様「ちょっ、ちょっと、まっ、待ってー!」
ハウメア「今は魔神を倒すのが先だからっ!ねっ!」
ポーエレ「そうよ。…とは言え、ペレとポリアフの喧嘩に巻き込まれただけで、魔神は塵になって消え去りそうだけど」
ポリアフ「……取りあえず、魔神を倒しましょう」
カネ「あたちも一緒にたたかうわー!」
カマプアア「一応、オレらが居るのも忘れないでもらいたいしな」
ペレ様とポリアフ様は喧嘩を一時中断。神々は、魔神を倒す為に戦闘態勢を整えるのであった。
(ボス戦)
第五幕 ボス †
|~遭遇時|雪山となった山には、
雪どころか草木を燃やしながら向かってくる魔神。
一撃を食らうとひとたまりもないだろう…!
気を引き締め、武器を握る!
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撃破時 | 攻撃の威力は高いものの、 幸いタマオホイの動きは見切りやすい。 向かってくるタマオホイをかわし、 鋭い一撃を浴びせることができた! たまらずタマオホイは足から崩れ落ちていく。 戦いに勝利できたようだ! |
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第6幕 †
エリア名 | 画像 | 行動 | 経験 | ジェム | その他 |
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第六幕 台詞 †
- (ボス戦)