暗躍のハロウィン戯曲エリアデータ のバックアップ(No.8)
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#style(class=table_left)
ほとんどなにもわかっていませんが、作っておかないと迷子になる気がしたので。エリアデータはこちら。必要項目が足りない可能性があります。改変よろしくお願いします。(nameless)
※歩くたびに消費行動力、経験値、ジェムが変動してるようなので、その辺のデータは参考程度に。
※ エリア進行中のメッセージに抜け、間違いがあればコメント、訂正お願いします。
情報提供等 †
わからないことが多すぎるのとデータ量がすごい予感しかないので是非ご協力を。
編集がわからないけど画像がある方はアップロードして画像名を他情報と一緒に添えてください。
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#style(class=table_left)
- ~第6幕~
【合流】
ナビィ「ひぃ!顔が!顔がありませんよ~あの二人!」
ケイロン「目どころではなかったか」
ラケシス「どこ見てるかわからないのよ!」
プロローグ~第1幕 †
エリア名 | 画像 | 行動 | 経験 | ジェム | その他 |
---|---|---|---|---|---|
~暗躍のハロウィン戯曲~プロローグ | -1 | +1 | 5~30 | -- | |
-3 | +4~5 | +15~90 | |||
~第1幕~【招待】 | -17 | +25~30 | +85~510 | -- | |
-18 | +27~32 | +90~540 | |||
-19 | +28~34 | +95~570 | |||
-20 | +30~36 | +100~600 |
第1幕台詞 †
- ~暗躍のハロウィン戯曲~プロローグ
暗闇に包まれてからどれくらいの時が経っただろうか。
神様達と談笑していた時が、遠い昔にも思えればつい先ほどの様にも思える。
あの不思議な砂による襲撃はクレプシード家の仕業なのか、それとも別の者の仕業なのか。
いつ元の世界へ戻れるのだろうか。…ナビィや神様達は無事だろうか。
まさか、一生この暗闇の中で過ごすことになるのだろうか。
思考を巡らせ不安に押しつぶされそうになったその時.……辺りに光が差し込んだ。 - ~第1幕~
【招待】
???「ぉぃ…ぉい…おい!」
クーフーリン「おっ。やっと目覚めたか」
リル「アンタが伸びる事なんかあるんだな!んまぁ無事でよかったぜ」
ミディール「どこか…痛いところない?」
エーディン「あなたの反応がないとつまらないわ。早く起きなさい」
どうやら気を失っていたようだ。いつの間にか暗闇が晴れている。
辺りを見渡すと、そこには見慣れたケルトの神様達があなたを囲んでいた。
…ケルト?
先ほどいた地はバビロニア冥界だったはずだ。
スカサハ「立てるってことは大丈夫そうだな。なんにせよ、アンタがいるってのは心強いね」
リル「おっ?アンタが持ってるの、カリンじゃねぇか?バビロニアからの帰り道ってとこだろ」
スカサハ「いや、バビロニアからここまで飛ばされてきたんじゃないかい?」
ブリギッド「えっ!バビロニアからここまで、ですか?随分と遠くから来たんですね!」
クーフーリン「マジかよ!ケルトに遊びに来てたのかと思ったぜ」
マナナン・マクリル「気絶したフリまでするなんて手のこんだイタズラだよな~!」
スカサハ「イタズラならまだ笑えるが、そうでもなさそうだ。他にもここに飛ばされたヤツがいるかもしれないな」
ブリギッド「オグマお兄ちゃんが辺りを見に行ってくれてますが…」
クーフーリン「そういえば見てくるって言ってから結構経つよな。もうすぐ戻ってくるんじゃないか?」
モリガン「…砂…」
ミディール「え?あ…本当だ。あの…君、砂が」
エーディン「砂ですって?汚れた体で近づかないでよ。払ってあげるわ」
リル「砂…ってこたぁ、アンタをここに連れてきたのも例の砂だったりしてな!」
スカサハ「ははっ先日の騒動を思い出すね。腕が鳴るよ」
ブリギッド「実は私もスカサハさんも…あと、この場にいるみなさん全員砂に飲み込まれてしまったみたいなんです」
クーフーリン「そうそう。なんか青白くて変な砂だったぜ」
クーフーリン「それで気づいたらこの森にいたんだよな。くっそー!せっかく狩りの途中だったのに!」
モリガン「…うん…」
オイフェ「…」
マナナン・マクリル「…オイフェ、さっきから黙ってるけど何かあったのか?」
オイフェ「違うわ。…ここ、さっきまで私たちがいた森だとは思うのだけど…何か変じゃない?」
マナナン・マクリル「変?そうだなー…」
マナナン・マクリル「言われてみれば、動物の鳴き声が聞こえない?っていうか、森の生気が感じられないような気がするかなー」
オイフェ「その通りよ。不気味だわ」
クーフーリン「あっオグマが戻ってきたぜ」
オグマ「すまない。遅くなった」
ブリギッド「オグマお兄ちゃん!大丈夫だった?」
オグマ「あぁ。心配かけてしまったか」
クーフーリン「アイツも今さっき目を覚ましたとこだし、ちょうどいいよな!」
リル「見計らったみてぇだな!」
オグマ「そのつもりはなかったんだが…目が覚めてよかったじゃないか」
エーディン「それで辺りに何か変わったものはあったの?他に誰か見つけられたのかしら」
オグマ「いや、この周辺には誰もいなかった。そう遠くまで行ってもいないが…」
オグマ「変わったものか。いつもの森とはどこか違う気がするな。うっかりすると迷ってしまいそうだ」
オグマ「あまり見かけないような魔神やモンスターがいて、俺たちがさっきまでいた所とは別の場所みたいな印象だったな」
オイフェ「ふーん…やっぱりね。何か裏があるかもしれないわ」
クーフーリン「裏?何があるんだろうな。森の奥に進んでみるか!」
モリガン「…!」
クーフーリン「おっ?…モリガン、どうした?」
モリガン「…そっち…危ないかも…だから…」
オグマ「モリガンの言う通りだ。バラバラに行動するのは危険な可能性がある。全員で固まって行動しよう」
スカサハ「同意見だね。土地勘が役に立たないとあっちゃ、単独行動は危険だろう」
マナナン・マクリル「行進みたいで面白いなー!」
オイフェ「マクリル、進むなら気を付けなさいよ」
神様達と合流し、不安はやや薄れたが油断は禁物だ。
一行は辺りを注視しながら慎重に道を進んだ。
???「ふむふむ…なるほど、ということはやはり砂にヒントがありそうですね!」
???「オシリス様も張り切っていたのに、わたし…早く戻らないと大変です!」
クーフーリン「あそこにいるのって誰だ?」
リル「あれは…ネムティじゃねぇか!」
オグマ「よく知ってるな」
リル「舟持ちのよしみでな!おーい!こんなところでどうした?」
トト「あっ!ネムティ、元気を出してください。きっとこの森について詳しい方たちです!」
ネムティ「!よかった…!リルさんならきっと出口もわかります!これでエジプトに帰れますね!」
スカサハ「さては迷子だね」
トト「はい。砂に巻き込まれてしまって、気づいたらここに」
ネムティ「出口がわからなくて困ってたんです」
リル「出口か!悪ィな、なんだかこの森の雰囲気が怪しいってんで調べてるところでよ」
リル「ぱーっと送っていってもいいんだが、かえって危険かもしれねぇ」
ネムティ「そうなんですか!?どうしたら…」
リル「ひとまずは俺たちに着いてきたらどうだ?そのうち森の外には着くだろうしな!」
オイフェ「果たして本当にそうかしら…」
マナナン・マクリル「オイフェは心配性だなー」オイフェ「マクリルに危機感がないのよ」
トト様とネムティ様が加わり、一行の賑わいが増す。
…しかし、ミディール様は気後れしている様子だ。
エーディン「ミディール、何を隠れているのよ。もっと堂々とするべきだわ」
ミディール「で、でも…僕の手って…」
エーディン「呆れたわね。まだそんなことを気にしてるの?」
トト「もしかして、その姿はハロウィンパーティーの仮装ですか?」
ネムティ「イシス様も凝っていましたが、とても本格的ですね!」
ミディール「え…えっと…」
エーディン「仮装じゃないわよ。この服は私がコーディネートしてあげたの」
ネムティ「すごい!かっこいいですね!」
エーディン「当然でしょう?私が用意してあげたんだから」
モリガン「…」
クーフーリン「なんだ?モリガン、俺に何かついてるのか?」
モリガン「…クーフーリンも…似合うよ…」
エーディン「そうね、ミディールほどかっこよくなるかはわからないけど、特別に教えてあげてもいいわよ」
モリガン「……うん…ありがと」
クーフーリン様は首を傾げているが、モリガン様はぬいぐるみを抱き、心なしか嬉しそうだ。
ブリギッド「はわわ!躓いてしまいました…!」
オグマ「砂が溜まっているな。足元に用心して進もう」
スカサハ「この砂の量…私たちのように誰かがここに連れてこられた跡かもしれないな」
???「やーん、タコちゃん危なかったね!」
クーフーリン「タコ!?うわっマジかよ!」
リル「タコ…ってタンガロアじゃねぇか!カナロアはどうした?」
ハウメア「あっ!リルくん!こんなところで会えるなんてラッキーだね!カナロアくんとは砂に巻き込まれてはぐれちゃったのー!」
マウイ「タンガロアだってアタシたちの大事なトモダチだからな!絶対踏むなよ!」
マナナン・マクリル「へー!タコが埋まってたのか!イタズラ仕掛けるみたいで面白いな!ってことはあれもアンタたちの?」
マナナン・マクリル様が指を差した先では、鳥が剥製のように上空で静止していた。
クーフーリン「なんだありゃ?」
マウイ「!?あの浮いてるヤツは知らねーよ!」
オイフェ「…一体どうなっているのかしら。あの鳥に魔力は感じないわよ」
見ているうちに、突如その鳥の周囲に砂が巻きおこった。青白い砂の出現に、全員に緊張が走る。
リル「おい!またあの砂だ!」
スカサハ「待ちな、中に誰かいるね。奴らか!?」
砂の内側にいる相手はクレプシード家の者だろうか。注目する一同の前に、砂の中心から仮面をつけた少女と少年が現れた。
仮面をつけた少女『神々の皆様。本日はお忙しい中お集まりいただき誠にありがとうございます』
仮面をつけた少年『日々使命を果たされている神様方へ私共から感謝の気持ちを込めまして、ハロウィンパーティーを開催させて頂きたく
皆様をご招待させて頂きました』
オグマ「随分と勝手な事をしてくれるな。目的は何だ?」
仮面をつけた少女『目的は弟が先ほど申しました通り、心身とも疲弊しております神様達へ使命を忘れお楽しみ頂ける場所を提供させて頂く事にございます。オグマ様」
スカサハ「ははっ!オグマお前いつの間に名前覚えられてたんだ?
で、お嬢ちゃん達。気持ちは嬉しいんだがここの雰囲気はなんか好きになれないんだよなぁ」
ネムティ「わたしも、元いた場所に帰してほしいです。ダメでしょうか?」
仮面をつけた少年『スカサハ様、ネムティ様。誠に申し訳ございませんがそれは出来ません。私達が作りましたこの最高の場所で神様達をもてなす事は、決定事項となっております』
クーフーリン「スカサハ師匠!話してわかる相手じゃなさそうだぜ」
スカサハ「そうだねぇ。あんま手荒な事はしたくないけど、ここがお嬢ちゃん達の作った世界ならお嬢ちゃん達を倒せば元の場所に戻れるかもしれないね」
仮面をつけた少女『あら皆様武器をお持ちになられていかが致しましたか?』
仮面をつけた少年『本日は武闘会ではなくハロ』
エーディン「ごちゃごちゃうるさいわね、あたし達はあんた達の都合で振り回されたくないの」
マナナン・マクリル「オイフェ、何か感じない?」
オイフェ「ええ。マクリルも?あの二人、神でも魔神でも人でもない気配がする…
みんな!戦うのは待って!危険よ!」
マウイ「そう言ったって、コイツらアタシたちをここに呼び寄せた悪いヤツだろ?話してわからないなら、アタシのクエクエで言い聞かせるしかないな!」
ハウメア「じゃああたしはタコちゃんと応援してるねー!」
オグマ「あまり論理的ではないが、元の世界に戻るには今はそれが最善策かもな。ブリギッド!援護を頼む」
ブリギッド「は、はい!オグマお兄ちゃん!」
仮面をつけた少女『残念ですわ。神様へ私達の世界が気に入ってもらえなくて…』
仮面をつけた少年『そうですね、お姉様。でも神様達が戦いを望んでおられますし、しっかりお相手致しましょう』
(ボス戦)
第1幕ボス †
仮面を付けた少女と少年 | |
---|---|
HP | 500 |
報酬 | 紫結晶 |
遭遇時 | 大きな鎌を持つ仮面をつけた少女と、不思議な透明の球に乗る少年が神様達の猛接近にも関わらず微動だにせず立っている。 武器を振り下したその瞬間、彼女達の足元からあの青白い砂が現れた。 |
撃破時 | 神様達の一斉攻撃が彼女達を射止めた! と思ったが、神具が空を切っていた。 斧や衣服、そして彼女達自身が透明になっていき瞬く間に青白い砂への変化した。 |
第2幕 †
※エリア名は便宜上のものです
第2幕台詞 †
- ~第2幕~
【離別】
クーフーリン「消えた!?」
マウイ「逃げたのか!?」
オグマ「仕留めたと思ったが…!」
オイフェ「待って、まだ気配は消えてないわ!」
スカサハ「この消え方…まさか」
仮面をつけた少女らしき声『これはキャメロット城の城門前で女剣士が使った術ですよ』
仮面をつけた少年らしき声『クーフーリン様達は2回目ですね。さぞこの術がお好きなようで』
???「そこにいんなぁわかってんだぜ!」
仮面をつけた少年らしき声『うっ!?』
マウイ「クーの兄貴!」
クー「はんっ!なんだか怪しい気配がするもんで戻ってみたら…オイ兄弟、オメーら怪我ぁ無ぇか?」
ハウメア「クーちゃん!大丈夫だよー!」
マウイ「クーの兄貴!」
クー「はんっ!なんだか怪しい気配がするもんで戻ってみたら…オイ兄弟、オメーら怪我ぁ無ぇか?」
ハウメア「クーちゃん!大丈夫だよー!」
リル「クー、アンタもここに呼ばれてたのか!」
クー「呼ばれたっつぅのはどういうことだ?砂で前が見えなくなって、視界が開けたときにゃもうここにいたのよ」
ネムティ「あっ!それ、わたしと同じです!」
ブリギッド「今、クーさんって方の攻撃、手応えがあったような気が…」
トト「あの仮面をつけた二人は、何が目的なのでしょうか。戦闘が目的ではないとしたら一体…」
モリガン「…!?クーフーリン、砂が…」
クーフーリン「な、なんだ!?砂がこっちに来る!」
スカサハ「…切っても切れないな!この砂、まともに相手してたらキリがないね!」
マナナン・マクリル「な、何が起こってるんだ!?」
オイフェ「みんな!この砂、あいつらの気配がするわ!早く逃げて!」
青白い砂がどこからともなく現れ、次々と神様達を包み込んでいく。
クー「なんだぁ?また視界が悪くなって…ちっ!オイ、マウイ!ハウメア!オレから離れんじゃねぇぞ!」
マウイ「クーの兄貴!うぷ、どこにいるんだよ!」
ハウメア「クーちゃん!あたしはここだよー!タンガロアも一緒!」
オグマ「足を取られたな…動けないと厄介だ」ブリギッド「オグマお兄ちゃん!…抜けない、どうしよう…!」
リル「よっしゃ、俺に腕を伸ばせ、オグマ!ブリギッド、せーので引っ張り上げるぜ!」
トト「あっ私のパピルスが砂にとられてしまいました。だめです!」
ネムティ「!?待ってくださいトト、そっちにも砂が!」
エーディン「この砂、邪魔で仕方がないわね…ミディール、あなたはちゃんとあたしのことを護りなさい」
ミディール「う、うん…エーディン、こっちに…!」
神様達は応戦するが、呼び声も砂嵐の音にかき消され、奮戦虚しく砂に埋もれて消え去った。
空中に舞う砂は一か所へまとまり仮面をつけた少女と少年の姿へと変化する。
オイフェ「そんな……嘘でしょ…」
仮面をつけた少女『大変申し訳ございませんが今回のパーティーの趣旨に反す神様が何神かいらっしゃったのでご退場いただきました』
マナナン・マクリル「みんなは!?みんなはどこへ?まさか封印したのか!?」
仮面をつけた少年『ご安心下さい。私たちは神様をもてなす立場でございます。封印などという下品な行為は致しません』
仮面をつけた少年『少し別の場所でお待ちいただいているだけですのでお気になさらずに』
仮面をつけた少女『パーティーが終わりましたらまたお会いできますよ』
仮面をつけた少女『それにしても困りました。参加者がかなり減ってしまいました。さすがに神様お二方でのパーティーは寂しいですね』
仮面をつけた少年『そうですねお姉様。パーティーは大人数でないと楽しさも半減してしまいますし…開始が遅れてしまいますが他にも参加者を探してくるのはいかがでしょうか?』
仮面をつけた少女『それは良案ですね。せっかくのハロウィンですし、各地域から様々な神様をご招待いたしましょう』
仮面をつけた少年『わかりました。それでは時間もございませんし少し別行動としましょう』
仮面をつけた少女『マクリル様、オイフェ様。本来でしたらこの後会場へご案内する予定でしたが』
仮面をつけた少年『急用が出来てしまいましたので、申し訳ございませんが会場までご足労お願いいたします。こちらの森の先にございます』
オイフェ「ちょっと、勝手に話を進めないでもらえるかしら」
マナナン・マクリル「アイツらどこに行ったんだ!?」
仮面をつけた少年『直にわかります』
仮面をつけた少女『それでは後程。神様』
仮面をつけた少女と少年は、質問に答えることもなく砂へと姿を変え、消えていった。
マナナン・マクリル「……」
オイフェ「……」
オイフェ「言われるがまま進むのは危険だけど…他に手段はなさそうね」
マナナン・マクリル「進んでたらアイツらにまた会えるかもしれないしなー!」
オイフェ「本当にどこに連れていかれてしまったのかしら。あの砂も…スカサハ達ですらなすすべなく飲み込まれてしまうなんて危険だわ。この先も注意は必要よ」
マナナン・マクリル「おーい!ここに足跡があるぜ!誰か近くにいるかもしれないな!」
オイフェ「言ってるそばから先に行かないでもらえる?」
マナナン・マクリル「おーい!ここに足跡があるぜ!誰か近くにいるかもしれないな!」
オイフェ「言ってるそばから先に行かないでもらえる?」
オイフェ「…熊の足跡に似ているわね」
マナナン・マクリル「ふーん…熊!?この森熊なんて出たっけ」
???「ずしーん!ずしーん!」
マナナン・マクリル「なんだなんだ!?」
ヌプリコロカムイ「あっ!人がいたんだぞ!よかったー!」
ハヌマーン「足跡も役に立つッスね。辿って戻ってこれてよかったッス」
ヌプリコロカムイ「えっへん!ぼくちゃんおてがらなんだぞ!」
オイフェ「なるほど…この熊の足跡はアナタのものね?」
マナナン・マクリル「熊の着ぐるみかー!本物の熊かと思ったぜ!」
ハヌマーン「あー、どうも。アンタ方も砂に巻き込まれて来た感じッスか?ラーマさんもシーターさんもいないし、一体ここはどこなんスかね…」
ヌプリコロカムイ「ぼくちゃんはアイヌにいたんだぞ!ここアイヌじゃないの?」
ハヌマーン「あ、僕はインド大河にいたはずッス」
オイフェ「インドとアイヌですって…?本当に色々な地域から飛ばされてきているのね」
マナナン・マクリル「いろんなヤツに会えて面白いな~」
オイフェ「仮面の二人組はハロウィンパーティーに招待すると言っていたわ。まだ他にも飛ばされてくる神がいそうね」
ハヌマーン「なんだかよくわからないッスけど、この森いやーな雰囲気がするんスよね…よければ一緒に行動してもいいッスかね」
オイフェ「勿論よ。その方が安全だわ。砂に襲われたとしても、数は多い方がまだ対策が練りやすいもの」
ヌプリコロカムイ「ねぇねぇ、どっちに進むの?ぼくちゃんまた足跡つけていってあげるんだぞ!」
マナナン・マクリル「小さいけど頼もしいなー!オレも足跡つけよっかな!ずしーん!」
ハヌマーン「…子守相手が増えたッス」
オイフェ「…。彼らについて行きましょう」
迷わないよう、道に跡を付けながら進む。
進行方向から、突然悲鳴が聞こえた。
???「ヌウオァァー!また引っかかって転んじゃったじゃない!一体ここはどこなのよぉ!」
ヌプリコロカムイ「!?誰かが困ってるんだぞ!こっちこっち!」
ワイナミョイネン「イルマリネーン!…あらっ?テディベアが動いてるわ!」
ヌプリコロカムイ「てでぃ?ぼくちゃん力持ちだから起こしてあげるんだぞ!」
ハヌマーン「大丈夫ッスか?体中砂だらけ…」
ワイナミョイネン「そうなのよぉ!もうっ!せっかくの衣装が台無しだわぁ!」
オイフェ「この砂…やっぱり砂に運ばれてきたのかしら」
マナナン・マクリル「ん?あっちのほうから誰かが近づいてきてるなー…3人?」
アトロポス「おや、悲鳴が聞こえたと思ったら…ここに人がいたんだね」
クロートー「わぁ!かわいい衣装だねっ☆」
ラケシス「でも砂だらけじゃないのよ!ラケが綺麗にしてあげるのよ!」
ワイナミョイネン「あら!こんなにたくさん集まってくるなんて…大賢者ミョイネンちゃんの声はよく通るのね!さっすがあたしだわぁ!」
オイフェ「アナタ達は…確かギリシャの」
クロートー「そうそう!クロートーだよ☆オイフェちゃんだよねっ!ブリギッドちゃんは元気?」
マナナン・マクリル「ブリギッド…さっきまで元気でそこにいたんだけどなー」
ラケシス「ど、どこに行っちゃったのよ?」
オイフェ「砂に巻き込まれて連れていかれたの、オグマたちも一緒にね。どこにいるかはわからないわ」
ハヌマーン「恐ろしいッスね…」
アトロポス「それは聞き捨てならないな。ブリギッドを助けに行かないと」
ラケシス「パンドラも見つけなきゃなのよ!あんたたち、パンドラ見つけたらラケたちに教えなさいよ!」
ヌプリコロカムイ「ぱんどら?ぼくちゃんは見てないんだぞ」
クロートー「砂に飛ばされてはぐれちゃったんだよね。今パンドラちゃんは妖精さんの格好してるんだよっ☆」
ワイナミョイネン「妖精?素敵ねぇ!一緒に探してあげるわ!このミョイネン様に任せなさい!」
アトロポス「プロメテウスとエピメテウスもこっちに来ているかもしれないな。一緒にいたからね」
ラケシス「むぅ…この森ぐちゃぐちゃしてよくわからないのよ!」
ハヌマーン「僕も迷子になりかけたッス…」
マナナン・マクリル「そうなんだよなー、オレの知ってる森だったらこのあたりは出口があるはずなんだけど」
オイフェ「推測だけど、この森があの仮面をつけた二人組が作り出したものだとしたら、元の世界の知識はあてにならないわ」
オイフェ「私達の名前も知っていたし、元の世界のことをかなり研究しているのかも」
ハヌマーン「それならなんで僕が連れてこられたんスか…ハロウィンパーティーならラーマさんたちのほうが喜びそうッス」
アトロポス「仮面をつけた二人組…危険な相手なんだね。大丈夫、君のこともボクが守るよ」
ラケシス「そもそも仮面ってなんなのよ!ラケの望遠鏡で遠くまで見てあげるのよ」
マナナン・マクリル「その道具いいなー…」
ラケシス「これはラケのなんだから!…ちょっとだけなのよ!」
マナナン・マクリル「えっいいのか!?……すごい!よく見えるなー!あっ」
オイフェ「何か見えたの?」
マナナン・マクリル「白いオバケみたいなのがいた!見に行ってみてもいい?」
ハヌマーン「言いながらもう歩いてるじゃないスか」
ヌプリコロカムイ「しょうがないなぁ、ぼくちゃんもついていってあげるんだぞ!」
オイフェ「白いお化けって一体何かしら」
ワイナミョイネン「ハロウィンパーティーに呼ばれてるんだったら仮装じゃないの?ウフフ!どんなお化けかしら!」
マナナン・マクリル様の見つけたという白いお化けを目指し、さらに森の奥へと進む。
???「…マジなんなんすかねあの砂。招待状に書かれてた場所から結構離れちゃったっぽいっす」
???「ふん、この砂…さしずめ先ほどネムティを攫った砂と同じ類のものだろう。俺まで巻き込むとはいい度胸だ」
マナナン・マクリル「いたいた!あれだよ白いオバケ!」
ワイナミョイネン「オバケの隣にミイラみたいなやつもいるじゃない!そっちもちゃんと教えなさいよ!」
メジェド「誰か来たっぽいっすよオシリス様。あ、仮装してる人もいるじゃないすか。よかったっすね」
イシス「わたくしもオシリス様を着付けた後は着替えるつもりでしてよ?せっかくハロウィンパーティーを開こうとしていたんですもの」
オイフェ「今ネムティと言ったかしら。先ほどまで私たちと一緒にいたわ」
オシリス「お前達はこの森を進んできたのか。先ほどまでというと…今はいないようだな」
マナナン・マクリル「ネムティと、あとトトって子も砂に連れて行かれちゃったんだよなー」
オシリス「ほう、砂か…」
メジェド「オシリス様すっかり砂に敏感になってるっす…まあ状況的にも納得っすけど」
イシス「ネムティたちがどこに連れていかれたかはわからないのですね」
イシス「仕方ありませんわ。出会えるまでこの森をまた進むしかないのではなくて?」
オイフェ「仮面をつけた二人組に、森の奥へと進むよう案内されたわ。ここへみんなを飛ばした張本人達よ」
イシス「まあ、その方たちがオシリス様に招待状を送ってきたのかもしれませんわね」
オシリス「ふん、この俺をわざわざ動かすとは面白い。その姿、見せてもらおう」
メジェド「ネムティさんたち大丈夫っすかね」
ヌプリコロカムイ「この下どうなってるんだろ?気になるんだぞ!」
メジェド「あっちょっといつの間に!そっちはシークレットっすよマジで何すかこの子熊」
ハヌマーン「ヌプリコロカムイさんでしたっけ。落ち着いてくださいッス。多分お化けじゃなくて神ッスよこの白いの」
マナナン・マクリル「だってアンタ、仮装どころじゃなくて姿がわからないからさー」
メジェド「おたくもさりげなくめくらないでもらえますかね。これほとんど仮装じゃなくて素なんで。仮装部分帽子だけなんで」
オイフェ「マクリル、アナタ何やってるのよ…」
イシス「うふふ、メジェドったら面白い姿をしているから、気になるのも無理もありませんわ」
クロートー「かわいい格好だよね☆」
ワイナミョイネン「ところでその仮面野郎って、仮装してる神様連れてきてるのかしら?だったらイルマリネンも仮装させればよかったわぁ!ミョイネンちゃんのお供がいなくてどうするのよ!」
ラケシス「!ちょっと静かにするのよ!」
ワイナミョイネン「なっなによぉ!うるさくなんてしてないわよ!うわーん!」
ラケシス「なんだかパカパカ馬の足音がするのよ…こっちからなのよ!」
アトロポス「この足音は…ケイロンだね。頼もしい方が来た」
クロートー「ケイロンさん、お馬さんだから仮装と間違えられちゃったのかな☆」
ケイロン「ここにいたか」
メジェド「うわ、マジモンの馬じゃないすか」
マナナン・マクリル「熊がいたりオバケがいたり馬がいたり、不思議だなー!」
オイフェ「マクリル、失礼よ」
ケイロン「構わん」
オシリス「その方向には何があった?」
イシス「あら、彼の背中に妖精が乗っていましてよ?」
クロートー「!パンドラちゃんだよ!」
パンドラ「クロートーちゃん、はぐれちゃってごめんなさい。ケイロンさんが見つけてくれたんだ」
アトロポス「心配したよ。無事でよかった」
ケイロン「探していると思ってな」
ラケシス「探してたけど、ケイロンまでこっちに来てるとは思わなかったのよ」
パンドラ「ふふ、私もびっくりしちゃった!」
パンドラ「…あのね、大変なんだ。ちょっと向こうで戦ってる人がいるかもしれないの!私、思わず隠れちゃったんだけど…」
ヌプリコロカムイ「困ってるのか?だったらぼくちゃん助けにいくんだぞ!」
ハヌマーン「アンタそうやってまた飛び出していくんスね…!待ってくださいッス」
オイフェ「戦ってる…?もしかしてクーフーリンたちかしら、私も向かうわ」
パンドラ「みんながいるなら大丈夫だね!私、案内するね!」
(ここから風景夜に)
オシリス「ほう、招待状の送り主に会えるかもしれんな。メジェド」
メジェド「ういっすわかってるっすオシリス様。自分ついてくんで」
一行はパンドラ様に案内され、小さな洞穴に辿り着いた。
パンドラ「この奥から声がしたの…戦ってるような感じだったんだ」
アトロポス「暗いな…」
オイフェ「クーフーリンたちがこの中にいるとも思えないわね…慎重に行きましょう」
ヌプリコロカムイ「ぼくちゃんが大きな声を出したら届くと思う?」
イシス「メジェドで照らせばよいのではなくって?」
メジェド「あの、それやっちゃったら塵一つも残らないかもなんすけどいいんすか」
???「…ぃ…」
マナナン・マクリル「!ホントだ、奥から声が聞こえるぜ!」
オイフェ「マクリル、待って!まだ罠かもしれない可能性が」
クロートー「あっ熊ちゃんも入っていっちゃった!」
ハヌマーン「これは僕たちもついて入るしかなさそうッスね!」
ラケシス「まったく、世話が焼けるんだから!ラケも行くのよ!」
(ボス戦)
第2幕ボス †
ヘレグ=クレプシード | |
---|---|
HP | 310 |
報酬 | 次元刀 |
遭遇時 | 『また新手が現れやがったか!』 声がする方へ駆け寄ると闇から鋭い棒状の物があなたを襲う。 寸前の所でかわし目の前を見るとそこには… |
撃破時 | 過去に何度も戦い、苦しめられた宿敵『ヘレグ=クレプシード』 しかし今回の彼は同じ者とは思えないほど動きも鈍く、急所を外した一撃でその場に倒れた。 |
第3幕 †
※エリア名は便宜上のものです
第3幕台詞 †
~第3幕~
【誤解】
ヘレグ=クレプシード『痛え!ったく、神サマはこれだからおっかねぇなぁ。おいチート人間、あんた、手ェ抜いてくれたんだろ?感謝するぜ』
オイフェ「まさか…アナタが戦っていた本人なの?」
ヘレグ=クレプシード『そうじゃなかったらどう見えたってんだよ?ハハ!袋叩きにも程があるだろ』
ヘレグ=クレプシード『しっかし、まさかここにあんたも来るとはねぇ…あの顔色の悪い化け物の仲間かと思ったぜ、ハハ』
???「顔色の悪い化け物…何の事を指している……?」
ヘレグ=クレプシード『目が黄色くて、小さい象のようなものを連れた、あんたみたいな化け物だよ』
???「化け物…クス、無礼なやつだ……どうやら、堕ちた者は礼儀も知らぬ愚か者らしい……」
オシリス「お前もハロウィンパーテイーとやらに招待されたのか、メイヴ」
メイヴ「…私が何故ここにいるか……それ以上に、これをどうするか…その方が、重要だろう……。キャメロット城の噂は耳にしていたが…今回も、お前達が関わっていたか……」
ヘレグ=クレプシード『ハハ!期待させちまって悪ィな。今回はオレもあんたらと同じ、招待客なんでね。何が起きたかさっぱりわかんねーや』
ケイロン「この状況で冗談を言うのは得策ではないと思うが」
ヘレグ=クレプシード『冗談!ハハ、冗談ととるか!手厳しいねぇ…その白黒はっきりつけたがる性格はどうにかしたほうがいいぜ、神サマよぉ』
オイフェ「そうは言っても…実際キャメロット城をあの状態に追い込んだのはアナタ達クレプシード家だわ」
マナナン・マクリル「それに仮面のヤツが使った砂、アンタの使う砂に似てるんだぜ!」
ワイナミョイネン「なに!?もしかしてこいつがこんなとこに呼び出した元凶かもしれないの!?」
ヘレグ=クレプシード『あーあーあーあー神サマどもに話しても埒が明かねぇや!』
ヘレグ=クレプシード『おい人間サマよ。神サマどもはオレをぶっ倒すみたいだが、あんたはどうする?やるってんなら、相手してやってもいいぜ』
オシリス「おい、こいつの口車に乗る必要はないぞ」
クロートー「よくわからないけど、念のため!一度縛っちゃえばいいんだよ★」
アトロポス「この男、前科持ちであることに変わりはないようだからね」
神様達は警戒している。
確かに、過去の出来事からヘレグを信じるというのは難しいだろう。
メイヴ「クス…お前はどうしたい……決めなさい……それに準じてやろう…」
オシリス「ふん、お前の顔を見れば、何を言いたいか…そのくらいわかる」
イシス「うふふ、相手が何者であってもお優しいんですのね」
原因となっている青白い砂といい、別世界の存在といい、今回もクレプシード家が事を起こしたと考えるのが妥当だ。
しかし……。
オイフェ「アナタ、本気で言ってるの?」
マナナン・マクリル「マジかよ!」
メイヴ「…クスッ」
ヘレグの傷が癒えていない。自然治癒が出来ないという事は、この世界を作ったのはヘレグ達ではないという証拠になるだろう。
パンドラ「本当だ…みんなも見て!この人まだ怪我してるの。言ってる事、本当なのかも」
クロートー「うーん、それなら私の糸もほどいてあげるね☆」
メイヴ「…クス、面白い……その愚かな判断……付き合うのもまた、一興……」
ヌプリコロカムイ「よーし、もし悪いことしたならペンペンなんだぞ!」
ヘレグ=クレプシード『ハハ、よーくオレを観察してんな、あんた。そこら辺の頭だけでっかい神サマよりよーっぽど信用できるぜ』
オシリス「頭に乗るなよ、俺はお前を信頼した覚えはない」
オシリス「危険因子であることに変わりはないからな」
ヘレグ=クレプシード『はいはい。尊い存在の神サマ方にオレみたいな継ぎ接ぎのボロクズの事信用してもらえるなんてこれっぽっちも思ってねーから安心しな』
メジェド「えーとよくわかんないんすけど、つまりここにいる全員被害者ってことでいんすかね」
ハヌマーン「ダスラさんじゃないスけど、早くインドに帰りたいッス…」
ヘレグ=クレプシード『あ、オレもそれ同感。スヴェイは来てねぇみてーだし、さっさと戻ってやんなきゃいけねぇの。ホントはあんたらに構ってる暇ねぇんだわ』
ケイロン「思うところは同じなのだな」
ヘレグ=クレプシード『さぁてね!あんまりにもあんたらがチンタラしてたら、寝首をかいちまうかもしんねぇけどな!ハハ!』
ワイナミョイネン「あたしがいくら可愛いからってそんなの許されるわけないじゃないのよぉ!」
ワイナミョイネン「ぼっこぼこにぶちのめしてやるわぁ!イルマリネンだってただじゃおかないんだからぁ!」
イシス「そうですわね、寝込みを襲うなんていただけませんわ」
ハヌマーン「…なんだかこの人たち怒らせたらまずい気がするッス」
アトロポス「しかしこの男が呼ばれたということは、オイフェのいう仮面の二人組は魔神ともまた違う存在だって言うのかい?」
オイフェ「…そうね。顔を合わせたとき、確かにそんな雰囲気を感じたわ」
ラケシス「むぅ…パンドラは見つかったけど、プロメテウスとエピメテウスはどこにいったのよ!」
マナナン・マクリル「リルの兄貴たちも探さないといけないぜ!もっと森の奥に行かなきゃいけないみたいだなー」
ヘレグ=クレプシード『ったく、この調子じゃいつ戻れるかわかったもんじゃないぜ。ナイト姉さんになんて説明すればいいんだっつの』
メイヴ「…お前も共に来ると…?……クス、勘違いも甚だしい……」
ヘレグ=クレプシード『あんたらこそオレのことを勘違いしすぎなんじゃねーの』
オシリス「おい、何やらあちらが騒がしいぞ」
イシス「あら、向かってみましょうか?」
ヘレグとは一時休戦とし、オシリス様の察した気配のもとへ急ぐ。
何が待ち構えているのだろうか…。
???「あの仮面を被った魔神は一体なんなんだ?」
???「知らないよ!パーティーなんて聞いてないんだけど!どうせならバルドルと来たかった!」
ハヌマーン「何かから逃げてきたみたいッスね」
ヌプリコロカムイ「敵がいるの?ぼくちゃんがいちもうだじんにするんだぞ!」
ワイナミョイネン「あんたは…スカジ!とニョルズじゃないの!」
スカジ「ワイナミョイネン!ちょうどよかった!こいつらどうにかしてくれない!?」
スカジ「パーティーに参加しろって追いかけてくるの!フェイルシュートも効かないし、どうしたらいいの!?」
ニョルズ「あとこいつのこともどうにかしてくれないか」
タケミカヅチ「もう私はだめだ…布都御魂を見失ってしまった…どうしたらいいんだ…」
クロートー「ふつのみたま?大事な物を無くしちゃったのかな」
ラケシス「それならラケが探してあげるのよ!じめじめするのはやめてほしいのよ!」
ニョルズ「そうしてあげてくれ。俺たちはこっちの…」
仮面をつけた少年『おや?皆様お揃いで…お待たせしております。現在新たな招待客様がこちらへ向かっております』
オイフェ「出たわね…!」
仮面をつけた少年『皆様お揃いになられる頃には楽しいパーティーを開催する事が出来ると思うのですが』
メイヴ「……王の前で素顔を見せず…名も名乗らない……無礼な……それとも、それがお前の礼儀か…?」
仮面をつけた少年『これはこれは…大変失礼いたしましたメイヴ様。私はサイリスと申します』
オシリス「ふん、この招待状を送ってきたのはお前か。差出名もなく顔すら見せないとは…仮面を外したらどうだ」
サイリス『左様にございます、オシリス様。しかしながら…誠に申し訳ございませんが、この仮面は私の体の一部となっておりますため外すことはできません』
メイヴ「仮面が体の一部……クス、面白い……」
サイリス『それは良いとして…何やら邪魔者が混ざっているようですね…』
ヘレグ=クレプシード『へいへい、邪魔者ならこちらに……それともあの人間の事か?』
サイリス『邪魔者はもちろんおまえの事だ、ヘレグ。しかしその発言気になりますね。人間までいるとは…』
オシリス「妙な発言だな」
メイヴ「…どうやらあれは…お前の存在に気付いていないらしい…」
マナナン・マクリル「気づいてないとかありえねーって…ずっとこっち向いてるんだぜ」
ケイロン「あれに目があるならな」
アトロポス「ケイロン、それは一体…」
オイフェ「でも、神様の名前を全て知っているみたいなの。神ではない者がいたらすぐに分かるはずよ」
パンドラ「そうだね…なんだかあの仮面、どこを見ているのかわからなくて怖いな」
タケミカヅチ「布都御魂…ああ、砂に巻き込まれたときに落としてしまったのか…あるいは走っているときに…うっ、うっ…トリフネがいなくて助かった…」
クロートー「もうすぐラケちゃんが見つけてくれるから頑張ろっ☆」
オシリス「ともかくこの騒動の首謀者がわかった今、やることは決まっているな」
メイヴ「あれをどうするか……クス…見物だな」
スカジ「そんなのぶっ倒すに決まってるでしょ!…えいっ!」
サイリス『人間についてはこの後対応を考えましょう。まずはお前だ、ヘレグ』
ヘレグ=クレプシード『ヒュゥ!おっぱじめる気だな?邪魔者のオレをどうする気かねぇ』
オイフェ「あの二人…味方同士というわけではなさそうね」
マナナン・マクリル「そんな感じだな…疑っちゃって悪かったな」
スカジ「うぅ、やっぱりフェイルシュートがかすりもしない!」
サイリス『勿論、お前には消えてもらうさ。神聖な神様方の中にお前のような汚れた存在がいては困るんだよ!』
そう言い放つと同時にサイリスは青白い砂へと変化しヘレグへと襲いかかっていく。
クーフーリン様達を消し去ったあの時と同じだ。
ヘレグ=クレプシード『……さてと、いちかばちかだな……っつ!!っっっく』
アトロポス「!あいつ、受け止めた!」
サイリス『無駄なあがきはやめておとなしく…』
ヘレグ=クレプシード『かかったな』
ヘレグが右手に持つ杖を掲げると、杖先から光が放たれサイリスの砂の塊を包み込んだ。
ヘレグを包みかけていた砂は離れ、元の少年の姿へと戻っていく。
サイリス『がぁぁぁっ!貴様何を!?』
ヘレグ=クレプシード『一応、こっちも時ノ砂を扱う心得くらいはあるんでねぇ…これであんたらの変な術は使えねぇってこった。ハハ、ざまぁみろ』
サイリス『『ひっ!そんな…大丈夫だあわてるな。僕とファル姉さんの力さえあれば大丈夫大丈夫落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け…』
ヘレグ=クレプシード『随分ご乱心のようでちゅね~坊ちゃんよぉ。いい気味だぜ』
ラケシス「あったのよ!あっちの木の裏に落ちてるのよ、あんたのふつのみたま」
タケミカヅチ「そ、それは本当か…!ああよかった、助かった!礼を言わせてくれ!」
ヘレグ=クレプシード『おいおい何ぼけっとしてんだ神サマたちよぉ。逃げられる前にさっさとこいつ始末しちまいな。おいしいとこはくれてやるぜ、感謝しろよ?』
ハヌマーン「とか言ってるッスけどどうするんスか」
メジェド「え、今の行く流れ?行く流れっすか今の」
マナナン・マクリル「オレ達じゃまたあの砂にやられちゃうかもしれないぜ」
オイフェ「でも、今なら術が無効化されているのは本当のようだし…」
メイヴ「……何を迷う必要がある…」
オシリス「ふん、些か癪だがこの勝機に乗らずしてどうするつもりだ。メジェド」
メジェド「あ、やっぱ行く流れっすか」
ヌプリコロカムイ「ぼくちゃんも、ひっさつのいちげきをおみまいしちゃうんだぞ!強いんだぞ!」
ハヌマーン「アンタが行くなら後ろは僕で固めておかないと心配じゃないスか」
スカジ「ニョルズ、あたしたちはあっちから挟み込もう!今度はこっちが追いつめてやるんだから!」
ニョルズ「はは…容赦がないね」
スカジ「次こそ当てるの!」
ワイナミョイネン「ちょっとちょっと、このミョイネン様を差し置いて先にいくんじゃ…オアァァ枝に服がひっかかっちゃったわぁー!」
タケミカヅチ「はっはっは!布都御魂も見つかった!この私も相手になろう!…とうっ!」
(ボス戦)
第3幕ボス †
サイリス | |
---|---|
HP | 800 |
報酬 | 幼いクーフーリンの進化石(青) |
遭遇時 | ヘレグによって砂の術を封じられたサイリス。 球の上で頭を抱え震えながら何かを呟いている、 今が好機と見て走り出した。 |
撃破時 | 神様たちと息を合わせ、サイリスに一撃を食らわせることができた。 どうやら、ヘレグの術が相当効いていたらしい。 よろよろとふらつきながら、体制を立て直そうとしている。 手で押さえた仮面からは、ぼろぼろと破片が零れ落ちていた。 |
第4幕 †
第4幕台詞 †
- ~第4幕~
【再会】
サイリス『面が!顔が、あああ、ああぁぁぁファル姉さんごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
サイリスは崩れる仮面を抑え震えながら上空に漂う砂を引き寄せる。
そのまま砂に包まれたかと思うと、砂とともにサイリスの姿は消え失せた。
ヘレグ=クレプシード『…ハハッ!やるじゃねぇか神サマども。ぼさっとされちまってどうしようかと思ったぜ。まさかあんな奴に怖気づいてるなんてなぁ。神の名が泣くぜ』
メイヴ「あれは……消えたか…クス………」
スカジ「当たったら逃げるなんてずるくない!?」
アトロポス「君たちが無事であればそれでいいと思うよ」
ニョルズ「…何か、気配が増えていないか?」
ケイロン「ああ」
メイヴ「…」
メイヴ゙「……そこにいるのはわかっている……それで隠れられていると思っているのか……?」
ヌプリコロカムイ「木のところに何かいるの?誰?」
幼いオグマ「きみも着ぐるみなんて着て、仮装してるんだね」
幼いクーフーリン「うーん隠れてるのバレちゃった!はいっおかしあげる!なんか気づいたらふえてたからさ!」
ヌプリコロカムイ「えっいいの?わーい!嬉しいんだぞ!ハロウィンって楽しいな~」
メイヴ「…」
タケミカヅチ「おお!何やら仲間が増えたようだな!はっはっは、まとめてこの私が護ってやろう!」
アトロポス「そのためにもその槍は大事に持っておくんだよ」
イシス「お菓子ですか…わたくしも持ち歩いておけばよかったですわ」
メジェド「オシリス様の腰にキャンディーケイン刺さってるじゃないすか」
クロートー「わぁお菓子おいしそう☆いいなー」
幼いクーフーリン「へへ、おまえにも、あとそっちのみんなにもわけてやるよ!」
パンドラ「私にも?じゃあお返しにこのクッキーあげるね!」
ラケシス「お、お菓子なんてラケは別に興味ないのよ!」
ケイロン「私にももらえるか」
ラケシス「ケイロン!…ケイロンも食べるならラケも貰ってあげるのよ」
ニョルズ「…スカジ。俺たちも貰ったがどうする?」
スカジ「くれるなら貰う!」
ワイナミョイネン「あたしには?あたしにはないの?」
幼いオグマ「おかしがほしいならクーフーリンに言ってよ」
オイフェ「昔のクーフーリンとオグマね。…サイリスたちは時空を超えることもできるっていうのかしら」
マナナン・マクリル「なんかわかんねーけど、こっちの数が増えるのは心強いな!」
ハヌマーン「ひとまずあの仮面の…サイリスでしたっけ?倒せる目途が立ったのもよかったじゃないスか」
オシリス「パーティーの主催者というからには、それなりのものを用意しているだろう」
イシス「仮装するよう招待状に書いてありましたもの、何にせよきっと気合が入っていることでしょうね」
オシリス「ふん、楽しませてもらおう」
マナナン・マクリル「招待状が来てるヤツと来てないヤツがいるのかな、オレ貰ってないんだよなー」
イシス「招待はされましたけれど、待ち伏せられたように砂に巻き込まれてしまいましたの」
オシリス「おそらく通常の方法では行き来できない場所なんだろう。手の込んだ真似を…」
メイヴ「……そうまでして…戦闘は目的ではないと…クス、面白い」
オイフェ「そうね、目的が読めないのが不気味だわ」
ワイナミョイネン「でもあたしわかったわよ!あの仮面野郎をぶっ飛ばせば元の世界に戻れるんでしょ?簡単じゃない!」
ワイナミョイネン「こんなとこに呼び出して、あたしの衣装が汚れた責任しっかり取ってもらうんだからぁ!けちょんけちょんにしてやるのよ!」
ヘレグ=クレプシード『ハハッ言うねぇ。そりゃあんたが勝手に転んだんだろ』
ワイナミョイネン「何か言ったかしら?」
タケミカヅチ「皆の衆、聞いてくれたまえ!少し見回っていたら新たな仲間を発見したぞ!」
パンドラ「静かだと思ったら…あ!」
プロメテウス「おや。パンドラもいるじゃないか、無事かい?」
エピメテウス「タケミカヅチさんって歩くの速いね…!って、パンドラ!?」
パンドラ「エピちゃん!プロメテウスさん!合流できてよかった…!」
ラケシス「ラケたちすっごい探したんだから!勝手にはぐれちゃだめじゃないのよ!」
プロメテウス「ふふ、この様子だと、彷徨っていたのは私たちのほうだね、エピメテウス」
エピメテウス「そ、そうみたいだね…パンドラが大丈夫そうで安心したよ!」
アトロポス「合流したばかりで急だけど、ボクたちは彼らとともにこのまま奥の森に進むつもりなんだ」
プロメテウス「なるほど、賢明だね。この森はちょっとやそっとじゃ抜けられるものではないんだろう」
ワイナミョイネン「その通りよ!仮面野郎をぶっ飛ばすの!ミョイネンちゃんの力見せたげるわぁ!」
エピメテウス「なんだか強そうだね…仮面野郎って誰だろう?」
オイフェ「サイリスたちを倒せば、自ずとブリギッドたちも戻ってくると思うわ」
オシリス「ここまで敵についてわかっているのだからな。手をこまねいているわけにもいかないだろう」
マナナン・マクリル「そのサイリスたちは森の奥にいると思うって話をしてるんだよな」
オイフェ「奥へと招待されたんだもの、いるはずだわ」
幼いクーフーリン「なんの話?お化け退治?」
幼いオグマ「お化け退治か…おれたちで油断をさそえるかもしれないね」
ヌプリコロカムイ「ぼくちゃんも頑張るんだぞ!ずしーんずしーん!山の神様はいつだって堂々としてるんだぞ!」
ハヌマーン「うっかり転ばないように気を付けるんスよ」
タケミカヅチ「そういうことだな!退治ときたら、やはり仲間の数は多い方がいいだろう!私についてきたまえ!」
スカジ「さっきまでぐったりしてたのに変なの…」
スカジ「ねぇ、アイツ先導してるけど道こっちで合ってるの?」
アトロポス「いや…こちらじゃないかな」
ラケシス「そっちは元来た道なのよ」
ニョルズ「…君、少し道がそれているそうだよ」
タケミカヅチ「はっ!」
パンドラ「ふふ、賑やかだね!ハロウィンってこんな感じなんだ…!」
砂に消されてしまった神様達に会えると信じ、アトロポス様の示した方向へと進む一行。
突然ワイナミョイネン様が大きく声を上げた。
ワイナミョイネン「あれは…!モンチュちゃ~ん!!キャー!やだぁこんなところで会えるなんて~!」
モンチュ「あっらぁミョイネンじゃない!なになに?アンタもハロウィンパーティーにお呼ばれしたの?」
ワイナミョイネン「違うけどぉ~でもでもモンチュちゃんがいるならやっぱりおめかししてきてよかったわぁ!」
ゲレグ「……」
メジェド「…連れてこられたんすか」
ゲレグ「聞くなよ」
メジェド「ういっす」
モンチュ「あらっ!アンタ膝のところ泥んこじゃない!またこけちゃったの?んもうっ!ほら、これ貸してあげるから拭きなさい!」
ワイナミョイネン「モンチュちゃん…!わぁーん!ありがとぉ、そうする~!」
クロートー「えへへ、あれも素敵な仮装だね☆羽根がたくさんついてヒラヒラしてるよ」
パンドラ「そうだね、鳥の羽根も綺麗!…寒くないのかな?」
モンチュ「防寒よりお洒落!」
ワイナミョイネン「即ちお洒落は体力よっ!」
モンチュ「ミョイネン、アンタいい事言うわね~!」
パンドラ「…!」
プロメテウス「あれは鵜呑みにすることはないよ、パンドラ」
パンドラ「そうなの?」
イシス「そういえば…この森、あまり暑さや寒さといったものを感じませんわ」
オイフェ「…!本当だわ。あまりにも自然で気づかなかったけど…」
マナナン・マクリル「鳥が空で止まってたりするし、変な場所だなー」
幼いオグマ「ここってお化けの森なのか?」
幼いクーフーリン「きっとそうだぜ!ハロウィンにはお化けが出てくるんだ!」
ヘレグ=クレプシード『はぁ~神サマってやつはどこまで能天気なんだ?さっさと進まねぇとあんたらの仲間がどうなるかわからねぇってな』
ゲレグ「妙な気配はしている。この気配は一体…いやそれより、お前は何者なんだ」
ヘレグ=クレプシード『さてね。あんたが感じた印象がそのままオレなんじゃねぇの』
タケミカヅチ「熱っ!?」
ニョルズ「ん?どうしたんだ。ここは熱さも寒さもないんだろう?」
スカジ「アンタって忙しないよね。次は一体何?」
タケミカヅチ「今…今火の手があがったぞ!敵かもしれん!」
プロメテウス「待ちな。この炎…もしかして」
???「あ、す…すみま…せん…!」
パンドラ「おとうさん!」
ケイロン「ヘパイストスもこの場に来ていたか」
ヘパイストス「そっちまで…炎、出す気…なかったんです、けど…」
ヘレグ=クレプシード『んん?おいおいおい、もしかしてあんたが狙ってたのって』
スヴェイ=クレプシード『キャハハ!追いかけっこ!タノシー!もっとアソボ!』
オイフェ「!なんで妹までここに来てるのかしら!」
ヘレグ=クレプシード『妹じゃなくて弟なんだけどな?まあいいや、スヴェイ!』
スヴェイ=クレプシード『!へれぐー!なんでなんで?キャハハ!ここにイター!』
ヘレグ=クレプシード『そりゃ俺のセリフだっての。ハハ、こいつまで連れられてくるなんてなぁ』
ヌプリコロカムイ「す…!すごいんだぞ!今おっきい炎が横切っていったんだぞ!」
ハヌマーン「…不思議ッスね」
ハヌマーン「炎にあおられたのに、この木びくともしてないッス」
オシリス「…木ではないということか」
メジェド「自分の目力でも傷つかないんすかね、厄介っすわーこれは」
メイヴ「…目に見えるものが、全てではない、と…クス…化けの皮を剥がす楽しみがあっていい……」
タケミカヅチ「はっはっは!うむ、大事ない!問題ないぞ!」
ゲレグ「炎もすごいが、咄嗟に避けたアイツもすごいな」
???「あー!そっちに行ってたのかお前、少し離れるなら声かけていけよな!」???「言っていたが…まあ、声が小さかったのは仕方がないか」
ヘパイストス「!アグニさん…フッキさん…す、すみま…せん…俺…」
ハヌマーン「アグニさんも来てるんスか?」
アグニ「何だ、こっちは大勢いるな!」クロートー「わぁ、トカゲの尻尾!かわいいね☆」
ワイナミョイネン「仮面野郎も適当ね~!これは仮装じゃないって言ってやりなさいよ!」
アグニ「仮装?何の話だ?」
フッキ「仮装…?ああ、お前たちはハロウィンの催しで集まったのか」
オイフェ「集まったというより、呼ばれたといったほうがいいかもしれないわね」
マナナン・マクリル「いろんな地域からこの変な森に連れてこられてるみたいなんだよな」
アトロポス「選考基準はよくわからないけれどね。仮装の手伝いをしていて巻き込まれた者もいるようだよ」
ラケシス「早く神殿に戻ってラケもお着換えしたいのよ!」
フッキ「ということは、俺はこの尻尾が仮装と間違えられたっていうのか」
アグニ「傑作だな!」
フッキ「お前も大差ないだろう」
ヌプリコロカムイ「ぼくちゃんは熊なんだぞ!がおー!」
フッキ「ん。もふもふだな」
スカジ「おそろいだね」
プロメテウス「ヘパイストスの炎でも燃えないのなら、私の炎でも厳しいだろうね」
ニョルズ「そうか。俺もそろそろ海に戻りたくなってきたよ」
タケミカヅチ「私の部下、トリフネがいれば海までの移動もあっという間なのだがな!」
イシス「トリフネ…アメノトリフネですわね。ネムティから少し話は聞いていますわ」
パンドラ「ここの森、普通の森と違って出口が見つからないんだよね?」
アグニ「そうなのか?何をしても様子が変わらないのはそういうことか!」
フッキ「いくら暴れても壊れないというのは楽かもしれない」
アグニ「インドラもいたらよかったかもな!」
ハヌマーン「ああ、インドラさんだったらサイリスってやつと戦うのも楽しみそうッスね」
ゲレグ「サイリスって何だ?」
メジェド「ゲレグさんは会ってないすもんね。サイリスってここに自分ら呼び寄せた首謀者の一人なんすわ」
オイフェ「サイリスとその姉…ファルといったかしら。二人に、神々がたくさん連れていかれてしまったの」
マナナン・マクリル「攻撃しても全然効かないみたいでさ!参ったよ!」
ゲレグ「…そんな相手にアンタたちはどうするつもりなんだ?」
ワイナミョイネン「大丈夫よぉ!ぶちのめせるようになったから!」
オシリス「この男が砂を操り敵の術を封じたからな。その点については褒めてやってもいい」
ヘレグ=クレプシード『はっ?おいおい急に何言い出すんだよ神サマよ』
ヘレグ=クレプシード『散々オレを疑っておいて手のひら返しか?調子いいぜ。なぁスヴェイ』
スヴェイ=クレプシード『へれぐ仲良しシテルー?キャハ!』
ヌプリコロカムイ「仲良しはいいことなんだぞ!ねっオグマ!」
幼いオグマ「なんでその話をおれに振るの?」
幼いクーフーリン「仲良し!ヌプリコロカムイもいっしょな!」
新たな神様との合流に、情報を共有しつつ和気藹々とする面々であったが、その空気も長くは続かないようだった。
モンチュ「!ミョイネン、見える?砂が上で集まり始めたわ~!あれは何かしら?」
ワイナミョイネン「砂ですって!?よっしゃあ!出たわね!」
オシリス「ふん、ようやく再び現れたか」
イシス「オシリス、少し楽しそうですわね」
オシリス「丁度いい余興だろう?」
プロメテウス「砂の中に誰かがいるようだよ。貴方、見覚えは?」
オイフェ「…みんなを連れ去った時と同じだわ」
プロメテウス「なるほどね」
プロメテウス「アトロポス、用心しておいたほうがいいかもしれないな」
アトロポス「ああ、わかっているさ。妹たちを筆頭に、みんなには指一本触れさせやしないよ」
神様が緊張して身構える中、砂の中心から仮面をつけた少女がゆっくりと姿を現した。
ファル『お待たせしております、神様方。より楽しいパーティーを開くため、さらに新たな招待客様をお連れいたしております』
ニョルズ「まだ招待という名目でこの場に呼び集めるつもりなんだな」
ファル『先ほどは愚弟サイリスがご無礼を働きまして、大変申し訳ございません…しかしこれは全て神様である皆様のため…』
ファル『神聖なパーティーのために、余分なものは排除しなければなりません。ヘレグ、スヴェイ。何故あなたたちがいるのですか。忌々しい…』
スヴェイ=クレプシード『?スヴェイよくワカンナイ!いつ来タノ?』
ヘレグ=クレプシード『呼んだつもりがないならさっさと帰してほしいわ。こっちも好きでここにいるわけじゃないんでね』
ファル『それはできません』
メイヴ「…クス…ヘレグといったか。…あれに交渉を持ち掛けるとは…」
ヘレグ=クレプシード『やっぱ話通じない感じ?あんたもそう思うか~だよなぁ。ま、知ってたけど』
スカジ「…よし、そのまま敵を引きつけといて!」
ヘレグ=クレプシード『引きつける?おい神サマよ、あいつの仮面見えてるか?ごまかしてるようだが割れてるぜ。動く余裕があんなら今すぐに試してみたらどうよ?ま、さっきの弟にすら怖気づいてるようじゃ』
スカジ「ってい!」
ファル『っぐぅ!!!!!』
ヘレグ=クレプシード『お』
スヴェイ=クレプシード『キャハハ!当たった!当たった!』
スカジ「っしゃ!言われなくてもやってやるっての!他に何か言いたいことは!?」
ヘレグ=クレプシード『…ハハ!神ってなぁおっかねーな!』
ファル『う、うう、うううぅ…ッ!おのれ…クレプシード…欠陥品のくせに、神様に何を入れ知恵した』
ヘレグ=クレプシード『アンタ今のやり取り見てたか?オレとスヴェイが何をしたってんだよ、なぁ?濡れ衣だろ』
オシリス「このような輩に入れられる知恵などたかがしれている」
ヘレグ=クレプシード『そうそ…そういう?』
メジェド「なんすかこのやり取り」
ファル『問題ございません。もう直に招待客様が会場へお集まりになります。開始時刻が遅れたお詫びにご歓談の時間といたしまして、皆様もそちらへとご案内いたしましょう』
片手で仮面を抑えながらファルが手を掲げる。
それに呼応するように砂が神様達の周りを漂い始めた。
ファル『しかしながらスヴェイとヘレグ、あなたたちをこの先へと向かわせることはできません。おまえたちはここで消すしか』
ワイナミョイネン「ちょぉっと待ちなさーい!」
(ボス戦)
第4幕 ボス †
第5幕 †
第5幕 台詞 †
- ~第5幕~
【不安】
オイフェ「だめだわ、砂が消えない…!」
スカジ「やだぁ!なにこれ、どんどん近づいてくる!」
メジェド「オシリス様なんで微動だにしてないんすかマジで砂埋もれるんすけどちょっと」
ヌプリコロカムイ「ま、前が見えないんだぞ!ハヌマーン!大丈夫?」
ワイナミョイネン「イヤァーッ!せっかく拭いたのにまた砂だらけになっちゃうじゃないのよぉ!」
ファルの姿は見えないが、砂をどこかで操っているのだろう。
砂に取り込まれ、すでに姿が見えない神様もいる。
モンチュ「なかなか情熱的な砂ね~!」
フッキ「この砂…抜け出せなかったらどこか違う場所に連れていかれそうだな」
ファルらしき声『さすがは神様。その通りでございます。この後はハロウィンパーティー会場でのご歓談を、どうぞごゆるりとお楽しみくださいませ』
ヘレグ=クレプシード『おいおいあの嬢ちゃんオレらは向かわせないんじゃないのかよ?言ってることとやってることがちぐはぐだぜ』
スヴェイ=クレプシード『砂たくさんー!キャハハ!』
あなたの周囲も砂が取り囲み、やがて視界はすっかり砂に覆われてしまった。
視界が開けた瞬間、見慣れない景色が飛び込んでくる。
豪勢なシャンデリアが沈黙していた。
ナビィ「あっ!目が覚めましたか?よかったです~!」
クロートー「砂に囲まれてどうなることかと思ったけど、みんなここに来てるみたい☆」
プロメテウス「ナビィが介抱してくれて助かったよ」
ナビィ「いえいえ!そんなに大したことは…!みなさん、急に現れたのでびっくりしてしまいました~」
アグニ「この広間はなんだ?」
ワイナミョイネン「会場ってやつじゃないの?明かりがついたらきっとキラキラしてて綺麗よねぇ~!」
ニョルズ「俺たちの他にも招待した神がいると言っていたが…」
モンチュ「結構な数じゃない?ほら、ハトホルもいるわよ!ハトホル~!」
ハトホル「モンチュじゃーん!なになに、素敵なオジサマがいたって話?ハロウィンパーティーだし、来てもいいと思うんだよね!」
エクチュア「おっ!?愛の話か!?」
イシュチェル「いきなり飛び出していったと思ったら何言ってるのよ!」
麒麟「これだけの神様が集っていると、様々な話が聞けてとても素敵だ」
ハトホル「えっ!アタシの話は…どうだろうなー」
周囲で談笑する神様達の顔を確認する。…不自然に神様が足りないようだ。
エクチュア「好きなことの話はなんだって愛に溢れてて熱いに決まってるだろぉ!?」
イシュチェル「そういう話してる場合じゃないでしょ!」
麒麟「ああ、もしかして貴方は先ほど廊下を見回っていた方だろうか」
イシュチェル「そうよ、絶対変なのよ、ここ!」
エクチュア「ああ!どこまで歩いてもここに戻って来ちゃうってやつだな!不思議なこともあるもんだよなぁ!」
イシュチェル「どう考えたっておかしいってば!」
ナビィ「イシュチェル様~!どうされたんですか?大きな声が…」
イシュチェル「ナビィは知ってるわよねっ?この広間、出口がないのよ!イツァムナーがいたら教えてくれたかもしれない…」
スカジ「出口がないってどういうこと?じゃあどうやって帰ればいいのよ!」
ニョルズ「…なるほどね。確かに外の景色が見えない。奥まで靄がかかっているようだよ」
プロメテウス「森から脱出したとおもったら、今度は屋内に閉じ込められてしまったか」
ヘパイストス「…で、でも…あの、この広間も、こ、壊せない、です…」
ヌプリコロカムイ「うーん、この扉もおかしいぞ!扉じゃないみたいなんだぞ」
ハヌマーン「うろうろするのは勘弁してくださいッス。どっかの誰かさんを思い出すッスよ…」
ワイナミョイネン「扉がおかしいってどういうこと?ちょっとあたしに貸してみなさい!……フンヌガァァッ!」
ゲレグ「今すさまじいうなり声が聞こえたな」
ワイナミョイネン「……だめだわぁー!ちょっと、この扉おかしいわよ!取っ手だけが取れちゃったじゃない!ただの張りぼてよぉ」
ラケシス「力任せにするからなのよ!ちょっとラケに見せてみるのよ!」
アトロポス「ラケ。何かわかったかい?」
ラケシス「…」
クロートー「ラケちゃん?」
ラケシス「この扉の奥を覗いたらここと同じ広間があるのよ…ど、どうなってるのよ…?」
クロートー「…え?」
タケミカヅチ「はっはっは、なに、窓の外が見えずともどこかに繋がっているはず!まずは私が試そう!…たぁっ!」
メジェド「…今ここの窓から飛び降りたのってタケミカヅチさんっすよね…?」
ケイロン「あちらの窓から入ってきたのもタケミカヅチだ」
オイフェ「…どういうことなのかしら」
マナナン・マクリル「この広間、何かまずい感じがするぜ」
オシリス「様子を見ると言っていたヘレグとスヴェイはどこへ消えた」
イシス「もうそろそろ戻ってこられるのではなくて?」
幼いクーフーリン「なんかよくわかんねーけど、ここってお化け屋敷かな?なんか暗いし…」
幼いオグマ「…それだけじゃない気がする」
タケミカヅチ「うむ、戻ったぞ!やはり私だけでは解決できんな!」
ケイロン「今回は無事だからよかったが、闇雲に窓から落ちるのはやめておけ」
エピメテウス「…完全に閉じ込められちゃったのかな…」
パンドラ「エピくん…えっと…だ、大丈夫!きっと出られるよ!ほら、おとうさんが窓の外に橋を作ってるところ…」
アトロポス「…逆側の窓から橋が戻ってきてしまったか。この空間は一体どうなってるんだろうね」
ヘパイストス「…す、すみません…俺の力じゃ…役に、立てない…みたい、です…」
ナビィ「あっ!ヘレグとスヴェイです~!戻ってきましたよ!」
プロメテウス「結構な時間見回っていたんだね。何か有用な手がかりがあるといいけれど」
ヘレグ=クレプシード『へいへい、ナビィちゃんよぉ、まーだオレたちのこと疑ってんのか?』
スヴェイ=クレプシード『怖がり?キャハハ!』
ナビィ「こ!?怖いわけじゃないです!もう、からかうのはやめてください~!」
ラケシス「むきになってちゃ相手の思うツボなのよ!」
クロートー「私たちもこの広間、なんだかおかしいなって思ってたところなんだ。色々試してみたけど外には出れなくて…」
アトロポス「砂を操れることがわかっているのは現状君たちくらいだから待っていたのさ」
スカジ「何かわかったんでしょ!?」
イシュチェル「わからなかったんならまた探しに行きなさいよっ!」
ヘレグ=クレプシード『スヴェイ、まったくこの神サマたちは随分と好き勝手にものを言うよなぁ』
オシリス「何を勿体ぶっている。何か判明したのか、それとも手掛かりはなかったのか。それがわかればいい」
スヴェイ=クレプシード『アノネ!砂!砂たくさん!』
イシス「砂…?この広間に砂のようなものはありませんわ」
ヘレグ=クレプシード『広間じゃねぇよ、外外。窓の外をぐるっとな、あいつらの砂が囲んでるんだわ。ハハ!どこからでも見えるってことなんじゃねぇの』
メイヴ「……砂…クス、なるほど」
ワイナミョイネン「じゃあそれってつまり、出られないことが分かっただけで収穫無しなの!?そんなのいやよぉ!まだまだアクセサリーだってイルマリネンにお願いしてたのに~!」
フッキ「あいつら…魔神とはまた違う気配だったが、あの術は一体なんだろうな」
プロメテウス「神が使う術とも少し違う気がしたね」
ハヌマーン「その原因やら理屈がわかれば苦労しないって話ッスよね…」
ヌプリコロカムイ「むー…出れそうなのに出れないの、なんだか悔しいんだぞ!」
八方塞がりに陥った神様達のもとに、窓から砂が入り込んできた。
揺蕩うように浮遊し、広間の天井に雲を作る。
プロメテウス「!砂が…さては彼らか」
メイヴ「……ずっと、そこから見ていたのだろう…」
メジェド「なんかこれまでより集まる砂多くないすか」
オイフェ「…二人いるわ」
マナナン・マクリル「えっ?なんだよ、オイフェ。よく見えるな!」
オイフェ「違うわ、気配でよ」
ワイナミョイネン「!そこにあいつらがいるのね!?こらーっ!さっさとここから出しなさいよぉ!食事も何も出さないでパーティーだなんて呆れるわー!このーっ!」
スカジ「煽ってどうすんのよ!」
ワイナミョイネン様の声を聞いたためか否か、砂の雲から舞い降りるようにファルとサイリスが姿を表した。
仮面はまだ割れたままだ。
サイリス『皆様方、ご歓談お楽しみいただけておりますでしょうか』
ワイナミョイネン「!?あんた絶対あたしの話聞いてないわね!」
ファル『神様方への慰労の気持ちを込めまして、パーティーに絡むもの以外のその他一切を遮断させていただいております。どうぞ日頃のご懸念など忘れてお時間お過ごしくださいますと幸いです』
イシュチェル「アンタがアタシたちを閉じ込めたのね!出してもらうまで許さないんだからっ!」
ファル『閉じ込めたわけではございません。パーティーをお楽しみくださいませ』
パンドラ「…?気のせいかな。あの二人の仮面、どんどん崩れて言ってる気がする…」
サイリス『ファル姉さま!?仮面が…!』
ヘレグ=クレプシード『ハハ、砂をつついた甲斐があったぜ。よぉ、この会場までオレたちを入れちまってどんな気分だ?さっさと外につまみ出したくてたまらねぇんじゃねーの』
スヴェイ=クレプシード『ワーイ!へれぐのまねっこ!』
オシリス「…」
メジェド「さっきめちゃくちゃ窓の外攻撃してたっぽいすね」
ヌプリコロカムイ「ぼくちゃんも真似っこするんだぞ!」
ヘレグ=クレプシード『おっと?そこの熊坊主、下手な真似はやめといたほうがいいぜ。砂に埋もれてもしらねぇぞ。…ま、やりてぇならどうぞご勝手に、だ』
タケミカヅチ「ほほう!砂を攻撃すればいいのだな!なるほど、私に任せろ!」
ヘレグ=クレプシード『やめといたほうがいいっつったろうが。この神サマどもほんっと人の話聞かねぇな!』
ヘレグ=クレプシード『さーて、どうする?オレがこの神サマ達に何を吹き込むかわかったもんじゃないぜ』
ハヌマーン「うわ…さすがに露骨すぎやしないッスかね」
ナビィ「な、何が露骨なんですか?」
サイリス『お姉さま。ごめんなさい…私があのヘレグを取り逃したばかりに…』
ファル『問題はありません、サイリス。今片づければよい話です』
サイリス『それもそうですね…お姉さま。スヴェイとヘレグにはこの場からご退場いただきましょう』
ファル『良案ですね。特にヘレグを念入りに…神様達への配慮を一番にいたしましょう』
ヘレグ=クレプシード『やーっと降りてくるか!のろくて蚊が止まるわな。ハハ、ここは頼むぜチート人間!』
アトロポス「ボクたちも手を貸そう」
(ボス戦)
第5幕ボス †
|~遭遇時|ファルとサイリスの狙いはヘレグとスヴェイだ。
あの二人が双子の気を引きつけている間に
一斉に攻撃を叩き込めば…
勝機はある!
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撃破時 | バキッ… 金属が割れるような、ガラスが割れるような、 無機質な音が辺りに響き渡る。 どうやら作戦がうまく行ったらしい。 攻撃が効いた証拠に、双子の顔を覆う仮面がボロボロと崩れていった。 そして、その異様な素顔を目にするのだった。 |
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第6幕 †
第6幕 台詞 †
(ボス戦)
第6幕ボス †
ボス | |
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HP | 000 |
報酬 | |
遭遇時 | |
撃破時 |