追跡!砂漠の粘土人形エリアデータ のバックアップ(No.9)
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- 1 (2016-03-31 (木) 09:52:02)
- 2 (2016-03-31 (木) 14:28:15)
- 3 (2016-03-31 (木) 16:18:14)
- 4 (2016-04-01 (金) 14:27:28)
- 5 (2016-04-02 (土) 04:23:08)
- 6 (2016-04-02 (土) 10:14:20)
- 7 (2016-04-02 (土) 12:01:59)
- 8 (2016-04-02 (土) 17:41:55)
- 9 (2016-04-02 (土) 19:05:58)
- 10 (2016-04-03 (日) 03:52:06)
- 11 (2016-04-03 (日) 09:00:07)
- 12 (2016-04-03 (日) 15:23:26)
- 13 (2016-04-04 (月) 13:05:16)
- 14 (2016-04-04 (月) 15:22:28)
- 15 (2016-04-05 (火) 12:48:15)
- 16 (2016-04-05 (火) 15:38:24)
- 17 (2016-04-06 (水) 12:49:04)
- 18 (2016-04-06 (水) 15:05:47)
#style(class=table_left)
ほとんどなにもわかっていませんが、作っておかないと迷子になる気がしたので。エリアデータはこちら。必要項目が足りない可能性があります。改変よろしくお願いします。(nameless)
※歩くたびに消費行動力、経験値、ジェムが変動してるようなので、その辺のデータは参考程度に。
※ エリア進行中のメッセージに抜け、間違いがあればコメント、訂正お願いします。
情報提供等 †
わからないことが多すぎるのとデータ量がすごい予感しかないので是非ご協力を。
編集がわからないけど画像がある方はアップロードして画像名を他情報と一緒に添えてください。
最新の20件を表示しています。 コメントページを参照
#style(class=table_left)
- 【追跡その四 戦う!砂漠の神々】
空を飛ぶ魔神を倒し、辺りの緊張感が解かれる。
トト「突然の襲撃でしたが、被害がなくて何よりです」
ラー「私がついていたのだからな!当然のことだろう、はっはっは!」
アテン「ラーがまばゆい光で攪乱してくれたものね」
マアト「あ、ネフェルテムくん。どうかしたの?」
ネフェルテム「あ…いえ、ちょっと。動くものを見かけたので…」
シュー「その辺りは倒した魔神が姿を消した辺りだな」
ネフェルテム「えぇと…あ!ほら。いました」
セクメト「何を捕まえたんだ?」
ネフェルテム「ちょっと待ってください…あ、こら。暴れちゃだめですよ」
ネフェルテム様が捕らえたものは間違いなく小さな粘土像だ。ネフェルテム様の手の中で逃げ出そうと動き回っている。
トト「粘土像…!ということは、あの魔神…粘土像を持っていたのでしょうか?」
ゲレグ「粘土像を捕まえて味を占めてたのかもしれねぇな」
ゲブ「ふーん…ちょっと見せて」
ヌト「ゲブ、何かわかった?」
ゲブ「んー…まぁ、神の力が随分と備わってるね。魔神にとってどう有益なのかはわからないけど」
アテン「クヌムの力だものね」
シュー「他の地域でも、神の力が宿った物を魔神が奪おうと襲ってきた事例をいくつも耳にしている。ある意味、呼び寄せるのにはちょうどいいかもしれないな」
ゲレグ「魔神を呼び寄せる神技も何か近いものがあるのかもしれねぇな」
トト「なるほど…(カキカキ)」
ヌト「魔神ホイホイってところかしら?」
ラー「ではなおさらうかうかしていられないな!私達は行動を移すとしよう。粘土像を探し捕らえ、魔神が居るのであれば討伐する。それでいいな?」
トト「はい、問題ないと思います」
プロローグ~第1 †
第1 台詞 †
- 【追跡!砂漠の粘土人形】
神々の要請に応え、つい先程ナビィと共にエジプトピラミッドに到着したところだ。
ナビィ「エジプトピラミッド内で粘土像が逃げているとお聞きしたのですが、それを集めればいいんですよね!」
ハピ「そういうことみたいだね。早く片付けないと…ナイル川のことも放っておけないし」
ハトホル「ホンットハピって真面目だよねー!」
モンチュ「そこがハピちゃんの良い所よね~、アタシ達も見習わなきゃいけない所いっぱいあるわぁ」
ハトホル「うんうん!まー、いっつも遊んでるわけじゃないけど!」
ネイト「クヌムの力が散らばっているのだろう。ヘケトと早いうちに合流したほうがよさそうだ」
クヌム「皆手伝わせちゃってごめんねぇ」
クヌム「ヘケトは走って行っちゃったからなぁ…エジプトピラミッドの中って複雑だし、探しに行くなら早く行った方がいいかも」
モンチュ「エジプトピラミッドって一口に言っても、奥深~くなっていくと魔神とか出ちゃって危ないじゃない?女の子一人っていうのは流石に心配だわ!」
ハピ「他に協力を仰げそうな神がいたら頼もう。ここのメンバーとヘケトだけじゃ集めるのには人数不足かもしれない」
ネイト「ああ、そうだな」
クヌム「逃げちゃった粘土、像としてあまり形が出来上がってないんだ。一見お団子に見えるかも?」
ナビィ「見逃してしまいそうですね…」
クヌム「目立つのは大きな塊の粘土だけど、こまごました欠片や小さい像も逃げちゃったんだ…ヘケトにあげようと思ってたんだけどなぁ」
ネイト「クヌムの持っている力をよく覚えておく必要があるな。それを辿ろう」
クヌム「ヘケトもたぶん、それがわかるから追いかけられるんだろうなぁって。すごいなぁ」
ハトホル「なんか難しい話してない?アタシその…持ってる力がどうとかよくわかんないよー」
モンチュ「ハトホル、こういうのって勘も大事よ!乙女の勘を信じるのよっ!」
ナビィ「蜃気楼の塔でも、神様の力を頼りにどちらが幻影なのかを判断するんです~!ナビィでも何となくわかることなので、ハトホル様ならバッチリわかると思いますよ!」
ハトホル「んー、じゃあアタシもその…力を辿る?ってやつやってみる!」
ハピ「ハトホルって結構勘いいから問題なくやれると思う」
モンチュ「わかるわ~、おじさまセンサーとかバッチリだもの!」
モンチュ「あ!そうそう。アタシ達脱走した粘土像をちっちゃい子だったけど見かけてるの。その子はあっちに逃げて行っちゃったわ」
ハピ「よく見てるね…」
モンチュ「だって可愛かったんだもの~!捕まえてギュッとしたかったくらいだわ!こんな感じにっ」
ハトホル「それじゃ粘土だからつぶれちゃわない?まぁ、モンチュにギュッてされたらみんなつぶれると思うけど!」
ネイト「その粘土像を追いかけてもよさそうだな。どうする?人数がちょうど良い。二手にでも三手にでも分かれて構わないが」
ナビィ「そうですね、散らばってるのを集めるなら別れた方が良いかもしれないです!」
クヌム「んーと…じゃあ俺はヘケトの走って行った方向にいくよ」
ネイト「では私もそちらにつくとしようか」
ハトホル「じゃあアタシは粘土像を探してみるよー!」
組み分けを決め行動に移す神様ら。モンチュ様、ハピ様、ハトホル様は先ほど見かけた粘土像を追い、クヌム様、ネイト様、そして自分とナビィはヘケト様の向かった方向に進むこととなった。 - 【追跡その一 粘土人形とは?】
ヘケト様を追い、エジプトピラミッドの奥へ進んでいく一向。
エジプトピラミッドの奥に進んでいくにつれ、日中であっても薄暗く時間感覚を失いそうな空間となっていく。
クヌム「足元に気を付けてね。ちょっと薄暗いから、躓いちゃわないように」
ナビィ「はい~!」
ネイト「エジプトの神であっても時折迷うことがあるからな」
エジプトピラミッドの内部は、他の地域にある施設……インド魔宮などとはまた雰囲気が違う。
長く続く廊下の端に灯る、明かりの火がゆらゆらと揺れる光景は不気味にも幻想的にも思える。
???「……あ!みなさん、どうかしたのですか?」
ナビィ「トト様、マアト様~!こんにちは!」
クヌム「うーんとね…色々あって探し物してるんだ」
トト「クヌムさん、それってもしかして…」
マアト「これ、だったりしますか?」
ネイト「…粘土像だな」
クヌム「あ!本当だー、すごいなぁ。捕まえてくれたんだ」
マアト様の手の中には小さな粘土像が収まっていた。多少動いているようだが、マアト様がしっかりと捕まえているため逃げ出せずにいる様子。
マアト「さっきトトちゃんと歩いてたら見かけたの。かわいいから捕まえてみたら、粘土像で…」
トト「クヌムさんはよく粘土像を逃がしますからね。もしかして、と思って」
クヌム「ありがとう、助かったよ。この子はじゃあ俺が預かるね」
マアト「はい!元の場所に戻しておいてあげてください」
ネイト「また逃がさないようにな」
マアト様がクヌム様に粘土像を手渡す。クヌム様は小さな粘土像を逃がさないよう、掌で包み込む。
クヌム「よーしよし、いい子いい子~…ふふっ、遊びたい盛りなんだね」
ネイト「ヘケトを早く見つけて力を調節してもらおう。粘土に必要以上に力が宿りすぎているんだ」
マアト「粘土に力が宿りすぎると悪いことがあるんですか?」
ネイト「基本的には暴走の原因に繋がる。勝手に動き回ったりするだけならともかく、暴れることもあるだろう」
クヌム「危ないんだね。でも暴れても粘土は粘土だよ?」
ナビィ「押しつぶされたら危ないですよ~!」
クヌム「…あっ!確かに。危ないね」
ネイト「宿した力が器となった粘土の許容範囲を超えると突然爆発したりすることも考えられるな」
マアト「それは…危ないですね!可愛い顔だったから油断してた…」
クヌム「へえー…爆発するんだ!ネイトって物知りだなぁ」
ネイト「お前の作り出すものだろう。もう少し力の制御に関心を持ってほしいものだ」
トト「重要な事ですからメモしておく必要がありますね。粘土像を見かけたら、とりあえず確保しておく…しかし爆発の可能性もあるので用心…(カキカキ)」
マアト「爆発するかしないかの判断ってできるのかな…そうじゃないとうかつに触れないですよね」
ネイト「先程言った通り、爆発する可能性があるのは粘土の許容範囲を超えているものだろう」
ネイト「明らかに動きがおかしかったり、神の力が駄々漏れていたりするものは注意したほうがいい。その力に引き寄せられ、付近に魔神も潜んでいる可能性もある」
クヌム「とにかく、状況を見て判断しろってことかな?ヘケトが焦ってた理由も何となくわかって来たかも」
ナビィ「クヌム様、マイペースです~!」
マアト「あたしとトトちゃんも、もっと粘土像を探してみます!どこかに隠れているかもしれないし…」
トト「エジプトピラミッドは暗いですからね。よく目を凝らして探さないと」
マアト「あ!そうだ。粘土がエジプトピラミッドから外に出て行かないよう父に見張っててもらえるかも」
ネイト「ラーが?頼めるなら願いたいところだが…今はゲブと共にナイル川の管理を頼んでしまっている」
トト「それだと頼みにくいですね。見張り役はそれ一つに集中してやってもらった方が良いと思います」
マアト「じゃあ、父ではなくてアテンさんとか?アテンさんも太陽の神様だから、空から見てくれるんじゃないかな」
クヌム「確かに、アテンは色んな所をよく見てるよね。手もたくさんあるからすぐに粘土を捕まえてくれそうだし…」
トト「それなら私とマアトで粘土像探しのついでにアテンを探してみます」
クヌム「トトとマアトは頼もしいなぁ。それじゃあお願いするね。俺達も早くヘケトと合流したいよね」
ナビィ「そうですね~…この辺りならまだ、魔神も強くないのですが」
トト「ヘケトさんには私達も会ってないですね。私達はこっちの道から来たので、あちらの道に入ったのかもしれません」
クヌム「うーん、かもしれないね。ありがとう、そっち行ってみる」
トト様の指さす方を見遣ると道が二手に分かれていた。トト様いわく、ヘケト様はトト様とマアト様の来た方向とは違う道へ入ったのではとのことであった。
マアト「エジプトピラミッドは入り組んでますからね…あたしもいまだに道を間違えちゃうもの」
ネイト「お前やナビィは特に注意したほうがいいだろう。エジプトの神より歩きなれていないだろうからな」
ネイト様の指摘通り、エジプトピラミッドの景観はどこも似ており、外の様子もわからないため一人でぐるぐると奥地を巡る勇気はない。
ネイト「トトの指す道へ進み、様子を見よう。場合によってはモンチュ達とも合流するかもしれない」
クヌム「うん。道が入り組んでるから色んな道と繋がるんだよね」
一行は一旦トトとマアトと別れ、先を急ぐこととなった。奥に進んで行くにつれ、辺りに立ち込める空気も張りつめていく。 - (ここでエリア画像変化)
足元にも気を配りつつ、粘土像が入り込んでいそうな隙間をくまなく探す。ちょうど明かりの影となり、見えにくくなっている個所も多い。
しんと静まり返った廊下が続いている中、クヌム様が潜んでいるかもしれない粘土像に対して声をかける。
クヌム「どこいっちゃったのー、早く帰っておいでー」
ネイト「……」
ナビィ「クヌム様の声が廊下に反響していますね~!」
ネイト「……ん?そちらから物音がしたが」
クヌム「物音?粘土像じゃない?呼びかけに答えてくれたんだよ」
ネイト「いや、魔神の可能性もあり得る。慎重に進もう」
ネイト様の目線の先には一段と暗い廊下が続いている。こちらの方が明るいからか、その暗さは一層深みを増しているようだ。
クヌム「あれ、あっちからも足音がしない?」
ナビィ「こっちは…また別の道ですね。足音ということは神様でしょうか?」
ネイト「呼びかけてみてはどうだろう」
クヌム「んーと…あれはプタハとセルケトだよ」
ナビィ「へ?!ナビィはさっぱりなのですが…」
クヌム「ハイヒールとサンダルの音、あとシルエットで体形がわかるからね。おーい」
クヌム様が手を振りながら、足音がした方向に声をかける。その声に気が付いたのか、足音はこちらへ向かってきて次第にその姿が明らかとなっていく。
プタハ「誰かと思えばクヌムの声でしたか。みなさんで集まって何かあったのでしょうか」
ナビィ「プタハ様、セルケト様!お邪魔しています~」
ネイト「何があったかはクヌムから聞くといい」
クヌム「えーっと…簡単に言うと、俺の力を宿した粘土があちこちに逃げて行っちゃったんだよね」
セルケト「クヌムの?ヘケトの調整はいれてないのかしら」
クヌム「うん」
クヌム「寝てる最中に逃げちゃったんだよねぇ…全然気づかなくって。あはは」
プタハ「笑っている場合ではないでしょう…探す必要があるのではないでしょうか」
セルケト「ねぇネイト。そっちの道、なんか嫌ーな気配しない?魔神みたいな」
ネイト「セルケトもか。私もそう思って警戒を促していたところだ」
プタハ「魔神ですか…」
クヌム「魔神の気配ってこんな感じなのかぁ。あんまり気にしてなかった」
ネイト「…少し空気が変わりつつあるな。だんだんと殺気立って来たと言ったところか」
ナビィ「ひえぇ…気を付けてくださいね!」
プタハ「大丈夫です、多少狭いですが…地の利を理解しているのはこちらでしょうから」
ネイト「ああ。早く片付けてしまおう」
(ボス戦))
第1 ボス †
第2幕 †
第2幕台詞 †
- 【追跡その一 粘土人形とは?】
襲い掛かってきた魔神を討伐し、辺りは再びエジプトピラミッドらしい静寂が訪れる。
討伐した魔神は闇に溶けるようにして消滅してしまったが、その後には転々と粘土像が転がっている。
クヌム「よかったぁ、魔神が粘土を捕まえてたなんてびっくりしちゃった」
ネイト「やはり、神の力に引き寄せられたのだろうな」
セルケト「魔神も片づけたんだし、何をしてるのか教えて欲しいわ。その粘土を集めてるの?」
クヌム「うん、粘土を探しに行ったヘケトも探してるんだ」
セルケト「ふぅん…あら、この子達もう動くのね。だから魔神が…」
ネイト「他の地域でも似たような事件があったと聞くな」
プタハ「神の力が宿ったものを集める…みたいな事件ですよね」
プタハ「僕はあまり外に出ないので、詳しいことは把握していないのですが…」
セルケト「大雑把に言うとそんな感じよね」
ネイト「この類の話はシューやナビィが詳しいだろう」
クヌム「そういえばプタハとセルケトは何をしていたの?」
プタハ「道中たまたま一緒になったんですよ。僕はオシリスの所へ行くつもりで、セルケトはモンチュを探していたそうです」
ネイト「モンチュか…」
ネイト「モンチュなら、入り口から見て西側の方に向かっていった。同じく粘土像を探している最中のはずだ」
セルケト「あら、ありがと。じゃああたしはそっちに向かおうかしら」
プタハ「僕もオシリスの所へ向かうとします。みなさんは?アアルに用があるのであればご一緒しますが…」
クヌム「うーん…今のところは必要ないかな。大丈夫」
ネイト「アアルにも粘土像が向かっていったのであれば追わないわけにはいかないがな」
クヌム「そのときはそのときだよ。なるようになるって」
セルケト「そうだ、粘土像だけじゃなくてヘケトも探しているんだっけ?あの子ならあたし達が来た方の道を通って行ったわ」
ナビィ「本当ですか!」
プタハ「そういえばそうでしたね…彼女は走っていたのですぐに見失ってしまいましたが」
クヌム「そっか…ありがとう!じゃあそっちの方向に行けばいいんだね」
セルケト「走っていたからあなた達も早く追いかけないと見失うんじゃない?」
ナビィ「そ、そうですね!急ぎましょう!」
クヌム「あ、あんまり急ぐと転んじゃうよ」
ナビィ「わぁっ!…あいたた…!」
クヌム「ほらぁ、その辺りに段差があるんだ」
プタハ「大丈夫ですか?足元が暗いと見落としやすいですよね」
ナビィ「び、びっくりしました~…!」
セルケト「今のは段差で済んだけど、奥深くになっていくと侵入者撃退用に罠とか設置してあったりするわよ。気を付けてね」
ナビィ「わっ、罠ですか!?」
プタハ「エジプトピラミッドの中が入り組んでいるのも、侵入者に容易に奥まで入らせないためだったりするんです。奥に何があるのかは詳しくは言えませんが」
ナビィ「冒険のロマンってやつでしょうか…?」
クヌム「仕掛けてある罠にも色んな種類があるよね、落とし穴とか毒矢とか」
プタハ「メジェドみたいに石造の目から光線が出ることもありますね」
ナビィ「ほ、本格的ですね!」
セルケト「大丈夫よ、あたし達はどこに何が仕掛けられてるか大体把握しているもの」
クヌム「それでも引っ掛かっちゃったらその時はその時だよねぇ」
ネイト「要するに、用心に越したことはないというわけだ」
ナビィ「そうなるとますますヘケト様が心配ですね…早く合流できればいいのですが」
セルケト「無事であることを祈ってるわ。じゃああたしはこの辺で…じゃあまた会った時によろしくね」
プタハ「僕もそろそろ…皆さんもお気をつけて。また何かあればお知らせください、力になれることがあれば」
クヌム「うん、ありがとう。二人とも気を付けてね」
セルケト様はハイヒールを鳴らしながら、プタハ様は長い髪を揺らしながらエジプトピラミッドの闇に消えて行った。こちらもモンチュ様らとセルケト様、プタハ様とオシリス様が合流できることを祈る。
ナビィ「では引き続きヘケト様を追いましょうか…!罠と聞いて、ナビィ…どきどきしています!」
ネイト「道中、また誰かに出くわせばいいものだな」
クヌム「そうだねぇ」
足元が柔らかい光で照らされるピラミッド内部。相変わらず静かだが、どことなくあちこちに気配を感じ始める。モンスターが住み着いている領域に入ったようだ。
ナビィ「ひゃあ!びっくりしました…」
ネイト「ドライフラワーだな。彼らにはまだ粘土像の影響が出ていないと見える」
クヌム「そうだね。ふふっ、かわいいなぁ。こっちおいで」
クヌム様が飛び出してきたドライフラワーに手招きすると、ふらふらとした歩みで近寄ってくる。敵意はないらしい。
クヌム「ほらー、捕まえちゃったぞー」
ナビィ「クヌム様はモンスターとも仲がいいんですね!」
ネイト「基本的に、この辺りに生息しているものは奴の創造物も混じっているからな」
ナビィ「クヌム様は創造の神様ですよね!もしかして、そのドライフラワーも…?」
クヌム「うん、えっとねぇ…この辺りの造形にこだわったんだよ。ラインがすっきりしていて綺麗でしょ?」
クヌム様は抱えたドライフラワーの体の輪郭をなぞるようにしてその造形美を熱く語る。クヌム様は普段ぼんやりとしているが自身の創造活動や粘土像の造形などの立体物に対する熱は計り知れない。
ネイト「クヌム。語りたい気持ちはわかるが、今はそうする暇はない。日が暮れるぞ」
クヌム「……あ。そうだね…あはは、つい熱中しちゃった。ドライフラワーもばいばい」
ナビィ「ナビィはまたクヌム様のお話を聞きたいです!機会があればぜひお願いしたいです~」
クヌム「本当?やったぁ。うれしいなぁ」
クヌム様の手から離れたドライフラワーは、物陰に入り込み姿をくらました。状況としては未だ解決していない問題が多いものの雑談をしながら冒険をしているためか気楽な雰囲気が漂う。
ネイト「ん?誰かの声がするな」
ナビィ「誰でしょうか?」
クヌム「ヘケトだといいなぁ」
この場にいる自分達は声のする方に耳を傾ける。ネイト様の指す誰かとは誰なのだろうか?神であれば心強いが、別の存在である可能性も捨てるわけにはいかない。 - 【追跡その二 強力な助っ人!】
一方。モンチュ様らの様子であるが、時間はクヌム様ら一行と別れてほどなくしたころまでさかのぼる。
モンチュ様、ハピ様、ハトホル様の三人は賑やかに逃げて行った粘土像を追いかけ、エジプトピラミッド内をくまなく探す。
モンチュ「粘土像ちゃん、恥ずかしがらずに出てきてもいいのよ~?」
ハピ「モンチュの見かけた粘土像って小さいんだよね?見逃さないようにしないと」
ハトホル「ああいう狭い隙間に入っちゃったら手が届かないよー、一応覗いてみよっかな!この下の隙間とかー」
モンチュ「ちょっとちょっと、ハトホルったら~乙女が男子の前でそんなポーズしちゃだめよっ!」
ハトホル「え?なんか変なポーズだったかなぁ」
モンチュ「もーっ、ハトホルはカワイイんだから、もっとエレガンスな振る舞いを心掛けなくっちゃダメよ?」
ハピ「じゃあ僕が覗いてみるよ。僕は乙女じゃないし」
ハピ様が床付近の狭い隙間を覗き込む。確かに、ここを覗き込むために取った姿勢は女神がするには大胆なポーズだ。
ハピ「何もいなさそうだよ。入り込まれたら狭いから腕が入らないね…」
モンチュ「ハピちゃんの手で入らないなら、アタシも入らないわねぇ…」
ハトホル「じゃあここに入らせないようにすればいいって話?」
ハピ「そうなるね。引き続き気配を探りながら探そう。先にこっちが見つけないと出遅れてしまうから」
モンチュ「そうよねぇ。集中しっぱなしも疲れて精度が落ちるから、適度に休憩を入れた方がよさそうだわ~」
???「あら…モンチュ達ね。何かを探しているの?」
ハトホル「あ!アヌビスとバステトじゃん!」
モンチュ「ちょうどよかったわぁ~!ちょっとお話聞いてってくれない?」
バステト「お話?オイラをギュッてする話なら却下ニャ!」
ハピ「いや、今クヌムの粘土像を探しているんだ。エジプトピラミッド内に散らばってしまったんだって」
アヌビス「クヌムの?…そういえば、勝手に動き出して逃げるのよね」
バステト「でも珍しいことじゃないニャ」
モンチュ「それがねぇ、今回は逃げちゃった量が多いんですって!魔神に取られたら大変よ~!ねぇバステトちゃんっ!」
バステト「ブニャ!ギュッとし過ぎニャ!オイラつぶれるニャ!」
アヌビス「そういうことね」
ハピ「クヌムは創造の神だからね。そんな神の力がたくさん流れ出したらまずいんじゃないかな」
ハトホル「当の本人はぜんっぜん緊張感なかったけどね!」
バステト「クヌムはいつもマイペースニャ。寝たいときは何日でも寝て、作りたいときは何日でも起きてるニャ」
モンチュ「そんな生活送っちゃダメよね~、体とか壊したりしないのかしら!」
ハトホル「ちょっと羨ましいけどねー、アタシもそのくらいだらだらっと過ごしてみたいもんだ!」
ハピ「あれはヘケトがしっかりしているから成り立ってる所もあるよね」
モンチュ「そうよ!ヘケトのことも探してるの。粘土像と一緒にね!見かけたりしてない?」
アヌビス「残念ながら見かけてはいないけど…粘土像探しね。なかなか楽しそうだわ」
バステト「もしかして、この流れオイラも行くニャ?むむ…今日は一日お昼寝したかったのニャ」
アヌビス「あら、いつものことじゃない?」
ハピ「いつものことだね…」
ハトホル「でも二人が協力してくれたらあちこち調べるの助かるよ!」
ハピ「さっきも狭い隙間に粘土像が入り込んだら手が届かないって話してたんだよね」
アヌビス「狭い隙間?」
モンチュ「アタシが見かけた粘土像はちっちゃかったの。散らばってる粘土像はおっきな塊の粘土像からちまっとした粘土像まで大きさがばらけちゃってるみたいなのよ~」
アヌビス「狭い隙間ならバステトだったら入るんじゃないかしら。腕の長さはないけれどね」
バステト「腕の長さを言うのは余計ニャ!けどまぁ、そのくらいの隙間ならオイラの腕も入るニャ」
ハトホル「バステト頼もしいじゃん!」
モンチュ「ホントね~っ!ご褒美にアタシがキスしてあげちゃうわ~っ!」
バステト「それはいらないニャ!モンチュは褒めるだけで十分ニャ!」
アヌビス「実は私も退屈していたところだったの。粘土像探し、手伝ってあげるわ」
ハピ「アヌビスも一緒に回ってくれるなら心強いよ。探し物は人数が多い方がいいと思うし…」
モンチュ「じゃあ決定ね~っ!頼りにしてるわよ!」
アヌビス「フフ…できることはやってあげるわ。ねぇバステト」
バステト「し、仕方ないのニャ。オイラの力がどうしても必要なら手伝ってあげるのニャ」
三人に加え、アヌビス様とバステト様がメンバーに加わることとなった。粘土像探しを行う上で二人の協力は心強い。
アヌビス「確かに、エジプトピラミッドの様子が少し…普段と違うわね」
モンチュ「アヌビスもそう思う?やっぱり粘土像が散らかってる影響なのかしら。騒いでいるような感じよね」
ハトホル「そうかなぁ、アタシには普段と一緒に思えるけど…」
ハピ「目立った物音がするわけじゃないしね…二人にはそういう気配がわかるのかも」
アヌビス「二人もそのうちにわかるようになるはずよ。ピラミッドの奥へと進んでいるのだから」
ハトホル「ってことはピラミッドの奥で何か起きてるってこと?」
モンチュ「そんなところかしら!」
すると、なにかの気配を察知したモンチュ様、アヌビス様が歩みを止める。
ハトホル「なになに?何かあった?」
モンチュ「ちょっと待って。この先…嫌~な気配がするわ!誰かが戦っているみたい」
ハピ「誰かが?!魔神が出現したのかもしれない、早く合流しよう」
5人が急いで現場に駆け付けると、トト様とマアト様、そしてアテン様が魔神と交戦している。
トト「あっ、みなさん!すみません…手を貸していただけませんか?」
マアト「アテンさんがあたし達を守りながら戦ってくれて…」
モンチュ「戦いね、任せなさい!二人はケガしちゃわないように下がって!」
(ボス戦)
第2 ボス †
エジプトピラミッドの怪物 スフィンクス | |
---|---|
HP | 444 |
報酬 | 粘土のかけら、ライトエリクサー(行動力回復) |
遭遇時 | トト様、そしてマアト様の指さす先に、 アテン様が一人で魔神と対峙していた。 苦戦している様子ではないが、 相手の素早い動きにてこずっているらしい。 急いで戦いに参加しよう! |
撃破時 | 魔神を取り囲んで逃げ場をなくし、 一気にかたをつける。 見事、とどめを刺すと魔神はゆっくりと消滅した。 |
第3章 †
第3 台詞 †
- 【追跡その二 強力な助っ人!】
アテン「モンチュ、皆。手を貸してくれたこと、感謝しているわ」
マアト「アテンさんも一人で無茶をしないで…心配したんですから!」
アテン「ごめんなさい、心配させてしまって…まだまだ僕も力不足ということね」
モンチュ「マアトちゃんの言う通りよ?かわいい子を守ってあげることは大事だけど、だからと言って自分を犠牲にするのは美しくないわっ!もっと自分を大切になさい?」
アテン「フフ、ありがとう」
アテン「僕は大丈夫。大した被害があったわけじゃないもの。皆もケガがないなら…それでいいわ」
トト「はい、ありがとうございます。アテンさん」
マアト「うん…アテンさん、本当にありがとうございます」
トト「そうでした!そちらの三人にお話ししたかった所なんです」
ハピ「僕らに?」
ハトホル「何のこと?」
マアト「さっきクヌムさんたちに会ったの。粘土像を探してるって話を聞いたよ」
アヌビス「そういうことなら話が早いわね。今ちょうど三人にそれを探してるって言おうとしてしまったわ」
バステト「オイラもそのお手伝いに駆り出されたのニャ~」
アテン「僕もトトとマアトにお願いされたところだったの。入口で見張る役に向いているんじゃないかって」
マアト「父は今仕事中なので、後々父と交代する形になるかなと思うのですが…」
ハトホル「なるほどね~、そりゃ頼もしいじゃん!アタシも頼りにしてるよ、アテン!」
アテン「ありがとう、僕にできることがあったら何でも相談して。できる限り力になるわ」
アヌビス「アテン、もしエジプトピラミッドの外に神がいるようだったら声をかけておいてくれると嬉しいわ」
アテン「そうね、協力を仰げないか確認してみるわ」
ハピ「ラーとゲブにはすでに共有済みなんだけどね」
マアト「父とゲブさん、大丈夫かなぁ…あたしもちょっと心配なので様子を見に行ってこようかなって」
トト「では私も、外の様子を伺ってきます。セクメトやゲレグ、ネフェルテムは外にいるかもしれませんし…」
アテン「僕としてはアアルの方も心配だわ。地上なら地上に居れば様子を見る事が出来るけれど、同時にアアルを見渡すことはできないのよ」
ハピ「アアルにはオシリスがいるから、特に心配はしていなかったけど…そっか」
モンチュ「今は何が起きるかわかったもんじゃないから、アアルの様子がわかる子がいたら聞いてみましょ?」
ハトホル「ソカルとかネムティとか?プタハもそういえば今日オシリスと打ち合わせだって言ってたっけなー…」
ハピ「よく知ってるね?!」
ハトホル「たまたま聞いたんだー、その時はふーんって感じだったけど」
アヌビス「そういった話を聞けると確信はないけど行動はしやすいわね」
アテン「皆の予定を把握したいならシューを訪ねるといいわ。シューは風で色んな情報を集めているもの。他の地域とのやり取りや出来事を知ることも、彼がいるから円滑に行えるのよ」
モンチュ「そうねぇ、粘土像を探すついでにシューを見つけられたらラッキーってところかしら!」
ハピ「シューは外にいるイメージだけどどうなんだろう?」
アテン「休憩時にはピラミッドに来ることもあるわ」
アテン「外にいるようだったら僕から声をかけておくから安心して」
マアト「あたしも見かけたら声かけますね!」
トト「シューさんは頼りになりますからね。きっと協力してくださるはずです」
アテン様、トト様、マアト様はエジプトピラミッドの出口へと向かった。モンチュ様、ハピ様、ハトホル様、アヌビス様、バステト様はさらにピラミッドの奥へと進んで行く。 - 【追跡その三 キケンな罠!】
ピラミッドはやはり奥に進むにつれて闇を深くしていく。足元にある明かりだけでは心もとない。
ハトホル「やっぱり暗いのって不便じゃない?もうちょっと明かり置いたほうがいいって!」
バステト「オイラはあんまり気にならないニャ~」
アヌビス「それは私達と比べて目線が床と近いからよ」
モンチュ「明かりが欲しいなら…ちょっと待ちなさ~い!バーニングトルネードッ!…ってね!」
ハトホル「モンチュさっすがー!神技が炎だとこういう時に便利だね!」
モンチュ「ふっふっふ!もっと褒めてもいいのよ~?」
モンチュ様の神技により、先ほどよりも大幅に闇がはらわれ視界が開ける。…ことにより、ハピ様はあることに気が付く。
ハピ「あれ…?ねぇ、あれ。見て」
アヌビス「何か見つけた?」
ハピ「見つけた…といえばいいのかな?あんなものあったかなって」
モンチュ「どれどれ?」
ハピ様の指さす方向には、床と平行に伸びる不自然な糸が見えた。まるで、何者かの足を引っかけようとしているかのような配置である。
ハトホル「ホントだ!こんなところにこんなものなかったよね?」
アヌビス「そうね。フフ…罠かしら。誰が設置したのかはわからないけれど」
モンチュ「うーん、おっかしいわね~」
モンチュ「確かにこの先には侵入者撃退用の罠を設置してたりするけど、それはエジプトの神々みんなで設置してるからここの皆が知らないってワケないはずなのよ」
バステト「うっかり忘れちゃったんじゃないのかニャ」
アヌビス「この場に居る全員が忘れたの?フフ、物忘れをする薬でも盛られたかしら」
ハピ「忘れたって言うのは不自然だよね」
ハトホル「誰かが設置して、報告し忘れちゃったとかじゃなくって?」
モンチュ「理由を詮索しても情報が少なくって答えは出ないでしょうね~…」
ハピ「とりあえず、罠はあるわけだし誰かが引っ掛かってしまわないように解除したほうがいいと思うんだ」
バステト「ただの糸じゃないのニャ?」
アヌビス「あら、バステトったら勇気があるのね」
アヌビス「…そうだったわ、バステトは床とは目線が近くても、天井とは遠いのだったわね。上をよく見るといいわ」
バステト「ニャ?……ギニャ!?トゲトゲがぶら下がってるニャ!」
バステト様の声を聴き、一同は天上側に目線を移す。するとうまく物陰に隠れているが、床の糸をキーに動き出す罠が仕掛けてあることが見て取れた。
モンチュ「やっだぁ!結構鋭いトゲね!」
ハトホル「あんなのが頭に刺さったらマジで危ないって!ハピが罠を見つけてなかったら絶対引っ掛かってた!」
ハピ「何かが起きる前に見つけられてよかった…」
ハピ「モンチュが明かりをともしてくれたおかげだよ。そうじゃなかったら僕も気づいてなかったと思う」
モンチュ「でもこんなものを設置したのは誰なのかしら!イタズラにしては度が過ぎてるわ!」
アヌビス「見たところ、仕掛けとしてはシンプルね。ここに引っ掛かってるのを切るか緩めるかすると落っこちる仕組みみたい」
モンチュ「早い所解除しないと!アタシがやっておくわ、皆は危ないから下がっててちょうだい!」
モンチュ様は糸を手に取り、ゆっくりと緩めていく。罠は作動することなく天井に吊るされたトゲが下され、何事もなく解除することができた。
ハピ「これで一旦は問題ないかな」
アヌビス「この先も同じように身に覚えのない罠があるかもしれないわね。用心して進みましょう」
誰が設置したのかわからない罠に気味の悪さを覚えつつ先を急ぐ。明り取りはもちろんの事、小さな変化も見逃さないように注意して進む。
モンチュ「目で見てもわからないことが多いわねぇ…。何かを探るならさっきまで言ってた感覚を辿る練習するのにちょうどいいんじゃない?」
ハトホル「あ!そっか、なるほどー!やってみよう!」
一旦会話を止め、ハトホル様は辺りの気配に集中する。静寂が訪れ、妙な緊張感が漂い始める。
ハトホル「……」
ハピ「……」
モンチュ「……」
アヌビス「……」
バステト「……」
バステト「…で、なにかわかったのニャ?」
ハトホル「しっ!今集中してるんだから!」
バステト「ニャ……ホントに分かるのかニャ~」
ハトホル「…あ、足音がする!ハイヒールの音!」
モンチュ「……そうね、ハイヒールの音…セルケト辺りかしら?」
バステト「カツカツ聞こえてくるヤツニャ?」
音に集中すると間違いなく前方よりカツカツとハイヒールの鳴らす音が聞こえてくる。
その足取りは一定で、罠などに特にかかっていない様子が伺える。
アヌビス「見えてきたわね、フフ」
ハピ「読みは合ってたみたい。セルケト、大丈夫?」
セルケト「皆ここに居たのね。ようやく合流できたわ」
モンチュ「セルケト~!会いたかったわ!けど、この先に罠なかったの?足音から何にも設置されてなかったみたいだったけど!」
セルケト「あぁ、それね…」
セルケト「確かに罠はあったわ。避けてきただけでね」
ハトホル「えっ、避けてきた?!ってことは…」
アヌビス「罠がどこに設置してあるのかわかってたってことかしら」
セルケト「わかっちゃいないわ。身に覚えのない罠だらけで何なのかさっぱりだったけど…仕掛けとしてはちゃちなものばかりだもの」
セルケト「あたしだったら、あんなに見えやすい所に設置しないわ。何にもしなくっても先に見つけられちゃうものばかりだったし」
ハピ「す、すごいな…」
ハトホル「ってことは罠がまだ残ってるってことじゃん!」
セルケト「まぁ…そういうことになるわね。どこに何があるのかわかってはいるから、解除手伝ってくれる?」
モンチュ「なるほどね~…」
バステト「どういうことニャ?」
モンチュ「きっとセルケト一人じゃ解除できないのよ。背の高さが足りないとか、力が足りないとかで」
セルケト「そんなところね」
セルケト「そうそう、モンチュ。別件なんだけどあなたに届けたいものがあったの」
モンチュ「何かしら…んまぁ~っ!これアタシが注文してた香油じゃないっ!」
アヌビス「香油?罠より興味があるわ」
ハトホル「なになに?美容グッズの話?」
バステト「あ~始まったニャ…こうなると女神はオイラじゃ手が付けられないのニャ」
ハピ「仕方ないね」
モンチュ様らはセルケト様の持ち寄った香油を種に会話を膨らます。かしましく会話する様子を見ると、今が非常事態であることも忘れてしまいそうになる。
ハピ「…そろそろいい?立ち話をしている余裕はないと思うけど…」
モンチュ「あらっ…アタシとしたことがついうっかりしてたわ!」
アヌビス「さっきまでずっと緊張していたものね…つい緊張がほぐれて話し込んでしまったのもあるかもしれないわ」
バステト「それにしては緊張感なさすぎニャ…」
ハピ「セルケト、この先に行きたいんだ。どこに罠が仕掛けられているのか教えて欲しい」
セルケト「あぁ…そうだったわね。じゃあ歩きながら教えてあげるわ」
セルケト様は踵を返し、彼女が通ってきた道へ戻っていく。他の神様もその後に続き、歩みを進める。
ある程度歩いたところでぴたりと立ち止まり、罠の位置を指さして示す。
セルケト「そこ、ブロックが飛び出しているでしょう?踏んじゃダメよ」
ハピ「これか…持ち上げたらいいのかな」
モンチュ「よーし、ハピちゃんちょっとどいてちょうだいっ!」
セルケト「気を付けてね。罠の解除に失敗して作動したら、あたし真っ二つになっちゃうかも」
バステト「ニャ!?横に変な隙間があるニャ!」
アヌビス「このスイッチを踏むと横から刃が飛び出してくる仕組みなのね」
危険な罠をこの場に居る全員で解除していく。この罠だけでなく、先に進んで行くたびに点々と設置されているようだ。
バステト「これじゃいくら解除しても切りないニャ~」
ハピ「これだけの数を設置するのもなかなかだよね…いったい誰が?」
セルケト「エジプトの神じゃないってことは確かよね」
ハトホル「解除して歩くのはいいけど、粘土像探しに時間がかかりそうじゃない?こんな進捗で大丈夫なのかなー…」
モンチュ「でもこれを放っておくわけにはいかないわよ~」
とは言え、確かに点々と設置されている罠は数が多いが、セルケト様が述べた通り仕掛けとしては単純なものが多く把握しやすい。
慣れも手伝ってか、そのうちに解除に時間がかからなくなっていく。
ハピ「結構解除したね…まだあるのかな」
セルケト「あたしが確認した分だと、そこの曲がり角の所までね」
アヌビス「ということは、その曲がり角とは別方向の道の罠は確認していないのね」
セルケト「でも大体どんな感じで設置されてるかパターンがわかって来たでしょ?」
モンチュ「確かに、ここまでほとんどがパターンの繰り返しだったわ!お陰で把握が早かったもの」
ハトホル「じゃあこの先も楽勝って話?」
ハピ「だといいけどね。見える罠で見えにくい罠を隠してることもあるかもしれないし」
セルケト「慣れた時が一番危ないってのは十分あるわね」
そのまま罠の解除を続け、セルケト様の言っていた曲がり角に到着する。
セルケト「実は、この曲がり角の先でクヌム達に会ったのよね」
モンチュ「あら、そうだったの!」
セルケト「それでモンチュ達がどのあたりを歩いているのかも教えてもらったのよね」
ハトホル「ということは、こっちの道を進めばクヌム達に合流できるのかな?」
セルケト「どうかしら。だいぶ時間が経っているから、魔神にでも襲われていない限りは…」
バステト「ニャ?なんニャ、この音……」
アヌビス「地鳴りのような音がするわね。あっちの道の先から」
ハピ「…何かあったのかな?」
???「キャーッ!誰かーっ!」
???「その曲がり角に入ってやり過ごそう」
???「ひえぇ~!」
???「大変だー」
騒がしい声と音と共に、何人かが曲がり角へ飛び込んでくる。曲がり角の先に見える隙間の道を、巨大な鉄球が転がっていく様子が見えた。
その数刻後、おそらく鉄球が壁にでもぶつかったのだろう。激しい振動と音が聞こえ、再び辺りは静かになる。動きは止まったようだ。
モンチュ「クヌムじゃない!それにヘケトちゃんも…見つけられたのね~っ!」
セルケト「奇遇ね、今ちょうどあなた達の話をしていたの」
ネイト「そうだったか…」
入り口付近で二手に分かれた神々だったが、ここで合流することとなった。
ヘケト「なんなのよ、本当に…びっくりしたじゃない!」
クヌム「新しい仕掛けかなぁ、すごいね!突然鉄球が転がってくるなんて」
ヘケト「笑ってる場合じゃないわよ!」
ヘケト「あともうちょっとで潰されるところだったわ!誰なの、あんなところに変な罠を設置したの!」
ネイト「初めて目にする罠だったな…あれでは壁が壊れてしまう」
モンチュ「エジプトの神がピラミッドを壊しちゃうような罠を仕掛けるとは思えないのよね~」
ナビィ「ナビィもびっくりしちゃいました…」
セルケト「さっきぶりね、皆。やっぱりこの道の先にも覚えのない罠があるのね」
クヌム「さっきぶり~、そうそう。覚えのない罠にかかっちゃったんだ」
ネイト「あの鉄球が転がってくるものだな」
ナビィ「せっかくヘケト様と合流して先へと進んでいたというのに、まさかあんな罠があるなんて!ここまで戻ってきてしまったんです~」
アヌビス「覚えのない罠と言えば、私達がここに来るまでの道のりにもたくさん仕掛けられていたわ」
ハトホル「そうそう!アタシびっくりしちゃったよー、ギロチンとかトゲとかわんさかあって!」
バステト「どれも引っかかったら危ない罠ばっかりだったのニャ」
ハピ「ただの侵入者撃退用の罠にしては、危険なものが多かったよね」
ナビィ「むむ、不可解ですね…!エジプトの神様ですら知らない罠が仕掛けられているだなんて」
ハピ「魔神の仕業…だったりするのかな」
ハトホル「でも魔神にしては頭良すぎるんじゃない?罠を仕掛ける魔神なんて今まで…」
クヌム「んんーと…粘土像がやらかした可能性もあり得なくないよね」
モンチュ「えっ?!粘土像ちゃんってそんなこともできちゃうの?」
クヌム「わかんないけど、動いてるならやれてもおかしくないなぁって」
ヘケト「クヌムが力を入れっぱなしにした粘土像はどんな行動を起こすかわからないから困るのよ。暴走って言葉の通りなの」
バステト「む、ムチャクチャニャ!」
セルケト「俄然、この億に進んでみたくなったわね。罠があるってことはその先に何かがあるはずだわ。侵入されたくないから罠を設置するのだものね」
ネイト「私も、この先に進むのであれば共に行こう。粘土像を集める約束はまだ果たせていないからな」
ハピ「そうだね。まだ調査を続ける必要がありそうだよ」
クヌム「皆優しいなぁ…俺も探すの頑張るよ」
バステト「クヌムはいつも緊張感がないニャ…」
クヌム「焦らない焦らない。たぶん何とかなるよ」 - (ここで背景変化)
ひとまずは再び二手に分かれることはせず、まとまって行動することとなった。
先ほど鉄球が転がっていた廊下を進む。鉄球が転がったことにより道中の罠は既に作動済みらしく避けるのはたやすい。
しかし、作動済みの危険な仕掛けに混じって奇妙な気配も感じる。
ハトホル「ねぇモンチュ、風かな?空気が動いてるよーな気がするんだけど…」
モンチュ「ハトホルったらすっかり勘が良くなったわね!アタシも思ってた所なの」
アヌビス「外は私達から見て背中側…ということは、この先で風が吹いているのは少しおかしな話ね」
ネイト「ピラミッドの外に繋がっているのであればおかしくはないが、この付近に出口はなかったはずだ」
神様が場の状況を読み考察していると、ピラミッドの奥から激しい砂嵐が吹き付ける。舞い上がる砂に目を開けていられない。
バステト「ニャニャ~!オイラの毛並みがゴワゴワになるニャ~!」
ネイト「これは…一旦後ろに引こう、魔の力を感じる」
クヌム「いてて、砂が当たるよ」
一同が砂嵐を避けるため、廊下の両端の物陰に隠れる。激しい砂嵐は一直線に廊下をかけていく様子が目と耳に入った。
その砂嵐の音に混じり、何者かが戦闘している音が聞こえる。もしや、この砂嵐は…
(ボス戦)
第3 ボス †
暴砂の偽王 セト | |
---|---|
HP | 555 |
報酬 | 粘土のかけら、ライトエリクサー(行動力回復) |
遭遇時 | 砂嵐の中に響く金属同士がぶつかる音。 荒れ狂う砂の中で、 魔神と対峙する影には見覚えがあった。 暴砂の野心、セト様の背だ! |
撃破時 | 隙を突いた一撃が効いたのか 魔神は呻きながら砂嵐に包まれ消えてしまった。 傍らに立つセト様は辺りを見回し、 自らの魔神の行方を追うが… どうやらもうすでにこの場にはいないようだ。 |
第4章 †
第4章 台詞 †
- 【追跡その三 キケンな罠!】
セト「ククッ…まさか、俺の魔神がまだうろついていたとはな」
クヌム「君がピラミッドに居るのも珍しいね!ようこそ!」
ヘケト「ほんっとうに緊張感ないわね…」
ネイト「…あの魔神はお前の魔神だったな。自ら討伐して回っていたということか」
セト「さぁどうだろうな。俺の行く先を邪魔するようだったから片付けた…それだけかもしれんぞ?」
クヌム「なんでもいいよ、魔神を倒してくれたことは間違いないんだからね」
ハトホル「まぁ、その魔神が現れた原因なんだけどね…」
アヌビス「フフ…まだ生きていたのね」
セト「さて…お前らと世間話している暇はないのでな」
クヌム「セト、どこ行くの?」
セト「行き先をお前に語る必要があるか?」
クヌム「ないよねぇ」
ハピ「あまり不用意にピラミッドを進まないほうがよさそうだよ。誰が設置したのかわからない罠が多いんだ」
ヘケト「まさかその罠…あなたが設置したとは言わないわよね?」
セト「ククッ、俺も舐められたものだ。まさか俺があの稚拙な罠を仕掛けると?」
クヌム「ううん、俺は思わないなぁ。セトは罠に頼らなさそうだなって思ってるし」
ヘケト「その答えが聞けて良かったわ。中途半端に疑いたくなかったの」
セト「俺のことが信用ならんか。…まぁそうだろうな。何せ一度、魔神に身をおとしてまでアアルを手に入れようとしているのだからな」
モンチュ「でももう反省したんでしょ?その時のことはもう関係ないわ!」
ハピ「そうだよ。確かに反逆は良くないことだけど、今更どうしてそんな細かいことを気にするの?」
セト「お前らにはわからんだろう。戦いを宿命づけられた者を真に理解できるのは同じく、戦いを宿命づけられた者だけだ」
バステト「ニャニャ…よくわからないニャ」
???「おらぁ!この程度じゃたりねー!もっとかかってきやがれ!」
???「ウジャト、そっちにいるのは任せた!」
モンチュ「あらっ…?この声は」
セルケト「ホルスお坊ちゃまかしら」
一行が声のする場所へ駆け寄ると、ウジャト様とホルス様がモンスター相手に戦闘しているようだ。数こそ多いが、それほど苦戦はしていない様子である。
ウジャト「雑魚が束になってきやがるぜ、一匹ずつ潰してやるよ!」
ハトホル「ウジャト、ホルス君、大丈夫ー?」
ホルス「ハトホル!?…と皆!」
ネイト「ウジャト、ホルス。ここで戦闘をしていたのか」
モンチュ「でももう直に片付きそうね~、さすがだわっ!」
ウジャト「はん、大した相手じゃねーよ。これじゃ肩慣らしにもなんねーな!」
ネイト「ウジャト、ホルス。ここで戦闘をしていたのか」
モンチュ「でももう直に片付きそうね~、さすがだわっ!」
ウジャト「はん、大した相手じゃねーよ。これじゃ肩慣らしにもなんねーな!」
ホルス「しかし、突然大量のモンスターに襲われたんだ。なんだったんだ…?」
バステト「物騒な話ニャ~」
アヌビス「…あら、クヌム。何をしているの?」
クヌム「…やっぱりあった!」
クヌム様がしゃがみこんで探していたもの。クヌム様の手の中にあるそれは紛れもなく粘土の塊だった。
クヌム「突然モンスターが狂暴化したのは、これのせいじゃないかなぁ…みんな戻っておいで~」
ホルス「…え?」
バステト「ニャ?!粘土が集まって来たニャ!?」
クヌム様が片手に粘土の塊を持ち呼びかけると、周辺に散らばっていたであろう粘土がざわざわと集まってくる。
ハトホル「うわー…なんか気持ち悪いって言うかぞわぞわするね」
アヌビス「クヌムが声をかけたら戻ってくるのね、なぜかしら…暴走していた時はクヌムの命令もきかないのでしょう?」
ヘケト「たぶん、粘土の持つクヌムの力がこの辺りのモンスターに移っちゃったんだと思う…だから、粘土の中にあるクヌムの力がちょうどよく制御できるくらいになってるんじゃないかな」
セルケト「フフ、討伐されたモンスターは気の毒だったわね」
ウジャト「オレには関係ねーことだけどな。邪魔してきたから斬っただけだぜ」
ハピ「……あれ?」
ハピ「セトの姿が見えないんだけど…」
モンチュ「あら?いつの間にはぐれたのかしら…」
アヌビス「つるむつもりはないと言っていたから、放っておけばいいんじゃないかしら」
ホルス「おじさ…セトもいたのか?」
ハピ「さっきまでね…自分の魔神と戦っているところに遭遇したんだ」
クヌム「セトのことだからなぁ…また自分の魔神を倒しに行ったんじゃない?」
モンチュ「あの子、妙に律儀な所あるものね~…自分でばらまいた魔神は自分一人で片づけるつもりなのよ、きっと!」
ホルス「セト…それなら俺らも手伝いに…」
モンチュ「いえ、その必要はないわよ。わざわざ探しに行くこともないわ!黙って信じてあげることも大事だと思うの」
ハトホル「モンチュってばかっこつけちゃってー!」
モンチュ「なんとな~く、気持ちがわからない訳でもないのよね~。アタシだって戦いを司る神だもの」
ホルス「そうだな…ありがとう、モンチュ」
ウジャト「けっ、戦いに理由なんていらねーっての」
ウジャト「けどよぉ…その粘土の塊があるところに手ごたえのある魔神が居るかもしれねぇんだろ?」
クヌム「かもしれないね」
ウジャト「だったら話が早ぇじゃねぇか!ぶっ倒しに行けばいいんだろ?」
ヘケト「魔神が持ってたら困るのよ。でもウジャトが戦ってくれるなら心強いけど…」
ウジャト「オレは慣れ合いとかなよなよっちくて虫唾が走んだ。勘違いすんなよ」
モンチュ「素直じゃないんだからっ!」
ウジャト「気安く近寄るんじゃねぇぞ、叩き斬っちまうからな」
ハピ「まぁ、戦いに関して心得のある神が居てくれるだけでありがたいよ」
ハトホル「そうだねー、…外の様子とかどうなったんだろう」 - 【追跡その四 戦う!砂漠の神々】
外の神々へ状況を伝えるべく、トト様、マアト様、そしてアテン様はエジプト砂漠に立つ。
トト「日差しは緩んでいないようですね、非常にまぶしいです」
マアト「まだ父が張り切っているのね」
アテン「では神を探しましょう、シューは居るかしら?彼に会えると円滑に事が進むわよ」
強い日差しの下、ヒュウと風が砂を持ち上げ運ぶ。神具である大気のロッドを手にしたシュー様が、アテン様らの声を聞きつけ駆け寄ってきたのだ。
シュー「アテン、それにトト、マアト。私を呼んだようだが、何か力になれそうなことでもあるのか?」
トト「シューさん、よかった。駆けつけてくれたのですね」
アテン「シュー、エジプト砂漠の見回りをしてくれて助かっているわ。そんな中、呼び出してしまってごめんなさい。少し力を借りたいの」
シュー「ああ、任せてほしい。一体どんな内容だ?」
トト「エジプト砂漠にいる神様を集めてほしいんです。今エジプトピラミッドにて事件が起きていまして…」
シュー「ピラミッドで?」
アテン「ええ。クヌムの粘土像が逃げ出してしまったのよ、大量にね」
マアト「父とゲブさんはハピくんやネイトさんの代わりに川の管理をしているので、力を借りるべきか悩んでいるの」
シュー「なるほどね…ひとまず、呼び出してみるとしよう。少し時間をくれないか」
シュー様が大気のロッドを振りかざすと風が吹き抜けていく。シュー様は風の力を使い、神々を収集するつもりのようだ。
アテン「ありがとう、シュー。貴方が手を貸してくれると本当に助かるわ」
シュー「君こそ、私を頼ってくれてうれしい。アテンはいつも、自分一人で抱えてしまうことが多いからね」
アテン「そうかしら…でも、本当は自分の力だけで皆を救えればいいのだけど…」
シュー「いいんだ。神であれど、万能になどなれないからね。君のできること、私のできることはそれぞれ違っていいんだ」
しばらくすると、シュー様の呼びかけに応えた神が集まってくる。舞い上がる砂埃はセクメト様だろう。川の管理を任されていたラー様、ゲブ様も近づいてくる姿が見える。
ラー「私を呼んだのはシューだな?相談事があるのであれば私に頼めば間違いないぞ、はっはっは!」
ゲブ「どうも」
セクメト「レウは速いな!一緒に来たゲレグが全然見えないぞ!」
シュー「よし、よく集まってくれた。ありがとう」
マアト「あれっ…お父さん、ゲブさんとも一緒にきちゃったの?」
ラー「何かまずかったか?!」
ゲブ「川の監視のことかな」
ゲブ「川はガチョウに任せてきたから大丈夫」
トト「川はガチョウさんが見守っている…と…(カキカキ)」
シュー「…それで大丈夫なのか?」
???「はぁ、やっと追いついた…」
セクメト「ゲレグー!遅いぞー!」
???「ゲブー!皆も集まってたのね!」
ゲブ「ヌト、来てくれたんだ」
ラー「ゲブとヌトは相変わらず仲睦まじいな!良いことだ!」
アテン「みんな、集まってくれてありがとう」
ヌト「大したことじゃないわ!それでみんなを呼んでどうしたの?」
トト「エジプトピラミッド内でクヌムの粘土像が大量に脱走してしまったのですが、もしかしたらエジプト砂漠にまで逃げ出してしまったものもあるかもしれないんです」
ゲブ「そう言えば、そんなことをハピとネイトが言ってたっけ。だから俺とラーが川を任されたんだけど」
ラー「正直な所、何をどう管理すればいいのかさっぱりだったな!」
アテン「まだ砂漠の方に騒ぎは広がっていない様子ね。一安心したわ」
???「あの…ここでしょうか?神様が集まっているというのは」
トト「ネフェルテム!あなたも駆けつけてくださったんですね」
ネフェルテム「はい。風が呼んでいたので…シュー様だったんですね」
シュー「よく来てくれた、ネフェルテム。今ちょうど皆に情報を共有しているところだったんだ」
セクメト「よっネフェルテムー!」
アテン「…ネフェルテム、その手に包んでいるものは?よければ見せてもらえないかしら」
マアト「え?スカラベじゃないんですか?」
ネフェルテム「はい、構いませんが…こっそりですよ、逃げ出してしまうので」
ネフェルテム様がそっと手の中に包み込んでいるものを見せる。エジプト砂漠の日光に照らされ見えたのは、間違いなくクヌムの粘土像だ。
トト「これ…クヌムさんの粘土像ですね!」
マアト「本当だ!ネフェルテムくん、これどこで見つけたの?」
ネフェルテム「これは…えっと、川の傍で見つけました。ちょうどスカラベ探しをしていた時だったんですけど…」
ネフェルテム「川の中には入りたがらないんです。だから上手く追い詰めて捕まえられたんですが、元気が良くって…すぐ逃げだそうとするんです」
シュー「なるほど…ありがとうネフェルテム。お手柄だね」
アテン「そうなると、クヌムの粘土像は既にエジプト砂漠の中にも流出してしまっていることになるわね」
ヌト「粘土像ちゃんを全員外へ逃がさないってなるとなかなか難しいものがあるわよね」
ゲブ「エジプトピラミッドも隙間が多いからなぁ…どこからともなく砂が入ってきちゃうのは早く修復してもらいたいんだけど」
トト「ネフェルテム、他にも粘土像を目撃していませんか?」
ネフェルテム「残念ながら…ですが、もしも他にも粘土像がいるのだとしたら、探し物なら得意なので僕も力になります」
ラー「なるほどな…粘土像探しか」
ラー「もちろん、私も助太刀しよう!皆が困っているときに手を差し伸べることもまた、私の務めであろうからな!はっはっは!」
ゲレグ「砂やタマゴの殻集めの次は粘土像集めか…」
セクメト「楽しそうだな!なぁネフェルテム、アタシと競争しないか?どっちが多く粘土像を捕まえるか!」
ネフェルテム「いいですね!やりましょう!負けませんよ」
アテン「ゲレグ、貴方は今まで起きた各地の異変を目の当たりにしていると聞いたわ。僕達に詳細を教えてもらえないかしら」
トト「確かに、対策が練られるかもしれませんね」
ゲレグ「教えられることって言っても、大したことじゃねぇんだがな…砂の時もタマゴの殻集めの時も、神の力が混じった物を集めてたんだったな」
マアト「今の事件と同じですよね」
シュー「インドで起きた事件とも同じだな」
ゲレグ「力が多く集まってるところには魔神が寄ってきやすいんだ。粘土像を一か所に集めるのはいいが、それを監視してるやつがいたほうが良いかもしれねぇ」
アテン「なるほど…そう言った役目の人物が必要なのね」
ゲブ「そういう物だったら俺がやってもいいけど。あまり動かなくて済むし」
ヌト「ゲブがやるなら私もその係になるわ!一応天空の神だもの、地上の様子はくまなく見られるわよ」
シュー「私は伝達係として、あまり動き回らない位置にいたほうが良いだろう。粘土像の管理に加えてほしい。粘土像が集まるところなら自然と情報も集まるだろうからな」
トト「ありがたいです。ではゲブさん、ヌトさんが集めた粘土像の管理を、シューさんが粘土像の傍で情報伝達を、他の神で粘土像探し…と言ったところでしょうか」
マアト「いい感じですね!」
すると、突如突風が吹き荒れる。大きな影が地面にうつりこんだことから、神々は空を見上げると神々の上空に大きな魔神が翼を広げ襲い掛かってきた。
ネフェルテム「魔神です…!」
ゲレグ「早いやつだ、ネフェルテムの持ってる粘土像を狙ってきやがったな?」
ラー「戦いか?よし、任せろ!」
セクメト「飛んでる魔神だ!よーし、行くぞレウ!捕まえてやっつけるぞ!」
空を飛ぶ魔神を見据え、神々は戦闘の体勢に入る。
(ボス戦)
第4章 ボス †
羊頭の幻獣 クリオセファル | |
---|---|
HP | 666 |
報酬 | 粘土のかけら、ライトエリクサー(行動力回復) |
遭遇時 | エジプト砂漠の鮮やかな空の下、 大きな影が砂漠に映り込む。 蝙蝠にも似た大きな翼をはためかせ、 魔神は空より攻撃を仕掛けてきた! |
撃破時 | 飛び回る魔神を的確に捉え、 確実に討伐する事が出来た。 この場には実力ある神々が出そろっている。 魔神は相手が悪かったと言う他ないだろう。 |
第5 †
エリア名 | 画像 | 行動 | 経験 | ジェム | その他 |
---|---|---|---|---|---|
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第5 台詞 †
- (ボス戦)
第5 ボス †
第6幕 †
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第6 台詞 †
- (ボス戦)