甦れ!恵方のタマゴエリアデータ のバックアップ(No.17)
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#style(class=table_left)
ほとんどなにもわかっていませんが、作っておかないと迷子になる気がしたので。エリアデータはこちら。必要項目が足りない可能性があります。改変よろしくお願いします。(nameless)
※歩くたびに消費行動力、経験値、ジェムが変動してるようなので、その辺のデータは参考程度に。
※ エリア進行中のメッセージに抜け、間違いがあればコメント、訂正お願いします。
情報提供等 †
わからないことが多すぎるのとデータ量がすごい予感しかないので是非ご協力を。
編集がわからないけど画像がある方はアップロードして画像名を他情報と一緒に添えてください。
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#style(class=table_left)
プロローグ~第1章 †
第1章 台詞 †
- 甦れ!恵方のタマゴ~プロローグ~
吉祥天様、阿多福様の呼びかけに応えた神々が日本神社に集まり、お互いに顔を見合わせる。
年神様、カヨヒメ様、国御柱神様、天御柱神様に加え、この場に駆けつけたのは、大黒天様、毘沙門天様、布袋様、福禄寿様、宇賀神様、アメノウズメ様、サルタヒコ様だ。吉祥天様、阿多福様はまだ戻っていない。
アメノウズメ「ホントにちっちゃいままだね~!どうしちゃったんだろ…?」
毘沙門天「このまま正月を迎えられないとなると、なかなか困ったことになるな」
布袋「他の地域も異変が起きちゃってるんでしょうか?だとしたら大変ですね~」
福禄寿「時間がおかしいのは何かまずいことがあるのかのう?ぐうたら過ごしやすいではないか」
大黒天「福禄寿はそう言うが、正常な時間の流れに戻す必要はあるな。このままではいつ日が落ちなくなるかもわからん」
宇賀神「その通りだね。いつの間にか時間が止まっていた…となってたら笑えないよ」
年神「今の状態が成長が止まってるのか、緩やかになってるだけなのかもわかんないんだよな」
カヨヒメ「でもいつもと比べると明らかにおかしいの…何が起きてるんだろう?」
年神「ちゃんと成長してタマゴに戻れれば大丈夫だと思うんだけどな…力が足りてないのか?」
サルタヒコ「…力……?」
国御柱神「力…そういえば…」
国御柱神「年神が以前魔神に力を奪われたとき…あの時はタマゴから出られなくなっていましたよね」
天御柱神「ああ、そういえばそうだったな…あの時も姿が変わらなかったんだったか」
カヨヒメ「そのときと原因が同じ…なのかな。でも子供の姿から成長しなくなったのは初めてだよね」
年神「そうなんだよな!魔神に捕まったわけでもないし…」
アメノウズメ「最近変な事件多いよね~、この間も神様が行方不明になったり、おかしな砂があちこちにあったり…」
サルタヒコ「…………」
アメノウズメ「ねぇっ、サルタヒコもそう思わない?」
サルタヒコ「…ん?ああ」
アメノウズメ「あれ、サルタヒコ…何か考え事してた?」
サルタヒコ「…いや、大したことではないが」
布袋「なんでしょうか~?教えてくださいよ~」
サルタヒコ「……それだ」
サルタヒコ様が指差す先には、年神様の手のひらの中で光るタマゴの殻の破片があった。
サルタヒコ「それが…年神のタマゴの殻なら……何か、役に立ちそうだな、と…」
大黒天「確かに、年神のタマゴの殻は神具であったな」
???「遅れたわー!皆もう揃ってるの?」
吉祥天「お待たせ~。七福神全員集合だよ~♪」
弁財天「なんか大変なことになってるって聞いたけどどうしたの?」
寿老人「年神が大人にならないって吉祥天から聞いたけど…」
恵比寿「なんや、ほんまにまだちんちくりんやなぁ!」
年神「なんだよー!俺だってほんとは恵比寿よりでっかくなってるはずなんだからな!」
弁財天「大人になった年神、結構身長伸びるものね~」
寿老人「そうそう、年神に見てもらいたいものがあるのよ。これ、見覚えない?」
年神「ん?なんだ?…あ!」
サルタヒコ「……殻、か?」
寿老人「やっぱり年神のタマゴの殻だったのね。殻が地面に落ちてたから拾って……ぷぷっ、からって二回も…」
吉祥天「やだ~!寿老人さん寒~い!」
宇賀神「あはは。寿老人は面白いなぁ」
アメノウズメ「この欠片、結構落ちてるものなのかな?寿老人よく見つけたね~!」
寿老人「すごいでしょ?と言っても、たまたま見つけて拾っただけなの。そう、タマゴの殻をたまたま……ぷっ、クスクス…」
毘沙門天「もう放っておこう」
吉祥天「あれ、阿多福ちゃんはまだ帰ってきてないの~?」
アメノウズメ「うん、まだ…もうちょっと神様を探すって言ってたよ」
カヨヒメ「もうそろそろ戻ってくるかな?」
阿多福様のことを心配しはじめたころ、ちょうど遠目に阿多福様が戻ってくる姿が見えた。コノハナサクヤヒメ様、コノハナチルヒメ様、そしてイワナガヒメ様の姿も見える。
阿多福「あの……遅れて、ごめんなさい」
吉祥天「ううん、待ってないよ~♪コノハナサクヤヒメさん、コノハナチルヒメさん、イワナガヒメさんこんにちは~♪」
コノハナサクヤヒメ「こんにちは。ふふふ、概要は阿多福から聞いたわ」
弁財天「あら、イワナガヒメじゃない!アンタに会うのも久しぶりだわ~」
イワナガヒメ「あ…こんにちは。そ、その…」
コノハナチルヒメ「ちょうどイワナガヒメのお着物に合うアクセサリーを探していた所だったのよ」
アメノウズメ「アクセサリー?あ、キラキラしててカワイイね~!とっても似合ってるよ~!」
イワナガヒメ「ほ、本当ですか…!ありがとうございます…」
コノハナサクヤヒメ「イワナガヒメを着飾るの、とっても楽しいのよね。髪が綺麗だから、髪飾りが何でも似合うのよ」
恵比寿「何の集まりなんかわからんくなってもたなぁ」
カヨヒメ「年ちゃんを元に戻すための集まりだよ」
布袋「そうですね~!恵比寿さん、忘れっぽいんだから~」
恵比寿「アンタに言われとぉないわい」
年神「このタマゴの殻、集まったら一段と力が戻ってくるような気がするぜ!」
国御柱神「年神の力が、なんらかの理由で各所に散らばってしまったのかもしれませんね」
コノハナサクヤヒメ「そういえば、つい先日も赤土地域を中心に似たようなことがあったばかりでしたわね」
コノハナチルヒメ「あのときの事件は片付いたのかしら?日本地域から居なくなった神が少ないから、よく知らないのだけど」
イワナガヒメ「…な、何が起きたのでしょう?わたくしも、あまり詳細を知らず…」
毘沙門天「確か、各地で行方不明事件が発生したのだったな。あの事件は、一応神々が戻ってきたことで終息したと思ったが」
大黒天「日本地域で居なくなったのはタケミカヅチだったか?」
天御柱神「俺も詳しくは知らないが、神が力を奪われてどこか別の次元にとらわれてたんだってな」
イワナガヒメ「べ、別の次元に…?封印のようなもの…なのでしょうか…わ、わたくし、思い出したら震えが…」
恵比寿「うわ!?じ、地震かいな!」
コノハナサクヤヒメ「イワナガヒメ、大丈夫よ。閉じ込められたけれど、封印とは違うって聞いたわ」
イワナガヒメ「そうなのですね…!少し…安心いたしました。もう、あの暗くて何もわからない空間に閉じ込められたくはないです」
コノハナチルヒメ「今はワタシたちが居るから安心して大丈夫よ」
恵比寿「じ、地震収まったんか?」
寿老人「とにかく、他の神様にも聞いてみたほうがよさそうね」
宇賀神「そうだね。ここでたむろっているより賢明かもしれない」
アメノウズメ「それってつまり、他の地域にも出かけてみるってこと?」
寿老人「ええ、場合によってはそうなるかなぁと思うの」
サルタヒコ「……キノコ山や黄泉の国も…見たほうが良いだろうか」
カヨヒメ「ウミサチさん、ヤマサチさんにも相談してみようかな…」
布袋「殻を探すんだったら、人手は多いに越したことありませんよね~」
福禄寿「まさかワシも加わってるんじゃなかろうな…」
布袋「あれっ、福禄寿は殻探ししないんですか?楽しそうなのに」
恵比寿「皆がやったるで!って中でぐうたらしとんのアンタだけやで」
福禄寿「ふむふむ、ではワシは炬燵で寝る係になるかの」
大黒天「うん?海上神社の炬燵ならナビィに頼んで洗濯してもらっているが」
福禄寿「な、なんてことを!」
寿老人「じゃあ殻探し、ワタシたちも頑張りましょ」
年神「みんなありがとな!」
年神「俺もあちこち調べてみるぜ!走り回るのなら自信あるからな!」
吉祥天「手分けして調査するのって、なんだかワクワクするね~!ねっ、毘沙門天さん♪」
毘沙門天「ま、まて。何故俺に振った」
???「ん?みんなで集まって何の話?恋バナ?」
アメノウズメ「あっ、ニニギ!」
国御柱神「ちょうどいいところに来てくれましたね。少しお手伝いをしていただきたいの」
ニニギ「お手伝い?ふーん、田植えかなんか?」
恵比寿「まーた適当言いよる。時期ちゃうやろ」
年神「俺の力が足りなくて時間がおかしくなってるんだ」
ニニギ「あれ?年神ちっさいなー。なんで?」
天御柱神「あのなぁ…」
コノハナサクヤヒメ「今から年神のタマゴの殻を集めることになったのよ。もしかしたら各地に散らばっているのかもしれないから、調査を兼ねてね」
ニニギ「へー、よくわかんねぇけど暇つぶしにはちょうどいいかも」
イワナガヒメ「あ…ニニギ様。ご機嫌いかがでしょうか…その、先日はわたくし、失礼なことを…」
ニニギ「げっイワナガヒメ…えーっとそれについては…」
コノハナチルヒメ「あら、なぜ逃げるのかしら?」
コノハナサクヤヒメ「ニニギだったらちょっと地面にめり込ませたくらい大したことないわよ。気にしなくてもいいわ」
イワナガヒメ「で、ですが…本当に申し訳なく…」
コノハナチルヒメ「ふふふ、彼は丈夫よ。ね、ニニギ」
ニニギ「いや、一応死ぬかと思ったんだけどな!」
ニニギ様が加わり、一層賑やかさが増す一行。まずは、日本地域外にも欠片がないか、年神様、カヨヒメ様、ニニギ様でアメノミナカヌシ様に伺い、他のメンバーは日本神社周辺を調査し、そののちに再度集合することとなった。 - 調査!殻はどこへ?
年神「アメノミナカヌシっていつもどこにいるのかわからないよな。いっつもふらふらしてるじゃん!」
ニニギ「わかるわかる。じーさんだから仕方ないのかな」
???「フム、如何謂ふ事かい」
ニニギ「うわっ出た!神出鬼没すぎるっしょ」
アメノミナカヌシ「可笑しいねえ。小生は、先程から此処に居たのだが」
カヨヒメ「アメノミナカヌシさん、聞きたいことがあるの。お話聞いてくれる?」
アメノミナカヌシ「ヤア、構はないよ。貴君ら、何かを探してゐるやうだが…」
年神「俺のタマゴの殻探してんだ!あちこちに落っこちてるみたいなんだけど…」
カヨヒメ「日本地域だけに散らかってるのか、他の地域にも落ちてるのかわからないかな…」
アメノミナカヌシ「フム。見てみやう。暫し待ち給へ」
ニニギ「あれ、じーさんっていつも地上が見えてるんじゃないの?」
年神「見てるけど忘れちゃうのか?」
ニニギ「あー、なんとなくわかった」
ニニギ「異変があってもあんまり気に留めてないんだな。わかるわー、どうでもいいこととか見てても覚えてないもんな!」
年神「俺の異変はどうでもよくないだろ!」
カヨヒメ「えっと…ふたりとも、静かにしないとアメノミナカヌシさんが集中できないよ」
アメノミナカヌシ「遅くなつたねえ。アヌに尋ねた所、バビロニアにも落ちてゐるやうだ。この目でも確認したが、全地域に散らばつてゐるよ」
年神「えーっ、なんでそんなことに?」
カヨヒメ「とにかく、早く皆にお知らせした方がいいかも…」
ニニギ「アヌって誰?」
アメノミナカヌシ「小生の友人さ。バビロニアへ向かうのなら、話を通しておくとしやう」
年神「バビロニアかー、あんまり行ったことないよな」
カヨヒメ「去年かな?年ちゃん、マルドゥクくんと遊んだよね」
年神「まるどぅく…」
年神「あ!わかった。力が強い神様だ!面白かったなー、風捕まえたりしたやつ!」
ニニギ「よくわかんねぇけど、ミナカヌシじーさんの友達って嫌な予感しかしないわー」
カヨヒメ「じゃあ、年ちゃん。私たちはバビロニアに行ってみようよ」
カヨヒメ「でも、まずは他のみんなに伝えに戻ろう。ニニギさんももう少しお手伝いしてくれる?」
ニニギ「バビロニア行かなくていいなら別にいいけど」
カヨヒメ「よかった、ありがとう」
アメノミナカヌシ「安心し給へ。小生がニニギを見張つてゐるからね」
ニニギ「ひっどいわーちゃんと頼まれごとくらいしますって」
年神「ほんとかー?」
ニニギ「いくらなんでも俺信用なさすぎじゃね?」
アメノミナカヌシ「貴君の口は雲の様に軽いからねえ。貴君の口を介すと、蛇には十も足が有り、魚は宙を泳ぐ生き物なのだらう」
ニニギ「うわ、またじーさんはじまったよ」
その場は一旦アメノミナカヌシ様と別れ、年神様、カヨヒメ様、ニニギ様は日本地域内を調査していたほかの神々と合流し、情報を共有する。
コノハナサクヤヒメ「あら、ちょうどいいところに帰ってきてもらえたわ」
ニニギ「何?」
コノハナチルヒメ「ほら見て。結構見つけたと思わない?」
年神「タマゴの殻だ!」
年神「日本地域だけでこれだけ落ちてたんだな…」
イワナガヒメ「…探せば、きっと…もっとたくさんあるかと思います。日本神社周辺を探しただけですので…」
カヨヒメ「日本地域の探索も、続けた方がいいのかな…」
???「年神、カヨヒメ!助けに来たよ!」
???「おう、年神にカヨヒメ!困ってるって聞いたぜ」
カヨヒメ「あ、ヤマサチさん、ウミサチさん。来てくれたんだ」
ヤマサチヒコ「あっ、ウミサチ!先に来たのはアタシだよ!」
ウミサチヒコ「ヤマサチ?!何でお前までいるんだよ」
恵比寿「うわ、はじまったわ~」
宇賀神「賑やかだね」
カヨヒメ「私と年ちゃんでバビロニアに行ってくるね。タマゴの殻、他の地域にも落ちてるんだって、アメノミナカヌシさんが言ってたの」
アメノウズメ「他の地域にも?手分けして探したほうがよさそうだね~!」
ニニギ「なんでだろなー」
コノハナサクヤヒメ「じゃあ、ワタシたちも他の地域へ出かけたほうがよさそうね」
コノハナチルヒメ「そうね…アヌビスに会いにエジプトにでも出かける?」
イワナガヒメ「え、エジプト…!恥ずかしくない格好をしなくては…」
大黒天「こういったときに顔が広いと助かるな」
宇賀神「そういう大黒天も顔がひろいじゃないか」
天御柱神「国御柱神、どこに行きたいとかあるか?」
国御柱神「ええと、そうですね…」
神様たちはそれぞれ組み分けをはじめる。手分けして各地を調査しに向かうようだ。それぞれの向かいたい地域を述べるなどしながら数分後、ようやく組み分けが決まった。
カヨヒメ「じゃあ、これで問題なさそうだね」
布袋「お出かけするの楽しみですね~、なんだかわくわくして眠れなさそうです」
福禄寿「むにゃむにゃ…おお、終わったかの」
寿老人「ええ、終わったわよ」
弁財天「善は急げよ。早く行きましょう?」
吉祥天「弁財天さん、お酒を飲みすぎちゃだめだよ~♪ねっ、阿多福ちゃん!」
阿多福「……えっ?…あ…うん」
弁財天「大丈夫大丈夫!味見する程度なら問題ないわよ!」
毘沙門天「本当か……?」
サルタヒコ「…………」
ニニギ「サールタヒコ!どこ見てんの」
サルタヒコ「……そこの茂み…何か気配を感じる」
毘沙門天「む。敵か?」
ニニギ「え?そんなのいるの?」
(ボス戦)
第1章 ボス †
日本神社の怪異 牛鬼 | |
---|---|
HP | 2016 |
報酬 | 甘酒 |
遭遇時 | サルタヒコ様の感じた気配。 その相手はこちらの視線に気がついたのだろうか、 突然茂みから飛び出し、襲い掛かってきた! |
撃破時 | 飛び出してきた魔神を討伐するとそのあとからキラリと輝くものが目に入る。 拾い上げてみると…皆で探すこととなった年神様の殻に間違いなかった。 それから、 七福神たちの意見から拠点を海上神社に移し、 タマゴの殻を集めるべく神々は各地に散った。 |
第2章 †
第2章台詞 †
- 探索!バビロニア編
アメノミナカヌシ様の紹介で、バビロニア地域に訪れることになった年神様とカヨヒメ様。荒野を抜け、空高くそびえ立つ塔の前に到着した。
年神「バビロニアって日本地域とは景色が全然違うんだな!」
カヨヒメ「うん、そうだね…こんなに高い塔、日本にはないもの」
???「あ、二人は…」
カヨヒメ「こんにちは。えっと、キングーだよね」
キングー「はい!…えっと、カヨヒメさんと年神さん、ですよね」
年神「よく知ってるな!」
???「前にも会っただろ!」
キングー「あっ、マルドゥク!エンキさんから出されてた宿題やってたんじゃ…」
マルドゥク「それはいいの!後でやるからなっ!」
キングー「本当かなぁ…」
カヨヒメ「マルドゥク、お久しぶりだね。会えて嬉しいな」
マルドゥク「日本から遊びに来たんだろ?」
年神「遊びに来たわけじゃないけどな」
マルドゥク「えーっ、つまんねー!せっかく来たんだから遊んでいけよ!」
キングー「ま、マルドゥク、無理言っちゃだめだろ。何か用があってきたんじゃない?」
マルドゥク「オレは遊びたいのっ!なー、ムシュフシュ!」
ムシュフシュ「フシュ…?」
キングー「ムシュフシュも困ってるじゃないか」
年神「俺も遊びたいけど、他のみんなががんばってるから我慢するんだ。オトナだろ?」
マルドゥク「他のみんな?」
カヨヒメ「うん。今タマゴの殻を探しているの。こんな感じの…」
キングー「あ、綺麗ですね!」
カヨヒメ「これ、年ちゃんのタマゴの殻で、魔神が持って行っちゃったみたい」
マルドゥク「なに?魔神倒しに行けばいいの?」
年神「普通に落ちてるだけのこともあるみたいだぜ」
マルドゥク「じゃあ魔神倒しに行ってくるぜ!」
キングー「ちょ、ちょっと待ってよ!このことはティアマトさんにも伝えた方が…」
マルドゥク「ダメダメ!ティアマトに見つかったら宿題させられちゃうだろっ!」
???「へー、なにがダメだって?」
マルドゥク「えっ…エンキ!?な、なんでここに」
エンキ「なんでってお仕事だよ。どうもはじめまして。年神くんとカヨヒメちゃん…だよね?」
カヨヒメ「はい、はじめまして」
年神「エンキ?って言うのか!よろしくな」
エンキ「さすが日本の神様は行儀いいねー。話はアヌ様から聞いてるよ、タマゴの殻を探してるんだってね」
年神「俺のタマゴの殻なんだ。あちこちに落ちてるって言うから探しに来たんだぜ!」
キングー「エンキさん、僕たちも何か協力できないでしょうか?」
エンキ「そうだねー…人手の要りそうなことだし、アヌ様が助けてあげてって言ってるしね。バビロニア中を探してみてあげるよ」
年神「ほんとか!やったやった!ありがとな!」
カヨヒメ「ありがとうございます。よかったね、年ちゃん」
マルドゥク「なぁなぁ、タマゴの殻探しだったらオレもやりたい!いいだろっ!」
キングー「エンキさん、マルドゥクはまだ宿題をやってないんですよ!」
エンキ「ハハ、やっぱりね。ティアマトにも伝えておこうかなー」
マルドゥク「あーっ!キングーオマエなーっ!」
エンキ「まぁ、今はお客様優先でね。二人はタマゴの殻探しを先にやってくれる?」
マルドゥク「なーんだ!それなら余裕余裕!」
エンキ「当然、宿題の提出時間は厳守でねー」
マルドゥク「げーっ!なんでだよ!」
キングー「やっぱり…」
カヨヒメ「この調子なら、タマゴの殻がすぐに集まるかな?」
年神「俺たちも一緒に探そうぜ!エンキ、どこ探したらいい?」
エンキ「バビロニアの魔塔はマルドゥクとキングーに任せておけばいいんじゃないかなー」
エンキ「一応バビロニア冥界にも行ってみようか?」
カヨヒメ「バビロニア冥界?」
エンキ「そうそう。ちょっとおっかないけどねー」
年神「へへ、俺はそのくらい大したことないぜ!…カヨは大丈夫?」
カヨヒメ「うん、大丈夫だよ」
エンキ「じゃあオレから離れないようについてきてね。入り口までしか行かないから、たぶん大丈夫だと思うけど」
年神「そんなに危ない所なのか?…カヨ、怖かったら手をつないでてもいいぜ」
カヨヒメ「ふふ、ありがとう年ちゃん」 - (ここからバビロニア冥界)
エンキ様の紹介で、バビロニア冥界へ向かう年神様とカヨヒメ様。バビロニア冥界にいる神様は多いものの、冥界自体にはバビロニアの神様でもあまり近づかない土地なため、慎重に進んでいく。
???「あ、誰か来たの!」
???「誰か?あっ、エンキさんだ!」
エンキ「こんにちは、クル、エンビルル。遊んでた?」
クル「ううん、見張りしてるの!」
エンビルル「あたしも!」
クル「あれ?そっちの二人は~?」
エンキ「日本地域からのお客様だよ。こっちが年神くんで、こっちがカヨヒメちゃんね」
年神「よろしくな!えーっと…」
クル「アタチがクルだよ~!この子はゴーレム!おっきいでしょ~」
エンビルル「年神とカヨヒメは何しに来たの?バビロニア冥界に来るなんてめずらしいね!」
カヨヒメ「うん、探し物してるの。タマゴの殻なんだけど…」
クル「タマゴの殻?」
エンビルル「わーっ!綺麗!」
年神「これ、俺のタマゴの殻なんだぜ!あちこちに落っこちちゃってるみたいでさ~…」
クル「大変だね~!冥界にも落ちてるのかなぁ」
エンビルル「あっ!もしかしたら兄ちゃんたちが言ってたやつかも!見たことない破片があったって、エレシュキガル様に言ってたよ!」
カヨヒメ「あっ…!それかもしれないね」
エンキ「できたらそれ、見つけただけ持ってきてあげてくれないかなー」
クル「うん、アタチたちが持ってても仕方ないもんね!」
エンビルル「じゃあちょっと待ってて!今持ってくるから…」
???「いや、その必要はないよ」
エンキ「あ、ニンアズ。ちょうど来てくれたんだ」
ニンアズ「入り口付近が騒がしいと思ったら客人が来ていたんだな。話はなんとなくわかったが、その殻っていうのはこれのことか?」
年神「あっ!そうそう!それ!」
カヨヒメ「いっぱいある…!」
ニンアズ「今日は魔神がよく暴れるって言って、ネルガルがずっと討伐してるんだが…その魔神のどれもが持ってたんだ」
年神「魔神が暴れてるのか?助けに行くぜ!」
エンキ「あ、いや。冥界のことは冥界の神に任せた方がいいよ」
エンキ「うっかり冥界から帰れなくなることがあるからね」
カヨヒメ「そうなんだ…」
年神「日本地域も似たようなのがあったような…」
カヨヒメ「あ、黄泉の国のご飯食べちゃだめなんだよね」
エンキ「ハハ、よもつへぐいだっけな」
エンキ「それはともかくとして…この殻、結構な力が備わってるみたいだな。持ってた魔神が暴れてたって言ってたけど、活性化されてるのかもね」
カヨヒメ「活性化?年ちゃんの力で魔神が強くなってるってこと?」
エンキ「詳しくは知らないけどね」
クル「あ!この間見た砂に近いかもしれないの」
ニンアズ「確かに不安定な感じがするな…持ち主を探してるような」
カヨヒメ「そっか…だから、欠片を持ってる魔神が他の魔神と違うというか…強くなっちゃってるんだね」
年神「元々俺の力なのに…まぁ、取り返せるならいいけどな!」
エンビルル「うん、あたしたちも冥界に落ちてる殻を新しく見つけたら教えるね!」
クル「アタチも、ナムタルたちに伝えてみる!」
カヨヒメ「うん…ありがとう」 - 探索!エジプト編
コノハナサクヤ様とコノハナチルヒメ様、イワナガヒメ様はエジプトに到着した。目指すはエジプト砂漠、そしてアヌビス様である。
コノハナサクヤ「ふふ、アヌビスにあったら乳香を分けてもらいましょう?わざわざエジプトまで来たんだもの。それくらい当然よね」
コノハナチルヒメ「ワタシはエジプトの神たちの稽古の様子を見ることのほうが楽しみだわ。勢いがあってとても見ごたえがあるの」
コノハナサクヤ「チルヒメ、イワナガヒメの前でそういった物騒な話はやめておいたほうがいいわよ。彼女が困ってしまうわ、ねぇ?」
イワナガヒメ「えっ、あ、あの…ど、どちらも素敵だとは思うのですが…まずは年神様のタマゴの欠片を集めなくては…」
コノハナサクヤ「歩いているうちに見つからないかしら?日陰がいいわね。いつもエジプトは暑くて」
コノハナチルヒメ「イワナガヒメの近くなら、うまく影ができているわ。…暑くはないかしら?」
イワナガヒメ「わたくし、暗いよりは明るい方が…落ち着きますの…」
コノハナサクヤ「汗をかかないなんて羨ましいわね…ふぅ、ようやく見つけたわ。アヌビスよ」
アヌビス「あなたたちが来るなんて…今日は女子会の予定、入っていたかしら?」
コノハナサクヤ「突然押しかけてしまってごめんなさいね、用事があったものだから。乳香を分けてくださる?」
イワナガヒメ「あ、えっ…サクヤヒメ様…!タマゴは…」
アヌビス「乳香とタマゴ?」
アヌビス「…フフフ、いいわよ、分けてあげるわ。どちらもちょうどよく手に入ったところよ。タマゴの殻は美容にもいいの。ピラミッドでモンチュと粉にするつもりだったのよ」
コノハナサクヤ「あら、このタマゴの欠片…年神のものではなくて?もう少しよく見せてくださる?」
コノハナチルヒメ「…どうやらそのようね。粉にされる前に見つかってよかったわ」
イワナガヒメ「あの、アヌビス様、この欠片…わたくしたちにいただけないでしょうか…年神様のものなのです…!」
小首をかしげるアヌビス様に説明する。年神様の神具であるタマゴが欠片となって世界中に散らばっていること…そしてそれを手分けして回収していること。
アヌビス「そう…大変な話ね。このあたりの欠片はこれで全部だと思うわ、持って行って?ピラミッドのほうにも散らばっているかもしれないわね」
コノハナサクヤ「ピラミッドに行けるのは有りがたいわ。相変わらずラーは頑張っているのね」
コノハナチルヒメ「エジプトにも雪が降った、なんて聞いたけれど本当かしら」
アヌビス「実際に見ないと信じられないかもしれないわね。ラーは特にこの砂漠ではアテンに張り合っているのよ。フフ…慣れてないとすぐに日に焼けしてしまうでしょうね」
アヌビス様に案内され、エジプトピラミッドへと移動する。
すぐにモンチュ様が迎え入れてくれた。 - (ここからエジプトピラミッド)
モンチュ「あら?んまぁ~!サクヤちゃんにチルヒメちゃん、イワナガヒメちゃんじゃな~い!今日って女子会あったかしら!?」
アヌビス「探し物をしているんですって。タマゴの殻…これに似たもの、ピラミッドで見かけたりしていないかしら?」
ハトホル「あ、それ知ってる!昨日ゲレグが真剣な顔して集めてた欠片じゃない?モンチュも見てたよねっ」
モンチュ「あら~!ゲレグしか見てなかったわぁ!これを拾ってたのね!ゲレグに事情を話したほうがいいかしら?」
モンチュ「ふんふん…こっちねっ!呼んでくるわ~!」
アヌビス「相変わらずの嗅覚ね。バステトも訓練すればそのくらいできるようになるかしら」
イワナガヒメ「バステト様…?」
コノハナサクヤ「イワナガヒメは初めて会うかしら、あそこで寝ているのがバステトよ」
コノハナチルヒメ「福禄寿みたいにぐうたらさんなのよね」
イワナガヒメ「…!バステト様…あ、あの…さ、触ってみても…?」
アヌビス「いいわよ、寝ているから逃げもしないんじゃないかしら」
イワナガヒメ「あ、ありがとうございます…!わ、わ…ふ、ふかふかですね…そっと…」
バステト「ニャ?」
イワナガヒメ「ひゃっ!」
バステト「ブニャ!痛いニャ!寝起きのオイラに何するニャ!」
イワナガヒメ「あ、ああっ…!う、うっかり力が入ってしまったみたいで…!ごめんなさい、大変失礼なことを…!あの…怪我などはされていませんか…?」
アヌビス「そう狼狽えなくても大丈夫よ。ほら、ちゃんと立てているもの。平気じゃないかしら」
バステト「何がニャ!つぶれるかと思ったニャ…」
モンチュ「戻ったわよ~!ほらほらっアンタたちが探してる欠片ってこれじゃない?」
ゲレグ「急に追われて何事かと…タマゴの欠片を集めているのか。何か力を感じて先に集めておいてよかったな。これが本当にその欠片であればだが」
コノハナサクヤ「まさにその欠片を探していたの。手間が省けて丁度よかったわ。ありがとう」
コノハナチルヒメ「力…年神のものかしら」
ゲレグ「また砂みたいな力のあるものが散らばって、妙な事件が起きるんじゃねぇかと思ってよ。持ち主がいるなら安心だな」
セクメト「アタシとレウも見つけたんだ!」
イワナガヒメ「ひ、お、大きな獅子…!」
ゲレグ「うお、ピラミッドが軋むなんてどうしたんだ」
コノハナサクヤ「イワナガヒメ、レウは襲ってきたりしないから大丈夫よ」
セクメト「欠片、結構いろんなところに落ちてたけど、大体全部拾えたんじゃないか?」
ゲレグ「エジプト一帯は、な」
ハトホル「うーんと、つまり他の地域にもあるかもって話?」
モンチュ「十分あり得るわよね~。他の地域…そうそう、こういうキラキラした綺麗なものはミョイネンが黙ってないわよ~」
コノハナチルヒメ「ミョイネン…以前女子会にも来ていた方ね。北欧の神だったかしら」
アヌビス「フフフ…タマゴの殻、とても綺麗よね。アクセサリーに加工するのも楽しく思えそうじゃない?」
モンチュ「いっけない!ミョイネンったら、イルマリネンにお願いしちゃいそうだわ~!」
イワナガヒメ「そ、それは…大変ですわ…!年神様のタマゴが、アクセサリーに…!」
コノハナチルヒメ「北欧にはアメノウズメとサルタヒコが向かっていたかしら。なんでも知り合いがいるとか…」
コノハナサクヤ「うまく合流できるといいわね。ワタシたちはこの欠片を日本に持ち帰りましょう?」
コノハナチルヒメ「それが先決ね。他の地域の様子も気になるけれど、報告を待ちましょう」
ゲレグ「その欠片全部、一気に持ち帰るのか?なかなか量があるが…大丈夫か?」
イワナガヒメ「あ、…お気遣い、ありがとうございます」
イワナガヒメ「…ええ、平気ですわ。わたくし、この程度であれば運べそうです。ゲレグ様のお手を煩わせることもないかと…」
セクメト「レウ、今の見たか!?ひょいって!ひょいって持ったぞ!」
コノハナチルヒメ「さすがに全部は持たせないわよ。少しはワタシにも持たせてちょうだい?」
コノハナサクヤ「そうそう、イワナガヒメの分の乳香もしっかり持って帰るから安心なさいな」
イワナガヒメ「まあ…ありがとうございます…!あの、アヌビス様、この乳香、大事に使わせていただきますね…!」
アヌビス「気に入ってもらえてよかったわ、セルケトにも報告しないといけないわね」
モンチュ「またいつでもいらっしゃいな、カルカデ用意しておくわ~!」
ハトホル「アタシもイワナガヒメともっとお話したいなー!」
イワナガヒメ「!是非、よろしくお願いしますわ…!お話、とても楽しくて…」
バステト「普通に喋ってるニャ…欠片、重くないのかニャ?とんでもない力だニャ~…オイラ危ないところだったニャ…」 - 探索!インド編
所変わって、インドに向かうは宇賀神様と寿老人様だ。意外な組み合わせだと福禄寿様に言わしめたものの、順調に欠片を探している。
宇賀神「インドに向かう道すがら、見つかるかとは思っていたけどこんなにあるとはね」
寿老人「こんなに拾うのは困難かしらね…こんなに困難…ぷっくく…人手が足りないかもしれないわね」
宇賀神「僕は物を運ぶのは得意ではないからね…インドに着いたところでまとめて運んでもらうのもいいんじゃないかな。向こうは力自慢の神も多いしさ」
寿老人「力自慢…といえば、毘沙門天もこちらに呼べばよかったかしら」
宇賀神「大黒天もね。でも、あの二人は仕方ないんじゃないかな。ギリシャに弁財天が行くといって聞かなかったんだからさ」
寿老人「弁財天ったらワインに弱いんだもの…ぷっ、くくくっ…ワインによワイン…ふ、ふふ」
宇賀神「フフ…ワインが目当てなら飲まない選択肢はないだろうからね。その時のために大黒天と毘沙門天を連れて行ってもらったわけだけど」
寿老人「インドに来たのは大黒天の知り合いに会うためよね」
宇賀神「以前は僕も大黒天について行っただけだからね。面白い神が多いよ」
寿老人「ふふ、そう…楽しみね。面白い…尾も白い神様とかいるかしら。ああ、これはミケツカミね」
???「あれっ?ねぇねぇ、もしかして宇賀神?大黒天は今日はいないの?」
宇賀神「今日は僕とこの寿老人だけさ。丁度良かった、ガネーシャ。キミに聞きたいことがあったんだ」
寿老人「ガネーシャというのね。さっそくで悪いのだけど、このタマゴの欠片を見かけなかったかしら?大事なものなのに、無くしてしまって一大事、だわ」
ガネーシャ「わぁー!キラキラしてる!これなら私、さっきちっちゃい欠片を拾ったよ!はいっ!これのこと?」
宇賀神「うん、確かに年神のタマゴの欠片だね。丁寧に包んである…ありがとう。助かったよ」
ガネーシャ「このキラキラ、日本からインドまで飛んできちゃったのかなぁ。お父さんにも聞いてみる?」
寿老人「急に訪ねてシヴァにしばかれないかしら?…今のはわかりづらかったわね」
宇賀神「フフ…ガネーシャの紹介なら大丈夫だとは思うよ。連れて行ってもらえるかな」
大きく頷き快く承諾してくれたガネーシャ様に先導され、インド魔宮へと向かう。 - (ここからインド魔宮)
??「何度も言ってると思うけど、こういういたずらで怪我人増やされても困るんだわ」
???「大丈夫よ!そんなにひどいイタズラじゃないわ。かわいいものよね、シヴァ」
ガネーシャ「あっ、そっか。今日ってダスラが来る日だったね!お父さん、お母さん!お客さん!」
シヴァ「客?…宇賀神か。珍しいな、何の用だ?」
ダスラ「ああ、客来たなら帰るわ。長居するつもりもないんで」
宇賀神「少し待ってもらえるかい?共有する相手は多い方がいいと思うんだ」
寿老人「タマゴの欠片を探してるの。これ…見覚えあるかしら」
パールヴァティ「まぁ綺麗!不思議な力を感じるわ!」
シヴァ「不思議な、というよりもこれは神の力だろう。破壊されていないならば同種の力は一所に集まろうとするはず」
シヴァ「探し物ならブラフマーも辺りをよく見ていると思うが会ってみたか?」
宇賀神「まだインドに到着したばかりなんだ。会えるなら嬉しいな」
ダスラ「この欠片…似たものをカーラネミが拾って集めてるのを見かけたけど」
パールヴァティー「カーラネミが?きっと実験材料にするつもりだわ!こんなに面白いものなかなか見れないもの」
シヴァ「それはまずいのではないか?早々に回収したほうがいいだろう。ブラフマーも呼ぶとしよう」
寿老人「ブラフマーはあたりをブラブラしているのね…ぷっ、ふふ…」
宇賀神「キミは…欠片探しをお願いするには忙しそうだね」
ダスラ「ああ、面倒なんでパスで。とりあえずその瓢箪、カーラネミに悟られないようにしたほうがいい」
寿老人「瓢箪。これのことかしら」
宇賀神「フフ…何か思い出すものがあったのかな」
ガネーシャ「ん?ねぇねぇ、ガネーシャがブラフマーのお面があっちにあるって言ってる!近くにいるかも」
ガネーシャ様の指差す方向、目を凝らすと確かにふわりとお面が浮いていた。
寿老人様は噴き出すが、宇賀神様は気に留めない様子でお面へと近づいていく。
宇賀神「やぁ、キミがブラフマーかな。近くにいるなら姿を見せてくれるかい?探し物を手伝ってほしいんだ」
パールヴァティー「ブラフマーがいるならサラスヴァティーも近くにいるんじゃない?人手は多い方がきっと探しやすいわ!ダスラったら帰っちゃうんだもの!」
ブラフマー「危険なことにサラスヴァティーを巻き込むくらいなら、私が…」
シヴァ「出てきたか。ブラフマー、この者たちの持つタマゴの欠片、どこかに落ちていなかったか?」
ブラフマー「これは…ああ、見てくれるか?サラスヴァティーを襲おうとした魔神が持っていた欠片だ。これと同じ力を感じる…同じものではないだろうか」
ガネーシャ「キラキラ、たくさんあるね!…集まってるみたい?」
ブラフマー「こうして数を集めてみるとはっきりわかるな。引き寄せ合っている…元は一つのものだったのだろう?」
宇賀神「そうだね。年神のタマゴがそう何個もあるはずがない」
シヴァ「そもそもが力を持つ欠片だ。魔神が持つことで活性化し、欠片を持つ他の者を襲っている可能性がある」
ガネーシャ「お父さん、私は平気だったよ?」
パールヴァティー「持っている量にもよるのかも!たくさん集めてみたいわね」
宇賀神「その理屈だと欠片を集めているカーラネミが危ないんじゃないかな」
寿老人「襲われかけたサラスヴァティーのことも気になるわ。まだ欠片を持ってるかもしれないものね」
ブラフマー「…!サラスヴァティーが拾っていたあの粒がこのタマゴの欠片だったか!こうしてはいられない!」
シヴァ「狼狽えてどうした。何か見えたのだな」
ブラフマー「ああ、サラスヴァティーに今まさに魔神が近づいている気配がする!済まない、私は行く!」
寿老人「あっという間に行ってしまったわ」
宇賀神「欠片を持つ魔神であっても、そうでなくても野放しにはできないよね」
(ボス戦)
第2章 ボス †
第3章 †
第3章 台詞 †
- 探索!インド編
サラスヴァティー「ブラフマーさんが来てくれてとっても助かったわ!急に囲まれてしまってどうしようかと思っていたの」
カーラネミ「まったく不躾な魔神だね!実験の最中にやってくるなんて」
ブラフマー「サラスヴァティー、無事か?…怪我がないようでよかった」
パールヴァティー「ブラフマーったら速いんだから。どこにそんな体力があったのかしら!」
シヴァ「まだ欠片は綺麗に残っているようだな。宇賀神、これが目当てだったのだろう?」
カーラネミ「あっ!シヴァ!何をするんだね!せっかく私が集めた材料を!」
寿老人「年神のタマゴの殻を一体どうするつもりだったのかしら…ふふ、壺の顔、面白くて…ふ、ふふ」
カーラネミ「気付いているよ。ここ最近の時間の乱れ、この殻が原因だろう?むふふ、壺ちゃんに入れて~、どういう化学反応を起こすのか…楽しみにしていたのにこの仕打ち!」
ブラフマー「このタマゴの殻は、持ち主の元に返すべきだと思うんだ。持ち主以外が所持し続けていても危険だからね」
サラスヴァティー「ブラフマーさんが言うなら、きっとよほどのことなのね…持ち主の年神さんにお返ししましょう?」
宇賀神「そうしてくれると助かるな。世界各地に散らばっているほんの一部だとしても、彼の力を戻す手がかりだからね」
カーラネミ「ぐぬぬぬ…ならばこの殻の行く末、見届けさせてもらうぞ!せっかく苦労して集めたんだ!」
寿老人「やけに殻に絡んでくるわね、カーラネミがからにから…ぷっ、くく」
シヴァ「これだけ大量の欠片を運ぶのは大変だろう、魔神がまた襲ってこないとも限らない。護衛を兼ねて誰かをつけたほうがいいかもしれんな」
パールヴァティ「そういえばヴァルナが日本に行きたがっていたからちょうどいいんじゃないかしら?」
ガネーシャ「本を読みたいっていってたもんね!」
サラスヴァティー「もしまた欠片を見つけたら、日本に運べばいいかしら?」
ブラフマー「私も共に行こう」
ガネーシャ「私ももっと見つけたい!キラキラ探しなら任せて!」
宇賀神「フフ…心強いな。ありがとう、日本まで安心して戻れるよ」 - 探索!北欧編
深く積もった雪原に足跡が伸びる。雪の森――北欧の地に足を運んでいるのはアメノウズメ様とサルタヒコ様だった。
アメノウズメ「さ、ささ、さっむいね~!サルタヒコ、寒くないっ?」
サルタヒコ「…アメノウズメのほうが、寒そうだが…」
アメノウズメ「うん、すっごく寒い!踊ったら体もあったまるかなっ?は、羽織り持ってきたらよかったねっ」
サルタヒコ「…北欧に知り合いがいると…」アメノウズメ「そうそう!この間、キャメロット城のなんとかパーティーでダンスしたでしょ~?その時もいたんだよっ」サルタヒコ「…あの時…」
アメノウズメ「いたいた!オーディンさーん!トールさんもいるねっ!よかった~」
オーディン「なんじゃ雪の森にいるとは思えん格好じゃぞ!相変わらずフィーバーしとるのう!」
トール「この時期、日本の者たちは忙しくしていることが多いのではなかったか…」
サルタヒコ「…探し物をしている」アメノウズメ「年神のタマゴがバラバラになっちゃって、子供のまんまなの!力が足りないからなんだって~」トール「…ふむ、由々しき事態だな」
アメノウズメ「やっぱり?それで年神の力を戻すためにこれ、探してるとこなんだ~!」
オーディン「タマゴの殻か、ワシも一肌脱ぐかのう!年神の力が戻らんとなったら、カウントダウンもニューイヤーも無しじゃろう?」
サルタヒコ「…時が止まったり、急に進むことも…ありえなくはないと」
オーディン「そりゃいかん!ワシの情報網をもってして、タマゴの殻探しに出陣じゃ!…むむっ?」
オーディン「フハハハ!さっそく見つけたぞ!トール、お主気づかなんだか。そのもじゃっ髪にひっついとるわい!」
トール「何?…冬は静電気が強くてかなわん」
オーディン「ロキあたりにひっつけられたんじゃろ」
トール「そんなわけなかろう!」
アメノウズメ「こんなちっちゃい殻探すなんて大変だよね~、どうしよっかな」
サルタヒコ「……北欧にはタマゴを持つ神がいた」
ーディン「確かにこの力を宿したタマゴのことじゃ、聞いてみるのも手かもしれんわい。お主、言葉少なに周囲をよう見とるんじゃな」
アメノウズメ「サルタヒコってすごいねっ!アタシ思いつかなかったよ~!」
トール「ここから近いのは…サンタの森だな。エオストレたちはどこにいるかわからんが」
オーディン「うむ、イルマタルなら大抵あの森におるじゃろ」
アメノウズメ「ありがとっ!タマゴ探しながら訪ねてみるよ!」
オーディン様とトール様は北欧地域内の別の場所を見回るつもりらしい。
広範囲に及ぶ地道な探索だ。手分けしたほうがいいだろうと、アメノウズメ様とサルタヒコ様はサンタの森へと先を急いだ。
???「モフモフ同盟出動なのです~!」
???「パパが美味しいお菓子をくれたのです!イルマタル様にも分けに行くのです~」
アメノウズメ「わ、ウサギ!…じゃない、ソールとマーニだ!」
???「わかってるって!あっちのニューリッキとかトゥーリッキたちにもあげるよ!僕は別にお菓子になんか興味ないからね!」
サルタヒコ「…タマゴだな」
アメノウズメ「ほんとだ!あの後ろ姿ってエオストレかな?会えるなんて運がいいねっ!ねぇねぇ、キミたち!この欠片のこと知ってる~?」
エオストレ「わ、いきなり何?」
マーニ「わぁ!キラキラなのです!」
ソール「アメノウズメ様、もしかしてモフモフ同盟の応援にきてくれたのですか?」
エオストレ「…なんだ、日本の神か。北欧までようこそ、何しにきたの?」
アメノウズメ「今日はシロウサギ君はおうちでお留守番!あのさ、モフモフ同盟のみんなに助けてもらいたいことがあるんだ~」
マーニ「マーニたちでお役に立てるなら何なりとなのです!」
ソール「ソールもお手伝いするのです~!エオストレもとっても頼りになりますよ!」
エオストレ「えっ僕!?と、当然でしょ?で?何をしてほしいのか言ってみなよ」
サルタヒコ「…年神のタマゴの欠片だ。残りを探している」
エオストレ「年神…って、力がなくてタマゴの中に閉じ込められてた神だよね。僕知ってるよ」
マーニ「エオストレも卵から出られなくて大変だったのです~」
エオストレ「でもこれ欠片だし、外には出れてるんじゃない?」
アメノウズメ「成長できなくて困ってるんだよね、このままだと時間が変なままだって」
エオストレ「ふーん、それで僕を頼りにしてるんだね。しょうがないなぁ」
ソール「ソールたち、イルマタル様のところに行くところだったのです!」
マーニ「アメノウズメ様もサルタヒコ様も、一緒に行くのです~」
???「…騒がしいと思ったら。私に何か用事?」
マーニ「わぁ、イルマタル様~!」
ソール「モフモフの前に、これ!パパからのお土産なのです!いつもソールたちと遊んでくれるお礼なのです!」
エオストレ「別にお茶とか目当てで来たわけじゃないよ。ソールやマーニたちだけで迷ったりしたら心配だしね!」
イルマタル「あなたたちは…」
アメノウズメ「アタシたち?えっとね」
イルマタル様の後について進んでいくと、前方から破裂音が聞こえてきた。
魔神かと身構えるアメノウズメ様とサルタヒコ様を振り返り、イルマタル様は静かに首を横に振る。
???「オゥアアーッ」
???「あ~!また失敗しちゃった~!も、もう一回!お願い!」
???「アンタねぇ!なんであたしに魔法ぶつけてくるのよっ!さてはわざとね!?危うくひっくり返るところだったじゃない!許さないんだからぁ!」
イルマタル「ミョイネン、その欠片の持ち主がきたわ。返してあげて」
ワイナミョイネン「はっ!?ちょっとちょっと、どういうことよぉ!どっさり増やしてイルマリネンにアクセサリー作ってもらう予定なのよ!?」
ロウヒ「持ち主がいたの!?」
ロウヒ「ワイナミョイネン、まさか盗んで…」
ワイナミョイネン「おバカ!何言ってんのよ、あたしがそんなことするワケないでしょっ!?」
サルタヒコ「…これと同じなら、手は出さないでほしい…」
プフリ「平気。放っておいても魔法当たらない」
エオストレ「まあロウヒの魔法だしね」
ロウヒ「ちゃ、ちゃんと練習するわよ!」
プフリ「そうじゃない」
ソール「なんだかざわざわするのです~」
マーニ「キラキラ、少し動いてるみたいなのです!」
イルマタル「…この欠片、力を宿しているわ。欠片自身が魔法を避けたのかもしれない」
アメノウズメ「年神の力かな」
ワイナミョイネン「確かに、この欠片妙な力は感じるのよねぇ。ほんのちょーっとだけど!時空、時間に干渉するような」
エオストレ「欠片だと、力も大したことないのかもね!」
アメノウズメ「元々は年神のタマゴなんだよ~!殻を集めないと年神の力が戻らなくて、新年も迎えられないんだって」
ロウヒ「新年を迎えられない…それって、時間が進まないってこと?」
サルタヒコ「…考えられなくはない」
ワイナミョイネン「なんですって!?せっかくニューイヤー衣装イルマリネンに頼んでるのに、着れなくなっちゃうの!?そんなの絶対イヤッ!」
マーニ「殻を集めるのです!」
ソール「みんなでお手伝いするのです~!」
ワイナミョイネン「殻集めね、任せなさい!北欧中の殻を見つけてやるわぁ!…あらっ?似た気配が近づいてきたわよ!こっちね!」
サルタヒコ「殻の気配だけじゃない…気を付けたほうがいい」
(ボス戦)
第3章 ボス †
執念と深淵の口 スコル | |
---|---|
HP | 6503 |
報酬 | 紅白のお神酒 |
遭遇時 | 静かに近寄る魔神の狙いは、 明らかにタマゴの殻なのだろう。 その隙にワイナミョイネン様がカンテレを取り出し、歌で魔神を眠らせる。 討伐するなら今! |
撃破時 | 眠ってしまった魔神を討伐するのは容易い。 とどめの一撃を加えると、魔神はあっという間に霧散して消えてしまった。 そしてその跡からは、大量の欠片が星のように輝いていた。 |
第4章 †
第4章 台詞 †
- 探索!北欧編
ワイナミョイネン「オゥウウ…ぐすっ!はぁ~やっぱりあたしの歌って最高ね!アンタ達もやるじゃない、でかしたわぁ!見て見て、タマゴの殻こーんなにあるわよぉ!」
アメノウズメ「すっごく素敵な歌だね~!」
アメノウズメ「アタシとっても踊りたくなっちゃった!」
ワイナミョイネン「でしょでしょ~?美声の麗しき大賢者ミョイネンちゃんって呼んでもいいのよ!」
ロウヒ「これで全部かしら?」
エオストレ「一仕事したし、休憩してもいいよね」
イルマタル「…まだあるわ。森の奥はまだ見ていないでしょう」
アメノウズメ「じゃあもう少し探してから戻ろ?オーディンさんたちとも合流したいし!」
サルタヒコ「…ああ」 - 探索!ケルト編
ケルト地域に赴くのは阿多福様、吉祥天様の二人だ。殻集めはもちろんだが、ケルト地域のきらびやかなドレスが目当てで選んだようだ。ケルトの神々に会えることを祈りながらケルト狭湾を道なりに進んでいく。
吉祥天「阿多福ちゃん、ケルト地域のドレスみるの楽しみだね~♪」
阿多福「う、うん…でも…タマゴの殻も集めなくちゃ…」
吉祥天「大丈夫、大丈夫っ!見つけたら集めよ~!」
???「まぁ!可愛らしいお客様ね!日本の神様かしら…?」
吉祥天「あっ、阿多福ちゃん!ケルトの神様がいるよ~!こんにちは~!」
阿多福「ひゃっ!こ、こんにちは…」
???「フフ、こんにちは。初めてお会いするわね」
吉祥天「わたしはね~、吉祥天って言うの!この子は阿多福ちゃんって言うんだよ~♪」
阿多福「よ、よろしくお願いします…」
???「私はボアーンよ。こちらの女神はダヌというの」
ダヌ「ふふっよろしくね!」
吉祥天「優しそうな神様に会えてよかった~!ケルトには怖~い神様もいるってきいてたから…」
ボアーン「誰のことかしら…」
ダヌ「みんな優しくてかわいい神様がいっぱいよ~!」
ダヌ「それで、二人は一体何の用事でケルトに来てくれたのかしら?もしかして、私の演奏を聞きに?」
吉祥天「ううん、違う~!」
ダヌ「そ、そうなのね…」
ボアーン「ダヌったら相変わらずね」
阿多福「あ、あの……タマゴの殻…探してる…ん、です」
ボアーン「タマゴの殻?」
吉祥天「そう!年神くんのタマゴの殻を探してるの~!きらきらってしてて綺麗なんだよ♪」
ダヌ「きらきらっとしてて?」
ダヌ「もしかして、これかしら?」
阿多福「あ…!そ、それ…!」
吉祥天「ダヌさんすっご~い!どこで見つけたの?」
ダヌ「ええっと、確かフィドルを弾きながら歩いてたときだったから…」
ダヌ「あちらの森の方ね!」
ボアーン「あちらの森って…怪しい森じゃないかしら。困ったわね…道に詳しくないと迷子になるわ」
ダヌ「あ、あら?そうだったかしら…気にしてなかったわ…」
吉祥天「ダヌさんって、カンがいいのかな~?迷子にならないで出てきたってこと?」
ボアーン「ダヌはケルトの大地を作ったから、きっと迷わないのね」
ダヌ「そうね!多分そうだわ」
吉祥天「それじゃあ、怪しい森は阿多福ちゃんと二人で行ってみるね!」
ボアーン「ちょ、ちょっと待って。さすがにそれだと迷子になってしまうから、案内役を探してあげるわ」
ダヌ「そうね!それがいいわ。私は道を知っているわけではないもの…」
阿多福「あ…ありがとう、ございます…!」
ボアーン「あの森に詳しいとなると…オイフェやマクリルかしら?」
ダヌ「怪しい森には魔法の材料になる不思議なものがあるものね。エーディンとミディールもよく歩いていたと思うわ」
吉祥天「エーディンさんも?わぁ~エーディンさんのドレス見たいな~♪」
???「大変、誰かに伝えないと……あっ!」
ダヌ「あら?アリアンロッドだわ!」
吉祥天「アリアンロッドさん?こんにちは~!」
阿多福「こ、こんにちは…!」
アリアンロッド「よかった!みんな集まって…あ、あら…?はじめまして…日本の神様?」
ボアーン「吉祥天さんと阿多福さんだそうよ。用があってケルトに来たそうなの」
アリアンロッド「そうだったのね!ようこそ、ケルトへ!」
吉祥天「よろしくね~♪」
阿多福「え、えっと…よろしくお願いします…」
アリアンロッド「…って、悠長なことを言っていられないのよ!おお、なんと言うことでしょう…!」
吉祥天「突然仰々しい喋り方になっちゃった。落ち着いて~!」
ダヌ「ふふっ、いつもどおりだから大丈夫よ!」
ダヌ「でもアリアンロッドが焦るなんて何かあったのね。どうしたの?」
アリアンロッド「それが、時の流れが著しくおかしくなってしまっているの…!時空の魔神が現れたときの比じゃないわ」
ボアーン「アリアンロッドは時を司る女神なのよ」
阿多福「あ…もしかして…」
吉祥天「年神くんが関係してたりするのかな~?」
アリアンロッド「年神?あっ、日本の年を司る神様ね!何かあったの?」
吉祥天「うん!えっとね~…」
吉祥天「年神くん、今頃は大人になってるはずなのにまだ子供の姿のままなの。なんでだろうね~って!」
阿多福「あちこちに…タマゴの殻落ちてるの…関係あるのかなって……」
アリアンロッド「そ、そうだったのね…!」
アリアンロッド「刻まれし大いなる時…針の動きが、今まさに止まろうとすることもあれば、気づけば何倍もの早さで動いていることもある…そんな不安定な状態です…あぁ、恐ろしい…!」
ダヌ「それ…結構大変な状態ね!」
ボアーン「ダグザとスカサハには事情を伝えて、今日の飲み会は別の日程にしましょうか」
ダヌ「うんうんっ!それがいいわ!それに二人だったら協力してくれそうだもの」
阿多福「えっ…す、すみません…」
吉祥天「わぁ~!心強い~♪」
ボアーン「困ったときはおたがい様よね」
アリアンロッド「私もグウィディオンとヴァハに伝えに行くわ!あなた方の旅路に祝福があらんことを…!」
吉祥天「すごーい!女神っぽ~い!」
ボアーン「アリアンロッドったら、言いたいことが言えてなんだか嬉しそうね」
アリアンロッド様の姿が見えなくなったころ、突如砲撃の音が鳴り響く。その方向へ顔を向けるとちょうど怪しい森の方角で煙が立ち上っているところが目に映った。砲撃の音は鳴りやむ気配がない。
ダヌ「もーっ!なに?!大きな音がしたと思ったら…!」
ボアーン「誰かが交戦してるのかしら…砲撃演習の予定はなかったはずよ」
吉祥天「阿多福ちゃん、大丈夫~?」
阿多福「う、うん…びっくりしたけど、大丈夫…」
ダヌ「砲撃演習?…大砲使ってるなら、ヌアダ達かしら!」
ボアーン「私が様子を見に行ってくるわ。皆は危ないからここで待ってて」
吉祥天「え~、怖いけど吉祥天も様子見に行ってみたいな~!」
阿多福「み、見に…行くの…?」
吉祥天「だって~ケルトの神様が戦ってる所見に行ってみたいし~…」
ダヌ「ま、待って!音が近づいてるような気がするわ。ちょっと離れた方がいいかも…」
阿多福「…えっ?お、音が…?」
(ボス戦)
第4章 ボス †
絶望の牙 クロウ・クルーアッハ | |
---|---|
HP | 4532 |
報酬 | 丸もち |
遭遇時 | 砲撃の音と共に、何かが走り寄る音も響き渡る。 不穏な気配。 招かれざる客が近づいてきていることは明らかだ。 |
撃破時 | 動きはすばやかったものの、 もともと手負いだったのだろう。 一度の攻撃で仕留めることができた。 広がる青紫色の森から、何者かが近づいてくるが… どうやら、追っ手ではなく頼もしい神々のようだ。 |
第5章 †
第5章 台詞 †
- 探索!ケルト編
ヌアダ「怪我はなかったかい?何事もなく仕留められて良かったよ」
ネヴィン「ふふん、見たか?私の武勇を!」
ダヌ「突然だったからびっくりしちゃった!一体何があったの?」
ヌアダ「いや、何てことはないよ。少し太ったネズミを退治しただけさ」
ボアーン「太ったネズミね…よく言ったものだわ。なぜ太ってしまったのかしら?」
吉祥天「阿多福ちゃん、こっちこっち!タマゴの殻がいっぱい!」
阿多福「あっ…!ほんとだ……」
ヌアダ「客人が居たか。これは失礼したね」
ディアン・ケヒト「…ふむ、なるほど…?これが原因ですか。興味深いものです」
吉祥天「あ~っ!それ吉祥天が先に見つけたのに~!」
ディアン・ケヒト「なんです?これに何か用があるのでしょうか」
阿多福「ひっ……き、吉祥天ちゃん……」
ネヴィン「ディアン、それはなんだ?この私でも見たことがない!説明してくれないか」
ディアン・ケヒト「何かの殻でしょうね。しかし、ただのゴミとは違う…おかしな力を秘めているようです」
吉祥天「それ、年神くんのタマゴの殻なの!」
ダヌ「あちこちに落ちてしまってるのを集めているんですって!ディアン、それは二人に返してあげてくれない?」
ヌアダ「あちこちにねぇ…ケルトにもまだ落ちているのかもしれないと」
ディアン・ケヒト「やだなぁ、誰も非力な神からこれを奪うなどとは言ってないじゃないですか」
ディアン・ケヒト「しかし…ククッ…どういたしましょうか。そのまま返してしまうのには…ねぇ、ミアハ」
阿多福「!……き、吉祥天ちゃん…ほ、骨が動いて…み、見ちゃった……」
吉祥天「え~?!骨?!そういうファッションなの~?やだ~!」
ヌアダ「ははは…そのくらいにしてあげなさい。お嬢さん方が怯えてしまっているよ」
ディアン・ケヒト「ククッ冗談ですよ。こんなもの私には必要ありませんからね」
ネヴィン「ディアンは顔が怖いからな。しかし、知識においては私も一目置いているんだ!特に医術に関してはダーナ神族随一だぞ!私は信頼している」
ネヴィン「諸君、このタマゴの殻?を集めているのであれば我々ケルトの神々も助太刀しよう。ヌアダ、構わないな?」
ヌアダ「やれやれ…仕方がない。この事件はさすがに他人事では済まなさそうだからねぇ…」
吉祥天「盗んじゃだめだよ~!」 - 探索!中国編
所変わって組み分けの関係で、単身中国地域に向かうこととなったニニギ様。日本地域から近く、寒すぎない地域ということで選んだらしいが…?
ニニギ「中国山脈って言うだけあって歩くのしんどいなー…なにこれ?岩山ばっか」
???「日本の神様かしら?」
ニニギ「んー…?あっ、中国地域の神様?」
???「ええ…わたくしはジョウガですわ」
???「私はジョカと申します。ちょうど二人でくつろいでいた所よ」
ニニギ「いや~単身で来てよかったー!美人な女神様に囲まれちゃうなんてツイてるかも」
ジョカ「まぁ、口が上手ね!中国にはどういった用事で来たのですか?」
ニニギ「えーとまぁ、大したことじゃあないんだけど」
ニニギ「これ、おねーさんたちは見覚えない?キラキラひかってるタマゴの殻ね」
ジョウガ「タマゴの殻…?ですが、普通のものとは違うようですね…」
ジョカ「キラキラ光っているのですか?…本当だわ、とても綺麗!」
ジョウガ「…なんでしょう?このタマゴの殻…少し力を感じるのですが…」
ジョカ「そうですね……あっ!あぶない!」
ニニギ「ぐえっ!?」
ジョカ様がいち早く何かの気配に気づき、ニニギ様を突き飛ばす。ニニギ様がその場を離れた数刻後、魔神による攻撃だろうか…突然岩が降って来たのだ。
ジョカ「危ない所でした…!この場に留まっていたら、ぺしゃんこになっている所です」
ジョウガ「あ…あの…?先程の日本の神様はどちらへ…」
ジョカ「…あら?姿が見えないわ…どこへ行ってしまったのかしら…」
ジョウガ「ジョカ様の力が強く、吹き飛ばされてしまったのでしょうか…」
ジョカ「ま、まぁ…!私ったらまた…すぐに探さないと!彼はきっと、フッキほど丈夫じゃないわ。大怪我をしていたら大変よ」
ジョカ様に突き飛ばされてどこまで吹っ飛んだのだろうか。ニニギ様は中国山脈の一角の、とある山の岩肌に、見事にめり込んでいた。
???「だぁれ~?僕のおうちに遊びに来たのぉ?お薬いるぅ?」
???「ちょっと神農。そんなやつ放っておいて、僕との用事を先に済ませてよ」
???「おお、何やら騒がしいねぇ…どれ、見に行ってみるかい」
神農「霊亀~、僕も行くぅ!あはは!楽しそぉ~」
霊亀「申公豹、君はどうする?何、見に行くだけさね。そう時間はかからんよ」
申公豹「本当?僕の用件済ます方が早いと思うけど」
ニニギ「……う、うぅ」
神農「あっ!生きてる生きてるぅ!よかったねぇ~!お米の妖精さんかなぁ?」
霊亀「ほう、空から日本の神がやってくるとはなぁ。今の時代は違うのだなぁ」
申公豹「はぁ…どう見ても事故現場でしょ」
ジョウガ「確かこちらの方に…」
ジョカ「この方向は神農の家ですね。…あ!あそこ!神が集まっているわ」
霊亀「おや、客人とな」
神農「ふえ?お客さまぁ~?」
ジョウガ「お邪魔いたします…!こちらに迷い人は…」
ニニギ「ん…?お、俺生きてる!」
ジョカ「よかった…!見たところ無事そうですね…」
霊亀「読めたぞ。ジョカが飛ばしたのだな?どこから飛ばしたのかは知らんが、たまげたなぁ」
神農「すっご~い!丈夫だねぇ!」
ジョカ「失礼を働いてしまって申し訳ありません…怪我がなさそうで何よりです。念のため神農に診てもらったほうがいいわ」
ニニギ「えっ?あっ…怪力……なんかデジャヴなんですけど」
ジョウガ「日本にもジョカ様のように力の強い神が居るのでしょうか…」
ニニギ「…っていうか、なんで突き飛ばされたんだっけ」
ジョカ「ええと…上から岩が降ってきて…それまではタマゴの殻の話をしていたのよね」
神農「タマゴの殻~?」
申公豹「タマゴの殻ねぇ…」
申公豹「もしかしてそれってこれのことだったり?」
ニニギ「あ!それだ!助かるー、えっとおにいさ…?」
申公豹「…どう見ても男でしょ」
ニニギ「いやぁそうなんだけどさあ…なんでピンヒールなの」
申公豹「あんたには関係ないでしょ」
霊亀「ふむ、よく見せてくれんかなぁ。…結構な力を秘めているようだが」
ニニギ「俺もよくわかってねぇんだけど、年神のタマゴなんだって。集めろって言われて集めてるんだけど」
申公豹「ふぅん…」
神農「それねぇ、僕も持ってるぅ!ほら~!」
ジョウガ「乳鉢の中に入って…!」
ジョカ「危ない所でしたね。お薬になってしまうところだったわ」
ニニギ「あっぶねー!これでつくったお薬とか飲みたくねー!」
霊亀「うむ。お薬にしなくて懸命なようだ。この殻の持つ力で活性化…ならいいが、制御できず凶暴化することも考えられるよ」
ニニギ「凶暴化?!こわっそんなこわいもん集めてたのかよ」
霊亀「ひと欠片では大した力は持たないがなぁ」
申公豹「ふーん、そうなんだ…フフ、そっか。じゃあ僕はちょっと先にお暇するね」
神農「ええ~っ、帰っちゃうのぉ?」
ニニギ「急に笑いはじめてどうしたの?おなかでも痛い?」
申公豹「ううん、別に。飽きたからだよ」
申公豹「じゃあ、さよなら…健闘を祈るね」
ニニギ「あいつっていつもああなの?」
ジョカ「え?ええ。そうね」
ジョウガ「なんだか嫌な予感がいたします…」
ジョカ「!待って。禍々しい気配を感じるわ。気をつけて!」
ニニギ「禍々しい気配?」
霊亀「うむ。魔神かねぇ…どれどれ、どっこいしょ」
ニニギ「はぁ?魔神?」
(ボス戦)
第5章 ボス †
中国山脈の怪鳥 陰摩羅鬼 | |
---|---|
&ref(): File not found: "中国山脈の怪鳥 陰摩羅鬼.jpg" at page "甦れ!恵方のタマゴエリアデータ"; | |
HP | 7551 |
報酬 | 大福餅のセット |
遭遇時 | ジョカ様らの目線の先には魔神の姿が見えた。 岩を崩しながら向かってくるそのさまは、 正気を失っているようにも見える。 ニニギ様が突き飛ばされる原因となったのも、 この魔神かもしれない。 |
撃破時 | 動きがパターン化されているのか、簡単に討伐することができた。 しかしなぜ正気を失うような動きをしていたのだろうか… 討伐したその跡から、光を反射して輝く破片が見えた。 |
第6章 †
第6章 台詞 †
- 探索!中国編
神農「わぁい、肥料だ~!埋めちゃお~!」
ジョカ「神農、ちょっと待って。それがタマゴの殻ではありませんか?」
神農「ふえ?埋めちゃだめなのぉ?」
霊亀「さっきの乳鉢に入れていたものと同じものだよ」
神農「あっ!あ~!じゃあお薬にしよっ!」
ジョカ「お薬にすると危ないって先程霊亀が言ってましたね」
ニニギ「えっ…天然のアホなの?」
ジョウガ「神農様、そういえば…先程わたくしたちに見せてくださった殻はどこで手に入れたのです?」
ニニギ「神農様…?!偉いの…?!」
神農「? えっとぉ…さっきのはねぇ…あっ!し、し…」
霊亀「申公豹かな?」
神農「そう!申公豹がくれたの~えへへ」
ジョカ「申公豹が…」
霊亀「うぅむ、くさいねぇ。申公豹が神農にタマゴの殻を渡したと…先程の魔神も殻を落としたし、自分でも持ち歩いていたかねぇ…」
ニニギ「え?なんで?何かおかしなことあった?」
ジョカ「申公豹って、他の人を困らせるのが大好きなんです」
霊亀「邪仙とまで呼ばれてしまっているくらいだから相当だねぇ」
ニニギ「ええ…さっきまで仲良くしてたじゃん。あのオネエっぽい格好してたやつっしょ?いい匂いした」
ジョウガ「ですが、魔神に関しては彼が原因とは言い切れませんわ…疑うのはやめましょう?」
ジョカ「とはいえ、申公豹がタマゴの殻を集めているのであればそれを回収した方が早いかもしれませんね」
霊亀「そうさなぁ。それと、まだ拾ってない分が落ちているかもしれん。神農、集めてくれないかい?」
神農「タマゴの殻~?いっぱい集めるぅ!」
神農「タマゴの殻はねぇ…例えば、こういうところに…ほら~!あった~!」
霊亀「神農は普段から野山を歩いて植物の採集をしているから、探し物は得意なのよ」
ニニギ「へ、へぇ~…そうなんだ…」
ニニギ「そうだ。あいつピンヒールはいてるから、足跡ついてんじゃね?ほら」
ジョカ「冴えてますね!では私はこの跡を追います。えっと…」
ニニギ「あれ?名乗ってなかったっけ。ニニギだよ」
ジョカ「ありがとうございます!ニニギもついてきてくれませんか?」
霊亀「儂は中国の他の神々に共有するとしよう。ニニギよ、また吹き飛ばされんようにな」
ニニギ「げえっ…」
ジョカ「さ、さすがに二度は吹き飛ばしませんよ!」 - 休憩!海上神社
神々が様々な地域に散らばる中、日本地域内を探索することとなったのはウミサチヒコ様、ヤマサチヒコ様の二人だ。…お互い協力するというよりかは、張り合うようにタマゴの殻を集めている。
ヤマサチヒコ「別にウミサチが残ることなかったんだよ。そんなにアタシが気に入らない?」
ウミサチヒコ「馬鹿言ってんじゃねぇよ!おまえが一人で突っ走って回りに迷惑かけちまう前にだな…」
ヤマサチヒコ「だから!そういうのやめてってば」
ナビィ「あ、ヤマサチヒコ様、ウミサチヒコ様~!海上神社に着いたのですね!」
ヤマサチヒコ「あっ、ナビィ!」
ウミサチヒコ「何してんだ?洗濯か?」
ナビィ「はい~!大掃除のお手伝いです~!」
ナビィ「お話は聞いてますよ~、年神様のためにがんばっているそうですね!」
ヤマサチヒコ「もちろん!…あれ、そこに居るのは…」
アメノミナカヌシ「ヤア。彼方此方走り回つて疲れただらう。少しは休むと良い」
ナビィ「へっ?アメノミナカヌシ様?…ひゃあ!本当です~!い、いつの間に!?」
アメノミナカヌシ「大掃除だよ。カミムスビに追ひ出されてねえ…」
ウミサチヒコ「の、のんきだなぁ!」
ナビィ「あ!そうだ!ナビィ、お掃除中に見つけたんです~♪タマゴの殻、いっぱいですよ!」
ヤマサチヒコ「ほんとだ!すごいよナビィ!」
ウミサチヒコ「海上神社にこれだけあったってことか?随分だな」
ナビィ「そうなんです~!海上神社を隅々までお掃除したので、たぶん見つけた分は集まってる…と思います!」
ウミサチヒコ「すげぇじゃねぇか!」
アメノミナカヌシ「さうだねえ。ナビィはよく働いてゐるよ、小生も見てゐた」
アメノミナカヌシ「しかし、魔神や魔物が持ち去つてしまつた分も多い。其の点に関しては、ナビィは些か力不足だつたやうだ」
ナビィ「すみません~…逃げられちゃいました…」
ヤマサチヒコ「仕方ないよ、これだけひとりで集めてるなら十分すごいと思うし!」
ヤマサチヒコ「ほら、アタシが集めた分はこのくらいなの。いくつかウミサチに持ってかれちゃったけどさー」
ウミサチヒコ「おまえなぁ。俺がいつそんなみみっちぃことしたよ?」
ナビィ「お、お二人とも落ち着いてください~!」
アメノミナカヌシ「貴君らは未だ若いものだなあ。オヤ。このきなこ餅、甘いねえ」
ナビィ「おいしそうですね~♪…ってそのきなこ餅、いつの間に?!」
ヤマサチヒコ「きなこ餅はともかく、他の神様はまだここに来てないんだね」
ウミサチヒコ「海上神社で待機するかもう少し日本地域を回ってくるか悩むな」
アメノミナカヌシ「急いても良い事はないよ。暫く待ち給へ。きなこ餅は布袋からの差し入れだ」
ウミサチヒコ「お、おう…じゃあちっとは休憩しとくかな」
ヤマサチヒコ「えっ、この非常事態に!?」
ウミサチヒコ「体を休めるのも大事だぜ。それに入れ違ってもいけねぇしな」
ナビィ「アメノミナカヌシ様、海上神社に誰か向かってる神様はいるのでしょうか?」
アメノミナカヌシ「さうだなあ。その餅を食ひ終はる頃には貴君らの目にも届くだらう」
ヤマサチヒコ「そ、そっか…じゃあ休憩するよ!」
アメノミナカヌシ様に勧められ、きなこ餅を食べながらしばし休憩することとしたヤマサチヒコ様とウミサチヒコ様。ナビィも同じように並び、きなこ餅を堪能している。そして、きなこ餅を食べ終わる頃…
年神「誰かいるか?帰ってきたぜ!」
カヨヒメ「タマゴの殻、たくさん見つかったよ」
ヤマサチヒコ「あっ!年神、カヨヒメ!」
ウミサチヒコ「よく帰ってきたな!タマゴの殻もそんなに…よく持ってこれたな」
年神「大丈夫!俺は力が強いからな!ほら、片手で持てるんだぜ!」
ナビィ「本当です~!年神様、どんどん力強くなっていきますね~♪」
年神「だろ?この調子でもっともっと強くなるんだ!」
カヨヒメ「タマゴの殻が集まったから、その分年ちゃんに力が戻ってきているのかもしれないね」
ヤマサチヒコ「そっか…!よかった!アタシたちが集めた分も合わせてみようよ」
ウミサチヒコ「そうだな、どのくらいの量になったのか確認しておくか」
ウミサチヒコ「この辺りの分はナビィが結構集めてくれたんだぜ!」
年神「ナビィすげぇ!ありがとな!」
ナビィ「喜んでもらえてよかったです~♪」
アメノミナカヌシ「フム、力が集まつてゐるのを感じるよ。よく探してきたものだなあ」
ヤマサチヒコ「年神とカヨヒメってバビロニアに行ってきたんだっけ?誰かに会ったりした?」
年神「マルドゥクとかキングーとか、あと…エンキって神様にバビロニア冥界案内してもらったぜ」
カヨヒメ「バビロニア冥界にも、神様いっぱいいたね」
ウミサチヒコ「親切な神が多くてよかったな!…よし、休憩したし、俺はそろそろ日本海峡の方に行ってくるか」
ヤマサチヒコ「じゃあアタシはキノコ山に行くよ。やっぱ山が一番歩きやすいね!」
ナビィ「ナビィはここでお留守番してますね~!」
ナビィ「もしかしたら、他の神様も戻ってくるかもしれませんし…このタマゴの殻を見張ってないと、誰かに盗まれちゃいそうで…」
アメノミナカヌシ「小生も今は外に出る気分ではないのでなあ」
カヨヒメ「私たちはどうしようかな…」
年神「あ、まだ誰も行ってない地域あるよな?そこ行ってくるか!」
カヨヒメ「アイヌ地域と赤土地域…だっけ。そうだね、そうしよう」
ナビィ「気をつけてくださいね~!」
海上神社をナビィ、アメノミナカヌシ様に任せ、再度探索に向かうこととなった年神様、カヨヒメ様、ウミサチヒコ様、ヤマサチヒコ様。年神様、カヨヒメ様は別の地域へ、ウミサチヒコ様、ヤマサチヒコ様は再び日本地域の探索へ向かう。 - 探索!アステカ編
一方、アステカの地に向かうのは国御柱神様と天御柱神様だ。風に乗ることで比較的遠方へ赴きやすいことを理由に名乗り出た。
天御柱神「年神のタマゴの殻がこんなところまで来てるかどうか、怪しいけどな!」
国御柱神「そうですね、それでも見ておくに越したことはありませんよ。アメノミナカヌシの話では、全地域に落ちているということでしたから」
天御柱神「それはそうなんだが…おっと?」
???「そなたら、アステカに何用か」
国御柱神「その美しい鷹の姿…イツパパロトルさんですね。お噂はかねがね。私は国御柱神と申します、日本から参りました」
国御柱神「探し物をしているのです…これに見覚えがあれば、お教えいただけませんか?」
天御柱神「うちの年神のやつ、こいつがなくて成長できなくなってんだ」
イツパパロトル「この時期はるばる日本から来るとは、よほどの大事だとは思うたが…よかろう」
イツパパロトル「年神と言えば、成長することで一年を担う神と聞いておる。このまま成長せなんだら、我がアステカの皆々にも影響が出ようぞ」
国御柱神「きっともう少しずつ影響が出始めているのではと思います…日没が早いと感じたことなどはありませんか?」
天御柱神「実を言うと、神無月…十月あたりからどことなくおかしいとは感じてたんだよな」
イツパパロトル「なるほど、あの頃か。…我に着いてまいれ」
鷹姿のイツパパロトル様を見失わないよう、国御柱神様と天御柱神様も風に乗ってアステカの地へと降り立った。
ウィツィロポチトル「イツパパロトル様!見てください、こんなに集めましたよ!」
コヨルシャウキ「ワタシも見つけました。あまりアステカでは感じない力を宿しているので、わかりやすいです」
イツパパロトル「ウィツィ、コヨル、よくやってくれた。丁度それを探している者がいたのだ」
ウィツィロポチトリ「そうだったのですか。日本のお客様ですね!アステカで見ないと思ったのも納得です」
???「ウィツロポチトリ、コヨルシャウキ、あちらにもいくつか散らばっていたよ」
コヨルシャウキ「ありがとうございます、イツァムナーさん」
ウィツィロポチトリ「この欠片、日本の方々の落とし物だそうです!集めておいて正解でしたね」
イツァムナー「そうだったのか。あの青白い砂のような怪しさはないけれど…使い方を間違えると危険だと思ってね」
国御柱神「私たちが何か言わずとも、既にいくらか集めてくださっていましたね」
天御柱神「ああ、助かるな!風呂敷も役に立ちそうだ」
イシュチェル「ふふん、魔神に奪われる前にってイツァムナーが声を掛けていたのよ?もちろんアタシもたーっくさん集めたんだから!あーっはっはゲホゲホッ」
国御柱神「まあ、大丈夫ですか?」
???「風の流れが少し変わったと思ったら、やっぱり来ていたんだね」
天御柱神「エエカトルか!元気そうで何よりだ。さっそくだが尋ねたいことがあるんだよな」
国御柱神「ええ、あなたも見ていませんか?このタマゴの殻、様々な地域に落ちてしまっているのです」
エエカトル「うん?それって…これのことかな?シペトテックも持ってるよね」
シペトテック「そうそうこれをねぇ!ショロトルちゃんが踏んじゃって大変だったのよ!ほらっ、もう大丈夫かい?」
ショロトル「ぐしゅ…だ、大丈夫…い、痛かったよぉ-!殻怖いよぉー!」
シペトテック「チャンティコちゃんのお料理してたタマゴの殻も混ざっちゃってるけどねぇ」
ウィツィロポチトリ「探している殻は光っているからわかりやすいですよ!」
シペトテック「あらっ!本当だ!よく教えてくれたねぇ!お礼に甘いトウモロコシちゃんをお食べ!」
ウィツィロポチトリ「わぁい!…あ、コヨルにもわけてあげますね!」
コヨルシャウキ「気にしないで、一人で食べてもいいのに…」
イツパパロトル「この近辺はウィツィやコヨル、イツァムナーらの働きで既に集めきっていたようだな。ご苦労」
イシュチェル「あ、アタシも頑張ったわよ!そういえばあのバカはどこまで探しに行っちゃったの?」
エエカトル「エクチュアのことかな。彼ならあっちに向かっているのを空から見たよ」
イツァムナー「チャンティコの家のほうだね」
イシュチェル「はぁ!?」
シペトテック「タマゴの殻を探してるんなら、エクチュアと合流したほうがいいかもしれないねぇ!丁度チャンティコも新しい料理を試しているそうだし、いいタイミングじゃないかい?食べて行きなよ!」
国御柱神「合流はありがたいのですが、お料理ですか。…いいのでしょうか?」
天御柱神「確かに休まず飛んできたから腹は空いてるが…」
シペトテック「あらっそれはいけないね!トウモロコシちゃんお食べ!チャンティコもねぇ食べてもらうのが幸せってくらいだから、是非行っておやり!みんなでね!」
イツァムナー「じゃあ、お言葉に甘えてしまおうかな。どうだろう、イシュチェル」
イシュチェル「あーっはっは!そんなにアタシに食べてもらいたいんだ!いい心がけじゃない!」
シペトテック様のトウモロコシを頬張りつつ、殻を集めているらしいエクチュア様との合流を図りチャンティコ様の家へと向かう。
国御柱神「いい匂いがしてきましたね」
ショロトル「ワフッ…あーん!ボクも食べたいよー!」
???「あれ?チャンティコ、今日はボクたち以外にもお客様がくる予定だったの~?お料理たくさん食べれると思ったんだけどなぁ~」
チャンティコ「お客?今日はケツァル達の他には特に…わ!すっごい大人数!日本の神様もいない?お料理はたくさんあるから全然問題ないけど、何かあったのかな?」
天御柱神「急に押しかけて悪いな。この殻を集めてるんだが知らないか?」
チャンティコ「その殻…ショチピリが持ってきたものにそっくり!ショロトルが踏んじゃって大変だったんだ。さっきまた持ってきたみたいだからこっちに分けてあるよ」
国御柱神「その殻、いただけませんか?年神のものなのです」
チャンティコ「もちろん!あたしが持っててもしょうがないしね」
ケツァルコアトル「それねぇ、さっきボクとテスカで見てたんだけど、すごいんだよぉ~!見てて~…えいっ!」
国御柱神「あっ!欠片に拳を…なんともありませんか?」
ケツァルコアトル「そう!なんともないんだ~」
テスカトリポカ「オレ、かじっても噛めなかっタ!固イ!」
天御柱神「力は年神のタマゴそのものなんだな」
イツパパロトル「神の力の宿るタマゴ…ケツァルらの力でも崩せぬというのに欠片となっているのもおかしなものだ。日本ならまだしも、このアステカの地にて散り散りになっているのは何故であろうな」
国御柱神「とても不思議です…世界中に散らばっているそうですから」
エクチュア「よう!すれ違ってたみてぇだな!あちこち探してこんだけ欠片集めてきたぜぇ!イツァムナー、コイツを奪いそうな魔神は先に片づけてきたからよぉ!もう安心していいからなぁ!」
イツァムナー「そんなところまで気を回してくれていたんだね」
イシュチェル「なかなか戻ってこないから迷子かと思ったでしょ!」
天御柱神「これは…本当に隅々まで探してくれたんだな!」
国御柱神「随分な量がありますよ、何かお礼をしなくては…」
エクチュア「ん!?この欠片ってお前らのものだったのか!?」
シペトテック「そうなんだよ!日本からわざわざ探しにきてたそうでねぇ!」
イツァムナー「魔神の力を増幅させてしまう前にと思ってのことだったけれど、思わぬところで役に立てたようだよ」
エクチュア「そうかぁ!探した甲斐があったってもんだぜ!お礼なんて畏まらなくたっていい、いい!」
エクチュア「その安心した!って顔が何よりの愛の証だろぉ!?オレも安心した!これが一番の礼ってもんだぜ!」
チャンティコ「ショチピリがたまたま持ってきたのも、何か考えがあったのかな…いや、ないと思うけど」
エエカトル「いい匂いだね~」
ウィツィロポチトリ「エエカトルさん、どこに行っていたんですか?」
エエカトル「ちょっと空から確認してきただけだよ。エクチュアがここに来てるなら大丈夫だね。タマゴの殻も、アステカにあるものは本当にこれで全部みたいだし」
エエカトル「いくつか戦った跡があったけど、あれ全部エクチュアでしょ?」
エクチュア「空から見てたのか!」
エエカトル「跡をね。相変わらず戦うときはさすが戦神だよね」
エクチュア「おいおい、今のオレはカカオの神だぜぇ!?」
チャンティコ「運動してきたならお腹すいてるんじゃない?せっかく来たんだから座って食べていってよ!」
???「おいしそうな匂いがしたんだよ!チャンティコ何か作ってるの?」
???「まだお料理残ってる?僕の分は絶対とっておいてよ!チャンティコ姉ちゃんにあげたの、僕のトウモロコシなんだから!」
シペトテック「食べ盛りがやってきたよ!」
チャンティコ「今から振る舞おうと思ってたところだからちょうどよかったよ!トラソル、センテオトルも座って座って!」
トラロック「ったく、ああやってまた食べ過ぎたらどうするんだっての」
ショチケツァル「だからついてきたんでしょ?もう、心配するなら素直にすればいいのに」
トラロック「はぁ!?何言ってん…」
ショロトル「あーん!怖いよー!怒らないでよー!」
ショチケツァル「ほら、ショロトル泣かせちゃかわいそうよ」
天御柱神「こいつは…どうしたもんかな。殻は集めてもらってたわけだしなぁ」国御柱神「ええ、これほど神々が集まるとは思っていませんでした。私たち、お邪魔ではないかしら…」
シペトテック「何を言ってるんだい!もう2人の分の皿も席も用意してるよ!」
イシュチェル「あーっはっは!ここはアタシの席にするわ!イツァムナーの席も用意してあげたわよ、ここねっ!」
イツァムナー「いいのかい?俺が隣で」
チャンティコ「もうすぐマヤウェルもプルケ酒を持って戻ってくるはずだよ」
エエカトル「殻が気になるなら、ここでちょっと休んでから赤土のほうを見てみるのもいいんじゃないかな」
天御柱神「そういやここから近いんだったか」
国御柱神「こちらへ来る際、特に赤土のほうへ行く神は決めていませんでしたからね」
天御柱神「ついでに行ってみてもいいかもしれないな」 - 探索!南の島編
南の島へバカンス…ではなく、タマゴの殻を探しに出かけることになった恵比寿様、福禄寿様、布袋様。さっそく南の島の神様と出会い、情報を共有しているようだが…
ロノ「皆南の島へ来てくれてとっても嬉しいわぁ。楽しんでいってね~♪」
福禄寿「いいのう、いいのう。穏やかな気候でのんびり過ごせそうだ」
恵比寿「あのなぁ。バカンスに来たんとちゃうで!」
ヒイアカ「えっと…日本地域の神様が大変なんだよね。タマゴの殻、今ロヒアウくんが探しに行ってるけど…」
布袋「でもなんだか、時間の流れがゆっくりに感じますね~。きなこ餅食べたくなってきました~」
恵比寿「自由過ぎるで!」
ロヒアウ「よう、待たせたな。タマゴの殻、コイツで合ってるか?」
恵比寿「あ!それやで!よぅ見つけてくれたわ、他には見つかっとらんのか」
ロヒアウ「探せばまだありそうだが、取り急ぎ持ってきたんだ」
カネ「タマゴの殻って言うけど、普通のタマゴの殻と違うね!不思議な力があるような…」
福禄寿「あ~、かもしれんのう」
恵比寿「適当な返答すんなや。まぁ、せやな…普通のタマゴの殻とちゃうモンだそうな」
布袋「僕らもあまり詳しくないんですけど、これを集めれば年神の力を取り戻せるかもしれないんですよ~」
ヒイアカ「そっか…大事なものなんだね。なおさら探さないと…!」
ロヒアウ「オレももう少し辺りを探してみるぜ」
ロノ「お腹がすいたら、わたしがポイを作ってあげるわ~」
福禄寿「ほう、ポイとな。美味いものならもらうぞ」
ロノ「もちろんおいしいわよ~!わたしは大好き!ふふふっ」
恵比寿「おいっ福禄寿!メシ食うんは働いてからやで」
福禄寿「全く恵比寿はうるさいのう。ワシはここで休んでおるから、みんなで探しに行けばいい」
布袋「え~、僕も休みたいですよ~!とってもお昼寝に良さそうなお天気ですからね~」
恵比寿「あんなぁ…」
ロノ「いいのいいの。きびきびしすぎても、見つからないものは見つからなかったりするものよ?」
ロヒアウ「けどよ、最近時間の流れが乱れてる原因かもしれねぇんだろ?いいのかい、ロノさん」
恵比寿「あんまよくないで…」
ヒイアカ「島のことは私達が詳しいし、私達も探すのを手伝うよ。海の中なら、カナロアさんやナマカお姉ちゃん、カモホアリイにお願いすればいいと思うし…」
布袋「そっか、海の中にも落ちてるかもしれないんですね~…」
福禄寿「海の中と言えば、恵比寿お得意の釣りでもしてみたらどうだ」
恵比寿「殻が釣り針に引っかかるっちゅうんならええけどな。殻にエビがわかるんかいな」
布袋「意外と引っかかったりして…」
恵比寿「アホか!流石にないわ」
ロノ「仲良しね~、仲良しなのはいいことだわぁ。殻を探すついでに、島中を見学すればいいんじゃないかしら?」
布袋「なるほど~、それいいですね!南の島、何があるのか気になりますよ~」
ロヒアウ「そうだなぁ。クーさんに頼めばカヌーに乗せてもらえるかもな。オレで良ければ、サーフィン教えてやれるが…」
ヒイアカ「ロヒアウくん…サーフィンとっても上手なんだよ。ギリシャの神様ともそれで遊ぶの」
恵比寿「いやいや、遊びじゃないんやって」
福禄寿「恵比寿よ、そうけちけちすることもないぞ。南の島の神々が誘っているのだ、乗らねば悪いと思わんのかの?」
恵比寿「うっ、なんでそう良心に訴えるよぉな言い方するんや」
ヒイアカ「あっ、そうだよね。遊びじゃないんだった…」
カネ「他の地域の神様って、南の島で遊ぶこと多いからついつい誘っちゃうの。あたちたちも遊びたいから、ちかたないね!」
恵比寿「あー…ここで本当にタマゴの殻が集まるのか不安になってきたでぇ…」
ロヒアウ「とりあえず、オレは島をぐるっと見てくるぜ。…あ、山に行くならヒイアカに頼んでおきな!ペレさんを怒らせたら大変だからな」
布袋「山を調べに行くのは大変そうですね~…」
ロノ「そうねぇ……」
ロノ「ペレちゃんを怒らせたら、火の雨が降って溶岩の川ができるわよ~」
恵比寿「なんやてこわ!」
福禄寿「ど、どこの地域にも恐ろしい神がおるのう」
ヒイアカ「だ、大丈夫よ!ペレお姉ちゃんには私から説明しておくから…」
???「……呼んだ?」
ロノ「あっ、カモホアリイちゃん!ちょうどいいところに来てくれたわぁ」
布袋「こんにちは~、お邪魔してます~!」
カモホアリイ「…あ……お客様」
ヒイアカ「うん、お客様なんだ」
ヒイアカ「カモホアリイ、ナマカお姉ちゃん見なかった?」
カモホアリイ「……あっちで、アウケレにいたずらしてた」
カネ「アウケレにイタズラするの、たのちいよね!あたちも好き!」
恵比寿「さらっとこの子ら怖いわー…」
ヒイアカ「あのね、海の中にこんな欠片が落ちているかもしれないの。ナマカお姉ちゃんとカナロアさんにも伝えて探してくれる?」
カモホアリイ「…きれい。…殻?」
ロノ「年神ちゃんって神様の殻なんだそうよ」
カモホアリイ「…殻」
カモホアリイ「わかった。……あ…でも……」
カネ「どうちたの?喉かわいた?」
カモホアリイ「…ううん。……おなかすいた」
福禄寿「なんだ、ワシも腹が減ってきおった」
布袋「僕も何かお八つ食べたくなってきちゃいました~」
恵比寿「都合のいい腹やで…」
ロノ「そう言うと思って、特製のラウラウとポイ、ハウピアを用意していたのよ~♪」
カネ「わぁ~!フルコースだね!」
カモホアリイ「…お肉」
福禄寿「準備がいいのう。どれどれ、ワシにも一口…」
福禄寿「…な、なんだこの色は」
ヒイアカ「あ…ロノさんがお料理すると、なんでも虹色になっちゃうみたいなの」
カネ「きれいだよね~!あたち、ロノのお料理好き!」
カモホアリイ「…虹色のお肉」
恵比寿「なんでやねん!…あかん、ベタなツッコミしてもうた…」
ヒイアカ「あ、味は普通だよ?虹色なだけで…」
ロノ「不思議よねぇ~」
布袋「本当だ~!虹色なだけでおいしいですよ~」
福禄寿「よ、よく食えるのう…」
カネ「あたちもお料理ちたら、虹色にならないかなぁ」
カモホアリイ「…おいしかった。…探してくる」
恵比寿「なんや、もう食ったのか?」
布袋「早いですね~、僕はまだまだ…」
ヒイアカ「よろしくね、カモホアリイ」
ロノ「気を付けてね~」
ヒイアカ「私もロヒアウくんを手伝いに行ってくるよ。タマゴの殻を探すの、大変そうだし…」
恵比寿「そんならオレらも出番やな。のんびりしすぎたわ」
福禄寿「おー、恵比寿。やる気があるのはいい事だ」
福禄寿「ワシらの分まで頑張ってくれ」
恵比寿「待ちぃや。アンタらも仕事せぇ!」
布袋「え、恵比寿さん~、もうちょっと待ってください~!ハウピアをいただいてるところなんです」
恵比寿「何度言えばええんや、ここに来たんは遊びちゃうで!」
恵比寿「はぁ…全くなぁ。オレがここに来なかったらどうなってたことやら」
カネ「日本の神様って意外とのんびりちてるんだね!」
恵比寿「いや、コイツらが特別のんびりしとるだけや…」
ロノ「いいのよ、のんびりして」
ロノ「南の島はわたし達南の島の神だけではなくて、みんなの休める場所になればいいなぁって思ってるもの」
福禄寿「ありがたいのう。ワシはずーっとここでのんびり過ごしたいものだ。寒くもないからの」
ロヒアウ「おーい、こっちにたくさん殻が…って、アンタらまだのんびりしてたのか?いいけどよ」
ヒイアカ「あっ、ロヒアウくん!私も持つの手伝うよ…!」
ロヒアウ「お、サンキュ!殻だから持ち運びにくくてな」
布袋「わ!すごいですね~!どこで見つけたんですか?」
ロヒアウ「おーい、こっちにたくさん殻が…って、アンタらまだのんびりしてたのか?いいけどよ」
ヒイアカ「あっ、ロヒアウくん!私も持つの手伝うよ…!」
ロヒアウ「お、サンキュ!殻だから持ち運びにくくてな」
布袋「わ!すごいですね~!どこで見つけたんですか?」
ロヒアウ「砂浜をぐるっと歩いただけでこれだけ見つけたんだ。茂みとか探したらもっと出てきそうだぜ」
ロノ「今カモホアリイちゃんに海を調べてもらっているの。泳ぐのが早いから、すぐに戻ってくるんじゃないかしら?」
布袋「すごいですね~、南の島の神様のお陰でこんなに殻が集まるなんて」
恵比寿「ほんまにな。オレらなんもしとらんやん」
福禄寿「ワシはこれから木陰で昼寝をするぞ」
布袋「あ。僕ハウピア食べ終わったんで、島の見学に行ってきますね~」
恵比寿「ダメや…ツッコミが足りん…!あいつらマイペースすぎるんや…!」
ロヒアウ「はは…南の島の神も似たようなもんだぜ。パイナップルでも食べるか?」
恵比寿「……うぅっ食う。海派やけど食う」 - 探索!ギリシャ編
南の島一行と同じように、タマゴの殻目当てではないギリシャ担当の弁財天様。大黒天様、毘沙門天様はやれやれといった表情を浮かべていた。
弁財天「いいわね~!やっぱディオニュソスの葡萄酒は最高!飲みやすいからガンガンいけちゃうわ!」
ディオニュソス「ありがとう。そう言ってもらえると作った甲斐がある」
毘沙門天「だからといって、そんなペースで飲んだらすぐにできあがってしまうぞ」
パーン「はは、日本の神は飲みっぷりがいいねぇ。ほらもっとあるぜ」
ディオニュソス「妖精国でのパーティーでも、日本の神はよく酒を飲んでいたな」
フェロニア「二人とも、あんまりお酒飲ませすぎちゃだめだよ」
ディオニュソス「ああ、わかってる」
弁財天「大丈夫よ、このくらいなら!」
大黒天「あの様子では弁財天は暫く腰を上げないだろうな」
毘沙門天「予想はしていたがな。…ギリシャの神々にもう話は伝えてあるのだろう?」
フェロニア「あ、タマゴの殻の話?アキレウスに聞いたよ!拾ったけど、ヘパイストスさんのところに持って行っちゃったから回収するって」
パーン「ヘパイストスの?あー、そりゃいけねぇ。今頃綺麗なアクセサリーにでもなってるだろうよ」
毘沙門天「む…それでは困るな」
ディオニュソス「どうだろう。アキレウスは足が速いから、案外間に合っているかもしれない」
アキレウス「悪ぃ、待たせたな!」
パーン「うわさをすれば。で、どうなったよ。指輪か?ネックレスか?」
アキレウス「いや、まだ加工する前だよ。ヘパ兄に説明したらすぐに返してくれたんだ」
フェロニア「よかった!」
アキレウス「悪ぃ、待たせたな!」
パーン「うわさをすれば。で、どうなったよ。指輪か?ネックレスか?」
アキレウス「いや、まだ加工する前だよ。ヘパ兄に説明したらすぐに返してくれたんだ」
フェロニア「よかった!」
フェロニア「今ヘルメスさんがギリシャ中にタマゴの殻の話を伝えて回っているの。たぶんすぐに色んな神様が持ってきてくれると思うよ」
アキレウス「ほら、タマゴの殻!オレが走ってるときに見つけたやつも合わせて返しとく」
大黒天「確かに受け取った。助かる」
弁財天「ギリシャの神様は親切で助かるわ。アタシたちも今度お礼しなくちゃだめね」
毘沙門天「それだけ酒をご馳走してもらっているからな…」
???「タマゴの殻を集めてるってここかしら?」
フェロニア「あっ、誰か来たよ」
ディオニュソス「やぁニュサじゃないか。タマゴの殻を見つけたのか、ありがとう」
ニュサ「ディオニュソス!居ないと思ったらここにいたのね…って、何そのお酒!空き瓶ばっかり…いつの間に飲んで」
パーン「おっと、オレらは飲んでねぇよ。空けちまったのはそこの神様だぜ」
弁財天「こんにちは、お邪魔してるわ。ディオニュソスの作った葡萄酒のファンよ~」
ニュサ「あっ、あなた確か弁財天ね!もう、昼間からこんなに飲んじゃって…」
弁財天「うふふ…ごめんなさいね、おいしくってついつい口に運んじゃったの」
ニュサ「パーン、あなたもあんまり他の神様にお酒勧めるのやめな…あっ!逃げたわ!」
ディオニュソス「まぁ、客人を美味いものでもてなせたってことだ。いいじゃないか」
ニュサ「むっ……わかったわ。今日は大目に見てあげる」
大黒天「話に水をさすようで悪いが、殻を持ってきたのなら見せてくれないか?」
ニュサ「あっ!そうだったわ。…これ、たぶんヘルメスの言ってたものと同じじゃないかしら」
毘沙門天「キラキラ輝いているな。確かに、年神のタマゴで間違いなさそうだ」
アキレウス「オレもヘルメスさんの手伝いしてくるかな…ヘルメスさん、空飛ぶし速いから必要ないかもしれねぇけど」
ディオニュソス「あぁ、よろしく頼む。ニュサはどうする?」
ニュサ「私ももう少しあちこち探してみることにするわ。まだ全ては見つかってないでしょ?」
毘沙門天「ギリシャの神々はなかなか連携がいいな」
大黒天「ギリシャに属する神々は多いからな。その分、連携が強いのかもしれない」
弁財天「あら、連携ならアタシたちも負けてないじゃない?」
大黒天「宴の準備をするときばかりな」
???「あ……!居ました……!」
弁財天「何?この音」
ディオニュソス「あぁ、ヘパイストスか。それにペガサスとアグライアも」
毘沙門天「先程話が出ていた鍛冶神か」
フェロニア「ちょうどアキレウスと行き違いになっちゃったね…」
ヘパイストス「そ、そうですか…」
ペガサス「ヘパイストス様から聞いたよ。タマゴの殻を集めているそうだね」
大黒天「そうだな。二人はタマゴの殻を見つけたのか?」
ペガサス「それらしきものを見つけたんだ、アフロディーテ様が…これ、なんだけど」
ヘパイストス「あ…あの、アフロディーテに加工するよう依頼されて……」
ペガサス「僕とアグライアはそのお使いでヘパイストス様のところに来たんだ」
アグライア「……ぐすっ…大事なものだって…気づかなくて…」
ヘパイストス「でも、アキレウスが…教えてくれてたから……二人に、どういうものか伝えられました……」
大黒天「それでわざわざ持ち運びに来てくれたのだな。感謝する」
アグライア「……これ…タマゴの殻…って、本当…?」
弁財天「そうよ。年神って神様のタマゴの殻なの。触ればわかるかもしれないけど…不思議な力を持ってるの感じない?」
アグライア「……ひゃっ!…び、びっくりした…!」
ヘパイストス「す、すごい…!じ、磁石みたいに…引き寄せ合ってる…動くんですね……!」
毘沙門天「元々はひとつのものだったからか。驚くのも無理はないな」
ヘパイストス「…あ……あの、アフロディーテに伝えてください…これは、持ち主がいた素材だって…」
アグライア「わっわかりました…!……ぐすっ…」
ヘパイストス「あっ…な、泣いてしまいました……俺、やっぱりアグライアのこと、泣かせちゃうみたいです…」
ディオニュソス「アグライアはいつも泣いてるから気にしなくて大丈夫だ」
弁財天「綺麗だけど、これだけ量あると宿ってる力もただ事じゃないわ。早いところ、日本に運んでしまった方がいいかもしれないわね」
大黒天「そうだな。この力、魔神やモンスターを引き寄せそうだ」
毘沙門天「どう運び出すか悩ましいな」
ディオニュソス「運び出すならヘパイストスにチャリオットを借りればいいんじゃないか。速いし頑丈だからな」
ヘパイストス「あっ…確かに……準備してきますね」
弁財天「へぇ~、ギリシャには便利なものがあるのねぇ」
毘沙門天「頑丈なのはありがたいな。いつ魔神に遭遇するかわからん」
フェロニア「あ!みんな!フォルトゥナとユースティティアが来てくれたの」
フォルトゥナ「みんな集まってるね!会えてよかった~♪」
ユースティティア「御機嫌よう。くすくす…皆様、タマゴの殻を集めていらっしゃるそうですわね」
フォルトゥナ「モイラ三姉妹と調べてたんだけど、時間がおかしくなっているから、そのうち空間や運命にも歪みが出るかもしれないんだ」
弁財天「このままだと、おかしくなるのは時間だけではすまないってことね」
フォルトゥナ「そう…だからこの事件、早めに解決しないと大変かもしれないんだ!」
ユースティティア「時間と空間は全ての事象の土台とも言えますわ。その均衡が崩れたとなれば…くすくす」
大黒天「そうだな。空間の裂け目ができたときも危なかった」
ユースティティア「こうして積極的に時空を乱す者は一体誰なのか…わたくしとしては、そちらが気になってなりませんの。これほどの大罪を犯せる力を持っているということですわ」
毘沙門天「しかし、この事件に本当に黒幕は居るのか?」
ユースティティア「くすくす…詳細は知りませんわ。ですが、そうであって欲しいなとは思いますの」
フェロニア「ユースティティア…犯人を裁く気満々だね…居ればだけど」
大黒天「そのほうが、事の真相の決着がつきやすくもあるからな」
フォルトゥナ「アタシももう少しこの辺りのこと調べてみるね!…時間に関しては、ヤヌスのほうが専門なんだけどなぁ」
フェロニア「じゃあ私とユースティティアはニュサの手伝いに行ってくるよ!きっとそのほうが早く…」
???「や!お待たせー!」
フェロニア「あっ、ヘルメスさん!」
大黒天「ご苦労だったな、ヘルメス。殻の情報を伝えに回ってくれていたそうではないか」
ヘルメス「そうそう。ギリシャ中に回って話伝えてきたからもう安心してよ」
ヘルメス「落ちてるものを拾うだけならまだしも、魔神が持って歩いちゃってるかもしれないから魔神を見かけたら討伐してくれってことも伝えといたからね」
毘沙門天「ありがたい。魔神の討伐なら、いつでも助太刀に行く準備はできているぞ」
ディオニュソス「殻の詰め込み…今ある分は大体終わったけど、まだまだこれから集まるんだよな」
ヘパイストス「そう…だね……まだまだ、スペースがあるから…大丈夫だとは、思う…けど……」
弁財天「助かるわ~、あとは操作方法だけね」
ヘルメス「あれ、チャリオットだ。お酒飲んでるなら運転しないほうがいいと思うよ?…へー、結構いい酒だなぁ」
弁財天「…あら?さっきまでここに置いておいたボトルがない…」
大黒天「今ちょうど盗られたばかりだな」
ヘルメス「悪い悪い。この殻返すから一杯くれない?」
毘沙門天「!かなりの量だな…」
弁財天「もちろんよ~!これで本当に全部?」
ヘルメス「見つけた分はね。もう一杯くれるんだったら、もう一周して探してきちゃおっかなー」
ディオニュソス「その酒なら、ボトルごと用意するよ」
ヘルメス「やっりぃ!じゃ、探してくるからね♪」
弁財天「アタシの分も用意して欲しいわ~!よろしく頼むわね」
大黒天「やれやれ…どの地域も変わらんな。まぁ、これで集まるのであれば良しとしよう」 - 探索!赤土編
アステカのエエカトル様の薦めで、赤土地域に降り立つ天御柱神様、国御柱神様。上空から見下ろすと、どうやら神々が集まっている様子が見受けられる。
国御柱神「赤土地域の神々が集まっていますね。何の集会でしょうか」
???「ん?そこにいるのは…日本の神か」
???「こんにちはー!お散歩でしょうか?」
???「なんだなんだ?誰か来たのか?!」
天御柱神「よう、俺は天御柱神。こっちの女神は国御柱神だ」
国御柱神「お察しの通り、私たちは日本の神です。少し用件がありまして…」
???「なるほどな。俺はアポヤンタチって言うんだ」
???「私はアウィテリンツタっていいます!」
???「ほあ?自己紹介か?えーっと、おれはコヨーテ!」
国御柱神「赤土地域の神々は賑やかで素敵ですね。先程、アステカ地域に立ち寄ったのですが、その際にお土産を用意してくださったんです。いただいてください」
コヨーテ「みやげ?あっいい匂いするぞ!メシか!」
アウィテリンツタ「わー!ありがとうございます!」
アウィテリンツタ「私、ちょっとチーフ呼んできますね!チーフー!日本の神様がお土産持ってきてくれましたぁー!」
アポヤンタチ「そのうち、赤土地域のほかの神も集まると思う。少し待っててくれないか?」
天御柱神「ありがとよ。何かやってた所を邪魔して悪かったな」
国御柱神「…そういえば、ここに集まって何をされていたのですか?」
コヨーテ「んあ?ここに集まって?……なにしてたんだっけ」
アポヤンタチ「あのなぁ。お前が地面転がってたら変なもの見つけたんだろ」
コヨーテ「あっ!そうだったぜ」
天御柱神「変なもの…ちょっとそれ見せてくれないか?」
コヨーテ「おう!ほら!なんかピカピカしてて…おれははじめてみた!」
アポヤンタチ「俺が思うに、何かの破片だとは思うんだが…」
コヨーテ「ごろごろしてたら背中に刺さってよー…イクトミに取ってもらったんだぜ!」
国御柱神「間違いありませんね…私と天御柱神はこれを探しに来たのです」
アポヤンタチ「これを?…これは日本のものだったのか。見覚えがないわけだ」
天御柱神「年神って神の持ち物でな。タマゴの殻なんだ」
コヨーテ「へー、よくわかんねぇけどすっげぇな!」
???「コヨーテ、ここにいたか」
???「へぇ、客人の相手をしてたのね。偉い偉い」
アポヤンタチ「レイヴン、イクトミ。ちょうど良かった、話を聞いていってくれないか?」
コヨーテ「おれの背中に刺さったやつ!あれ探してるんだってよ!」
国御柱神「そうなのです。神の力を宿した殻を集めておりまして…」
レイヴン「あぁ、神の力だったんだな」
アポヤンタチ「ん?なんだ二人とも…その殻持ってたのか」
イクトミ「持ってたって言うよりは探してきたって言ったほうが近いかね」
レイヴン「コヨーテが見つけた破片から、未知の力を感じたからな。またあの砂事件のようなことが起きても困るだろう」
天御柱神「なるほど、アステカの神々のように集めてくれていたのか!助かった」
コヨーテ「レイヴンすっげー!」
イクトミ「この殻、元が一つだってんなら不思議な動き方すんのも納得よな。ほら、近づけると引き寄せあって面白ぇのなんの」
コヨーテ「す、すっげー!なんだそれ、おれもやりたい!」
国御柱神「なるほど…そんな不思議な力があったのですね」
???「引き寄せあう小さき力。寄せ集まりし時、偉大なる力と成るなり」
アポヤンタチ「チーフか!」
コヨーテ「アウォナウィロナ、すっげーいい匂いする!ピーナッツか?」アウィテリンツタ「お客さんが来たので、お菓子を用意してくれたんですー!皆で食べましょうー!」
国御柱神「あ、せっかくですからアステカからのお土産も広げますね。トウモロコシやトマト…他にも色々と」
アウォナウィロナ「うむ。吾、大地の恵みとアステカの神々のいと温かき想いに感謝せん」
アポヤンタチ「ありがとう、わざわざ運んでくれて」
レイヴン「コヨーテ、トウモロコシを食ってからでいいが、プテサンウィやマサウたちにも共有しにいってくれ」
コヨーテ「ん?走ればいいのか?」
イクトミ「走るだけじゃだめだな。伝言もちゃんとできるか?」
コヨーテ「でんごん……」
レイヴン「お前は本当に走るだけしか能がないのか!」
アウォナウィロナ「吾、ワカンタンカとタイオワを呼びぬ。構わぬか」
イクトミ「だってよ、策謀家さんよ」
レイヴン「…それならまぁいい。アウォナウィロナ、頼んだ」
コヨーテ「結局おれはなにすればいいんだ?ぐるぐる回ってればいいのか?」
レイヴン「それは誰も指示してないだろう!」
アウィテリンツタ「この間、砂集めをしたばっかりだったと思うんですけど、今度は欠片を集めればいいんですねー!まっかせてください!」
国御柱神「頼もしいですね。この調子なら、用件も早く片付きそうです」
天御柱神「…ん?国御柱神、あそこにいるのは…」
国御柱神「…あら?魔神…でしょうか。なんだか様子が変だわ」
アポヤンタチ「! 誰か戦っているぞ、助けに行こう!」
(ボス戦)
第6章 ボス †
赤土の巨脚 サスクワッチ | |
---|---|
HP | 5245 |
報酬 | 長寿の黒豆 |
遭遇時 | 国御柱神様、天御柱神様が駆けつけると、 既に赤土の大地の神々が 魔神と交戦している。 考えている暇はない。 そのまま戦いに加わる! |
撃破時 | 先に交戦していた神々のおかげで あっという間に敵を倒すことができた。 赤土の神々が勝利に喜ぶ声が聞こえてくる。 上手く戦いに貢献できたようだ。 |
第7章 †
第7章 台詞 †
- 探索!赤土編
マサウ「ま、おいらがいたから大した相手じゃなかったな!」
プテサンウィ「マサウすっごいねー!ハオカーもかっこよかったよ!」
ハオカー「うむ。貢献できたようでなによりだ」
国御柱神「素晴らしい連携技ですね…!つい見惚れてしまいました」
天御柱神「だな!」
ソツクナング「…………」
タイオワ「ソツクナング、とってもかっこよかったわよ~!」
マサウ「ソツクナングのやつ、嬉しそうだな!」
アポヤンタチ「…そ、そうなのか。顔に出ないから気がつかなかった…」
ワカンタンカ「国御柱神、天御柱神。ふたりとも、はるばる日本地域から来てくれてありがとう!」
天御柱神「こちらこそ、先に色々とやってもらってたみたいだな。ありがとよ」
ココペリ「大したことではないよ」
ココペリ「これに神の力が宿っていることはなんとなくわかったが、そうか…タマゴの殻だったんだね」
マサウ「ココペリがこれを拾ってからずっと、ゆりかごがどうのって言っててよ。おいらさっぱりだったんだ」
国御柱神「…なるほど!確かにゆりかごですね」
ワカンタンカ「持ち主がわかってよかった。さっきみたいに魔神が盗っていってしまったものがいくつかあるけど…イクトミに頼んでもらってね」
イクトミ「ま、大したことはしてねぇけどな」
ハオカー「なるほど…道に仕掛けてあった蜘蛛の巣はイクトミのものだったか」
レイヴン「…イクトミ、まさか俺と合流する前にワカンタンカたちに話をつけていたのか…?」
イクトミ「はは!そう顰め面すんなよ、イケメンが形無しだぜ?聞かれなかったから言わなかっただけだわ」
コヨーテ「えーっと……クズだなー!」
プテサンウィ「タマゴの殻探しだったら、アタシももっと頑張って探しにいくよー!」
ワカンタンカ「うん、皆で手分けして探そう。たぶん、もっとあるはずだからね」
ハオカー「まだ見ていないところもたくさんあるからな」
タイオワ「マサウ、カチナちゃんたちにもお願いしておいて!タマゴの殻を集めるの手伝ってね~って」
マサウ「そうだな、今からやろうと思ってたところだぜ」
ソツクナング「……」
タイオワ「ソツクナングは魔神をたくさんやっつけましょ!」
ソツクナング「御意」
ココペリ「このタマゴの殻…他の地域にも落ちていたりするのかい?」
国御柱神「はい、そのようですね。今日本の神々で手分けして集めてきているんです」
アポヤンタチ「なるほどな。それで、国御柱神と天御柱神は赤土に来たのか」
天御柱神「アステカに寄ったのも同じ理由でな。あっちはもう、アステカの神が先回りして欠片を集めてくれてたから早く用事が済んだんだ」
アウィテリンツタ「なるほど!アステカの神様、すごいですねー!」
アウォナウィロナ「吾ら、赤土地域の神々もそなたらの力とならん。欠片を集め、在るべき所へ戻すなり」
アポヤンタチ「チーフもやる気満々だな…」
タイオワ「いい事ね!誰が一番欠片を集めたか勝負しましょう?」
コヨーテ「よーし、じゃあおれは地面掘って探すぜ!何かあるときはいつもこういうところにあるんだ!」
レイヴン「おいやめろ!砂を飛ばすな」
イクトミ「お、いいねぇ。景気よく掘り進めちゃってまぁ。レイヴン、眼鏡避難させとけよ」
天御柱神「けど、地面の中にまで殻が埋まってるもんなのか?」
国御柱神「…さぁ…地上に落ちているだけかと思ったのですが…」
コヨーテ「あっ!あった!みろよほら!」
天御柱神「なんだって?!」
コヨーテ「ほら!すげーだろ!これ、さっきのピカピカだろ?!」
レイヴン「な…なんだと…?!そんな所にまで…」
イクトミ「ははぁ。さしずめ、グランドウルフ辺りが埋めたもんかね」
天御柱神「びっくりした。モンスターが埋めたのか…」
イクトミ「モンスターが他に埋めてるんなら、コヨーテに任しとけばいいんじゃね?」
国御柱神「コヨーテはなにかを探すのが上手なのですね」
コヨーテ「すっげーだろ?」
イクトミ「この前はナビィも掘り出したんだぜ。なぁレイヴン」
レイヴン「あ?あぁ」
天御柱神「な、ナビィも?!」 - 探索!アイヌ編
再度殻の採集のために日本地域から離れ、アイヌ地域に訪れた年神様とカヨヒメ様。タマゴの殻の話をききつけ、この場にはアトゥイコロカムイ様、ホイヌサバカムイ様、イソポカムイ様、キラウシカムイ様が集まっている。
アトゥイコロカムイ「なるほど、タマゴの殻ね…」
ホイヌサバカムイ「タマゴの殻は美容にいいって聞いたことがあるけど…」
イソポカムイ「すごいや!このタマゴの殻、全然砕けないよ!」
キラウシカムイ「むぎぎ…!だめだーっ!やっぱ壊れない!」
年神「俺のタマゴの殻だからな!頑丈なんだぜ」
アトゥイコロカムイ「神の力を宿したタマゴの殻だから、並大抵のことでは壊れないってことか。すごいね」
ホイヌサバカムイ「残念。砕けないなら、美容には使えなさそうね」
???「あっ、みんなここにいたんだ」
ホイヌサバカムイ「あら、レプンシラッキ。それにキムンシラッキも」
キムンシラッキ「……誰か、来てるみたい」
レプンシラッキ「あれっ?本当だ。日本の神様?」
カヨヒメ「お邪魔してます。私はカヨヒメ、こっちの神様は年ちゃ…年神っていうの」
レプンシラッキ「ふーん、よろしくね!わたしはレプンシラッキ。こっちはキムンシラッキっていうの」
キムンシラッキ「…よろしくね」
キラウシカムイ「あっれ、キムンシラッキ!ちょうどいいや!なぁなぁ、二人とも探し物してるんだろー?こいつに頼んだら?」
年神「? どういうことだよ」
レプンシラッキ「…探し物してるの?」
イソポカムイ「キムンシラッキは探し物するのが得意なんだよ!」
キムンシラッキ「…大したことじゃないけどね」
カヨヒメ「探し物…あの、よければお願いしたいな。いい?」
キムンシラッキ「まぁ…いいけど」
レプンシラッキ「キムンシラッキ、頑張って!わたしも手伝うことある?」
キムンシラッキ「えっ…?い、いや、一人で大丈夫。ありがと…」
イソポカムイ「タマゴの殻かぁ…キラキラしてるから、普通のものとは違うってわかるけど」
キラウシカムイ「くまなく探さないとダメなの?森とかさー、木がいっぱいあるだろ?登ったりしなくちゃいけないんだったら大変だぜ!」
アトゥイコロカムイ「木に登るのは任せるよ。あたしは海の中だったら探してあげられるけど」
ホイヌサバカムイ「森の中だったら、シランパちゃんやシリコロカムイに手伝ってもらうのが一番いいわよ」
レプンシラッキ「山なら、キムンカムイやヌプリコロカムイ、ホロケウカムイ…レタルセタカムイにも協力してもらったらいいかも」
???「ん?なんだい、そんな所で立ち話して!寒いんじゃないかい?」
ホイヌサバカムイ「あっ、アペフチのおババだわ」
アペフチカムイ「日本からのお客さんも居るんだね。アイヌの冬は寒いから、ほら!こっちに来んしゃい。風邪引かれちゃ困るよ!」
年神「わ、炎が出た!あったかいな!」
カヨヒメ「わぁ…ありがとうございます」
キムンシラッキ「…アペフチのおババ」
レプンシラッキ「この二人、探し物をしているんだって。わたしたちも協力するって話になってるの」
アペフチカムイ「探し物?ほっほう。どんなものかい?」
イソポカムイ「これ!今ボクも、これを集めてくるようにウサギたちに指示してるんだ」
レプンシラッキ「キムンシラッキも、今探してくれてるところなの。変なところに入り込んでたら、見つかりにくいだろうし…」
アペフチカムイ「なるほどねぇ。大体話はわかったよ!じゃあ、ババは囲炉裏をあっためてやるから、疲れたら来んしゃい。美味しいオハウも作っとくよ」
キラウシカムイ「オハウ!いいなーっ、オレも飲みたい!」
レプンシラッキ「こーら!仕事してからだよ!」
キムンシラッキ「…うん、やっぱり山や森、川…海の中にまで殻が落ちてるみたい…それに、魔神がいくつか持って行ってる」
年神「やっぱりかー…バビロニアでもそうだったんだ」
カヨヒメ「…魔神を倒さないといけないんだね」
アトゥイコロカムイ「それなら、あたしは海に行こうかな。レプンカムイにも手伝わせるよ」
レプンシラッキ「うん、ありがとう。わたしは空から探してみる!…イソポカムイたちは山や森を探す?」
イソポカムイ「うん、そうだね…歩きなれてるし!ウサギたち、ちゃんと見つけられたかなぁ」
???「なにやら騒がしいな。一体どうしたんだ?」
キラウシカムイ「あっ、サマイクル!イソポカムイ、サマイクルが来たぜ!」
イソポカムイ「ええっ!?あっ!ウサギ!」
サマイクル「森で飛び跳ねているのを見つけてつい捕まえてしまった」
サマイクル「本当に撫で心地がいいな…しかし、突然捕まえて悪かった。何かを探しているような様子だったが…」
イソポカムイ「な、なんともなかった?よかったー!」
年神「…あ、もしかして!なぁ、これ見てない?」
サマイクル「うん?…キラキラ光っているな。…そういえば、このウサギが持っていたものと似ているような」
カヨヒメ「それ…!年ちゃんのタマゴの殻なの。今集めている所で…」
キラウシカムイ「それを集めるようイソポカムイがウサギに指示してたんだぜ!」
サマイクル「なるほど、これはお前の持ち物なのだな。危うく、レタッチリへの土産にするところだった。受け取ってくれ」
年神「よかった!ありがとな」
サマイクル「私にも手伝えることがあるなら、何なりと言ってくれ」
キラウシカムイ「じゃあ、サマイクルは森を調べに行ってよ!」
サマイクル「森だな?よしわかった。さっそく行ってくるとしよう」
イソポカムイ「あれっ、森…たくさん罠を仕掛けたからボクらで行こうって…」
キラウシカムイ「いいのいいの!」
キラウシカムイ「サマイクルもレタルセタカムイと一緒でぜんっぜんいたずら引っかからないからさー、今度こそ引っ掛けてやるんだ!にししっ!」
レプンシラッキ「もーっ!キラウシカムイ!またそうやって落とし穴だらけにして!」
キムンシラッキ「…レプンシラッキ、キラウシカムイはいいから探しに行こうよ」
レプンシラッキ「…えっ?あっ、うん。そうだよね」
イソポカムイ「こ、こういうときキムンシラッキは怖いんだ…」
ホイヌサバカムイ「あら、ほほえましいじゃない?」
年神「俺たちはどこ見てくればいい?」
ホイヌサバカムイ「二人は休んでいても大丈夫よ。集めてきた殻が本物か、確認してもらいたいじゃない?」
カヨヒメ「でも、それじゃ悪いような…」
ホイヌサバカムイ「二人が休まないなら、代わりに私がおババからオハウをもらってこようかしら。オハウ大好きなのよね」
レプンシラッキ「ちょっとちょっと!ホイヌサバカムイもはやくシランパカムイに伝えてきてよ!」
ホイヌサバカムイ「もう、レプンシラッキったら」
イソポカムイ「ボクもウサギの様子が心配だから、自分でも探しに行ってこようかなぁ」
キラウシカムイ「じゃー山にでも行く?レタルセタカムイに仕掛けたいたずら、どうなってるか見に行きたいんだよな!」
レプンシラッキ「もう…キラウシカムイったら、いつになったらそういう子供っぽいことから卒業するの?」
キムンシラッキ「…」
ホイヌサバカムイ「ふふ、二人も早く行って来なさいな」
レプンシラッキ「い、言われなくてもわかってるよ!」
アペフチカムイ「ほれ、年神にカヨヒメ。囲炉裏が温まったよ!チセコロカムイが手伝ってくれてねぇ、早く準備できたよ」
チセコロカムイ「年神くん、カヨヒメちゃん、こんちは~。オハウさできあがったから、食べにおいで~」
カヨヒメ「えっと…年ちゃん、結局どうしよっか。せっかく用意してくれたし、もらった方がいいかな?」
年神「うーんと…そうだな!こういうとき、美味しくいただくのが礼儀正しいんだってトヨウケヒメも言ってたぜ」
チセコロカムイ「やったぁ、アペフチばあさまが仕込んだから、味に間違いはないべ~。おらも食べたいな~」
アペフチカムイ「あぁ、チセコロカムイも食いんしゃい!皆でババの囲炉裏を囲んでいきな」
年神「なんだかこういうのってあったかいよな。気温は寒いんだけど…」
カヨヒメ「うん。親切だよね。私達も、アイヌの神様が困ってるときには力になりたいな」 - 集合!海上神社
各々、地域をめぐって殻を集めてきた神々が続々と海上神社へと集合する。今この場に戻ってきたのは、エジプトから戻ったコノハナサクヤヒメ様、コノハナチルヒメ様、イワナガヒメ様と、中国から戻ったニニギ様、インドから戻った宇賀神様、寿老人様だ。
ナビィ「皆さん、お疲れ様でした~!ナビィの用意したお菓子を食べて、休憩してくださいね!」
コノハナサクヤヒメ「あらナビィ。気が利くのね、とってもかわいらしいわ」
コノハナチルヒメ「こちらはクッキーかしら?」
ナビィ「クッキーです~!先日のパーティーで作ったものと同じなんですけど、形を色々と変えてみました♪」
イワナガヒメ「お花の形や羽の形…どれも素敵で、食べるのがもったいなく思います…!」
コノハナサクヤヒメ「これ見て。イワナガヒメにぴったりじゃない?」
イワナガヒメ「まぁ…!こちら、わたくしの神具によく似て…!」
ナビィ「はい!その形はイワナガヒメ様をイメージして作ってみました!」
イワナガヒメ「とても嬉しいですわ…!大切にいたします」
ニニギ「もしかして、ナビィ一人でこれつくってたの?」
ナビィ「そうですね~、アメノミナカヌシ様が甘いものが食べたいとおっしゃってましたので…」
ニニギ「ははぁ…それでクッキーなんだ」
宇賀神「へぇ…よくできてるクッキーだね」
寿老人「あら…これはワタシの瓢箪にそっくり。この白い蛇さんは宇賀神にそっくりね」
宇賀神「フフ…そうだね。ナビィも器用だなぁ」
寿老人「…ぷぷっ…これ…!これ見て…布袋の袋と団扇…!そっくり…!」
宇賀神「うん、そうだね」
ナビィの作ったクッキーは神々に好評だったらしい。わいわい、クッキーの話題で盛り上がる中、続いてケルトから戻った吉祥天様、阿多福様、ギリシャから戻った弁財天様、大黒天様、毘沙門天様。北欧から戻ったアメノウズメ様、サルタヒコ様も一団に加わった。
吉祥天「ただいま~!甘い匂いがする~」
阿多福「……ほ、本当だ…!何の、匂い…?」
コノハナサクヤヒメ「あら、お帰りなさい」
コノハナチルヒメ「甘い匂いはナビィのクッキーじゃないかしら」吉祥天「クッキー?」
イワナガヒメ「ここにたくさん…わたくし、食べるのがもったいなくて、まだ眺めておりましたの…」
吉祥天「わぁ~!ほんとにかわいいね♪見て見て~、阿多福ちゃんのお面!」
阿多福「ひゃっ…!ほ、ほんとだ…」
弁財天「はぁ~、ふわふわ気分がいいわ~!もーっと酒が飲みたいわね」
宇賀神「あれ…弁財天、やっぱり飲んできたんだ」
大黒天「言い始めたら聞かなくてな」
毘沙門天「殻集めはちゃんとしてきたから安心してくれ」
ナビィ「弁財天様、お水を飲んですっきりしましょう~!」
弁財天「お水はお酒じゃないわよ?」
ニニギ「こりゃ完全にできあがってますな」
アメノウズメ「たっだいま~!皆集まってる?」
サルタヒコ「……」
吉祥天「うん、皆少しずつ集まってるよ~♪」
阿多福「あと集まってないのは…」
宇賀神「年神、カヨヒメ、天御柱神、国御柱神、恵比寿、福禄寿、布袋…ウミサチヒコ、ヤマサチヒコかな」
ナビィ「ウミサチヒコ様、ヤマサチヒコ様、年神様、カヨヒメ様は一度海上神社に来ているのですが、別の場所へ行ってしまったんです~」
大黒天「恵比寿たちは…まぁ、予想通りといったところか」
毘沙門天「そうだな…」
後から合流した神々も、ナビィの用意したお菓子で一息つく。クッキーの味と見た目を楽しみながら、残りの神々を待つことしばし…
ようやく、アイヌから戻った年神様、カヨヒメ様、赤土の大地から戻った天御柱神様、国御柱神様、南の島から戻った恵比寿様、福禄寿様、布袋様が合流する。タマゴの殻は大方集まったようだ。
国御柱神「遅くなりましてごめんなさい。アステカに行ったついでに、赤土の大地にまで足を運んでみました」
天御柱神「どっちの地域にも、たくさんのタマゴの殻が落ちてたぜ」
ナビィ「お疲れ様です…!」
恵比寿「はぁ~…やっと連れて帰ってこれたわ」
布袋「南の島、とってもいい地域でした~。楽しかったですよ~」
福禄寿「ワシはもっとのんびりと過ごしていたかったのだがのう…」
毘沙門天「案の定と言ったところか」
年神「すっげー…!こんなにたくさんタマゴの殻が集まったんだな!」
カヨヒメ「色んな神様が手助けしてくれたおかげだね…!」
ナビィ「各地の神様が協力してくれたとナビィもききました!よかったです~♪」
コノハナサクヤヒメ「さて…これで、全員揃ったかしら?」
年神「…あれ?そういえばアメノミナカヌシは?」
ナビィ「……あれっ?姿が見えませんね…」
カヨヒメ「帰っちゃったのかな…?」
アメノミナカヌシ「何だい、貴君」
ニニギ「うわっ!?なんで俺の真後ろにいるんだよ!」
弁財天「あらやだ、全然気づかなかったわ~」
アメノウズメ「いつの間にいたんだろ…アタシも気づかなかったよ~!」
アメノミナカヌシ「ヤア。タマゴの殻、此れで全て集めきつたのかい?」
吉祥天「隅々まで探したよ~♪」
天御柱神「おう。アステカも赤土も、徹底的に探したぜ」
アメノミナカヌシ「フム…」
アメノミナカヌシ「可笑しいねえ…未だ、力がばらついてゐるやうに思ふよ」
年神「これで全部じゃないってことか?」
福禄寿「そんなはずはないぞ。ワシも徹底的に探したからな」
恵比寿「ミナカヌシはんに堂々とウソつきよるでこいつ…」
カヨヒメ「…でも、これだけ探してまだ足りてないなんて…もう探すあてがないよ」
大黒天「それこそ、世界の果てやら、別の次元へ散らかっているのであれば困ったものだな」
布袋「へぇ~…」
布袋「…って、ええ~っ大変ですね~」
恵比寿「リアクションおっそいわ!」
寿老人「ぷぷっ…皆愉快。そんなに笑わせないで、クッキーが喉に詰まっちゃうわ」
弁財天「詰まったら酒飲めばいいのよ!」
サルタヒコ「……アメノミナカヌシ。足りていない分の殻…どこにあるんだ」
アメノミナカヌシ「さうだねえ…魔神が持ち去っているのは、貴君らは既に知つてゐるだらう」
年神「もしかして、まだ持ってる魔神がいるって事か」
アメノミナカヌシ「タマゴの殻は大小様々だらう。手の内に入るほどの大きさもあれば、手に余る大きさもある。つまり、貴君らの目に届かぬ大きさのものもあるのだらう」
アメノウズメ「でもでも、それだとどうやって集めればいいの?」
イワナガヒメ「確かに…そのような形となってしまっているのなら集めるのは大変そうです…」
ニニギ「だいぶ殻集まったんなら、それで十分いいんじゃないの?」
カヨヒメ「…年ちゃん、そういえば…」
カヨヒメ「タマゴの殻って、お互いに引き寄せ合ってたよね。…それ、上手く利用できないかな」
年神「あ!そういえばそうだったな!一回、この集まった殻を復元してみようぜ」
宇賀神「なるほどね…一つにすることで、引き寄せあう力を強める、というわけだね」
ナビィ「あ!なるほど!引き寄せあう力を強めれば、自然と魔神が寄ってくるんですね!」
ナビィ「ですが、大丈夫でしょうか?魔神が一気に襲ってきたら危ないんじゃ…」
大黒天「これだけ神がいるんだ。よほどのことがなければ問題ないだろう」
毘沙門天「む…油断はできないがな」
アメノミナカヌシ「フム…引き寄せ合ふねえ…成程、その作戦悪くはないやうだ。外を見給へ」
年神「なんだ?…もう魔神が来てるのか?!」
カヨヒメ「…!年ちゃん、あぶない!」
(ボス戦)
第7章 ボス †
引き寄せられし怨念 鉄鼠 | |
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HP | 3504 |
報酬 | もなか |
遭遇時 | タマゴの殻の力に引き寄せられ、 タマゴの殻を拾ったであろう魔神が 海上神社に姿を現す。 神々と力を合わせ、討伐しなければ! |
撃破時 | 討伐すると、その跡からはやはりタマゴの殻を発見することができた。 なかなか、この作戦は悪くないらしい。 神々と顔を見合わせ、更なる魔神の出現を待つ。 |