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異界統治の野心王~武芸編~エリアデータ のバックアップ(No.2)


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プロローグ

キャメロット城内は騒がしかった。
城内を忙しなく行き来する神々。皆一様に、分厚い本や大量の資料の束を抱えている。見事な晴天に目をくれず、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。理由は単純で、毎年開催される、アーサー主催の「ケルト諸勢力会合」の準備に皆追われていた。

飛び交う言葉は、近隣の国名や、王の名。実力者と名高い騎士や魔術師の名。城内の神々は、丸めた大量の資料を抱えて城内を右往左往していた。
そんな中、最近キャメロット城に務める事となった1柱の若い神はあまりの慌ただしさに、あっ、と、床のさりげない段差につまずき体勢を崩す。
視界がぐらりと傾いた。ああ、なんて自分は鈍臭いんだろう!また仲間たちに迷惑をかけてしまう!心で嘆きながら目を瞑る。その直後。

トスン。

「おっと、危ない」

恐る恐る瞳を開くと、誰かの腕の中。また恐る恐る顔を上げると、王であるアーサーが微笑んでいた。こんなドジで鈍臭い端くれが、アーサー様のお手を煩わしてしまうなんて!慌てて自立し、礼と謝罪を繰り返し伝える。

「いやなに、気にするな。怪我がなくてよかった!申し訳ないな、この時期はどうしても忙しくなってしまうんだ。何せ年に一度の大きな会合だからな」

とんでもない、と伝え何度も頭を下げていると先輩に呼ばれてしまった。仕事場に戻らなくてはならない。
王を見上げた。彼をこんな間近で見たのは初めてだった。自分と王とでは格が違い過ぎた。

「呼ばれているようだな。気を付けて行って来てくれ。ああ…それと。ここの段差は直しておくように言っておくよ。会合成功のために、君の力が必要だ。宜しく頼む」

なんと立派なお方なのだろう!こんな自分にすら丁寧な言葉を掛けてくださる王に感激し、再び頭を下げてから先輩のもとへ向かった。

初々しい神の背を見送ったアーサーは微笑をこぼす。そんな彼の頬を、ふわりと風が撫でた。
その風と共に、いつの間にか、彼の隣には女性が立っていた。
フードを取り、聡明な顔立ちを露わにする。アーサーの師匠であるマーリンだ。

「アーサーはかくして、またしても若い神を虜にするのであった」
「虜だなんて大袈裟だな。私は、仲間の皆には気持ちよく過ごしてもらいたいだけだ。すべての要望を聞くことは出来ないが、なるべく多くの望みを叶えたい」
「立派になったわね、アーサー。皆が付いてくるのも納得だわ」

マーリンは朗らかに笑って、キャメロット城内を軽く見回した。

「準備はどう?」
「順調だ。皆のおかげで場所も日程も調整済み。後は諸国へ通達を行うくらいだろう」
「議題の取り纏めと意見書の作成は?」
「昨晩終わらせたよ」
「最高ね!非の打ちどころがないわ。助言も不要のようだし、私も研究に戻ろうかしら」

マーリンは機嫌よくフードを被り、自身の研究室へ戻ろうと一歩を踏み出した。しかし二歩目は出ない。何かを思い出したらしく、振り返った。

「アンヌンの王は、今年も不参加かしら?」

口調は軽かった。その事実を深刻な問題として取り上げるのではなく、ただ確認をしたかっただけのようだ。
アーサーも同様に答えた。

「あそこの相互不干渉の原則は今もまだ有効だからな。特別な事情がない限りは、恐らく不参加だろう」

それは残念、と言いたげにマーリンは視線を斜め上に向け、二歩目を踏み出す。彼女は自らの研究室へと戻り、アーサーも王の間へと戻るのであった。

異界アンヌンの城内は静かだった。
必要最低限の従者は、必要最低限の定められた時間のみ城内に足を踏み入れることが許されている。そのため、場内はほとんど神の気配がなく、物静かだった。

しかし、従者たちもそれでよかった。アンヌンの王──アラウンの威厳に圧倒され、皆、彼と目と目が合うだけで何も言えなくなり、萎縮してしまった。いわゆる彼は、親しみやすい王ではなかった。
アンヌンは王の指針により、他の国から干渉を受けない代わりに他の国にも干渉しない、という相互不干渉の原則が結ばれている。そのため他国との交流がなく、国内も城内と同様に物静かな雰囲気を漂わせていた。

風のない昼下がり。アラウンは、豪勢に装飾された王の椅子に深く腰掛け他国から届いた書簡に目を通していた。相互不干渉を掲げているとはいえ、手紙は届く。その大抵が情勢を知らせるものだが、中には催し物の告知や招待状なども紛れていた。

アラウンは普段通り一通ずつ手紙を流し読みしては、机に積み上げていった。
手紙を捌く中、一枚の書簡が目に入るとアラウンの手が止まった。

「……もうそんな時期か」

彼が視線を落としているのは、ケルト諸勢力会合開催の知らせ。当然の如く、今まで一度も参加などしたことがない。しかし律儀に知らせだけは届く。
彼はその知らせの文面を読んだ。今までと変わりはないようだ。こちらも特に赴く理由がない。 例年通り不参加に心が傾いた。しかし、ふと点と点がつながった。

アラウンの脳裏に、この会合を利用する妙案が浮かんのだ。
この機会に、かねてから欲しかったアレを手に入ることができるかもしれない。ようやく。俺の物に。

そよそよと風が吹き始め、窓の外では葉が揺れた。風の中、その葉の間を縫うよう誰にも気づかれず、キラキラとした砂が舞っていた。
アラウンは自らの手元にある書簡に視線を落とし、考えに耽った。彼もまた誰にも気づかれずに、ひっそりと笑みを浮かべるのであった。

「ケルト諸勢力会合に参加?」

ダヴェドの大公プイスは、面喰らった顔をして言葉を繰り返す。
親友であるアラウンに呼ばれ城までやってきたプイスは、王座に座る彼の前に立っていた。姿勢を崩すことはなく、真っ直ぐに背筋を伸ばし友に視線を送る。初めこそ驚きで何度か瞬きを繰り返していたが、アラウンの話を聞けば聞くほど疑問点が多く、その表情は訝しげなものへと変容した。

「ダヴェドが?」
「ああ。お前は名も知られているし、実力もあるからな」
「しかし、相互不干渉の原則はどうするんだ」
「さして問題ではない」

いやいや、問題だろう。今まで「周辺諸国との相互不干渉」という原則を守り、他国と交流してこなかったのだ。何故今このタイミングで原則を破らねばならないのか。
アラウンは何故か堂々としていて、謎の自信に満ち溢れた表情をしていた。今まで連れ添ってきたこそ分かる。この顔をしている時の彼は、悪いことを考えている。彼の短所が前面に出ている時の顔だ。

今までだってそうだ。この顔の時に、何件ものロクでもない事件を起こしてきた。彼が何かに執着している時は、野心に支配されて欲深くなっている時なんだ。
プイスは分かりやすく溜息を吐いた。

「断る」
「なっ!?何故だ!」
「何を考えているのか知らないが、やめておいた方がいい」
「何も知らないくせに、わかった口を!」
「いやいや。アラウンのことなら大体わかるよ」
「むむむ…」

アラウンに対してこうも言い返せるのはプイスくらいだろう。お見通しだと言われてしまえば口をつぐみ、不満げにプイスを睨み付けるアラウン。プイスにとってその睨みは痛くも痒くもない。短い顎鬚を撫でながら、整然とした態度で会話を続ける。

「会合に出席したい理由は?」
「それは後々わかる。今お前に話すべき内容じゃない」

アラウンは機嫌が悪いまま頬杖を突く。足を組み替えると、プイスに鋭い眼差しを向けた。大抵の者が委縮してしまう恐ろしい目付きだ。

「俺に逆らうつもりか?」
「そんな高圧的な言い方をしても、俺には効かないってわかってるだろ?」
「とにかく、もう参加表明は出した。お前は行くしかないんだ」

アラウンの意志は固かった。プイスの意見を取り入れる気はなく、問いに答える気もないらしい。こうなったらテコでも動かないことをプイスは知っている。プイスは、溜息を吐いて肩を竦めた。

「では、仰せのままに」

第1 

エリア名画像行動経験ジェムその他
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第1 台詞

  • (ボス戦)

第1 ボス

 
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報酬 
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撃破時

第2幕

エリア名画像行動経験ジェムその他
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第2幕台詞

  • (ボス戦)

第2 ボス

 
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報酬 
遭遇時
撃破時

第3幕

エリア名画像行動経験ジェムその他
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第3 台詞

  • (ボス戦)

第3 ボス

 
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第4

エリア名画像行動経験ジェムその他
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第4 台詞

  • (ボス戦)

第4 ボス

 
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HP00
報酬 
遭遇時
撃破時

第5

エリア名画像行動経験ジェムその他
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第5 台詞

  • (ボス戦)

第5 ボス

 
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HP00
報酬 
遭遇時
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第6幕

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第6 台詞

  • (ボス戦)

第6ボス

 
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報酬 
遭遇時
撃破時

無限エリア 

エリア名画像行動経験ジェムその他
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